有限会社マルタ水産に対する融資金の実行について

平成28年8月8日
株式会社七十七銀行
有限会社マルタ水産に対する融資金の実行について
株式会社七十七銀行(頭取 氏家 照彦)は、東日本大震災により甚大な被害を受けた宮城県
名取市閖上地区に本社がある有限会社マルタ水産(代表取締役 相澤 信幸 、以下「当社」
)に
対し、水産加工施設の工場建設にかかる資金を実行しましたので、下記のとおりお知らせいた
します。
記
1.本件概要
企 業 名:有限会社マルタ水産
資金使途:水産加工施設建設資金
融資金額:392百万円
建設場所:宮城県名取市閖上4丁目
2.当社の概要
当社は、昭和63年設立の水産加工業者であり、名取市閖上地区の工場で赤貝、小女子、
シラス等の加工を行っています。平成22年には宮城県主催の品評会にて当社製品「赤貝の
塩漬」が農林水産大臣賞を受賞するなど、高い技術力と知名度を有し、全国に向けて販売を
行っています。
東日本大震災では、工場が被災し生産設備や在庫すべてが流失するなど甚大な被害を受け
ましたが、震災後間もなくして仮設工場での生産を再開し、販売先への商品供給に尽力しま
した。その後は、閖上地区の仮設商店街「閖上さいかい市場」において店舗を出店するなど、
復興に向けた取組みを着実に進めてきました。
今般、当社は閖上水産加工団地内に、国際的な食品衛生管理システム「HACCP」に
対応した新工場を建設しました。生産能力は従来の3倍規模となり、今後震災前には取り扱
っていなかった新たな原材料の加工等も行う予定です。
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3.当行の取組
閖上水産加工団地には、東日本大震災で被災した事業者を含む合計9社が進出を決めて
います。これまで、当社を含む第1期事業者6社のうち、5社の工場が操業を開始してい
ますが、当行では、当社を含めた5社に対して約16億円の融資を実行しており、予定分を
含めると総額約18億円の融資を行う予定となっております。
福島県沿岸部から新たな販路を求め、仙台市近郊にある閖上水産加工団地に工場を新設し、
事業再開を決断した企業もございます。当行は今後、既に工場が稼働している5社をはじ
めとして、経営課題とする販路拡大等を積極的に支援するとともに、10月から着工が始ま
る第2期事業者への資金対応も積極的に行い、地域の復興・発展へ貢献してまいります。
以 上
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