豊かな居住空間を実現するための空間政策に関する研究

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豊かな居住空間を実現するための空間政策に関する研究
研究の概要
土地や住宅の分野における、19 世紀から現代にかけて資本主義の発展に伴う歴史的変化の国際比較研究、ならびに
土地・空間にかかわる経済理論の深化とリンクさせながら、日本の都市空間・居住空間の現状と今後のあり方につい
て研究しています。具体的に言えば、少子高齢化に伴う世帯構成の変化の影響やマンション建設に見られる市街地乱
開発と景観破壊、地方都市の衰退等に見られる現代の居住空間問題、またこれらにかかわる国や自治体の土地・住宅
政策のあり方、などが中心的な研究課題です。
こんな課題解決のために
・主として景観問題の観点からするまちづくりをめぐる諸問題の分析と解決方策の提示
・地方都市の衰退と中心市街地活性化対策の研究
・コンパクトシティ論、公共性問題に関する研究を通じて、こうした方策の理論的根拠を提示
行政 ・ 経済界 ・ 地域と連携した取り組み例
・ 住まいの産業ルネッサンス塾による国交省への提言『「住まい」や「ま ち」の創
世による豊かな国づくり―快適で美しい住生活を目指して』
(写真参照)策定に関わる共同研究への参画
・和歌山県移住交流促進事業の一環として中山間地の空家供給問題の研究
・テレビ朝日の特集 TV 番組(
「ニュース・ステーション」15 周年企画)作成への協
力など
研究者からのメッセージ
これらの研究の中で開発・提唱した独自の空間経済理論とそれに基づく実証研究は、昨今の市場万能論的開発に警
鐘をならすものです。住民参加による各種街づくり運動や社会的頁献に資する企業活動等の理論的根拠の提供など、
現実社会との不断の格闘が研究のモットーであり基本スタンスです。
研究分野 : 空間政策
研究者の所属部局・職位・氏名 : 和歌山大学観光学部 地域再生学科・教授・山田良治
本件に関するお問い合わせ:[email protected]