平成 28年度 阪神北地域経営プログラム —北摂の自然と都市の賑わいをいかした活力のある地域づくりと地域創生— 阪神北県民局 目 平成28年度の取り組み方針 次 ・・・・・・・・・・・・・・1 平成28年度 阪神北県民局主要事業 第1 阪神北地域の活性化と魅力アップの推進 1 まちなかの再生と周辺地域の活性化 2 UJIターンの推進と雇用の確保 3 少子対策・青少年の健全育成 4 地域の個性を活かしたイベントの開催 5 市民と行政のパートナーシップの向上 6 市民力を活かした地域づくり 7 快適な交通ネットワークの整備 ・・・・2 ・・・・3 ・・・・5 ・・・・8 ・・・・9 ・・・・9 ・・・・10 第2 北摂里山博物館(地域まるごとミュージアム)の新展開 1 北摂里山アートの創出 ・・・・12 2 新しい里山の魅力発信 ・・・・13 3 里山資源を活用した取り組みへの支援 ・・・・16 4 北摂里山博物館運営協議会の活動充実 ・・・・18 5 里山での環境学習(里育)の推進 ・・・・19 第3 地域資源を活かした産業と観光の振興 1 都市農業・都市近郊農業の振興 2 農林業の振興(ウメ輪紋病対策等) ・農山村づくりの推進 3 地域経済の活性化 4 観光の振興と交流人口の拡大 第4 安全・安心なまちづくりの推進 1 安全・安心に暮らせる地域づくり 2 生涯を通じた健康づくり 3 美しいふるさとの環境づくり 4 防災・減災対策の推進 平成 28年度 阪神北県民局事業体系 ・・・・20 ・・・・21 ・・・・24 ・・・・27 ・・・・28 ・・・・31 ・・・・32 ・・・・32 ・・・・・・・・・・・・・36 平成28年度の取り組み方針 1 阪神北地域の特色 阪神北地域は、かつての首都圏「畿内」に属し、古くから我が国の先進地域とし て発展し、多彩な芸術文化や産業、生活様式を育んできた。明治以降は、 「阪神間モ ダニズム」と言われる独特のライフスタイルが生まれ、進取の気風に富んだ市民が 積極的に社会活動に関わる「市民文化社会」が築かれてきた。併せて、鉄道網や道 路網の充実に伴い、健康的な郊外住宅地として社会基盤の整備が進み、今日では、 成熟した都市部と豊かな自然に恵まれた農山村部とが共生する、魅力ある地域を形 成している。 また、各市町では、それぞれが有する特色ある歴史、文化などを背景に、魅力ア ップと発信に取り組み、互いの個性を競い合っている。 2 取り組みの基本方針 日本の原風景が広がる北摂の里山など豊かな「自然」と、社会基盤が充実し成熟 した「都市」が共存する阪神北地域の特性を活かし、地域内外の交流促進を図り、 賑わいのある地域づくりをめざす。このため4つの重点目標を設定し、市町との適 切な役割分担のもとに、地域の活力を支える高い市民力とも連携した取り組みを推 進する。 【テーマ】 「北摂の自然と都市の賑わいをいかした活力のある地域づくりと地域創生」 【平成28年度重点目標】 ● 阪神北地域の活性化と魅力アップの推進 ● 北摂里山博物館(地域まるごとミュージアム)の新展開 ● 地域資源を活かした産業と観光の振興 ● 安全・安心なまちづくりの推進 -1- 平成28年度 阪神北県民局主要事業 ※( )は、ふるさと創生推進費の予算額 地 は、地域創生加速化交付金事業(H27 年度補正予算)を含む。 ○ 第1 阪神北地域の活性化と魅力アップの推進 利便性を向上させ、地域内外の交流促進を図るとともに、市民と行政が連携・協働して賑わい のある魅力的な地域づくりを推進する。 1 まちなかの再生と周辺地域の活性化 (22,000千円) (1) 「ひょうご北摂ライフ」アピール事業(新規) 今後、空家の増加や、住宅需要の減退が見込まれることから、地域外からの転入者を増や すために、県民局管内の市町や民間事業者と連携し、 “ひょうご北摂ライフ”の魅力を広く 発信する。 ①地域の魅力を発信するキックオフイベントの開催 大阪都市圏あるいはその近辺に居住・勤務する方に対して、ひ ょうご北摂地域の豊かな自然や生活利便性などの魅力を発信し、 阪神北地域への住替えを誘導する『 “ひょうご北摂ライフ”アピー ル事業』のスタートをPRするため、キックオフイベントを開催 する。 ・時 期 平成 2 8年 1 1月 2 1日(月)~2 7日(日) ・場 所 大阪梅田地下街 ディアモール大阪内 「ディーズスクエア」 【イメージ】 ②ポータルサイトの開設 住環境の豊かさや里山等の地域資源、各市町子育て施策等の魅力を発信する“ひょうご北 摂ライフ”P Rポータルサイトを開設する。 <事業の進め方> ・ (仮称) “ひょうご北摂ライフ”支援協議会の設立 管内市町と県民局で協議会を設立し、連携して取組むべき効果的な施策を検討する。 ・ 民間事業者との連携 不動産業界、公共交通事業者等の民間事業者が持つ情報や P Rツールを活かしながら 連携して実施する。 ・ セミナーの開催 管内市町、県民局の担当者及び民間事業者が、地域のこれまでの歴史や魅力、行政の 施策や助成などの情報を共有し、 “ひょうご北摂ライフ”についての認識を深めるた めのセミナーを開催する。 -2- (2)空き家活用支援事業 (全県事業) 住宅ストックの有効活用や地域の活性化を促進するため、一戸建ての空き家を住宅、事業 所又は地域交流拠点として活用するための改修費等の一部を助成する。 (3)老朽危険空き家除却支援事業 (全県事業) 倒壊等により周辺に危険が及ぶおそれのある空き家の除却に対し、市町が補助する経費の 一部を市町に助成する。 (4)郊外型住宅団地再生コーディネーター派遣事業 (全県事業) 地域住民の団地再生への機運を高めるため、専門のコーディネーターを派遣する。 (5)再生計画策定等支援事業 (全県事業) 団地再生へ向けた検討や計画策定を目的に、専門のコンサルタントに委託する場合に、そ の経費の一部を補助する。 (8 , 9 7 0千円) 2 UJI ターンの推進と雇用の確保 (1)阪神北地域優良企業合同説明会等の開催(新規) UJIターンによる就職を支援するとともに、阪神北地域の魅力ある優良企業のPRを図 るため、首都圏において合同企業説明会を開催する。 また、UJIターンを望む地元出身学生等の保護者に対し、阪神北地域の優良企業の情報 を提供するため、合同説明会の開催内容をホームページ等で積極的に情報発信する。 <事業内容> ・阪神北地域優良企業合同説明会の開催 【日時】 平成 2 8年 8月 2 4日(水) 【場所】 新宿エルタワー(東京都新宿区) 【参加企業】 3 0社程度 ・ホームページ等による企業・求人情報の発信 【平成27年度阪神北地域合同若年者就職面接 会(伊丹市内) 】 (2)阪神北地域雇用対策三者会議の開催 地域の企業経営者、労働組合、労働関係行政機関の三者が、雇用情勢や行政施策等につい て情報交換し、労働行政の円滑かつ効果的な推進を図る。 また、地域の雇用課題や対応策について、広く県民の理解を得るため、阪神北地域雇用対 策推進セミナーを 1 1 ~1 2月( 予定) に開催する。 (3)若者ものづくり人材確保支援事業 (阪神南県民センターとの共同事業) 管内高校生・大学生の地元ものづくり企業への就職を支援するため、ものづくり現場の実 態、ものづくりの楽しさに触れる機会を提供する。 ・大学生向け就業体験バスツアーの実施 ・高校生向けものづくり出張セミナーの開催 -3- (4)首都圏等でのUJIターン合同企業説明会の開催 (全県事業) 大学卒業時の地元就職と県外からのUJIターン就職を促進するため、首都圏及び大阪に おいて県内企業 3 5社程度による合同企業説明会を開催する。 <大阪会場> 【日時】 平成 2 8年 6月 1 8日(土) 【場所】 阪急うめだホール(大阪市北区) 【参加企業】 4 5社 <東京会場> 【日時】 平成 2 8年 7月 3日(日) 【場所】 パレスサイドビル マイナビルーム(東京都千代田区) 【参加企業】 3 0社程度 (5)高校・大学生の「兵庫就活」促進事業の実施 (全県事業) 高校生の県内就職と大学卒業時の県内企業への就職活動を促すため、県内企業の魅力等を 掲載した企業ガイドブックを県内高校2年生全員及び大学生等に配付するほか、課題研究を 通じて大学生と企業経営者が直接出会う場を提供する。 ①高校生向け企業ガイドブックの作成・配付 ・配付対象:県内高校2年生全員(5 0 , 0 0 0部) ②大学生の県内就職促進 ・企業課題研究事業の実施(発表会1回) ・企業ガイドブックの発行(1 2 , 0 0 0部) (6) 「ひょうご応援企業」就職支援事業の実施 (全県事業) 企業説明会・就職面接会による学生と企業とのマッチング機会の提供と、学生のための企 業紹介ホームページによる広報や企業の情報発信に対する支援を行う。 (7)東京圏における移住対策の推進 (全県事業) 東京圏での情報発信力を強化し、兵庫県への転入促進を図るため、 「カムバックひょうご 東京センター」を運営し、東京圏の大学生へのPRや就職セミナーへの出張相談、県内市町・ 近隣府県との合同相談会の開催、移住イベントや転職フェアへの出展などを行う。また、移 住の相談・受入れをスムーズに行うために県内の体制整備や東京圏からの移住希望者の負担 を軽減し、兵庫県へのUJIターンを促進する。 ①カムバックひょうご東京センターの概要 場所:東京都千代田区大手町2-6-4 パソナグループ本部ビル地下1階 開所日時:火水金 1 0 : 0 0 ~1 8 : 3 0 、土 1 0 : 0 0 ~1 7 : 3 0 人員配置:移住相談員2名 業務内容: ・移住相談(兵庫県の地域の概要説明、移住希望内容の聞き取り、市町等への取次) ・出張相談の企画・実施(移住・交流情報ガーデン等を活用した市町との合同相談会、 兵庫県関係イベントや大学等での出張相談の実施) -4- ・広報業務(市町等が作成する移住に関するパンフレット等の配付、開催イベントの告 知等) ②県内の体制整備 県下市町、関係機関、移住に取り組むNPO法人等で構成する「カムバックひょうご促進 連絡会」を開催し、情報の共有・発信等に取り組む。 ③移住希望者への支援 東京圏から移住を目的に現地案内などを受ける場合に、県と市町で宿泊費を補助し、移住 希望者の負担を軽減する。 補助額:市町が負担した宿泊費の 1 / 2以内(1人1泊あたり 1 0 , 0 0 0円上限、1人につき 2泊まで)を市町に対して補助 (8)三田建設技能研修センターの運営支援 (全県事業) 建設労働者の職業能力の向上を図るため、職業訓練法人近畿建設技能研修協会が三田建設 技能研修センターにおいて実施する鉄筋、型枠、とび、配管等の建設関連職種に係る職業訓 練の運営を支援する。 (9)阪神地域の障害者就労の促進 (阪神南県民センターとの共同事業) 阪神地域の障害者就労支援機関が一体となり、障害者 の自立と社会参加を目指して、企業への一般就労を支援 し、障害者が地域で安心して暮らせる生活基盤の強化を 図る。 ①第5回阪神地域障がい者就労促進大会の開催 障害者やその家族、雇用を検討している企業等が一堂 に会し、就労についてともに考えるシンポジウム及び就 面接会等を開催する。 【阪神地域障がい者就労促進大会】 ②阪神地域障害者就労支援ネットワーク会議の開催 阪神北県民局・阪神南県民センター、ハローワーク、市町、障害者就業・生活支援センタ ー等を構成団体とするネットワーク会議を開催することにより、就労促進の支援体制の充実 を図る。 (5 , 0 2 0千円) 3 少子対策・青少年の健全育成 (1)阪神北♡ 未来の親世代応援事業(新規) 少子化の主な要因となっている未婚率の上昇や晩婚化といった課題に対応するため、未来 の親となる若い世代を対象に、結婚に向けた情報提供や出産・育児やライフスタイルについ て学ぶ機会を提供することにより、結婚や出産・育児といった人生の次のステージに夢を持 って歩みを進めてもらうための取り組みを支援する。 -5- 補助対象団体:阪神北地域内で活動している団体(地域団体・グループ、N P O 、企業、学校 等) 補助対象事業:未来の親世代が、これからのライフステージに夢を持って進んで行くため の取り組み 補助金額:1団体あたり上限20万円 (2)ひょうご出会いサポートセンター事業の推進 (全県事業) 少子化の大きな要因の一つである未婚化・晩婚化に対する取り組みとして、社会全体で出 会い・結婚を応援するため、県内 1 0箇所の地域出会いサポートセンター及びひょうご出会 いサポート東京センターで、出会い・結婚支援事業を展開する。 ・個別お見合い事業(年間登録料 5 , 0 0 0円) ・出会いイベント(こうのとり大使による「縁結び交流会」等) (3) 「まちの子育てひろば」事業の実施 (全県事業) 子育て中の親子が気軽に集い、仲間づくりを通して、子育ての悩みの話し合いや情報交換 ができる場づくりを推進する。 ・ひろばアドバイザーの派遣(年間 1 , 1 0 0回)等 (4) 「ひょうごっ子・ふるさと塾」の実施 青少年のふるさと意識を醸成するため、身近な地域での社会体験や豊かな自然に触れる体 験を提供する団体の取組を支援する。 青少年活動型:対象団体=県青少年団体連絡協議会に加盟する団体 補助額 =2 5 0千円(上限) 地域一体型 :対象団体=一定の地域( 小学校区程度) 」を基盤とする団体 補助額 =2 5 0千円(上限) (5) 「こころ豊かにのびよう!のばそう!ひょうごっ子」宝塚フォーラムの開催 青少年が夢を持ち、それに向かって努力することや豊かな人間性を身につけることの大切 さなどを親子で一緒に考え、また、芸術文化に親しむ心を養えるよう、知事とタカラジェン ヌのトークと宝塚歌劇親子観賞の機会を提供する。 時 期:平成 2 9年 2月(予定) 対 象:県内在住・在学の小・中学生、高校生等とその 保護者 内 容:第1部 トーク「タカラジェンヌと夢を語ろう」 第2部 歌劇観賞 募 集:2 , 5 0 0人(1 0月下旬募集開始予定) 【第 1部 トーク】 (6)青少年の健全育成の推進 (全県事業) 次代を担う青少年の健やかな成長のため、地域・事業者・行政等が連携して青少年の健全 育成活動に取り組む。 -6- ・青少年を取り巻く有害環境実態調査の実施や青少年健全育成啓発活動の展開 ・こころ豊かな人づくり500人委員育成事業 ・ 「子どもの冒険ひろば」事業 ・ 「ひょうご子ども・若者応援団」事業 (7)母子家庭等自立支援の推進 (全県事業) 経済的、精神的に不安定な状況にある母子家庭・父子家庭及び寡婦の自立と生活の安定を 図るため、母子及び父子並びに寡婦福祉法に基づく資金の貸付け、母子・父子自立支援員に よる相談体制のほか、関連する諸施策を総合的に推進する。 ①母子・父子自立支援員による相談 健康福祉事務所に母子・父子自立支援員を配置し、母子家庭等の相談に応じ、離別・死別 直後の精神的安定を図り、自立に必要な指導助言を行う。 ②児童扶養手当の支給 ひとり親家庭等の児童を監護する母、父又は養育者に児童扶養手当を支給する。 ③母子父子寡婦福祉資金の貸付 経済的自立の支援と生活意欲の向上を図るため、修学資金など 1 2種類の資金の貸付を行 う。 (8)特別児童扶養手当の支給 (全県事業) 心身障害児の福祉の増進を図るため、精神又は身体に障害のある 2 0歳未満の児童を監護す る父若しくは母又は養育者に特別児童扶養手当を支給する。 (9)特定不妊治療助成 (全県事業) 不妊治療の経済的負担の軽減を図るため、高額な治療費がかかる体外授精及び顕微授精に ついて、配偶者間の不妊治療に要する費用の一部を助成する。※治療区分や所得等による制 限がある。 助成限度額 150千円(初回のみ 3 0 0千円)ただし凍結胚移植は75千円 追加助成:採卵から胚移植までの一連治療の場合 50千円(初回を除く) 男性への不妊治療を伴う場合 150千円 助成回数 初回40歳未満は通算6回まで、初回40歳以上43再未満は通算3回まで (1 0 )こども・若者の健康対策の推進 (全県事業) こども達の健康づくり、感染症予防啓発等に取り組む。 ①食育 ・食の健康リーダーによる食育の推進 子どもの頃からの正しい食習慣の習得を目的に、食の健康リーダーが保育所、幼稚園 や子育てグループ等の保護者に対して調理実習を通して食育の実践を支援する。 ・食育パートナーシップ実践事業 地域食育関係者とのパートナーシップのもと、実践活動を通じて食育を支援する。 平成 2 8年度は 2 7年度から継続し、子育て世代を中心に「地産地消による食育推進」 をテーマに取り上げ、子どもの食の実践力習得を支援するための事業を計画する。 -7- ②喫煙防止教育 ・各市町教育委員会及び学校との連携による喫煙防止教育の推進 普及啓発媒体(DVD、パンフレット等)の貸出し、配布 保健担当教諭等を対象に出前講習会の開催 ・NPO法人との連携による普及啓発の実施 ③薬物乱用防止対策 阪神北地区薬物乱用防止指導員協議会と協働し、管内のボーイスカウト、ガールスカウ ト、警察署、ライオンズクラブ等の協力を得て、覚醒剤、危険ドラッグ、大麻等の薬物乱 用防止キャンペーンを管内4ヶ所で実施するとともに、小学校、中学校、高校、大学等と 協力して薬物乱用防止教室を実施する。 ④エイズ予防啓発 大学祭等でのパネル展示などエイズ予防啓発キャンペーンを実施する。 4 地域の個性を活かしたイベントの開催 (3 , 2 1 4千円) (1)きらっと☆阪神北オータムフェスタの開催 市民、団体、市町、県民局が一体となって、阪神北地域の県・各市町・各種団体の個性あ ふれるイベントに「きらっと☆阪神北オータムフェスタ」の冠を付し、1 0月~1 1月に集中 的に開催する。 ①シンボルイベントの開催 阪神北地域の魅力を一堂に集めたシンボルイベントを、毎年 度開催市町を変えて、当該市町の地域イベントと連携して開催 する。平成 2 8年度は宝塚市で開催する。 開催時期:平成 2 8年 1 0月下旬(予定) 場 所:宝塚市内 【シンボルイベント】 主な内容: ア HANKITAこども文化フェスタ 市町文化団体と連携し、子どもたちによる日本舞踊やダンス等の舞台発 表、絵画や生け花等の展示、お茶席等 イ 阪神北青少年フェスタ 若者ボランティアグループによる子ども向けの工作等の体験ブースの出展 等 ウ 地域ビジョン委員会シンボルプロジェクト『地域見本市』 阪神北地域の地域活動グループが一堂に会し、展示や体験コーナーなど で日ごろの活動を披露するとともに、地域活動への参加を呼びかけるイベ ントを開催し、参画と協働による地域づくりを推進する。 エ HANKITA歴史・文化発見セミナー 参加者が阪神北地域の歴史・文化を学ぶことにより、同地域の成り立ち -8- やアイデンティティに対する理解を深め、地域の魅力を再発見してもらう ことを目的として基調講演、パネルディスカッション等を開催する。 5 市民と行政のパートナーシップの向上 (1)第8期阪神北地域ビジョン委員活動の支援 「阪神市民文化社会ビジョン」の実現に向けた県民主体の実 践活動を推進する第8期阪神北地域ビジョン委員会の運営を 支援し、地域ビジョンの的確なフォローアップを行う。 委員数:68名 活動期間:平成 2 8年 4月 1日~平成 3 0年 3月 3 1日 (2 , 9 4 7千円) 【ビジョン委員の活動】 (2)地域ビジョン委員会シンボルプロジェクト『地域見本市』の開催 【再掲 7 P 】 (3)阪神北地域の広報活動の推進 県民の関心が高い広報媒体を効果的に活用するとともに、県民局職員の広報能力を向上さ せ、情報発信力を強化する。 ・タウン誌等多様な広報媒体を活用したタイムリーな広報の実施 ・ガイドマップの作成・発行 ・広報研修会の開催 (4 , 5 7 1千円) 6 市民力を活かした地域づくり (1)阪神北☆夢づくり応援事業 行政とのパートナーシップのもとに、これまで育まれ向上し てきた市民力を阪神北地域の課題解決に活かすとともに、より よい地域づくりに自発的に取り組もうとする団体を応援するた め、活動に必要な経費を助成する。 【助成事業の例】 補助対象団体:阪神北地域内で活動している団体 補助対象事業: ( ア )阪神北地域の地域資源を活用し、地域内外の交流促進につながる事業 ( イ )様々な地域課題の解決に資する事業 ( ウ )上記に該当し、事業効果が特に大きい事業 補助金額:対象事業( ア ,イ ) 上限 2 0万円 ( ウ ) 上限 5 0万円 (2)参画と協働による県民運動等推進事業 ①地域づくり活動功労者の顕彰 顕著な地域活動を行っている方々の顕彰を通じて、県民の参画と協働を推進し、地域づく り活動への取り組みを促進する。 -9- ②サロン形成でのゆるやかな集まり「きらっと☆カフェ」の開催 市町域・活動分野を超えた地域づくり活動団体相互のネットワークづくりを支援するため、 「自由」で「広い」情報交換の場となる交流サロンを開催する。 ③地域づくりスキルアップセミナーの開催 「こころ豊かな美しい阪神北推進会議」の活性化と自主的・主体的な参画と協働による県 民運動を推進するため、子育て・見守り、防災、防犯、地域力などをテーマとしたセミナー を開催し、地域活動のステップアップに向けたノウハウなどを提供する。 (3)阪神北青少年フェスタの開催 阪神北地域の若者自らが主体となり企画・運営するイベント「阪神北青少年フェスタ」の 開催を支援し、若者グループの交流の促進、若者のボランティア活動の活性化を図る。 (4)県民まちなみ緑化事業 (全県事業) 都市における環境の改善や防災力の向上などを目指し、県民による植樹や芝生化などの緑 化活動を支援する。 【一般緑化】 ・住民団体が公共用地で実施する場合、緑化資材費、施工費を補助 ・個人・法人が実施する場合、整備費の1/2以内を補助 【校園庭・ひろばの芝生化】 ・P T A等の団体と学校等とで構成された団体が実施する場合、緑化資材費、施工費を補助 ・私立の学校、幼稚園、保育園等が実施する場合、費用の1/2以内を補助 (4 , 0 0 0千円) 7 快適な交通ネットワークの整備 (1)幹線道路網の整備 (全県事業) 市街地における交通渋滞の緩和や安全で快適な都市空間 の確保を目指し、幹線道路網の整備促進に取り組む。 【尼崎宝塚線(昆陽里交差点) 】 ①幹線道路網の整備箇所 主要地方道尼崎宝塚線(伊丹市山田、 宝塚市小浜南) :拡幅、 電線類の地中化 一般県道寺本伊丹線(伊丹市昆陽西) :拡幅、 電線類の地中化 一般県道生瀬門戸荘線(宝塚市伊孑志~小林) :歩道整備、電線類の地中化 一般県道山本伊丹線(伊丹市西台~稲野町) :歩道リニューアル 国道176号(宝塚市平井) :拡幅 一般県道川西インター線( 川西市石道~東畦野) :新設 一般県道三田西インター線(三田市溝口~長坂) :延伸 一般県道黒石三田線(三田市溝口) :拡幅 主要地方道川西篠山線( 猪名川町北田原) :拡幅 -10- (2)新名神高速道路と地域内を結ぶアクセス道路の整備 (全県事業) 名古屋市から神戸市に至る新名神高速道路( 事業主体: 西日本高速道路( 株) ) は、平成 2 8年 度末までの供用(高槻~神戸間)を目指して整備が行われており、管内では川西インターチ ェンジ及び宝塚サービスエリアと宝塚北スマートインターチェンジ(いずれも仮称)の設置 が予定されていることから、インターチェンジにつながるアクセス道路となる川西インター 線、塩瀬宝塚線、切畑猪名川線等の整備を進め、地域内外の交流促進を図る。 路線名 事業箇所 事業期間 事業内容 川西インター線 川西市石道~東畦野 平成 1 3 ~2 8年度 延長 約 3 , 3 0 0 m 幅員 2 6 m ( 4車線+ 両側歩道) 塩瀬宝塚線、 切畑猪名川線 ( 切畑交差点) 宝塚市切畑 平成 1 7 ~2 8年度 延長 約 3 2 0 m(南北) 約2 7 0 m(東西) 幅員 1 5 m ( 2車線+ 両側歩道) 塩瀬宝塚線( 大岩谷) 宝塚市玉瀬 平成 2 4 ~2 8年度 延長 約 5 4 0 m 幅員 5 . 5 ( 7 . 0 ) m ( 2車線) (3)新名神高速道路及び県道川西インター線開通記念事業の開催(新規) 新名神高速道路の高槻JCT~神戸JCT間及び川西IC(仮称)へのアクセス道路とな る県道川西インター線等については、平成 2 8年度末の供用を目指して事業を進めており、 県道川西インター線に南北方向から接続する( 都) 石道上野線及び( 都) 矢問畦野線について は、川西市と猪名川町が事業を進めている。 また、一般道から宝塚SA(仮称)を介して新名神自動車道に接続する宝塚北スマート IC(仮称)についても、同時供用を目指して宝塚市及び西日本高速道路㈱が工事を進めて いる。 これらの道路の供用の祝賀とともに、県内外に広くPRするため、開通式及び開通記念ウ ォーク、リレーマラソン等の開通記念行事を実施する。 -11- 第2 北摂里山博物館(地域まるごとミュージアム)の新展開 北摂里山の持続的な保全を図り、北摂地域の活性化につなげるため、北摂里山博物館 運営協議会を中心に、県民、市町、団体、企業、県民局等が参画し、北摂里山博物館構 想を推進する。 * 北摂里山博物館構想の基本理念・戦略コンセプト 「北摂里山は日本人のこころ ~ひと、さと、ずっと~」 * 北摂里山博物館運営協議会 平成 2 4年 3月設立。市町、学識経験者、住民、事業者等委員 1 9名で構成 1 北摂里山アートの創出 (8 , 3 0 0千円) (1) 「新宮晋 風のミュージアム」と連携した情報発信 ①「新宮晋 風のミュージアム」アートコラボ事業の実施 「北摂里山博物館」構想の情報発信のシンボルと して、平成26年6月県立有馬富士公園に世界的造 形作家の新宮晋の作品 1 3基からなる「新宮晋 風 のミュージアム」がオープンした。 この場を演劇や音楽など多様な文化活動を展開 する舞台として活用することにより、広く人々に風 -12- 【新宮晋 風のミュージアム】 のミュージアムの周知を図るとともに、有馬富士公園の新たな魅力情報を発信し、公園の活 性化を図る。 ◇春のイベント 「いちごエクスプレス」の開催 日 時:平成 2 8年 5月 1 4日(土) 内 容:水上ステージでの絵本「いちご」をテーマにしたミュージカルの公演等 ◇秋のイベント 日 時:平成 2 8年 9月 2 4日(土) ◇「パークイルミネーション i nさんだ」の開催 日 時:平成 2 8年 1 2月 内 容:風のミュージアムにおける 1 2基の彫刻のライ トアップ及び芝生広場における小中学校、地元 住民製作のイルミネーションの展示 【ハ ゚ ー ク イ ル ミ ネ ー シ ョ ンin さんだ】 (2)「のせでんアートライン妙見の森」の開催支援 2年毎開催のアートイベント「のせでんアートライン妙見の森」の開催を支援することに より、能勢電鉄沿線をはじめとした地域の活性化を図る。 2 新しい里山の魅力発信 ( 2 8, 3 2 0千円) (1)北摂里山PRキャンペーンの展開 阪神間の大都市部にあって、古来より日本人の心を育み、今もなお歴史・文化や生物多様 性などの魅力を保つ「北摂里山」の認知度拡大を図るため、ラジオ等のマスメディアを活用 したPRを展開する。 ①株式会社ラジオ関西との連携 ラジオ関西のファミリー層を対象とした番組と連携し、北摂里山でのイベント等を紹介す るとともに、ファミリー向けのバスツアーを開催する。 ②交通広告の実施 阪急電鉄、能勢電鉄、神戸電鉄等の主要駅にポスター掲示やチラシの設置を行う。 ③民間旅行会社との連携 民間旅行会社とのタイアップツアー開催等により、企画力等のノウハウを吸収し、今後の 里山トレイル等に活かしていく。 (2)「北摂里山ウォーク」「ひと・さとウォーク」の開催 多くの人に北摂里山に親しんでもらうため、阪急・能勢・神戸の各電鉄会社が管内で開 催するハイキングイベントのうち、北摂里山に関連するものを「ひと・さとウォーク」と 名付けて県民局も広報等を行うとともに、県民局が企画し北摂里山博物館運営協議会が主 催する「北摂里山ウォーク」を開催する。 -13- ※「北摂里山ウォーク」は、 「ひと・さとウォーク」の中の1コースとし、北摂里山トレイ ルコースの一部を活用して開催 ①ひと・さとウォーク 時 期:平成2 8 年5月~平成2 9 年3月 回 数:全9回 ・阪急ハイキング …全2回 ・のせでんハイキング…全4回 ・神鉄ハイキング …全2回 ・北摂里山ウォーク …全1回 ②北摂里山ウォーク 時 期:平成2 8 年1 2 月1 0 日(土) コース:「猪名川・川西コース」 日生中央駅~雨森山~内馬場の森~ 龍化吊橋~一庫公園~知明りんどう橋 ~新光風台・しらかば公園(約 1 4 k m ) 「里山ヘルシーウォークプログラム」の実施 ・準備(ウォームアップ)体操とウォーキング効果のミニ講話 ・クールダウン指導と健康づくりパネル展 (3)北摂 S A T O Y A M A国際セミナーの開催 国内外への北摂里山の魅力の発信の強化と、持続的な 保全に向けた取組みや現代社会における新たな里山の利 活用を進めるため、アジア太平洋地球変動研究ネットワ ーク( A P N ) 、北摂里山博物館運営協議会等と連携して、 国内外の専門家、活動家を招聘した「北摂 S A T O Y A M A国際 セミナー」を開催する。 なお、今年度は、S A T O Y A M Aイニシアティブ国際パート ナーシップ( I P S I ) 運営委員会※が同時開催されることに伴い、 【H27.11.28国際セミナーの様子】 同運営委員のメンバーを対象に北摂里山を案内し、北摂 S A T O Y A M A国際セミナーにも参画し てもらうことにより、日本一の里山と言われている北摂里山の魅力、北摂里山博物館構想を 国内外に強く発信する。 テーマ:「北摂における人と自然の共生 ~その底辺にある価値観とは何か?~」( 仮) 時 期:平成 2 8年 1 1月 1 2日(土) 場 所:宝塚ホテル 内 容:国際セミナー( 1 1 / 1 2 ) 、I P S I運営委員を対象とした現地見学会( 1 1 / 1 0 ~1 1 ) ※ I P S I運営委員会は、I P S Iの運営等について審議するために設置されており、2 1の国際的な 機関により構成されている -14- (4)新名神ICから北摂里山街道に誘うウエルカムロードの整備促進(新規) 新名神自動車道を利用して北摂里山を訪れる観光客を増やし、地域の活性化につなげるた め、川西インター線、国道 1 7 3号、県道川西篠山線、県道塩瀬宝塚線の4路線をウエルカム ロードと位置づけ、北摂里山街道へ誘導するための案内標識の設置や沿道の緑化を行うとと もに、沿道にPR拠点を設けて北摂里山のイメージアップを図る。 ①案内標識の設置 新名神自動車道からウエルカムロードに合流 する交差点の手前に北摂里山街道へ誘導する道 路案内標識を設置する。 ②沿道の植栽、プランター等の設置 沿道の植栽帯に花を植えるとともに、交差点付 近でプランターによる花飾りを施し、北摂地域の イメージアップにつながる道路づくりを目指す。 ③PR拠点の設置 【道路案内標識】 ウエルカムロード沿線や北摂里山街道において人が集まるポイントを選定し、そこに北摂 里山博物館構想をPRする拠点を設け、案内看板やパンフレット等により来訪者に周知を図 る。 (5)北摂里山博物館案内看板等の整備 北摂里山博物館への来訪者に対して、北摂里山 3 0をわかりやすく説明するとともに、快 適に移動できるよう総合案内看板、散策者案内サイン等を整備する。 (6)皿池湿原天然記念物化への支援(新規) 三田市西部(下相野地区)にある皿池湿原は、県天然記念物に指定されている丸山湿原群 に並ぶ規模と生物多様性を誇る湿原で、三田市により「風致公園」として都市計画決定がさ れているが、これまで非公開のままで維持管理は行われていない。このため、三田市による 皿池湿原の天然記念物化を促進することに資する事業を実施し、地域の貴重な生態系の維持、 魅力の発信、環境学習の推進を図る。 ①皿池湿原生態系調査への支援 天然記念物化に向けて、三田市が実施する生態系 調査に対して補助を行う。 ②皿池湿原紹介セミナー及び現地見学会の実施 三田市との共催により、一般的には知られていない 皿池湿原についてのセミナーや見学会を実施し、湿原 の持続的な保全の必要性、天然記念物化に向けた機運 を醸成する。 -15- 【下段:皿池湿原】 【上段:サギソウ(兵庫県 RDB Bランク)】 (7)丸山湿原エコミュージアムの保全整備 北摂里山30の1つであり、県天然記念物に指定されて いる県内随一の生物多様性を擁する宝塚市西谷地区の丸山 湿原及び周辺の里山において、市民力を活かした保全活動 を進めるため「丸山湿原エコミュージアム推進協議会( H 2 0 . 8設立) 」の事業活動を支援するとともに、環境学習の場と しての利活用の促進等を目的にこれまで未整備の第4湿原 の周辺整備を行う。 【丸山湿原(第 1湿原) 】 ① 丸山湿原エコミュージアム推進協議会への支援 湿原保全ワークショップの実施、湿原の調査研究、講演会・総会の開催 ② 第 4湿原の観察用木道・木柵の整備 3 里山資源を活用した取り組みへの支援 ( 8 , 4 7 6千円) (1)北摂産ほだ木復活大作戦の展開(新規) 東日本大震災の影響により、しいたけ用原木(以下「ほだ木」という)生産地で生産が減 少したことを発端に、その後も全国的なほだ木不足となっている。 あわせて、里山景観の維持・若返りの観点からも、森林資源の活用が必要であるため、阪 神北地域のほだ木の生産強化及び域内外への供給を目指し、生産・流通の現状把握、分析を 進め、対応策を検討する。 ①地域ほだ木流通実態調査 阪神北地域のほだ木の賦存状況、生産・購入状況等 ほだ木に係る調査を実施し、現状や動向の分析を行う とともに、課題対応策を検討する。 ②北摂産ほだ木生産・流通支援(平成 2 9年度以降) 上記の結果を受け、必要に応じ、北摂産ほだ木の生 産・流通の改善に資する支援策を実施する。 【原木しいたけの栽培】 (2)猪名川町によるペレット製造事業への支援(新規) 猪名川町による里山保全で発生した木質バイオマス資源からペレットを製造するための 施設設置を支援し、里山資源の地域内での循環利用及び持続的な里山の保全を図る。 -16- <事業内容> 猪名川町によるペレット製造施設設置に対して補助を行う。 【猪名川町ペレット製造計画】 実施主体:猪名川町森林組合 施設設置者:猪名川町 実施場所:猪名川町クリーンセンター 旧前処理施設内 スケジュール:平成 2 8年度当初に製造機器を設置し、試行稼働 平成 2 9年度から本格的に製造、販売の実施 目 的:現在、ペレット原料を京都府京北町の業者に搬入し、ペレット化している。 町内でペレットを製造し、里山資源の地域内循環及び持続的な里山保全を図る。 製造モデル図: 販売 山林所有者 伐採 伐採 承認 代金 買い取り 材の運搬 伐採事業者 配達 材の計量 製造 森林組合 代金 (クリーンセンター) 代金 買い取り 配達 販売 賃金 公共施設 住民 製造作業 福祉作業所 森林組合による製造が安定 してきたら検討する。 (3)里山資源利用促進モデル事業 阪神北地域には自然豊かな里山が広がっているが、里山の保全管理に伴って発生する間伐 材はほとんど利用されていない。このような未利用間伐材を里山資源として有効活用するた め、平成 2 7年度に西谷地区の里山の保全管理に伴って発生する間伐材から生産した薪の新 たな需要拡大を目的とした「里山資源利用促進モデル事業」を行った。 このモデル事業実施団体に対して、平成 2 8年度も継続して販売実績に応じた助成を行う ことにより、間伐材の利用促進や里山の保全管理を図る。 <助成内容> 助成対象 薪販売数量に対する助成 助成金額 上限15円/kg(最大30,000kg,450,000円) (4)魅力ある北摂里山林景観づくりの推進 北摂地域の古い木の伐採、植栽、森林ボランティア団体等による里山林の自主的管理のた めの作業道の新設・改修等の支援に加え、自主的管理活動におけるナラ枯れ対策の支援を行 い、里山の更新(若返り)の持続と里山資源の活用推進の両面から魅力ある景観維持を図る。 ①北摂里山林育成事業(拡充) 里山で活動する森林ボランティア団体等が行うナラ枯れ防 除・駆除にかかる経費を助成する。 ・事業主体:森林ボランティア団体等 ・補助率等:定額(2 8 0千円以内/カ所) 【作業道の改修】 -17- ②北摂里山防災・資源活用事業 森林ボランティア団体や地域住民が自主的な活動により、管理する里山林の基盤施設管理 (作業道・安全設備等の新設、改修、補修、薪割機導入等)にかかる経費を助成する。 ・事業主体:森林ボランティア団体、森林所有者等 ・補助率等:定額(1 , 0 0 0千円以内/カ所) (5)宝塚北部用地の適正管理・利活用検討 宝塚市北部の県先行取得地を、環境林として適正に保全・管理していくことを基本に、県・ 宝塚市及び住民団体で構成する「宝塚北部用地適正管理検討会」において適正な保全と有効 な利活用方策等について意見交換を行うとともに、里山林を利活用して地域の活性化に取り 組む地元団体等の活動を支援する。 4 北摂里山博物館運営協議会の活動充実 ( 1 3 , 3 1 2千円) 県民局、市町、団体、企業等が一体となって設立した北摂里山博物館運営協議会の運営を支 援し、北摂里山博物館(地域まるごとミュージアム)の推進を図る。 (1)北摂里山博物館運営協議会活動支援 ①北摂里山サポーターズクラブの運営 里山への関心を高め、里山を守り活かす様々な取り組みの輪をさらに広げるため、サポー ターズクラブの会員を募集し、情報提供、イベントの開催、会員の活動紹介等、会員向け企 画を実施する。 ②北摂里山博物館の魅力発信 北摂里山の魅力を広く情報発信するため、W e bサイト 「h i t o s a t o 」の管理運営や、これまで 4号を発行してきた情報誌「h i t o s a t o 」の集大成として総括版を発行する(1 1月) 。 また、ポスター、パンフレットの作成配布など、年間を通じて北摂里山の魅力を情報発信 する。 ③北摂里山スナップフォトリレーの開催 北摂里山を訪れた人が撮った写真を気軽に投稿できるシステムを設け、投稿された写真を 季節やテーマに沿って専用ホームページに掲載していくとともに、SNSと連携させること により、里山の魅力や話題を広く収集・発信していく。 また、里山で行われるイベントに特派員を派遣し、企画のPR、投稿の呼びかけ、写真撮 影補助を行う。 ・募集時期:平成 2 8年 4月~平成 2 9年 1月 -18- (2)北摂里山魅力づくり応援事業の実施 北摂里山博物館(地域まるごとミュージアム)の推進を図るため、北摂里山をフィールド に活動する団体が行う里山保全・利活用事業や環境整備事業に補助する。 補助対象団体:次の要件を全て満たす団体 ・阪神北地域内で活動している団体 ・組織、運営、代表者に関する事項を 定めている団体 補補 補助対象事業:北摂里山博物館構想の実現に資する事業 補助金額:1団体あたり上限 3 0万円 【里山整備の例】 5 里山での環境学習(里育)の推進 ( 4 , 0 3 0千円) 北摂里山の里山資源を活用し、大人からこどもまでの各世代にあわせ、ふるさと地域への愛 着や「いのち」や「こころ」の大切さも踏まえた環境学習として「里育=里山+ 教育」を推進 する。 (1) 北摂里山大学の開講 北摂里山博物館構想の基本理念である「北摂里山 は日本人のこころ」を基本とした1年間のカリキュ ラムを通じて、里山への理解・保全、初心者への指 導・支援、地域への働きかけなどを担うリーダーや 人材等の育成を行う。 【H 2 7 フ ィ ー ル ト ゙ ワ ー ク ( 川西市黒川) の様子】 対 象:森林ボランティアや環境活動団体のメンバーとして里山に関わる活動をして いる者、または今後しようとする者(定員 2 5名) 開催回数:年 1 1回程度 内 容:基礎講座(里山管理、博物館構想等) 、応用講座(里育、間伐・里山林整備等 実習主体) 、グループ討議 (2) こども北摂里山探検隊の開催 小中学生が、北摂里山をフィールドに昆虫や植物 などの観察、ワークショップなどの参加により五感 を通じて里山への理解や愛着を高める。 対 象:小中学生とその保護者 (各回 2 5 ~5 0名程度) 開催回数:年7回 内 容:昆虫・植物観察、里山体験活動、炭焼体 験等 -19- 【H 2 7湿原保全体験( 宝塚市松尾湿原) の様子】 (3) 教師のための環境体験学習会の開催 小学校で環境学習を担当する教師自らが北摂里山で の自然環境を経験することにより、里山への理解や大 切さを学び、今後の児童への指導に生かすために教育 事務所と連携して開催する。 対 象:阪神地域の小学校教員 約 5 0名 時期・場所:平成 2 8年 8月頃、県立有馬富士公園 (三田市) 内 容:講習、フィールドでの体験学習 【H 2 7 環境体験学習会の様子】 (4) 夏休みのエコ作品コンテストの実施 阪神間の小中学校に「環境学習」への関心を大いに高めてもらうため、 教育事務所、 市町 教育委員会と連携して、 夏休みの自由研究として環境問題をテーマとした「 エコ作品」 を募 集し、 審査会で優秀な作品を選考した上、入賞者を表彰する。 対 象:阪神地域の小中学生 募集期間:平成 2 8年 9月 1 ~2 0日(予定) 表 彰:平成 2 8年 1 0月下旬(予定) (5)阪神北エコ・ネットワーク化推進事業幹事会等の開催 学校関係者、フィールド関係者との連携を行うため、 「阪神北エコ・ネットワーク化推進 事業幹事会」を開催し、各種里育事業を実施するとともに、環境保全団体や事業者、行政と の意見交換を行うため、 「阪神地域環境教育推進会議」を開催する。 第3 地域資源を活かした産業と観光の振興 都市農業の振興や地域産業の活性化に取り組むとともに、北摂の歴史・文化、都市と豊かな自 然、特産物などを広く発信する。 (1 4 , 0 2 1千円) 1 都市農業・都市近郊農業の振興 (1)阪神アグリパーク構想の推進 (阪神南県民センターとの共同事業) 阪神地域の多彩な「農」や「食」に関わる活動拠点をアトラクションとし、地域全体をテ ーマパークと見立てて策定した“阪神アグリパーク構想”に基づき、県民(消費者)、食関 連等事業者、農業者が連携して、消費者や観光客といったデマンドサイドの視点をより意識 しながら事業を実施し、都市・都市近郊農業の魅力アップを図る。 ①阪神アグリ街道周遊プロジェクト(新規) 阪神地域の「農」や「食」の拠点を結ぶ「阪神アグリ街道」開設に向け、旅行業者を招へ いして周遊の拠点施設等の視察(ファムトリップ)を実施し、旅行商品化を図るとともに、 県民が自由に周遊できるコース(マイトリップ)としても情報発信する。 -20- ②阪神ファーマーズまちなかマルシェプロジェクト(拡充) 平成 2 7年度に実施した都市農業フェアを関係者の自主的 運営による継続的なマルシェに発展させるため、専門家を 交えてマルシェを試行的に実施しながら、運営の仕組みを つくる。 【マルシェのイメージ】 ③阪神農家×事業者マッチングプロジェクト(拡充) ◇事業者への食材紹介による農業者とのマッチング促進 阪神地域内のシェフやパティシエなど事業者を対象に、地域内の主要な農畜林産物の産 地を巡り、食材として紹介、取り引きについて情報交換する機会(現地商談会)を創出し、 農業者とのマッチングを促進する。 ◇新たな食づくりプロジェクト 消費者、事業者、農業者が連携して行う阪神地域の農畜林産物 の新たな商品や料理メニューの開発、誘客活動に対して支援する。 ・事業主体:事業者と連携する農業者グループ等 ・補助率等 定額、上限補助金額 2 0 0千円 【農業者と事業者の連携により 開発されたとんかつソース】 ④“阪神アグリな 1 0 0 ”の情報発信 “阪神アグリな 1 0 0 ”として選定した阪神地域内の「農」や「食」に関する魅力的な場所、 農畜林産物、魅力的な取り組みを行う人物等について、積極的に情報発信を行う。 ⑤都市農業・都市近郊農業の啓発 消費者の都市農業・都市近郊農業への関心を醸成するため、 「ひょうご都市農業支援セン ター」 (平成 2 2年 4月、伊丹市に開設)を拠点として、都市農業等に係る消費者の学びや体 験、消費者と生産者との交流機会を創出する。 (2)ひょうご元気な「農」創造事業 (全県事業) 三田特産母子茶の生産・販売・消費の仕組みを強化するため、三田市、JA、商工会、観 光協会、飲食店・菓子業者等と連携した消費拡大や新たな商品開発等に取り組み、 “阪神ア グリパークのスター”を目指す。 ・母子茶ブランディング協議会(仮称)の設立 ・大学生等による茶摘み体験の実施 ・観光協会と連携した母子茶(仕上茶)のPR ・商工会と連携した料理コンテストの開催と商品開発 2 農林業の振興(ウメ輪紋病対策等) ・農山村づくりの推進 (2 , 7 4 0千円) (1)ウメ輪紋病緊急防除対策と産地の復興支援 (全県事業) 平成 2 4年7月に感染が確認されたウメ輪紋病の根絶に向け緊急防除対策を継続するとと もに、産地の復興に向けた取り組みに対して支援を行う。 -21- ①ウメ輪紋病緊急防除対策の実施 処分完了後の継続調査を行うとともに、国の防除方針に基づき感染樹及びウイルス潜伏の 危険性の高い未感染樹の処分を実施 区分 防除・ 処分 啓発・ 調査 事業内容 補償・処分 感染樹等の損失補償、抜根、焼却等の処分 害虫駆除 アブラムシ防除 ウメ輪紋病発生調査 発生監視調査、根絶確認調査 ウメ輪紋病対策普及・啓発 適正な防除方法等の普及啓発 ウメ輪紋病対策本部の設置、連絡会議の開催 ②ウメ輪紋病産地の復興支援 ・クリーン母樹増殖支援事業 母樹の罹病確認に必要となる台木の育成のための施設整備を支援 ・母樹活用処方箋作成事業 母樹罹病の可能性を詳細検査し、母樹ごとの処方箋を作成 ・域外ウメ・モモ生産継続支援対策事業 防除区域外でのウメ、モモ苗生産の継続をするため、土壌改良及び機械・設備等の導 入に係る経費を支援 ・産地復興事業 ウメ、モモ以外の果樹苗生産等を行うための施設整備や土壌改良等に対して支援 (2)盆梅・南京桃等の伝統特産物継承対策(拡充) ウメ輪紋病に係る緊急防除区域の指定が解除されるまでの間、兵庫県ウメ輪紋病対策基本 方針に基づき、防除対策と並行して盆梅・南京桃等の産地復興対策を進め、地域の特色を活 かした都市農業の維持・発展を図る。 ①南京桃の母樹数の回復活動の支援 減少した母樹数を回復し速やかに生産を再開するための被覆資材の 導入 ②伝統特産物の産地PR活動の支援 盆梅や南京桃の取引先等に対して行う産地健在のPR活動 ③サクラの盆栽等の技術実証 サクラの盆栽等の安定的な生産を図るための技術実証ほの設置等 ・事業主体:盆梅・南京桃等の生産者等が組織する団体 ・補助率:1/2以内 【保存中の南京桃の母樹】 ※ウメ輪紋ウィルスについて ウメ輪紋病を発病させるウイルス。モモ、スモモなど P r u n u s ( サクラ) 属の植物に感染す る植物ウイルスで、日本では、平成 2 1年に東京都青梅市で初めて確認された。 同ウイルスは、植物防疫法で「まん延した場合に有用な植物に損害を与えるおそれのあ る海外由来の有害なウイルス」の1つに定められ、発生した場合は、根絶のために国が同 法に基づき、防除区域を指定し、緊急防除を行う。 このウイルスは、植物に感染するもので、人や動物には感染しない。また、果実を食べ ても健康に影響はない。 -22- (3)鳥獣被害対策の実施 (全県事業) ①シカ等鳥獣被害の防止対策に取り組む市町への支援 南丹・北摂地域鳥獣被害防止対策連絡協議会の一員として、市町が作成する被害防止計画 に基づく有害捕獲や、被害防除のための防護柵の設置を支援し、農林業被害の軽減を図る。 特に、シカについては、報奨金制度を活用し、年間を通じて捕獲対策を実施する。 ②特定外来生物対策の推進 アライグマおよびヌートリアによる農業被害、生活環境被害の低減を図るため、捕獲及び 処分経費を助成する。 (4)阪神版集落野生鳥獣被害対策等の強化(新規) (阪神南県民センターとの共同事業) 阪神地域では、近年、シカ被害が拡大しており、都市部に近く、住民の狩猟に関する意識 や鳥獣被害対策に係る知識も少ないことから、その被害対策を講じる。 ①鳥獣被害対策パンフレット等の作成 鳥獣被害状況に対応した対策や鳥獣被害対策用の国県市町施策を時系列的に説明するわ かりやすいパンフレット等を作成し普及啓発を図る。 ②鳥獣被害対策セミナーの開催 管内集落の鳥獣害対策状況の調査結果等を事例としたセミナーを開催し、集落の防除・捕 獲意識の高揚、捕獲技術の向上及び集落内のリーダー育成を図る。 ③大量捕獲装置のモデル設置 シカ・イノシシ・カラスの被害が大きい集落に、大量捕獲装置をモデル的に設置する初期 投資を補助し、捕獲を実施する他集落への波及を図る。 ・事業主体:市町、集落 ・補助率等:定額(大量捕獲装置リース代 2 0 0千円/月×5ヶ月以内) (5)農業施設貸与事業 (全県事業) 市町、J A等が設備等を整備のうえ新規就農者等へリースまたは賃貸し、就農開始時に負担 となる初期投資の軽減と設備保有リスクの軽減を図ることにより、円滑な就農・地域への定 着や農業法人の経営発展を促進する。 ・実施主体:市町、J A等 ・対象者 :新規就農者(新規参入者、Uターン者) 、農業法人 等 ・対象設備:園芸用ハウス、養液栽培・暖房設備等 ・補助率 :新規就農者1/2、農業法人1/3(高度な環境制御栽培施設は 1 5 /1 0 0 ) (6)農地中間管理事業 (全県事業) 地域の農業担い手への農地集積・集約を進め、地域の持ち味を最大限に生かした力強い農 業経営を展開できるよう、農地中間管理機構による農地の借受・貸付を推進する。 -23- (7)農業競争力強化基盤整備事業 (全県事業) 宝塚市玉瀬地区のほ場整備事業を契機に、集落営農組織の育成や農産物直売所等への販売 等を推進し、農業経営の安定と地域の活性化を図る。 また、新名神高速道路の建設や市道の拡幅工事に伴う残土の受入れもあわせて、地域整備 を進める。 事業箇所 事業期間 事業内容 宝塚市玉瀬地区 平成 2 4 ~2 8年度 ほ場区画整理面積 2 0 . 4 h a 、受益戸数 4 3戸 (0千円) 3 地域経済の活性化 (1)商店街支援事業 (全県事業) 商店街のコミュニティ機能の強化を図るため、地域特性や住民ニーズに応じた活性化事業 に取り組む商店街を支援する。 ①活性化プラン策定事業(商店街ビジョン策定、小売市場リニューアル計画などを支援) 補助対象者:商店街・小売市場の団体(任意の商店街団体含む) 、商工会議所・商工会等 補助対象事業:商店街の今後の方向性や住民ニーズに対応した事業の実施計画づくりなど の活性化プランづくり 補助率:定額 補助限度額:1 , 0 0 0千円 ②商店街元気づくり事業(夏祭り、バル、イルミネーションの開催などを支援) 補助対象者:商店街・小売市場の団体(任意の商店街団体含む)等 補助対象事業:商店街等が地域と一体となって実施するイベント事業 補助率:対象経費の額に応じた定額 補助額:[ 基礎分] +[ 連続イベント加算分] ※ 基礎分を含めイベント 1 0回(被災地 1 2回)まで [ 基礎分] [ 連続イベント加算分] 最も事業費の大きなイ ヘ ゙ ン ト 経費(1回目イ ヘ ゙ ン ト )に適用 2回目以降のイ ヘ ゙ ン ト 経費に適用 対象経費 補 助 額 対象経費 補 助 額 1 , 5 0 0千円以上 4 0 0千円(被災地 5 0 0千円) 2 0 0千円以上 1 0 0千円/ 回 1 , 0 0 0 ~1 , 5 0 0 千円未満 3 0 0千円(被災地 4 0 0千円) ただし、1回 200 千円未満のイベ 5 0 0 ~1 , 0 0 0 千円未満 2 0 0千円(被災地 3 0 0千円) ントは対象経費の 1/2 ただし、5 0 0千円未満は対象経費の 1 / 4 -24- ③商店街コミュニティ機能強化応援事業(特産品を活用した商品開発、地域住民の交流施設 の運営などを支援) 補助対象者:商店街・小売市場の団体(任意の商店街団体含む) 、商工会議所・商工会等 補助対象事業:地域資源活用など地域課題に対応した地域コミュニティ機能強化を図る活 性化事業 補助率:1/2以内 補助限度額:5 , 0 0 0千円 (2)企業立地の促進 (全県事業) ①産業立地条例に基づく支援策 <税の軽減措置> 県内に進出し立地促進事業等を行う者に対して、法人事業税や不動産取得税を軽減し、 企業の新規立地を支援する。 〔法人事業税の不均一課税〕 (1 / 4 ~1 / 2軽減、5年間) ・ 県内全域において、一定規模の投資及び新規正規雇用を行う企業(オフィスビル 等入居の場合は雇用要件のみ)に対して、法人事業税軽減による支援を実施 ・ 県外三大都市圏若しくは外国からの本社機能移転又は県内本社機能の新増設(県 内既成都市区域への移転を除く)に対しては、一定規模の新規正規雇用(県外から の移転の場合は新規正規雇用に限らない。 )を行う企業に対して支援を実施 〔不動産取得税の不均一課税〕 (1 / 2軽減) ・ 拠点地区及び促進地域において、不動産取得税軽減による支援を実施 ・ 本社機能立地については、一般地域(促進地域以外の地域)でも支援を実施 <産業立地促進補助金> 設備投資補助や雇用補助、賃料補助により、県内全域での幅広い産業立地を促進する。 また、本社機能立地(県外三大都市圏や外国からの本社機能移転又は県内本社機能の新 増設)を促進する設備投資補助、雇用補助、賃料補助を実施する。 ア 設備基準 〔設備投資補助(工場等) 〕 ・補助額:設備投資額(土地除く)の3%以内(促進地域 5%以内) ・補助要件:( ア ) 工場跡地等再生促進地区 業務施設全般(立地促進事業に限らない)で、設備投資額(土地除く) が1 0億円以上(促進地区 1億円以上) ( イ ) 促進地域以外(工場跡地等再生促進地区を除く) 立地促進事業で先端性を有するもの(製造業に限らない)に係る設備 投資額(土地除く)が大企業 2 0億円以上、中小企業 1 0億円以上 ( ウ ) 促進地域(工場跡地等再生促進地区を除く) 立地促進事業で設備投資額(土地除く)が1億円以上(先端性不要、 製造業に限らない) ※( イ ) ・( ウ ) は、既存企業の既存敷地の場合、新展開事業必要 ・補助限度額:上限なし(原則 1 0年均等分割) -25- 〔設備投資補助(研究施設) 〕 ・補助率:設備投資額(土地除く)の5%以内(促進地域 7%以内) ・補助要件:設備投資額(土地除く)が5億円以上(促進地域 1億円以上) ※既存企業の既存敷地の場合、新展開事業必要 ・補助限度額:上限なし(原則 1 0年均等分割) イ 雇用基準 ・補助額:正規雇用 3 0万円/ 人(促進地域 6 0万円/ 人) 非正規雇用 3 0万円/ 人(促進地域のみ) ・補助要件:( ア ) 新規正規雇用者が 1 1人以上(促進地域 6人以上) 、設備投資額(土 地除く)が5千万円以上(促進地域を除く) ※既存企業の既存敷地の場合、新展開事業必要 ( イ ) 国際経済地区の外国・外資系企業等で、新規正規雇用が 1 1人以上 ・補助限度額:3億円 (3)新規創業者等への支援 (全県事業) ①女性起業家支援事業 女性ならではの視点や柔軟な発想を生かし県内で起業・第二創業を目指す女性起業家に対 し、事業の立ち上げ等に要する経費の一部を補助する(ひょうごチャレンジ企業支援貸付と の同時申請・併用利用が可能) 。 ・補助額:上限 1 0 0万円 ・補助率:補助対象経費の 1 / 2以内 ②シニア起業家支援事業 豊富な経験や技術、幅広い人脈といった強みを生かし県内で起業・第二創業を目指すシニ ア起業家に対し、事業の立ち上げ等に要する経費の一部を補助する(ひょうごチャレンジ起 業支援貸付との同時申請・併用利用が可能) 。 ・補助額:上限 1 0 0万円 ・補助率:補助対象経費の 1 / 2以内 ③ふるさと起業・移転促進事業(U J Iターン者起業等支援) 県外の優秀な人材の活力を生かして地域経済を活性化するため、ふるさと兵庫へ U J Iター ンし、県内で起業・第二創業する起業家及び県外の事業所を県内に移転する者に対し、起業 及び移転に要する経費の一部を補助する。 ・補助額:上限 2 0 0万円 (起業・事業所移転に係る経費 1 0 0万円以内、移住に係る経費 1 0 0万円以内) ・補助率:補助対象経費の 1 / 2以内 -26- (2 0 , 7 7 8千円) 4 観光の振興と交流人口の拡大 (1)ひょうご北摂観光キャンペーンの推進(新規) 阪神北地域が有する多彩で魅力的な地域資源や観光情報を国内はもとより、国外にも積極 的に情報発信することにより、交流人口の増加や地域の活性化を図る。 ①ひょうご北摂観光・アンテナショップの開設 平成 2 9年に開設予定の新名神高速道路宝塚SA(仮 称)での地域特産品や観光情報の発信を視野に入れ、 N E X C O西日本管内のイベント実施奨励サービスエリア においてアンテナショップを開設する。 ・場所:三木SAなど ・期間:平成 2 8年 1 0月の毎土・日曜日及び祝日 【平成 27 年度ひょうご北摂観光アンテ ナショップ(大阪梅田) 】 ②外国語版対応観光PRホームページの開設 増加する外国人観光客の阪神北地域への誘客促進を図るため、英語表記により当地域の魅 力ある地域資源や観光情報を発信するポータルサイトを開設する。 (2)大阪府北摂地域と連携した観光PR活動の展開 ①北摂観光キャンペーンの実施 大阪府自治体等と連携し、日帰り圏の周辺大都市である 神戸・大阪をターゲットとして誘客促進を図るため、阪神 北地域の地域資源の周知を図る。 時 期:秋の行楽シーズン前に重点的な PR を実施 内 容:PRイベント(神戸・大阪) 、フリーペーパ ーへの紙面購入型広告掲載 【平成 27 年度北摂観光キャンペーン】 ②「北摂☆きらっとバス」の運行支援 交通事業者が企画・運行する、大阪府の「北摂」地域を含めた地域資源を探訪し、情報発 信する「北摂☆きらっとバス」の募集を広く PR することにより、北摂の魅力を地域内外に 情報発信する。 (3)多彩な媒体を活用した魅力情報の発信 ①北摂まち歩き推進事業 発達した交通網や多彩な北摂文化を生かし、まちなかを散策しながら新たな地域の魅力を 発見し体験する、快適な「まち歩き」を推進する。 ・観光パンフレット「北摂きらっと☆まち歩き」の発行 ・ボランティアガイドのセミナー・発表会、交流会 ・阪神北ツーリズムガイド「ぐるっとおでかけ阪神北」による情報発信 ②「阪神地域えきバスまっぷ。 」の作成・配布 公共交通事業者や自治体が連携して、阪神地域で運行している各バス事業者のバス路線を 1枚にまとめ、利用者に必要な情報を掲載したバスマップを作成。市役所、町役場、駅、バ -27- ス案内所の窓口や会議、イベント会場等で配布し、バスの利便性向上と公共交通の利用促進 を図る。 (4)留学生による地域内国際交流・魅力発見への支援(新規) 留学生と地域団体等が連携しながら、文化を相互理解し、地域の国際化を視点とした地域 の活性化や留学生の県内に就職・定着につながる取組みに対して支援する。 第4 安全・安心なまちづくりの推進 地域内の安全性の向上を図り、人々が安心して暮らすことのできる、災害に強い地域づくりに 取り組む。 (7 , 7 9 9千円) 1 安全・安心に暮らせる地域づくり (1)一流職人の指導による“きらっと☆オンリーワン”障害者就労施設の自主製品向上・販売 促進事業の実施(新規) 障害者就労施設で製造・販売される自主製品について、施設の製造責任者等を対象に、阪 神北地域を拠点とする一流パティシエ・マイスター等による講習会を開催し、受講者による 新たな自主製品の創出や品質の向上、販路の拡大等の取り組みを進め、 もって自主製品の知名度を高め、障害者就労施設で働く障害者の工賃 の向上を図る。 ①講習会の開催 ・洋菓子づくりの講習会 阪神北地域を拠点に活躍する一流パティシエが、モデル施設 (阪神北地域の障害者就労施設・4施設)を訪問し、洋菓子づ くりのノウハウを講習する。 (1施設あたり月1回程度) ・珈琲豆焙煎の講習会 阪神北地域を拠点に活躍する一流マイスターが、障害者就労 施設の製造責任者に、珈琲豆焙煎のノウハウを講習する。 (計3回程度) ・洋菓子等販売戦略講習会 阪神北地域にある一流洋菓子店の経営者、量販店の経営担当 者、販売拡大に成功した社会福祉法人の代表者等を講師として、阪神北地域の障害者就労 施設の施設長等を受講者とする講習会を開催する。 (計2回程度) ②講習会受講修了認証シールの作成・配布等 講習会受講を修了したことを認証するシールを作成し、受講者の所属する障害者就労施設 に配布するとともに、受講修了者に認定証を交付する。 -28- ③発表会(試食会・試飲会)の開催 年度末に、阪神北地域にある大型商業施設等で、1年間の受講の成果を披露する発表会(試 食会・試飲会)を開催する。 (2)高度医療等連携推進事業の実施 限られた医療資源を有効に活用するため、阪神地域医療確保対策圏域会議を開催し、救急 医療の現状や後送病院との連携状況を確認し、阪神南北両圏域における医療体制の強化に向 けて検証していく。 ①阪神地域医療確保対策圏域会議( ワーキング含む) の開催 ・開催回数:2回 ・構 成 員:阪神南北圏域内各市医師会、公立病院、民間病院協会、行政、むこねっと事 務局等 ・内 容:救急医療の現状確認と課題検討、病院間の連携方策の検討等 (3)地域医療構想(地域医療ビジョン)の推進 (全県事業) 2 0 2 5年を見据えた「地域医療構想」に基づき、その地域にふさわしい医療機能の分化と連 携を推進する。 ・内 容:地域医療構想推進委員会(全県) 、圏域別調整会議(1 0圏域)の設置 (4)自転車安全快適空間の創出モデル事業の実施 自転車に関する事故が管内で最も多い伊丹市では、平成 2 6年度に「伊丹市自転車の適正 利用計画」を定めるとともに、平成 2 7年度には伊丹市自転車ネットワーク計画を策定し、 自転車の安全対策に取り組んでいる。 県民局としても、管内の自転車安全快適空間の創出モデル地域として、伊丹市と協調しな がら、設定エリア(県道姥ヶ茶屋伊丹線)において、自転車や歩行者が安全・快適に通行で きるよう、平成 2 7年度から自転車レーンのカラー舗装等の安全対策に着手しており、平成 2 8年度の全区間完成を目指す。 ①エリア内の路肩に自転車専用レーン(カラー舗装) の設置 ②ピクトグラム(絵文字)を主体としたわかりやすい案内、 注意情報や危険な場所を明示する路面サインの設置 ③事故防止のための注意看板の設置 【施工例】県道生瀬門戸荘線(宝塚市) 【全体計画案】 ・カラー舗装:2 , 0 0 0 m ・路面サイン:8 0箇所 ・注意看板:4 0基 -29- (5)小児救急への対応 ①阪神北広域こども急病センターへの支援 阪神北圏域の3市1町(伊丹市、宝塚市、川西市、猪名 川町)が共同で設置・運営している「阪神北広域こども急 病センター」 (平成 2 0年4月開設)の円滑な運営体制の確 保に向け、二次輪番病院体制の確保や同センターを管理し ている財団法人阪神北広域救急医療財団の運営を支援する。 【阪神北広域こども急病センター】 ②小児救急知識等普及啓発事業 限られた医療資源や人的資源を有効活用し、子どもの急病に際しても適切な受診や対応が とれるよう、子どもの急病への対処方法や事故防止等の知識の普及を図る。 ・小児救急トリアージ研修の実施 小児救急患者の治療に必要なトリアージの方法について、小児救急医療に従事する看護師、 医療電話相談に携わる行政関係職員や救急隊員などを対象とした研修会を阪神北広域こど も急病センターに委託して実施する。 ・小児救急医療と子育て支援のための育児リーダー講座の開催 子育て支援リーダー等を対象に、子どもの急病時の対処法とともに子どもの発達など、子 育て支援活動を行う上で必要な知識をテーマとした講座を開催する。 ・小児救急知識等普及資料の作成 子どもの急病時の相談連絡先及び医療機関の利用方法等を周知するなど、適切な小児救急 医療の受診を呼びかけるため、チラシ・リーフレット等の啓発資料を作成・配布する。 (6) 「まちの子育てひろば」事業の実施 (全県事業)【再掲 4P 】 (7)子育て応援ネットの推進 (全県事業) 地域の団体や住民がネットワークを組み、大人たちが子育てに積極的に関わる気運を盛り 上げるとともに、虐待や問題行動等のSOSをキャッチし、関係機関に連絡する等による地 域ぐるみの子育て家庭への支援を推進する。 ・子育て家庭応援推進員への支援 ・子育て応援ネット推進事業補助 ・SOSキャッチ専門研修の実施 (8)地域で守る!子どもの安全安心確保事業の実施 (全県事業) 家庭・学校での安全対策に加え、帰宅後の子どもの安全のために、地域が一体となって子 どもを見守る体制を構築する。 ・子どもの安全・安心確保のリーダー養成 ・子どもの安全・安心確保モデル事業の実施 等 (9)ひょうご地域安全SOSキャッチ事業の実施 身近な異変を匿名でも通報できる電話相談を実施する。 ・ひょうご地域安全SOSキャッチ電話相談の実施 -30- (全県事業) (1 0 )防犯カメラの設置補助事業の実施 (全県事業) 地域の見守り力の向上を図るため、まちづくり防犯グループ等の地域団体が行う防犯カメ ラの設置に要する経費の一部を助成する。 ・補助額 1箇所8万円(定額)5 0 0件 (1 , 0 2 6千円) 2 生涯を通じた健康づくり はちまるにいまるけんこう (1)住民パワーで歯の健康づくり「8020健口サポーター」活動支援事業 地域で歯の健康づくりの活動強化を図るために養成した 「健口サポーター」の活動支援の充実を図る。 各市町でサポーターの「つどい」を開催し、ミニ講演など を通じて歯の健康づくりへの理解を深め、健康づくりに主体 的に関わる住民の意識を高める。 ①8 0 2 0健口づくり推進会議の開催 【健口サポーター】 関係機関・団体等が集い、高齢者の口腔ケアの推進、肺炎・ 認知症予防の取組や課題についての検討及び情報交換を行う。 (年2回) ②「 阪神北 くちもとキラキラ 3分体操」 の普及啓発 ・お口の体操出前講座の実施(年 5 0回) 体操の普及啓発を希望するグループ等に歯科衛生士及びサポーターを派遣し、お口の体 操の実施の支援及び普及啓発を行う。また、平成 2 7年度に出前講座を受講したグループか らの希望に応じて歯科衛生士を派遣し、継続した支援を実施する。 ・阪神北健口づくりフォーラムの開催 健口サポーターの活動報告及びサポーター間の情報交換を行い、地域での取組の輪を広 げる。 ③高齢者の肺炎予防・認知症予防についての紙芝居教材及びDVDの配布 高齢者の食べる・飲み込む支援、誤嚥性肺炎予防など理解するための教材として紙芝居及 びDVDを作成し、高齢者施設・社会福祉協議会などに配布する。併せて健口サポーターに 施設などでの読み聞かせについて協力を依頼し、活用を図る。 ・紙芝居1セット 1 2枚、1 0 0部作成し、6月の 歯と口の健康週間に配布予定 (2)医療から介護まで ~多職種連携による栄養・食生活支援の推進~ 療養する高齢者等への適切な栄養ケアを継続するため、 「栄養管理ファイル」の病院・施設 間での持続的運用と在宅への普及啓発により、多職種連携による栄養・食生活支援を進め る。 -31- (8 2 4千円) 3 美しいふるさとの環境づくり (1)里山での環境学習(里育)の推進 【再掲 1 7 P 】 (2)廃棄物不適正処理未然防止活動の推進 阪神北地域は大都市の後背地にあり、廃棄物の不適正処理事案が多発しやすいことから、 その未然防止に向け県民主導の防止活動を支援するため、地元住民主体で組織された不法投 棄未然防止協議会が行う不法投棄監視パトロールやクリーン活動を市町や警察と連携して 推進する。また、不適正処理監視員による監視パトロールや監視カメラによる不法投棄の発 生抑制に努めている。 (3)小学生のための交通・環境学習キッズプログラムの実施 モビリティ・マネジメントの専門家を講師に招き、小学生等を対象にした交通・環境学習 出前講座を実施するとともに、過去 1 0年間の成果をまとめる。 (3 , 0 2 4千円) 4 防災・減災対策の推進 (1)阪神北地域の防災力の向上 県本庁、市町と連携して阪神・淡路大震災の経験と教訓を風化させることなく、将来の災 害に備えた防災意識の高揚を図る。 ①図上訓練等リーダー研修の実施 市町防災担当者等を対象に、災害図上訓練等の実践的な研 修を行うことにより、地域住民を指導するリーダーとしての 資質の向上を図る。 ②市町と連携した総合防災訓練の実施 阪神 7市 1町合同で阪神広域防災訓練を実施するほか、管 内各市町と連携し、 「ひょうご安全の日」である1月 1 7日前 後に、地域主体の総合防災訓練を実施する。 【図上訓練】 ③フェニックス防災端末操作研修 県民局、管内市町防災担当、消防、警察、自衛隊職員の新 規担当者を対象に、フェニックス防災端末の操作研修を実施 する。 ④ひょうご防災ネットの運営 【阪神広域防災訓練】 携帯電話のメール機能やホームページ閲覧機能を利用し、 県民に直接、災害情報や避難情報などの緊急情報を配信する「ひょうご防災ネット」の登録 を促進する。 ⑤兵庫県住宅再建共済制度(フェニックス共済)の加入促進 フェニックス共済加入促進員を配置し、マンション管理組合や自治会などへの個別アプロ ーチを引き続き展開するとともに、市町の広報誌配布に併せて加入申込書の全戸配布や市町 -32- 庁舎等において出前受付を実施するなど、加入率の向上を図る。 (2)防災に関する総合出前講座等の実施(拡充) 防災や総合治水に関する出前講座を実施し、危険性の 認識の向上、早期避難やハード対策の重要性についての 理解を深めてもらえるよう取り組む。 また、災害時の防災拠点づくりを目指す市町に対し、 防災拠点づくり計画の立案に向けた支援を行う。 【総合出前講座】 ①防災の専門家を招いた講演会の実施 災害に対する心構えや日常の備えなど、災害に「そなえる」ことの重要性を学ぶ講演会を 実施し、住民の防災意識を高める。 ②総合出前講座の実施 県担当者が地域に出向き、自宅周辺にどの様な災害のリスクがあり、どう備えるべきかを 住民と共に考える総合出前講座を実施する。 ③防災の拠点づくり支援 防災の拠点づくりについて市町と協議・調整を行い、防災拠点づくり計画の立案に向けた 支援を行う。 (3)地域の安全安心を確保する治水対策や土砂災害対策の推進 ( 全県事業) ①武庫川、猪名川の治水対策 地球温暖化に伴う気候変化等に起因する集中豪雨の頻発等を踏まえ、管内の基幹河川であ る武庫川、猪名川において、 「河川下水道対策」 ・「流域対策」・ 「減災対策」を組み合わせた 『総合治水』を推進する。 武庫川では、武田尾地区や支川の大堀川( 宝塚市) 、天神川( 伊丹市) 等で河川改修を実施す るとともに、地域の洪水被害を軽減するために、学校敷地内に降った雨を校庭で一時的に貯 留する施設の整備を進めるほか、猪名川では、川西市多田院地区や鼓が滝(銀橋上流)の護 岸整備に取り組む。 また、河川の危険情報を迅速かつ正確に提供するため、ホームページで確認できる、河川 監視カメラの設置を進める。 【猪名川護岸整備(川西市多田院地区) 】 -33- 【校庭貯留(宝塚東高校) 】 武庫川 西宮市田近野町~ 事業箇所 西宮市塩瀬町 ~4 2年度 事業期間 平成 23 延長 9 . 4 k m 事業内容 河床掘削、護岸整備 武庫川 事業延長 L = 9 . 4 k m 天神川 伊丹市荻野~ 宝塚市山本西 平成 2 1 ~3 5年度 延長 3 . 8 k m 堤防補強 大堀川 事 業 延 長 L=1.2km 大堀川 猪名川 宝塚市小浜~米谷 川西市矢問~多田院西 平成 2 3 ~3 7年度 延長 1 . 2 k m 橋梁、護岸整備 昭和 5 9 ~平成 3 5年度 延長 2 . 9 k m 掘削、護岸、橋梁 天神川 事業延長 L=3.8km 猪名川 事業延長 L = 2 . 9 k m ②山地防災・土砂災害対策緊急5箇年計画の推進 「第 2次山地防災・土砂災害対策緊急5箇年計画」 (平成 2 6 ~3 0年度)に基づき、砂防え ん堤の整備や急傾斜地崩壊対策などの土砂災害対策について、災害発生時に人家への影響が 大きいなどの緊急性の高い箇所の砂防えん堤等の整備を重点的に推進する。 平成 2 8年度は、上山谷川、林田谷川、南山谷川、島川(以上猪名川町)、酒井川、西安 谷川、山田東川、布木川(以上三田市)での砂防事業を、宝塚市玉瀬イヅリハ地区、川西市 笹部地区、加茂地区、三田市小柿地区で急傾斜地崩壊対策事業を実施する。 ③土砂災害特別警戒区域の指定進 土砂災害特別警戒区域(R区域)については、区域指定に向けて、平成 2 7年度に連絡調 整会議を開催し、基礎調査に着手した。 土砂災害特別警戒区域(Y区域)の総点検は、平成 2 7年度に実施、完了しているが、区 域の変更や新規指定は、R区域の指定に併せて順次行う。 ・Y区域:土砂災害の恐れのある区域 ・R区域:Y区域のうち、建築物に損壊が生じ、住民に著しい危害が生じる恐れがある 区域 -34- ④六甲山系グリーンベルト整備事業の推進 六甲山麓地域の安全な生活環境を確保するためには、土砂災害に対する安全性を高めると ともに緑豊かな都市環境の保全を図る必要があり、市街地に接する山腹斜面において防災樹 林帯の整備等を推進する。 事業箇所 事業期間 事業内容 宝塚市逆瀬台~光ガ丘~長寿ガ丘 平成 7 ~4 1年度 面積 2 4 3 h a えん堤工、樹林整備 (4)田んぼやため池を活用した雨水貯留のススメ!!(新規) 田んぼに雨水を一時貯留する「田んぼダム」の管理方法等 の講習会の開催、モデル地区の設置等により、 「田んぼダム」 の取り組みを進める。 また、 「雨水貯留機能を高めるため池整備指針」 (平成 2 5 年 3月策定)に基づき、管理者に対して改修するため池へ の一時貯留施設の併設を指導するとともに、台風等による 大雨が予想される場合に貯水の事前放流の協力を要請する など、ため池の一時貯留機能の発揮を図る。 【 「田んぼダム」のイメージ】 (5)ため池の安全・安心の確保 ため池の防災上の適正な維持管理に加え、地域の自然環境の維持・保全など農業用ため池 が有している多面的な機能の理解を深め、ため池管理者と地域住民が一体となって地域の財 産として管理していくため、ため池管理者を対象とした研修会や地元住民も参加するクリー ン活動を行うとともに、ゴールデンウィークと夏休み前に子どもたちを水難事故から守る啓 発を実施する。 -35-
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