事業の概況 法人 国内外のネットワークを活用し、企業のお客さまに貸出や決済、外国為替、資産運用などのサービスを行うほか、 グループ各社の専門性を活かした事業戦略に関する提案を通じて、お客さまの多様なニーズにお応えしています。 粗利益全体 * に占める割合 粗利益の構成 21% 9,112 億円 ■ 投資銀行・証券業務 44% ■ 預金・貸出業務 33% ■ 決済業務 20% ■ その他 3% * 5 事業本部の粗利益合計 中長期的戦略 •「国内事業基盤のさらなる強化 」と「新たな法人ビジネスモデルの確立 」を実現し、持続的な成長をめざします。 • 貸出や決済など法人ビジネスのベースとなる取引を強化するとともに、日本の経済環境や社会構造の変化をとらえ、事業承継・ 継続支援を強化するほか、法人向けの投資運用ビジネスの確立、海外ビジネスの高度化などに挑戦します。 MUFG の総合力を支える主な事業会社 ● 三菱東京 UFJ 銀行は、法人ビジネスの中核銀行として、40 万社を超えるお客 さまに貸出や決済など商業銀行サービスに加え、グループ企業と連携したさま ざまなサービスを提供しています。 ● 三菱 UFJ 信託銀行は、商業銀行業務に加え不動産、年金、投資運用など、信託 銀行ならではのサービスを提供しています。 ● 三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券は、モルガン・スタンレーとの戦略的提携 も活用しながら、債券や株式の引受から M&A アドバイザリーなどのサービス を提供しています。 ● ● 三菱 UFJ リースは、リースを活用したファイナンススキームを提供しています。 三菱 UFJファクターは、お客さまの商流を金融面から支えるファクタリングサー ビスを提供しています。 ● 上記のほか、コンサルティングサービスにより多様な経営課題に応える三菱 UFJ 執行役専務 リサーチ & コンサルティングや、創業間もないお客さまの資金調達を支援する 法人事業本部長 三菱 UFJ キャピタルなど多彩な事業会社が MUFG の総合力を支えています。 荒木 三郎 48 2015 年度の振り返り ■ 2015 年度の業績 粗利益 / 営業純益 当年度の粗利益は、前年度比 4.0%(381 億円)減少の 9,112 億円、営 業純益は、前年度比7.0%(345億円)減少の4,603億円となりました。 競争環境が厳しさを増すなか、継続的な市場金利の低下の影響によ り、貸出・預金などの資金収益が前年度比減少しましたが、貸出平均 粗利益(左軸) 営業純益(右軸) (億円) 9,500 (億円) 6,000 9,493 9,125 9,000 4,679 4,948 9,112 4,603 残高は前年度比 3.9% 増加と堅調に伸びています。 8,500 ■ 大企業のお客さま向けビジネス 0 (年度) 5,000 4,000 2013 2014 2015 0 銀行・信託・証券それぞれが有するノウハウを活用し、お客さまの 企業価値向上に貢献するさまざまな提案を行っています。その結果、 M&A 業務や債券の引受業務でリーグテーブルトップの実績を残し 国内法人貸出平均残高 * たほか、株式の引受業務においても大型案件を主導するなど 2 位に 入る実績を残しました。 (詳細は P. 32 をご参照ください。) (兆円) 50 41.2 ■ 中堅・中小企業のお客さま向けビジネス 43.2 44.9 40 資金調達ニーズや、事業・販路の拡大などの経営課題に対し、きめ細 かな提案でお応えしています。その結果、事業の円滑な承継やお客さ まの成長戦略に合った資本戦略の提案などが好調で、貸出残高の増 加につながりました。また、お客さまのご商売の拡大を支援するため 大規模商談会や、成長企業の育成に向けたビジネスサポート・プログ ラム「Rise Up Festa」を開催するなど、お客さまのビジネスの成長 30 0 (年度) 2013 2014 2015 * 政府等への貸出は除く 中堅・中小企業向け貸出平均残高 を支援する取り組みも継続しています。 (詳細は P. 86 をご参照くだ さい。) (兆円) 14.5 ■ インフラ産業を支える金融基盤の構築 14.3 14.4 14.0 日本のインフラ産業を支える金融基盤を構築し、インフラ産業の グローバル展開などに貢献していくため、2016 年 5 月、社会インフ ラ産業に強い日立および日立キャピタルとの資本・業務提携を発表 しました。 (詳細は P. 33 をご参照ください。) 13.5 0 (年度) 2014 2015 FOCUS 将来の基幹産業を支える CEO 人材育成 産業育成バリューチェーン ① 発掘 ② 開発 ③ 機会提供 大企業 経営︵成長︶支援 R&D ベンチャー キャピタル Rise Up Festa* 産業革新 展望分析 ④ クロージング MUFG では、次世代の産業育成を目 ング(MURC)が、次世代産業をリード 的に、成長企業の「発掘 」→事業化支援 する人材を支援することを目的とした に向けた金融商品などの「開発 」→ビジ CEO 人材育成プログラム「M-EIR」を M&A ネス拡大の「機会提供 」→ IPO や M&A 立ち上げました。独創的なアイデアを などの「クロージング 」へとつながるバ 有する2 名が選出され、MURC の下で、 IPO リューチェーンの構築を進めています。 技術の事業化や企業経営について学ん 2015 年 11 月には、三菱東京 UFJ 銀 でいます。 グローバル 事業拡大 支援 経営人材 育成 取引先紹 取引先紹介 行と三菱 UFJ リサーチ & コンサルティ * Rise Up Festa の詳細は、P. 86 をご覧ください。 49
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