Pokémon GO - スクールガーディアン

情報提供メール (2016年8月4日)
スクールガーディアン事務局
【号外】話題の「Pokémon GO」
インターネットの観点から見るリスクは?
こんにちは、スクールガーディアン事務局です。
7月22日に日本でもリリースされたスマホゲームアプリ
「Pokémon GO」。様々なニュースでユーザーの熱狂ぶりや、
歩きスマホなどの危険性が報道されています。今回は、イン
ターネットの観点から見た「Pokémon GO」で注意したい内
容をまとめております。すでに夏休みではありますが、いち
早くお知らせするために情報提供メールの号外としてお送り
いたします。ぜひご参考になりましたら幸いです。
「Pokémon Go」について
「 Pokémon GO」はアメリカのナイアン
ティック社が任天堂と共同開発をしたスマホ
ゲームアプリです。最大の特徴はGPS機能と
カメラを使用して現実世界と連動した仕組み
です。ユーザーはGPS機能とカメラを使って、
街を歩いてポケモンやアイテムを探しに行き
ます。地図はGoogleが提供しており、現実世
界と連動しています。ユーザーはスマホを見ながら歩くことで、カメラを通して現実世
界にポケモンが現れたようなという体験をすることができます。
「Pokémon GO」のリスク・実際のトラブル【生徒編】
「Pokémon GO」では多く報道されているように歩きスマホの危険性もありますが、そ
れ以外にもインターネットにおけるリスクを大きく4つ紹介します。
①自宅・居場所の特定
「Pokémon GO」は現実世界の地図を用い、GPS機能を使用してプレイするため、位置
情報と密接に関わることになります。
GSPオンによるSNS投稿
「Pokémon GO」はGPS機能をオンにし
ないとプレイできないため、ユーザーはプ
レイが終わった後もGPS機能をオンにした
ままの可能性が高いです。またSNSの位置
情報の初期設定もオンになっていることが
多いため、そのまま投稿すると位置情報も
一緒に投稿してしまう危険性があります。
GPS機能の設定には注意してください。
画面コピーによる特定
現実の地図がそのままゲームに反映されて
いるため、画面のコピーはそのまま「今、
自分がいる場所」の地図となります。
実際に高校生のtwitterで画面コピーを投稿
し、その返信の中に「その場所わかった」
という返信も見られました。
②出会い系としての使われ方
「Pokémon GO」は出会い系サービスとしての見方もできると
言われており、日本政府も注意喚起をしています。
「Pokémon GOを一緒にやろう」と誘う掲示板が作られたり、
SNSやLINEでポケモンを口実に会う約束を取り付けるという
事も行われています。
また、「Pokémon GO」の人気に便乗して、「Pokémon GO」
に絡めた出会い系アプリもいくつか登場しています。こちらは
自分で登録するタイプのものなので、使わなければ問題はありませんが興味本位で使用
してしまうと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあるので注意が必要となります。
③デマ情報の拡散
「Pokémon GO」がリリースされて数日後に、愛知県の
鶴舞公園にミュウツー(珍しいとされているポケモン)が
出現するという投稿がtwitter上でされ、大勢の人が詰め
かけたが実際はデマだったという事例がありました。
デマ情報を見極める、騙されないといったことも必要です
が、それ以上にデマ情報を投稿する側のリスクを今一度
考える必要があります。過去には震災関連でデマ情報を
投稿し、炎上した高校生もいます。
また、デマ情報を拡散することは無意識に加害者になる
ことにもなりますので、そちらも注意が必要です。
④深夜徘徊や依存症
最後はインターネットからは少し離れますが、「Pokémon GO」では時間帯によってポ
ケモンの出現が変わります。そのため、夜中に珍しいポケモンが出るため夜遅くまで起
きていたり、深夜徘徊を行ったりという可能性も高くなっています。
依存症や深夜徘徊によるトラブルに巻き込まれないためにも、注意が必要となります。
「Pokémon GO」のリスク・実際のトラブル【学校編】
学校が「ポケストップ」になっちゃった...解除する方法は?
「Pokémon GO」では、アイテム供給場所として
「ポケストップ」と呼ばれる場所があります。
これは現実世界の地図で公園やお店などの
スポットがゲームの中で自動的に登録される
仕組みになっています。
このポケストップが、学校の敷地内に設置されて
しまうといった事例があります。
もし学校の敷地内にポケストップが設置されて
しまった際には、ゲーム側にポケストップ解除の
申請を出すことができます。以下に、その方法を
記載いたします。
解除の依頼方法
1) 「Pokémon GO」の公式サイトよりサポート
→トラブルシューティングの「ポケストップやジ
ムについて報告する」→「ポケストップやジムの
削除をリクエスト」にアクセスする
https://support.pokemongo.nianticlabs.com/
hc /ja/requests/new?ticket_form_id=341148
2) フォームより解除を依頼する。
※必須事項
・ポケストップの名称
・理由:学校の場合は「私有地」を選択
(・あれば画面のコピーの添付)
これにより依頼が完了となります。
ただ、解除されるかどうかはナイアンティック社
次第となり、まだ未知数の部分が大きいです。
生徒の反応にも注意
北海道大学では、学内にあるポケストップの解除
申請を出したことを発表したところ、twitterにて
学生から落胆の声が多く挙がったということが
ニュースになっていました。
生徒からこういった反応が挙がる可能性は十分に
ありますので、考慮に入れておく必要がありそう
です。
最後に
社会現象にもなり、問題を大きく取り上げ
られている状況ではありますが、その
一方で、鳥取県の知事が「Pokémo GO」
を使って地域活性させたり、ポケストップ
と呼ばれるゲーム上の特定場所になって
いるお店がソーシャルメディアを使って
お客様を呼び込むのに使ったりと、上手に
活用している自治体・店舗もあります。
鳥取県の知事が
砂丘を「ポケモン
解放区」と宣言、
注目を浴びる
一方で、今回まとめたリスクやすでに報道
されている歩きスマホの危険性や事故もあり、
神社など立ち入りを禁止する場所も出てきています。
「Pokémon GO」を完全に禁止するのは難しい状況か
と思いますが、正しく使う・リスクを最小限にする
といった部分に少しでもお役に立てれば幸いです。
今回取り上げた「Pokémon GO」だけに限らず、インター
ネット関連でお困りの事があればお気軽にご相談ください。
弊社OBの実家のお茶屋さん。
ポケモンの投稿で集客。
スクールガーディアン事務局
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