Ⅶ 保険会社の運営

Ⅶ 保険会社の運営
1 リスク管理の体制
24∼25ページをご覧ください。
2 法令遵守等の体制
22∼23ページをご覧ください。
3 保険業法第百二十一条第一項第一号の確認(第三分野保険に係るものに限る。)の
合理性及び妥当性
第三分野保険の保険事故発生率に関する長期的な不確実性に対して、責任準備金の積み立ての適切性を確認するため、当社では毎決
算期にストレステストを実施し、将来の保険事故発生率が通常想定される範囲を超えて悪化した場合であっても、予め設定された保
険事故発生率によってカバーされていることの検証を行っています。
ストレステストに使用する保険事故発生率等は、1998年大蔵省告示第231号及び社内規程に基づき合理的に設定し、その水準は当社
の実績からみて妥当なものとなっています。
ストレステストを実施した結果、商品ごとに予め設定した予定保険事故発生率は、将来の保険事故発生率に係る十分なリスクをカバ
ーしており、第三分野保険に係る2015年度末責任準備金が、健全な保険数理に基づいて積み立てられていることを確認致しました。
また、2000年6月金融監督庁・大蔵省告示第22号に定める負債十分性テストの対象となる保険契約の区分はありませんでした。
4 指定生命保険業務紛争解決機関の商号又は名称
生命保険のご相談、苦情に関する外部機関等へのお申出について
アクサ生命は、苦情のお申出をされているお客さまに対し、誠心誠意解決に向け、努めてまいりますが、万一弊社がお客さまのご期待
に添えなかった場合には、お客さまのご判断にて、中立・公正な立場での第三者を交えた解決を図るべく、外部機関等にお申し出いた
だくこともできます。
当社の生命保険商品に係る指定紛争解決機関は 一般社団法人 生命保険協会です。
5 個人データ保護について
26∼27ページをご覧ください。
Ⅶ
6 反社会的勢力との関係遮断のための基本方針
28ページをご覧ください。
保険会社の運営
‒ 98 ‒
Ⅷ 特別勘定に関する指標等
1 特別勘定資産残高の状況
区 分
(単位:百万円)
2014年度末
2015年度末
金 額
金 額
個人変額保険
238,288
246,134
個人変額年金保険
710,585
613,054
−
−
948,873
859,189
団体年金保険
特別勘定計
(注)個人変額年金保険の特別勘定資産残高には、株価指数連動追加年金付予定利率市場
連動型年金保険の追加年金部分の特別勘定資産が含まれています。
2 個人変額保険及び個人変額年金保険特別勘定資産の運用の経過
-1 運用環境
【日本株式市場】
日本株式市場は、下落しました。東証株価指数(TOPIX)は前期末比△12.70%下落の1,347.20ポイント(前期末は1,543.11
ポイント)で終了しました。
今期前半は、企業業績の拡大期待などから上昇基調で推移した後、中国景気の減速懸念などを背景に大幅に下落しました。今
期後半は、補正予算・法人税減税などの先行きの政策期待などから一転上昇した後、急速な円高に加えて、10年国債利回りが
マイナスとなったことで運用環境の悪化懸念が高まり、再び大幅に下落しました。期末にかけては原油価格の動向や各国の追
加金融緩和を巡る思惑などから上昇基調で推移しましたが、前期末比較で下落して今期を終えました。
業種別(東証33業種)では、主要企業の業績拡大期待が高まった「水産・農林業」
(前期末比+29.63%)が最も上昇した一方、
中国経済の減速により海上運賃市況が大幅に悪化した「海運業」(同△38.34%)が最も下落しました。
【外国株式市場】
米国株式市場は、下落しました。NYダウは前期末比△0.51%下落の17,685.09ドル(前期末は17,776.12ドル)で終了しま
した。
今期前半は、ギリシャ債務問題などから小幅な揉み合いで推移した後、中国景気の減速懸念などから大幅に下落しました。今
期後半は、米大手金融企業の好決算などから大幅に上昇した後、中国景気の減速懸念などを背景に大幅に下落しましたが、先
行きの米国での利上げペースが緩やかとの見方が強まったことなどから、一転、期初の水準近くまで値を戻して今期を終えま
した。
欧州株式市場は、下落しました。概ね米国株式市場と同様の動きとなりましたが、今期後半は、中国株式や原油価格の下落な
どから大幅に下落した後、追加金融緩和観測などから上昇に転じましたが値を戻すまでには至らず、今期を終えました。市場
別騰落率は、英FT100は前期末比△8.83%下落、仏CAC40は同△12.88%下落、独DAXは同△16.72%下落となりました。
【日本債券市場】
日本債券市場は、金利はマイナス圏まで低下しました。新発10年国債利回りは△0.05%となりました(前期末は0.40%)
。
今期前半は、欧米金利の上昇などにより金利は上昇(価格は下落)しましたが、米利上げ見送りや日銀の追加金融緩和への思
惑などから、低下(価格は上昇)基調で推移しました。今期後半は、日銀のマイナス金利導入決定により急低下した後も、プ
ラスの利回りを求めて超長期国債を買う動きが加速したことなどから、金利はマイナス圏まで低下して、今期を終えました。
Ⅷ
無担保コール翌日物金利は概ね0.0から0.1%近辺で推移していましたが、その後日銀が一部当座預金にマイナス金利を適用し
特別勘定に関する指標等
たことを受けて水準を切り下げ、概ね△0.02∼ 0.01%近辺で推移しました。
【外国債券市場】
米国債券市場は、金利は低下しました。米10年国債利回りは1.77%となりました(前期末は1.92%)
。
今期前半は、原油価格の上昇などから金利は上昇した後、米利上げ見送りなどから低下基調で推移しました。今期後半は、米
利上げ観測などから上昇しましたが、米国や中国の景況感悪化などから大幅に低下して、今期を終えました。
欧州債券市場は、金利は低下しました。独10年国債利回りは0.15%となりました(前期末は0.18%)。ギリシャ債務問題や欧
州の追加金融緩和を巡る思惑などを背景に、概ね米国債券市場と同様の動きとなりました。
FRB(米連邦準備制度理事会)は、FF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を0.25%引き上げ、年0.25∼ 0.50%としま
した。ECB(欧州中央銀行)は政策金利を0.05%引き下げ、年0.00%としました。
【外国為替市場】
外国為替市場は、円安が進行した後、揉み合いながらも円高圧力が高まり、前期末比較で円高となりました。
‒ 99 ‒
米ドル/円相場では、前期末比7円49銭円高ドル安の1ドル=112円68銭となりました。
今期前半は、根強い米利上げ観測などから円安が進行した後は、中国経済の減速懸念などを背景に、揉み合いながらも急速に
円高が進行しました。今期後半は、米国の利上げ観測などを背景に円安基調となった後円高に転じ、その後日銀によるマイナ
ス金利導入決定などから一時円安となる場面もありましたが、米国での先行きの利上げペースが緩やかとの見方などから、急
速に円高が進行して、今期を終えました。
ユーロ/円相場は、前期末比2円62銭円高ユーロ安の1ユーロ=127円70銭となりました。
今期前半は、ユーロ圏のデフレ懸念が後退したことなどを背景に、円安が進行した後は、揉み合いで推移しました。今期後半も、
ECBによる金融政策や日銀によるマイナス金利導入決定などから揉み合う展開となりましたが、英国のEU(欧州連合)脱退を
巡る不透明感や独大手銀行の債券利払い懸念など欧州での信用不安が高まり、円高が進行しました。
2 -2 運用内容
変額保険・変額年金保険の運用は投資対象資産毎に設けた特別勘定において、主として投資信託への投資を通じて行っており
ます。当期(2015年4月∼ 2016年3月末)を通じて、各特別勘定ともに投資対象となる投資信託の組入比率を概ね高位に維
持しました。
‒ 100 ‒
3 個人変額保険及び個人変額年金保険の状況
-1 個人変額保険
①保有契約高
(単位:件、百万円)
2014年度末
区 分
件 数
2015年度末
金 額
件 数
金 額
変額保険(有期型)
135,855
1,906,647
196,993
2,450,237
変額保険(終身型)
108,404
746,467
119,761
770,235
合 計
244,259
2,653,115
316,754
3,220,473
②年度末個人変額保険特別勘定資産の内訳
③個人変額保険特別勘定の運用収支状況
(単位:百万円、%)
2014年度末
区 分
金 額
有価証券
構成比
金 額
4.2
10,335
4.2
220,915
92.7
228,202
92.7
−
−
−
−
公社債
−
−
−
−
32,257
13.5
40,798
16.6
株 式
外国証券
区 分
構成比
10,122
現預金・コールローン
(単位:百万円)
2015年度末
2014年度
2015年度
金 額
金 額
4,968
13,216
有価証券売却益
588
1,211
有価証券償還益
−
0
有価証券評価益
利息配当金等収入
30,013
−
為替差益
−
−
公社債
−
−
−
−
金融派生商品収益
−
−
株式等
32,257
13.5
40,798
16.6
その他の収益
−
−
188,657
79.2
187,403
76.1
有価証券売却損
1
0
その他の証券
貸付金
−
−
−
−
有価証券償還損
−
−
その他
7,250
3.0
7,596
3.1
有価証券評価損
−
27,884
為替差損
−
24
金融派生商品費用
−
−
−
−
−
−
238,288
100.0
246,134
100.0
貸倒引当金
合 計
その他の費用
収支差額
−
23
35,568
△13,503
④個人変額保険特別勘定に関する有価証券等の時価情報
a. 売買目的有価証券の評価損益
(単位:百万円)
2014年度末
区 分
貸借対照表
計上額
売買目的有価証券
220,915
2015年度末
当期の損益に
含まれた評価損益
30,013
貸借対照表
計上額
228,202
当期の損益に
含まれた評価損益
△27,884
Ⅷ
特別勘定に関する指標等
b. 金銭の信託の時価情報
該当ありません。
c. 個人変額保険特別勘定のデリバティブ取引の時価情報(ヘッジ会計適用・非適用分の合算値)
該当ありません。
‒ 101 ‒
3 -2 個人変額年金保険
①保有契約高
(単位:件、百万円)
2014年度末
区 分
件 数
97,234
個人変額年金保険
2015年度末
金 額
件 数
685,750
金 額
89,598
607,522
②年度末個人変額年金保険特別勘定資産の内訳
③個人変額年金保険特別勘定の運用収支状況
(単位:百万円、%)
2014年度末
区 分
金 額
現預金・コールローン
(単位:百万円)
2015年度末
構成比
金 額
区 分
構成比
6,907
1.0
5,538
0.9
利息配当金等収入
2014年度
2015年度
金 額
金 額
27,617
23,003
694,903
97.8
603,304
98.4
有価証券売却益
4,688
3,501
公社債
−
−
−
−
有価証券償還益
0
−
株 式
−
−
−
−
有価証券評価益
46,958
−
61,283
8.6
48,728
7.9
−
−
−
−
有価証券
外国証券
公社債
金融派生商品収益
−
−
61,283
8.6
48,728
7.9
−
−
633,619
89.2
554,575
90.4
有価証券売却損
33
5
株式等
その他の証券
0
2,095
為替差益
その他の収益
貸付金
−
−
−
−
有価証券償還損
−
−
その他
8,774
1.2
4,211
0.7
有価証券評価損
−
37,864
為替差損
−
−
金融派生商品費用
−
238
−
−
−
−
710,585
100.0
613,054
100.0
貸倒引当金
合 計
−
2
81,327
△11,605
その他の費用
(注)特別勘定資産には、株価連動追加年金付予定利率市場連動型年金保険の追加
年金部分の特別勘定資産が含まれています。
収支差額
(注)運用収支には、株価指数連動追加年金付予定利率市場連動
型年金保険の追加年金部分の運用収支が含まれています。
④個人変額年金保険特別勘定に関する有価証券等の時価情報
a. 売買目的有価証券の評価損益
(単位:百万円)
2014年度末
区 分
貸借対照表
計上額
売買目的有価証券
2015年度末
当期の損益に
含まれた評価損益
694,903
46,958
貸借対照表
計上額
当期の損益に
含まれた評価損益
603,304
△37,864
(注)本表には、金銭の信託等の売買目的有価証券を含みます。
b. 金銭の信託の時価情報
該当ありません。
c. 個人変額年金保険特別勘定のデリバティブ取引の時価情報(ヘッジ会計適用・非適用分の合算値)
イ
差損益の内訳(ヘッジ会計適用分・非適用分の内訳)
金利関連
株式関連
債券関連
その他
合 計
ヘッジ会計適用分
−
−
−
−
−
−
ヘッジ会計非適用分
−
−
512
−
−
512
−
−
512
−
−
512
合 計
(注)ヘッジ会計非適用分の差損益は、損益計算書に計上されています。
ロ
金利関連
該当ありません。
ハ
通貨関連
該当ありません。
‒ 102 ‒
(単位:百万円)
通貨関連
3 -2
ニ
株式関連
(単位:百万円)
区
分
2014年度末
種 類
契 約 額 等
うち1年超
時 価
2015年度末
差 損 益
契 約 額 等
うち1年超
時 価
差 損 益
店
頭
オプション
買 建
コール
45,837
(4,471)
21,580
17,349
6,707
2,235
2,235
合 計
(1,737)
4,823
2,249
512
512
(注)
( )内には、貸借対照表に計上したオプション料を記載しています。
ホ
債券関連
該当ありません。
ヘ
その他
該当ありません。
Ⅸ 信託業務に関する指標
該当ありません。
Ⅷ
Ⅸ
‒ 103 ‒