2016年度版 関市認知症ケアパス 概要版

2016
認知症の予防について
現在のところ、認知症予防の特効薬・予防食品は残念ながらありません。運動と生活習慣病予防が認知症
予防につながります。次の対策をヒントにできることから始めてみましょう。
関市認知症ケアパス
∼ひとりで悩まないで、支え合える介護を応援します∼
1
認知症ケアパスとは、
ご自分やご家族、
ご近所の方が認知症になった
場合に、
どこでどういったサービスを受けることができるのかの具体的
なイメージを持つことができるように認知症の人の生活機能障害の進
行にあわせて、いつ、
どこで、
どのような医療・介護サービスを受けること
ができるのか、
ケア内容等をあらかじめ認知症の方とその家族に提示
するためのものです。認知症について気になった方は、
まずは主治医や
最寄りの相談窓口にご相談ください。
からだを動かそう
●散歩やウォーキング、水泳、体操、サイクリングなどの有酸素運動は、脳の血流が増す
ため、認知症予防に効果があります。
また、骨や筋肉を鍛えると、転倒骨折による寝た
きりを防ぎ、認知症予防に繋がると共に、生活活動の基礎となる動きがしやすくなり、
意欲もわいて、脳の刺激にもなります。
2
「食べること」
と
「料理すること」
◎相談窓口
●1日3食、主食・主菜・副菜をそろえましょう。特に、肉・魚・卵・大豆製品のいずれか
を使った料理を毎食1品用意しましょう。過食や小食に注意し、塩分や甘い物のとり
過ぎに気をつけましょう。
また、料理することは脳を活性化します。料理にも挑戦しま
しょう。
3
意欲的に毎日を過ごそう
●趣味やスポーツ、人とのつきあいなどを楽しんでいる人は、認知症になりにくいこと
がわかっています。
また、新しいことにチャレンジする人は、脳への刺激を常に与えて
います。行動範囲も広がるため、からだの健康にもよい影響をもたらします。活動的
な生活を心がけて、脳やからだをリフレッシュさせましょう。
4
機関名
電話
機関名
電話
関市中央第1地域包括支援センター
0575-23-0660
関市中央第2地域包括支援センター
0575-23-5320
関市中央第3地域包括支援センター
0575-28-2208
関市中央第4地域包括支援センター
0575-24-8580
関市西地域包括支援センター
0575-45-1007
関市東地域包括支援センター
0575-40-1237
関市認知症初期集中支援チーム
0575-24-5855
主管:関市役所 高齢福祉課・・・電話 0575-23-8127
◎認知症チェックリスト
●このチェックリストは、認知症のごく初期、認知症の始まり、
あるいは認知症に発展する可能性のある状態を、
自分
や家族などが簡単に予測できるように考案されたものです。認知症は早期発見が何より重要ですので、気になっ
たらまずはチェックをしましょう。
脳の活性化トレーニング
●脳を活発に使う生活をしていると、認知症になりにくくなります。たとえば簡単な1ケ
タの足し算や引き算をすばやくしたり、文章を声に出して読んでみたりすると効果的
です。いろいろなトレーニングで、脳に刺激を与え、認知症予防につなげましょう。
(大友式認知症予測テスト-認知症予防財団HP より抜粋)
質問事項
知っている人の名前が思い出せない
5
器具の説明書を読むのを面倒がる
1点
2点
1点
1点
0点
1点
0点
外出をおっくうがる
0点
0点
0点
該当する項目の数字を合計してください
1点
0点
理由もないのに気がふさぐ
身だしなみに無関心である
物がみあたらないことを他人のせいにする
歯がほとんどなく
義歯未使用
4
0点
0点
今しようとしていることを忘れる
歯数・義歯使用と認知症発症との関係
認知症になっている人の割合︵%︶
●自分の歯、
または義歯を使用して食事をすることが認知症
の発症リスクを少なくすることがわかってきました。右図は
自分の歯はほとんど失ってしまったが義歯を使って食事を
している人(緑)
と自分の歯がほとんどなく義歯も使ってい
ない人(オレンジ)の4年間の追跡調査です。結果として、年
齢、疾患の有無や生活習慣等にかかわらず、歯がほとんど
なく義歯も使用してない人は、4年後に認知症を発症する
割合が高い、つまりリスクが高くなっ
ていました。食事は高齢者にとって楽
しみのひとつでもあります。日頃から
お口の健康を保ち、良く噛んで食事
をすることが大切です。
頻繁にある
0点
漢字を忘れる
自分の歯、
または義歯を使って良く噛んで食事をしよう
ときどきある
0点
同じ話を無意識に繰り返す
物のしまい場所を忘れる
5
ほとんどない
1点
1点
1点
1点
1点
2点
2点
2点
2点
2点
2点
2点
2点
2点
点
3
2
歯がほとんどなく
義歯使用
1
0
0
200 400 600 800 1000 1200 1400
日数
もの忘れも老化現象の範囲内。疲労やストレスによる場合もあります。
8点に近かったら、気分の違うときに再チェックしてみましょう。
0∼8点
正常
9∼13点
要注意
家族に再チェックしてもらったり、
日を置いて再チェックをしてみましょう。
認知症予防策を生活に取り入れてみてはいかがでしょう。
14∼20点
要診断
認知症の初期症状が出ているかもしれません。家族にも再チェックしてもらい、
結果が同じなら主治医や地域包括支援センターに相談してみましょう。
状態に応じた取組みや介護サービス
仕事・役割
●シルバー人材センター
●ふれあい、いきいきサロン
●老人クラブ など
認知症を有するが
日常生活は自立!
●民生委員、福祉委員
●集落支援員(洞戸、板取、上之保)
●高齢者等見守り活動に関する協定先
●認知症サポーター
●安全で安心なまちづくり協議会
●西部地域ふくし計画見守りネットワーク活動
●ワンコインふれあいサポート事業
他者とのつながり
●認知症カフェ
●生涯学習サークル
●ふれあい、いきいきサロン
●老人クラブ
●傾聴ボランティア
●老人福祉センター
●生きがい活動支援通所事業
●コミュニティサポート事業 ※1
●配食サービス事業
●虚弱高齢者ホームヘルパー事業 ※1
●寝具乾燥消毒事業 ※2
● 徊高齢者探索システム事業
●緊急通報システム事業
相 談・受 診
「あれ?おかしいな」
と思ったら、
まずは相談・受診をしましょう!
医療機関
相談機関
●かかりつけ医
●かかりつけ歯科医
●かかりつけ薬剤師
●認知症疾患医療センター
●関市高齢福祉課
●地域包括支援センター
緊急支援
認知症初期
集中支援
チーム
●認知症疾患医療センター
●ショートステイ
常に介護が必要!
住まい(施設)
●特別養護老人ホーム
●有料老人ホーム
●サービス機能付高齢者向け住宅
●グループホーム
●介護老人保健施設
家族支援
見守り支援・生活支援
介護サービス
《介護保険サービス》
●訪問介護
●訪問入浴介護
●訪問看護
●訪問リハビリテーション
●認知症対応型デイサービス
●デイサービス
●通所リハビリテーション
●ショートステイ
●住宅改修
●福祉用具貸与/販売
●小規模多機能型居宅介護
●介護者の集い
●認知症カフェ
●介護者の会
●ボランティア など
誰かの見守りがあれば
日常生活は自立!
※1 H29年4月∼介護予防・日常生活支援総合事業に移行 ※2 H29年4月の介護予防・日常生活支援総合事業移行に伴い事業を見直し
介護予防・悪化予防
●介護予防普及啓発事業
●生きがい活動支援通所事業
●ふれあい、いきいきサロン事業
●デイサービス
(介護予防サービス)※1
●訪問介護(介護予防サービス)※1
●老人クラブ
日常生活に
手助けや介護が必要!
権利擁護支援
●日常生活自立支援事業
●成年後見制度
●消費生活センター など