一般社団法人 JBN・全国工務店協会

その他事項①
第 9 期 事業計画 自 平成 28 年 4 月 1 日 至 平成 29 年 3 月 31 日 一般社団法人 JBN・全国工務店協会 1
事業計画 自 平成28年4月 1日 至 平成29年3月31日
事業方針 中小工務店の全国組織で事務、技術、人材、品質、情報等の面から会員をサポー
トし地域工務店とこれからを取り巻く関連事業者と共に北米NAHBを参考に業
界を形成し持続的かつ健全な発展をはかり、もって地域の良好な住環境と木造建築
物の整備に貢献することを目的とする。 従来地域工務店の技術、営業、経営、資材等の数多くの勉強会、フランチャイズ
が存在したが国の施策に対する受皿、実態報告、提言が出来社会の要求に応えられ
る全国組織はなかった。地域家づくり・家守りには、地域工務店が必要でありその
中心にあり続けるには 1 社では無理で組織で対応する必要がある。その為に出来た
のが「工務店による工務店の組織」JBNです。収縮する新築マーケットの中、新
しい工務店ビジネスを求めて努力されている地域工務店の皆様、JBNに加入して
サポートを受けて「地域に必要とされる工務店」として生き残りをかけて活動して
まいります。また、工務店実務者支援の為に、研究・開発の成果物を会員に還元す
ると共に、なお一層の支援を行なうため、JBN 並びに JBN 連携団体の事業活動活性
化を図り、工務店支援の更なる充実に取り組む。 施策対応等に関する計画 l 国土交通省が推進する「長期優良住宅(新築)・(増改築)認定制度」並びに「ス
マートウェルネス住宅」「ゼロエネルギーハウス(ZEH)」等に対し、会員工務店
が参画しやすい環境を構築するとともに、事業として取組むことで、普及啓発を
図る。 l 中古住宅流通活性に対し、工務店がビジネスチャンスとして取組めるよう事業構
築を図る。また、空き家対策及び良質なストック住宅形成のために、(一社)移
住・住みかえ支援機構と連携し、移住・住みかえ適合住宅の利用推進を図る。 l 全国木造住宅生産体制推進協議会における大工技能者対象の断熱施工講習会及び
断熱設計講習会の支援を図る。 2
l 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律を受けて、中大規模建築物 及び小規模建築物の木造軸組工法の需要拡大を推進する。 l 既存の木造住宅の耐震診断や耐震改修の普及促進に努める。 l 住宅リフォーム事業者団体登録制度の登録を図る。 保険等に関する計画 l 住宅瑕疵担保責任保険法人 4 社と提携している JBN 認定品質住宅(瑕疵担保保険特
定団体割引の新築・リフォーム・共同住宅)の普及拡大を推進するとともに、住
宅の高品質化を図る。 l JBN 関連事業者(協力)会員等の団体割引を活用した「保険制度等」の加入促進を
図る。 補助事業に関する計画 l 地域型住宅グリーン化事業及び長期優良住宅化リフォーム推進事業において支援
を行い、長期維持管理のために住宅履歴を活用しつつ正会員及び JBN 連携団体へ
の支援を行う 育成に関する計画 l 技能者育成に取り組む団体として、大工育成では、指導者育成、若手技能者対象
とした研修会の開催を図り、その成果を JBN 技能競技大会での発表を推進する。 l 木造住宅の生産に関わる人材の育成に対して、講習会・研修・セミナーの充足を
図り、地域工務店の技術力向上の普及啓発に努める。 l 住宅生産に関係する技術・技能の向上と高品質の確保、生産現場での労働災害事
故防止の普及啓発と安全教育のための支援を推進する。 l 義務化対応に対して、外皮計算、ZEH、一次エネルギープログラムをマスターする
ための支援を推進する。 3
上記方針をもって、第 9 期事業計画を次のように定める。 1.一般事項 (1)組織 ○会員の状況(会員増加への向けた取組み) ・JBN 連携団体未組織県に団体を設立又は既存組織の加入促進を実施する。 新規加入の連携団体設立総会時に会長等の基調講演を行い、JBN 会員入会推進
のための普及啓発に努める。 ・既存の JBN 連携団体に向けて、JBN の事業・役割の理解を深めるための JBN 事
業説明会を実施し、各都道府県の JBN 連携団体所属工務店会員平均 30 社以上
を目指す。 ○JBN 都道府県地域団体の設立 ・JBN 地域団体を都道府県単位で1団体設立し、その名称は JBN 都道府県団体と
する。 (2)定期開催会議 ○第 9 期代議員総会「6/22」 ○理事会 ○正副会長会議 ○各委員会委員長連絡会議 ○関連事業者(協力)会員会議 ○JBN 全国大会開催 ・JBN 会員の交流及び意見交換、成果発表の場として福島県にて開催すること
で、JBN 会員の業界への理解、会員の一員としての認識を深め、消費者・業
界・行政への『JBN の対外的アピール』として活用する。また復興・応援視
察もあわせて開催する。 11 月 15 日(火)大会式典・基調講演・懇親会 会場:スパリゾートハワイアンズ 16 日(水)被災地 復興・応援視察 ○連携団体事務局会議開催 ・JBN 連携団体事務局会議を年間数回開催し、国の施策・JBN 事業への理解・
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周知を図ることで正会員へのフォロー体制を強化する。 ○ブロック会議開催 ・JBN 連携団体を地域ブロック(北海道・東北、関東・甲信越、東海・北陸・
近畿、中国・四国、九州・沖縄)にわけ、ブロック会議を開催し、ブロック
内の連携団体同士の情報交流・活性化を強化する。 ○JBN への事務局派遣研修 ・JBN 事務局へ定期的に連携団体事務局から職員を派遣する研修制度の導入に
より、より確かな情報や JBN 事業等の理解向上を図る。 ○第 4 回技能競技大会開催 ・会員工務店に所属又は関係する大工の技能競技大会を開催し、大工技能の向
上、並びに一般消費者への大工技能の広報普及を図る。 9 月開催予定 2.事業 (1)会員支援(サポート)事業 ○長期優良住宅普及事業(講習会) ・長期優良住宅の基本取組セミナー(実例・申請~住宅履歴) ○リフォーム支援事業(講習会) ・長期優良住宅(増改築)認定制度等に関する研修(申請・認定・実例) ・一緒に行う!耐震・断熱リフォーム ・長期優良住宅リフォーム推進事業に対する研修会(申請~実例) ・増改築相談員講習会 ・国産材を使用したマンションリノベーション研修会 1) マンションリノベーションに国産材を使う意義、ビジネスモデルとしての考え方 2) マンションで無垢材を使用する際の注意点、遮音性能を確保するための方法 3) 遮音性能のほか、断熱性能、施工上の注意点、設計手法など ○木構造・設計支援事業(講習会) ・山辺豊彦の木構造講習会 ・㈱M’s 構造設計の構造計算研修会 ・ 自立循環型住宅設計講習会 5
・住環境プランニングとユニバーサルデザイン設計研修 ○改正省エネルギー関連支援事業(講習会) ・ZEH 対策勉強会(実例・申請) ・快適・省エネ住宅に向けた施主と設計者のコラボレーションセミナー ・断熱と省エネは分けて考えるゼロエネめざして省エネ基準を完全マスター セミナー ○営業受注促進支援事業(講習会) 新築住宅・リフォーム・リノベーションのライフスタイル提案を中心とした営業受注対
応セミナー ・補助金活用セミナー ・営業向けマナー研修 ○資格・研修(人材育成)事業 ・大工育成研修 JBNは、大工育成に本格的に取り組む団体であることを宣言。若い人が大
工に入職しにくい現状になっており、大工減少が続いている。これらをふま
えて、実際に大工育成している工務店の立場から提案・実践していく。また、
後進を指導できる指導者を育成する。 以下の木造住宅の基礎等を教えることで幅広い知識を活用できる大工・職
方・現場監督等の育成を図る 1)現場マナー・社会人常識・コミュニケーション
2)PC 演習(ワード・エクセル・CAD)
3)安全衛生・施工管理 4)木造概論・木造施工一般・木造架構 5)規矩術(1 級大工技能士レベル・基礎) ・木材加工の基本技術研修 のみ・かんな・のこぎりなどの基礎的な使用方法 ・建築大工技能士受験対策研修会 ・規矩術後進指導者研修会 ○その他研修会事業等 ・各委員会主催セミナー ・原木~プレカット工場等の視察研修(全国数か所) 6
・木材関係セミナー ・早書きパース講習会 ・すぐに役立つ!現場写真撮影研修会 ・ベランダガーデニング基礎研修 インテリアに合わせたバルコニーコーディネイト技術、ベランダガーデ
ニング注意点等 ・ネイティブ広告並びに工務店クラウドを駆使して受注促進UPセミナー ・ホームページ作成ツールでのサイト構築研修 ○JBN 認定品質住宅(瑕疵担保責任保険法人適用)事業 ・JBN 認定品質住宅検査員講習会(瑕疵担保保険割引制度)新築・リフォーム・
共同住宅 ・各瑕疵担保法人の瑕疵担保責任保険講師養成講習会 ○JBN 仕様認定事業 ・木造軸組工法による省令準耐火 JBN 仕様認定利用講習会 ・防耐火性能の高い木造住宅の設計・施工指針 JBN 仕様認定利用講習会 ・移住・住みかえ支援機構適合住宅利用講習会(HLP 資格取得) ・公共建築物等における木材利用促進のための JBN 開発トラス梁活用セミナー ○保険事業 (地盤調査) ・報国エンジニアリングの利用率促進を図る。 ・ジャパンホームシールドの利用率促進を図る。 (瑕疵担保責任保険) ・リフォーム瑕疵保険についても、特定団体割引を瑕疵法人と提携する。 ・住宅あんしん保証、JIO、住宅保証機構、ハウスプラス住宅保証の利用促進 を図る。 (工事保険) ・JBN 建設総合保障制度・TSC・あんしん得々クラブ等の工事保険等の推進を図
る。 (火災保険) 7
・JBN いえもり火災保険の利用推進を図る。 (その他保険) ・業務災害包括補償保険(労災上乗せ福利厚生)「ゴールドプラン」の普及促
進を図る。 ・業務災害補償制度(経営ダブルアシスト)の普及促進を図る。 ・あんしん財団(労働災害の補償・業務外のケガ補償等)の普及促進を図る。 ・JBN 住設保証サービス推進 ・JBN いえ守コール 24 の推進 ○住宅履歴管理サービス(いえもり・かるて)事業 住宅の履歴を残し会員工務店の信頼を高め、お施主様を守るために長期にわた
り保存する。また、ベターリビングと相互の連携強化を図り、それぞれの役割に
応じたいえまもりのための取り組みを積極的に推進します。 ○国土交通省が推進する住宅リフォーム事業者の団体登録制度への登録 住宅リフォーム事業者の業務の適正な運営の確保及び消費者への情報提供
を行うなど、一定の要件を満たす住宅リフォーム事業者の団体を国が登録
することにより、住宅リフォーム事業の健全な発達及び消費者が安心して
リフォームを行うことができる環境の整備を図ることを目的とする。 ○JBN 認定インスペクター 建築士・建築防災協定指定講習会受講者・既存現況検査技術者講習会受講者の 3 つの資格を持ったものを JBN 認定インスペクターとして位置付ける。 ○情報提供事業 1)定期刊行 「JBN ニュース」(2 ヶ月に 1 回) 送付先:JBN 正会員、関連事業者(協力)、支援団体、JBN 連携団体、特定
行政庁、関係官公庁、関係団体、その他 2)定期発送 セミナー・講習会案内、関連資料等、関連事業者(協力)会員情
報資料 送付先:JBN 会員・関連事業者(協力)会員・連携団体・関係官公庁・関係 団体宛 3)ホームページによる情報発信 4)緊急、重要な情報については、一斉 FAX による個別送信 5)定期的なメールマガジン配信 ○事業成果物などの刊行事業 8
3.委員会・部会活動 今後の委員会活動は、地域工務店の全国組織として、より一層委員会の成果を JBN
会員へ還元・貢献することが主な目的となる。委員会の活動目的、成果目標をより
明確にすることで、効率的・効果的にものにするべく運営体制の見直しを進める。 これまでの活動の成果を踏まえながら、次の委員会・部会の活動を図る。 ○次世代の会 (目的) 地域工務店が必要とされる為に、何を学び何をすべきか、知恵を出し合
い議論しながら実行していく。 また、工務店業界を担うために家づくりや経営等のための研修、国や外部団体
における様々な活動への参加と連携及び工務店が住宅産業の主役となるため
の活動などを通じて、次の世代の工務店経営者を育成する。 ○国産材委員会 (目的)会員工務店の実務に役に立つ国産材及び木材の情報提供を行うことに より、工務店の国産材に対する知見がより高まり、より使いやすい存在となる
ことを目的として、年4回の講演会及び川上(山地)研修会を行う。 並びに林野庁木材産業課との情報交換を定期的に行い、林野庁と地域工務店の 意見をつなぐパイプとしての役割を果たす。 ○環境委員会 (目的)消費税増税後、住宅着工戸数がさらに減少し工務店の淘汰が一層進むと みられるなか、我々工務店は近年にない大きな問題を抱えている。その一つは省 エネ若しくはゼロエネに対応した住宅を供給することであり、もう一つはお客様 と出会う方法が SNS などにより大きく変化して来たため、集客コストが UP し、 受注に大きな不安を抱えるという問題である。 このような状況の中で、環境委員会は工務店が省エネ(ゼロエネ)住宅やカーボ ンオフセットなどに取り組むための、情報提供や環境整備を事業として行ってい く。 9
○ZEH 委員会 (目的)2020 年までに標準的な新築住宅を 2030 年までに新築平均で ZEH 化すると いう政策目標に向けて、JBN 会員工務店の ZEH への取り組みを支援し、JBN 会員 工務店が新築する戸建住宅の ZEH 率をまずは 2020 年までに4割以上とすること を目指す。そのために国土交通省・経済産業省・環境省と連携し、情報収集、
普及啓発の活動を行う。 ○既存改修委員会 (目的)長期優良住宅化リフォームに対応するため維持管理やリフォーム事業に
関するパンフレット・マニュアルを作成し、会員の受注促進用ツールの充足を 図る。 ○政策調査委員会 (目的)政策調査にかかわる活動 国・行政からの情報を会員にわかりやすく伝え、商売として使えるものにする。 ◆旧マーケット委員会としての活動 JBN外部からの情報を会員にわかりやすく伝え、会員メリットして使えるものに
する。 ◆中古住宅流通に関わる活動 中古住宅流通に関わるビジネスチャンスを工務店としてどう具体化するか既存
住宅活用 WG を通し検討。会員に発信する 〇担い手育成委員会 (目的)大工を始め、建築業界に関する人材育成を推進していく。また、大工
技能競技大会や JBN 連携団体・会員工務店の技能者育成についても支援サポ
ートを図る。 〇組織部会 (目的)会員拡大並びに未組織県での、JBN 連携団体設立等の組織に係る事業に
ついての推進並びに既存の連携団体支援を図る。 10
4. 関連機関との連携事業 (1)一般社団法人全国木造建設事業協会 1.都道府県との「災害時における応急仮設住宅の建設に関する協定」締結 平成 28 年度中に 23 都県締結を目指す。(平成 28 年 3 月末 21 都県) (2)全国建設労働組合総連合 1.全建総連と連携し、お互いの会員拡大を図る。 2.登録建築大工基幹技能者について、協力を図る。 3.その他の事業についても連携を図る。 (3)全国木造住宅生産体制推進協議会 1.地域住宅産業創成に向けた検討 2.地域型住宅グリーン化事業の推進 3.住宅省エネ技術の普及推進体制の整備 (4) 公益社団法人 日本建築士会連合会からの販売委託 「設計・監理業務」の存在を小規模建築物のクライアント等によく認知し
てもらうことなどを目的として小規模建築物用の設計施工一括用の工事請
負等契約約款契約書類の販売を継続する。 11