2016年上半期連結決算概要 及び 下半期見通しと 2016年連結業績予想 2016年 8月 10日 問合せ先 電 話 総務部長 田中 徹 03-6860-6800 ホームページ http://www.nippondenko.co.jp 0 目 次 1. 2016年の当社概況 2. 2016年上半期連結決算概要と下半期見通し 3. 2016年連結業績予想 4. 事業毎の概要 5.次期中期経営計画に向けての取り組み 2016年業績予想は、現時点で得られた情報に基づき作成したものであり、様々な不 確定要素を含んでおりますので、実際の業績は予想数値と異なる可能性があります。 1 1. 2016年の当社概況 2 2016年の当社概況 ■事業環境 ● 足下、円高・製品安・原料高の厳しい経営環境が継続 ● 合金鉄市況下落と磁石事業譲渡(「事業の選択と集中」の一環で実施)により 売上高は大きく減少 ● 昨年の減損適用で年間14億円の減価償却費減となるが、一方で減損対象と なった合金鉄事業の徳島工場の新規投資(年間24億円)は会計ルールにより 特別損失として計上 ■当社の取り組み ● 合金鉄事業の収益改善 ● 機能材料事業各製品の販売力、技術力 強化 ● 環境システム事業の利益上積み ● 安全かつ安定した計画生産の実行 ● 設備投資・研究開発投資の円滑な実行 ● 連結経営の強化と完全統合の着実な推進 ● 海外不採算事業の収益改善・見極め 3 2. 2016年上半期連結決算概要と下半期見通し 4 2016年上半期(1−6月)連結決算概要 ■売上高推移 ■経営成績(連結) 単位:百万円 2015年 科目 為替 2016年 対前年 500 上期 同期比 400 年度 上期 (\/$) 120.24 売上高 下期 121.12 111.82 △ 8.42 42,688 40,214 営業利益 2,328 △ 282 1,465 △ 863 経常利益 2,456 △ 2,245 1,820 △ 636 当期純損益 1,851 △ 16,032 1,129 △ 722 有利子負債残高 売上高営業利益率 30,280 △ 12,408 15,631 10,630 7,217 △ 8,414 5.5 △ 0.7 4.8 △ 0.6 ●2016年上半期実績(対前年同期) ■ 売上高 (億円) : 303億円 (減収 △124億円 △29%) ■ 営業利益 : 15億円 (減益 △9億円 △37%) ■ 経常利益 : 18億円 (減益 △6億円 △26%) ■ 当期純損益 : 11億円 (減益 △7億円 △39%) 300 その他 環境システム 計 427 機能材料 計 402 計 303 261 241 195 200 100 0 合金鉄 119 40 107 7 8 46 15下期 15上期 56 15 37 16上期 ■営業利益推移 (億円) 25 20 15 10 5 0 △5 △ 10 その他 環境システム 機能材料 合金鉄 計 23 計 15 11 8 2 15上期 3 2 計△3 1 2 1 △7 15下期 5 6 1 16上期 5 2016年下半期(7−12月)見通し ■経営成績(連結) ■売上高推移 単位:百万円 2015年 科目 500 年度 上期 為替 2016年 (\/$) 120.24 売上高 下期 121.12 上期 111.82 下期見込 105.00 対上期 400 △ 6.82 300 42,688 40,214 30,280 28,216 △ 2,064 営業利益 2,328 △ 282 1,465 464 △ 1,001 経常利益 2,456 △ 2,245 1,820 51 △ 1,769 当期純損益 1,851 △ 16,032 1,129 △ 2,056 △ 3,185 有利子負債残高 売上高営業利益率 (億円) 15,631 10,630 7,217 7,315 + 98 5.5 △ 0.7 4.8 1.6 △ 3.2 ●2016年下半期の見通し(対上半期) ■ 売上高 : 282億円 (減収 △21億円 △7%) ■ 営業利益 : 5億円 (減益 △10億円 △68%) ■ 経常利益 : 0.5億円 (減益 △18億円 △97%) ■ 当期純損益 : △21億円 (減益 △32億円 △282%) その他 計 427 環境システム 計 303 計 282 195 170 56 15 37 57 8 47 241 200 119 40 7 107 15上期 15下期 0 合金鉄 計 402 261 100 機能材料 46 8 16上期 16下見 ■営業利益推移 (億円) 25 20 15 10 5 0 △5 △ 10 その他 環境システム 機能材料 合金鉄 計 23 計 15 3 11 5 計5 8 2 2 計△3 1 1 2 △7 6 1 23 △5 15上期 15下期 16上期 16下見 5 6 3. 2016年連結業績予想 7 2016年連結業績予想① ■経営成績 ■売上高推移 単位:百万円 日本電工 科目 為替 年度 (\/$) 売上高 2015年 121.05 2016年 108.41 差異 (億円) 1,250 計 1,101 △ 12.64 1,000 750 82,902 58,495 △ 24,407 営業利益 2,046 1,929 △ 117 250 経常利益 211 1,871 + 1,660 0 △ 14,181 △ 928 + 13,253 10,630 7,315 △ 3,315 当期純損益 有利子負債残高 売上高営業利益率 2.5 3.3 + 0.8 (億円) 50 △29%) 30 △1億円 △ 6%) 20 19億円 (増益 + 17億円 +787%) 10 ■ 当期純損益 : △9億円 (増益 +133億円 +93%) 0 ■ 営業利益 : 19億円 (減益 ■ 経常利益 : 604 544 12 13 新日本電工 計 985 503 226 829 256 14 15 585 16予 ■営業利益推移 ●2016年の見通し(対前年) : 585億円 (減収 △244億円 396 500 40 ■ 売上高 497 計 940 中央電気工業 日本電工 計 45 8 37 12 計 42 6 36 13 中央電気工業 新日本電工 計 29 17 2 10 20 19 14 15 16予 8 2016年連結業績予想② 事業別売上高・営業利益推移 ■売上高 (億円) 1,250 その他 計 1,101 1,000 750 619 環境システム 機能材料 計 940 計 985 553 580 合金鉄 計 829 502 500 250 0 ■営業利益 (億円) 55 45 35 25 15 5 △5 342 17 123 12 その他 計 45 273 19 95 13 環境システム 226 15 86 15 113 23 84 16予 合金鉄 計 42 14 19 365 292 18 95 14 機能材料 計 585 30 4 8 5 8 △1 12 13 計 29 9 計 20 8 5 8 5 9 4 3 14 15 計 19 10 7 3 △2 16予 合金鉄事業は市況下落、機能材料事業は磁石合金事業譲渡のため、ともに大幅に売上高が減少。一方、環境システ ム事業は大型設備の販売があったため、過去最高益を見込む。 9 4. 事業毎の概要 10 合金鉄事業 ■ 2016年事業環境及び取組み 2016年売上高構成比 その他 15% ● 日本の粗鋼生産量は2015年比微減を想定。 ● 製品市況は若干回復傾向も急激な円高により販売価格低下。 ● マレーシアプロジェクトの操業開始。 フェロバナジウム 3% ■ 2016年見通し ● 2016年売上高 365億円 マンガン系 82% 営業利益 △2億円 ● 差異要因 ・ 粗鋼生産の減少に伴い、高炭素フェロマンガンの販売数量も昨年比微減を見込む。 ・ 製品市況下落および、足元の急激な円高による販売価格低下により売上高は昨年比減を見込む。 ・ 2015年末の減損処理により製造コストは改善するも、販売価格低下の影響は大きく、 価格の高い原料及び製品在庫があることもあり、コスト高が続き今年度は赤字を見込む。 ® 今後は原料コスト下落の効果により収益は改善に向かう。 (億円) 売上高 (億円) 営業利益 30 800 600 400 30 619 14 553 580 9 200 0 20 12 13 14 502 5 15 365 △2 16予 10 0 △ 10 11 合金鉄営業利益増減 ◆ 14年→15年 ◆ 15年→16年 ・製品市況は引き続き下落 ・原料使用単価改善及び減損により製造コスト削減 ・急激な円高により販売価格低下 ・製品市況下落により収益減 ・原料使用単価改善及び円安により収益増 (億円) △1億円 数量 差 ±0 製品 製造 $価 コスト △49 +21 △7億円 為替 +32 数量 差 ±0 その他 △5 6 5 〔14年〕 〔15年〕 製品 製造 為替 その他 $価 コスト △17 +11 △59 +58 △2 〔16年〕 経営統合に伴い、2014年は7-12月分のみ中央電気工業分を算入 12 合金鉄市況価格動向 図1 高炭素フェロマンガン 金属マンガン 図2 マンガン鉱石価格 四半期平均価格 ($/t) ($/Mn%) ($/t) 1,500 2,800 赤実線:高炭素フェロマンガン(欧州) 青実線: 〃 (米国) 紫実線:金属マンガン市況 (右軸) 1,400 8 中国向け鉱石価格 2,600 2,400 7 2,200 1,300 $ 1,645 2,000 6 1,200 1,800 1,600 1,100 5 $ 4.53 $ 2.95 1,400 $ 1,616 1,000 1,200 4 1,000 900 $ 746 800 800 3 600 400 $ 2.70 2 700 $ 2.05 200 $ 685 $ 741 600 0 13 14 15 16 1 13 14 15 16 13 海外プロジェクト ■ マレーシアプロジェクト マレーシアプロジェクト生産予定量 : 12.0万トン/年 シリコマンガン ・2016年6月、第1基目電気炉、8月、第2基目電気炉の操業開始。 フェロシリコン : 6.0万トン/年 ・最後の第8基目操業開始は、2017年央を予定。 中低炭素フェロマンガン: 5.4万トン/年 ・シリコマンガン、フェロシリコン、中低炭素フェロマンガンを生産予定。 合計 : 23.4万トン/年 ・比較的安価な電力料金の下、安定的な生産を目指す。 ・外部購入製品の代替によるコスト削減効果と投資に見合った配当を期待。 ■ マンガン鉱山投資 ・2013年6月に南アフリカのマンガン鉱山権益を取得し、採掘を開始。 ・2013年8月以降本格的な船積みを中国向けに開始。 ・2014年 / 2015年、自社使用分として徳島工場に受入。 ■ SAJバナジウム社 ・2002年より南アフリカ合弁会社にてフェロバナジウムを生産。 マンガン鉱山生産量 2013年 : 66万トン 2014年 : 120万トン 2015年 : 68万トン 2016年 : 58万トン(1-6月実績) SAJV販売量 2013年 : 1,349Vt 2014年 : 1,207Vt 2015年 : 1,008Vt 14 電気炉による焼却灰溶融固化処理 ① ■廃棄物焼却灰のリサイクルフロー エコラロック 焼却灰(自治体から収集) ・ 自治体で家庭ゴミなどを焼却処理した 後に残る焼却灰や産業廃棄物の燃え殻 などを専用車両で収集 ・ 専用の電気炉で焼却灰を溶融し、 生成スラグ及び溶融メタルを回収 道路用路盤材 専用運搬車 ・ 収集エリアは関東圏を中心、一部は 中部圏からも収集 焼却灰倉庫 溶融メタル 非鉄金属会社で 有価貴金属を 分離回収 敷き均し材 ■特色 ● 高温で溶融固化するため、ダイオキシンの分解、重金属の無害化・ 安定化を実現 ● 溶融固化により容積は35%まで減少 ● 生成スラグ(商標登録:エコラロック)は環境面、安全面からも安心して使用できるため、 広範囲用途に販売 ● 溶融メタルに含まれる有価金属(金・銀・銅他)はリサイクル利用 河川護岸工事用材 15 電気炉による焼却灰溶融固化処理 ② ■ 事業の沿革 ● 1995年 : 中央電気工業が民間企業として日本で初めて、自治体から発生する焼却炉灰(一般廃棄物)の合金鉄炉を 用いた溶融処理を開始 ● 2002年 : 専用炉(EM1)を稼働し、産業廃棄物の処理を開始 ● 2004年 : 専用炉(EM2)を増設し、処理能力を拡大 ● 2013年 : 専用炉の処理能力増強 ■ 2016年見通し ● 現有専用炉のフル稼働ベースである年間7万3千トンを溶融処理(国内最大規模) ■ 2018年以降 ● 近年の処理量増加のニーズに合わせた年内着工予定の専用炉(EM3:処理能力3万5千トン)が完成し、営業運転を 開始予定 ● 既存炉と合せた処理能力は10万トン/年超となり、更なる処理量の拡大を目指す ■ 処理量推移 専 用 炉 処 理 能 力 16 機能材料事業 ■ 2016年事業環境 ● マンガン酸リチウム: ● 水素吸蔵合金: ● フェロボロン: ● セリア・ジルコニア: 欧州、中国市場への販路拡大を図る。 当社重要顧客のHEV生産計画130万台超。当社生産、販売量ともに過去最大を見込む。 アモルファス合金向けは顧客の中国市場撤退により数量減。 磁石向けは中国レアアース輸出税撤廃で磁石合金の国内生産は回復しつつある。 足元では排ガス触媒メーカーでの生産調整あるも、総じて堅調に推移する見通し。 ■ 2016年取組み ● ● ● ● リチウムイオン正極材料は、欧州・中国への販路拡大図る。 水素吸蔵合金は好調な需要に応じる為、安定生産・安定供給に注力。 フェロボロンは、需要に応じた生産体制最適化を図る。 セリア・ジルコニアは2019年以降発売モデル向け触媒の複数案件を確実に取り込み、シェア拡大を図る。 ■ 2016年見通し ● 売上高 113億円 営業利益 10億円 (億円) 400 売上高 20 342 273 292 △1 12 13 14 15 10 9 8 100 0 (億円) 営業利益 19 300 200 ※ 2016年2月1日付で磁石合金事業を譲渡。 226 15 10 5 113 16予 0 △5 17 EV, HEV販売動向 (万台) 140.0 図3 世界のハイブリッド自動車販売推移 (ニッケル水素電池搭載車) (当社推定) 120.0 100.0 80.0 60.0 40.0 20.0 0.0 2015.12 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (当社推計) 図2 中国EVバス 普及目標 2016 2017 2018 2019 • 世界のEV販売台数は着実に拡大。 大気汚染重 点地域 北京、上海等 10地域 50% 60% 70% 80% • 中国では環境対策で、EVバスも普及。 中部地域 河南省、福建省等 6地域 35% 45% 55% 65% その他 上記以外の 15地域 • 世界のHEV(ニッケル水素電池搭載車) は堅調に推移。 15% 20% 25% 30% ★新規バス販売台数のうち、EVバス等の割合を示す。 (中国 財政部、交通運輸部、工業・情報部 合同発表) 18 環境システム事業 ■ 事業環境 ●表面処理業界の景気は、円高で輸出が伸び悩み、足踏み状態。 ●自動車・航空機部品関連企業は製造ライン増設の動きあり。 ●水素エネルギー関連の水素製造用純水製造装置の需要が増加。 2016年売上高構成比 ■ 2016年取り組み ニッケル他 3% ● クロム系は自動車・航空機部品関連の表面処理排水向け拡販。 ● 純水系は水素ステーション・エネファーム向け純水製造装置の シェア拡大。 ● ほう素系はほう酸回収設備の新規受注に注力。 純水13% クロム 48% ほう素36% (設備売上含) ■ 2016年 見通し 売上高 23億円 営業利益7.4億円 (2016年完工のほう酸回収設備が増収・増益に寄与) (百万円) 売上高 営業利益 2,500 1,000 500 0 1,000 738 2,000 1,500 (百万円) 過去最高益 467 453 1,667 1,857 1,838 1,534 2,306 12 13 14 15 16予 394 381 750 500 250 0 19 電力事業 FIT制度を活用した水力発電事業 ■ 日高工場の幌満川第2発電所および第3発電所について、 再生可能エネルギー固定価格買取制度の設備認定を取得。 ■ 第2発電所の更新工事は順調に進行中。 計画どおり本年12月の完工、2017年1月から運転開始予定。 ■ 第2発電所の完工に引き続き、第3発電所工事開始。 ■ 長期安定的な発電事業の継続と収益確保。 ■ 豊かな自然環境に配慮し、クリーンな再生可能エネルギー 発電事業による社会貢献 現状出力 更新後出力 9,815kW 10,628kW 工事期間 第2発電所:2015年9月∼2016年12月 第3発電所:2017年1月∼2018年6月 FIT認定区分 水力発電設備(1,000kw以上30,000kW未満) 20 研究開発 ■ 2016年研究開発及び新規材料開発 ● 主な研究開発拠点 ・ 研究所(徳島県阿南市): 合金鉄関連技術、微粒金属・酸化物、自動車排ガス浄化用助触媒などの開発 ・ 開発センター(富山県高岡市): リチウムイオン電池正極材などの開発 ● 新規材料「二酸化バナジウム蓄熱材」の開発状況 サンプル提供を継続して実用化に向け蓄熱材以外を含む用途開拓を推進中 ● 自動車排ガス浄化用の助触媒「セリア・ジルコニア」の開発状況 多様な顧客の要望性能に対応し、新たなコンセプト品を提案中 ● リチウムイオン電池用正極材の開発状況 車載用LIB向け、長寿命正極材を開発。さらなる高容量正極材の開発を推進中。 140 120 100 寿命 組成及び構造を見直し、 電解液へのマンガン溶 出量を低減して、当社 従来品比30%向上を 達成。さらに、電極への 充填率向上にも対応。 リチウムイオン電池正極材の寿命 改善 80 60 40 20 0 従来品 新製品 21 設備投資・財務計画 設備投資 ■ 持続可能な生産体制構築のため、インフラの老朽更新や機能強化を積極的に推進。 ■ 安全・環境のより一層の向上に向けた投資も推進。 ■ 高い成長が見込める分野への投資は、需要動向を見極め適切な時期に実行。 ■ 中央電気工業の鹿島工場に焼却灰3 号溶融炉(EM3)の新設を決定。 財務計画(2016/12) 2015年 2 2016年 19 △ 128 96 33 83 △ 3 81 △ 8 25 15 95 △ 1 126 投資活動によるキャッシュフロー △ 33 △ 10 財務活動によるキャッシュフロー △ 36 △ 32 経常利益 ■ 営業活動によるキャッシュフロー 126億円 ■ 投資活動によるキャッシュフロー 税 金 等 調 整 前 当 期 純 利 減 損 損 減 価 償 却 そ の 他 資 産 の 増 減 法 人 税 ・ 住 民 税 ・ 事 業 税 営業活動によるキャッシュフロー 益 失 費 額 等 △10億円 ■ 財務活動によるキャッシュフロー △32億円 現金及び現金同等物 ■ 有利子負債残高 73億円 有 利 子 負 債 残 高 105 189 (前年比 + 84) 106 73 (前年比 △ 33) 22 5.次期中期経営計画に向けての取り組み 23 前回(2016年2月)IR 主な内容 1.当社のこれまでの取り組み、合金鉄業界における ポジションと当社の強み 2.「選択」と「集中」による事業ポートフォリオの再構築 3.一体運営による競争力強化 24 これまでの取り組み ★多種多様な合金鉄の製造⇒撤退の歴史⇒マンガン系合金鉄への特化 ①高炭素フェロマンガンへの経営資源傾注・徹底したコストダウン • ⇒世界的に上位のコスト競争力を実現・堅持 世界の総需要 約480万MT • 日本の総需要 約60万MT • 当社2015年 生産量25万MT(徳島17万MT 鹿島8万MT) ②世界最高水準の環境基準クリア ★環境システム事業、機能材料事業に参入 安定収益の確保・拡大 • 25 当社の高炭素フェロマンガン生産量推移 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 ※2015年には中央電気工業の生産量を含む 2015年 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 MT 26 当社の強み ①世界第2位の粗鋼生産国に立地し、安定かつ優良顧客=新日鐵住金 をはじめとす る鉄鋼メーカーの存在 ②世界でも極めて効率性の高い設備・操業技術と上位のコスト競争力 ③世界の鉄鋼需要は長期的には増大傾向 高級・高機能鋼材の需要増加⇒機能アップのために高炭素フェロマンガンやSLPフェロマンガン は不可欠で消費量の増加は必至 ④極めて健全な財務体質(自己資本比率 75.9% 実質借入ゼロ) 27 今後の見通し 中国鉄鋼業の過剰生産能力解消にはなお数年の期間を要するとの 見方が一般的 ⇒合金鉄市況の低迷状況も当面は継続すると覚悟 ★しかしながら、中期的には市況が回復基調をたどることは必然 28 総合力を結集し、更なる飛躍への基盤強化 合金鉄市況の長期低迷の影響により第6次中期経営計画(2015-2017年)の数値目標(売上高 1070億円, 連 結経常利益 95億円, ROE 8%)達成は困難だが、基盤強化の方針を着実に遂行し次期中期経営計画(20182020年)に結びつける。 4 CORES by 1 「合金鉄」「機能材料」 「環境」「電力」 「選択」と「集中」 収益性重視の事業選択 競争力強化 既存事業の効率性追求 企業価値向上 諸施策の検討・実行 ・「合金鉄」「機能材料」に「環境」「電力」を加えた4CORESで、バランス良い堅固な 収益体制確立を目指す ・合金鉄における更なるコストダウン及び最適供給体制の構築 ・焼却灰溶炉増設に着手(2018年稼動予定) ・機能材料事業の構造改革 ・水素ステーション関連事業や水力発電への積極投資 ・中央電気工業との一体運営による経営効率向上(完全統合効果の早期獲得) ・2018年の完全統合に向けた連結経営基盤強化策の推進 <検討例> ・役員報酬の自社株支給 ・長期保有株主優遇策 ・工場見学会実施やホームページ刷新による認知度向上 ・多様な人材の活用と育成 ・女性の活躍推進 etc 29
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