多様な働き方に対する支援

多様な働き方に対する支援
ニコングループでは、適正な労働時間の管理に努めつつ、社員が安心して働ける制度・施策を整備することで、
ひとりひとりの能力を活かし、チームとして成果を出せるような環境づくりをワーク・ライフ・バランスの基本方針としています。
Column
仕事と家庭の両立支援
会社見学イベントを実施
2015 年 8 月、社員の子どもを対象にした会社見学イベントを
ニコンでは、最長 2 年間の育児休暇取得や、育児や介護のための
本社で実施しました。本イベントは、社員の働いている場所を
時差勤務と勤務時間短縮の併用、時間単位の休暇取得を可能に
訪問することで、参加する子どものみならず、会社としても社
する制度を整え、社員の育児・介護と仕事の両立を支援していま
員の子どもとの交流をきっかけとしたワーク・ライフ・バランス
す。2016 年 3 月期の時差勤務制度の利用者は男性 0 名、女性 9
への意識向上や風通しの良い職場環境の実現を目的とした
名、勤務時間短縮制度の利用者は男性 11 名、女性 81 名でした。
ものです。
2016 年 3 月期は、ワーク・ライフ・バランス推進に向けた施策の拡
イベントを実施した 2 日間で社員の配偶者や子ども、のべ 113
充に取り組み、2016 年 1 月、配偶者出産休暇を従来の 2 日から
名が参加し、職場訪問やワークショップを体験しました。
5 日に拡大しました。
これまでの取り組みの成果として、2015 年 4 月までに次世代育成
≪参加者の感想≫
※
支援認定マーク(愛称「くるみん」 )を 3 期連続 3 回取得していま
・実際に親の職場を訪問することで、子どもは働く親の姿をよ
す。また、改正次世代育成支援対策推進法に基づく新たな行動計
り強くイメージできるようになったと思います。共働きのた
画を策定し、5 月に東京労働局に届け出ました。行動計画の内、
め、専業主婦のお家に比べて時間的にも精神的にも子ども
2016 年3 月期に実施した上記取り組みのほかにも、引き続きワー
に負担をかけていることを常に申し訳なく思っていますが、
ク・ライフ・バランス推進の観点から、社員が働きやすい環境の整
職場見学を通じ、私の仕事をより身近に感じてくれたらあり
備を進めていきます。
がたいなと思いました。
・子どももイベントの前から楽しみにしており、また当日もとて
も楽しかったとのことです。今後もほかのお子様たちのため
にぜひイベントを続けていただければと思います。
※くるみん
「次世代育成支援認定マーク」の愛称。子
育て支援に積極的に取り組み、一定の基
準を満たした企業や法人が厚生労働省
によって認定されるもの。
会社見学の様子
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育児休暇取得実績
ニコン
国内グループ会社
(単位:名)
2012 年 3 月期
2013 年 3 月期
2014 年 3 月期
2015 年 3 月期
2016 年 3 月期
男性
4
7
3
9
6
女性
15
16
22
21
27
男性
1
1
1
1
1
女性
28
35
32
12
16
※正社員、嘱託。
※持分法適用会社を除く。
※育児休暇取得者の復職率(2016 年 3 月期): ニコン/100%、国内グループ会社/100%
産前産後休暇取得実績
(単位:名)
2012 年 3 月期
2013 年 3 月期
2014 年 3 月期
2015 年 3 月期
2016 年 3 月期
ニコン
17
16
23
13
32
国内グループ会社
13
31
22
15
13
※正社員、嘱託。
※持分法適用会社を除く。
介護休暇取得実績
ニコン
国内グループ会社
(単位:名)
2012 年 3 月期
2013 年 3 月期
2014 年 3 月期
2015 年 3 月期
2016 年 3 月期
男性
1
1
2
2
0
女性
2
0
0
1
1
男性
1
0
0
0
2
女性
3
1
2
1
0
※正社員、嘱託。
※持分法適用会社を除く。
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リエントリー制度
時間外労働の削減
ニコングループでは、ワーク・ライフ・バランス推進の一環として、
ニコンでは、専門的能力や豊富なキャリアをもつ社員が、育児・介
時間外労働の削減に取り組んでいます。
護・配偶者の転勤などのやむを得ない事情により退職した場合に、
そのための施策として、ニコンでは、年次有給休暇の計画取得や
再入社にチャレンジできるリエントリー制度を導入しています。
フレックス勤務の導入、ノー残業デーの設定などを行っています。
2016 年 3 月期は、この制度を利用して 1 名がニコンに再入社しま
2016 年 3 月期は、さらなるワーク・ライフ・バランスの推進のため
した。
の追加施策について検討を行い、来期に向けた追加施策の具体
化に取り組みました。
在宅勤務
さらに、これら長時間労働の予防対策に加えて、過重時間外労働
による健康障害防止措置として、クーリング制度(過重時間外労働
の抑制および特定個人への負荷集中を防ぐための制度)と過重時
ニコンでは、一部の部署において在宅勤務制度を設けており、
間外労働健診を実施しています。年次有給休暇の取得促進につ
2016 年 3 月末時点で計 6 部門が制度を利用していました。2016
いても、計画休暇取得の徹底を呼びかけるとともに、年度途中で
年 4 月からは、集中的かつ効率的な業務遂行による生産性の向
の有給休暇取得率が低調な社員とその所属長に対して取得促進
上およびワーク・ライフ・バランスの推進を目的として、在宅勤務制
を働きかけました。
度を拡大しました。これにより、部署にかかわらず一定の適用基
準を満たせば在宅勤務制度を利用することが可能になりました。
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