(第3種郵便物認可) ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ビデオで表明 り 、 国 民 に 理 解 を 求 め ら れ た 。 象徴としての務めについてのお気持ちを表明される天皇陛下=7日 皇居・ 御所応接室 宮内庁提供 く こ と が 難 し く な る の で は な い か と 案 じ て い ま す ﹂ と 語 え を 考 慮 し ﹁ 全 身 全 霊 を も っ て 象 徴 の 務 め を 果 た し て い 天皇陛下のお言葉全文 「象徴としてのお務めについての天皇 陛下お言葉」は次の通り。 (原文のまま) 戦後七十年という大きな節目を過ぎ、 二年後には、平成三十年を迎えます。 私も八十を越え、体力の面などから様 々な制約を覚えることもあり、ここ数年、 天皇としての自らの歩みを振り返るとと もに、この先の自 の在り方や務めにつ き、思いを致すようになりました。 本日は、社会の高齢化が進む中、天皇 もまた高齢となった場合、どのような在 り方が望ましいか、天皇という立場上、 現行の皇室制度に具体的に触れることは 控えながら、私が個人として、これまで に考えて来たことを話したいと思いま す。 即位以来、私は国事行為を行うと共に、 日本国憲法下で象徴と位置づけられた天 皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ 過ごして来ました。伝統の継承者として、 これを守り続ける責任に深く思いを致 し、更に日々新たになる日本と世界の中 にあって、日本の皇室が、いかに伝統を 現代に生かし、いきいきとして社会に内 在し、人々の期待に応えていくかを考え つつ、今日に至っています。 そのような中、何年か前のことになり ますが、二度の外科手術を受け、加えて 高齢による体力の低下を覚えるようにな った頃から、これから先、従来のように 重い務めを果たすことが困難になった場 合、どのように身を処していくことが、 国にとり、国民にとり、また、私のあと を歩む皇族にとり良いことであるかにつ き、考えるようになりました。既に八十 ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ を越え、幸いに健康であるとは申せ、次 第に進む身体の衰えを考慮する時、これ までのように、全身全霊をもって象徴の 務めを果たしていくことが、難しくなる のではないかと案じています。 私が天皇の位についてから、ほぼ二十 かん 八年、この間私は、我が国における多く の喜びの時、また悲しみの時を、人々と 共に過ごして来ました。私はこれまで天 皇の務めとして、何よりもまず国民の安 寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ま したが、同時に事にあたっては、時とし て人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、 思いに寄り添うことも大切なことと考え て来ました。天皇が象徴であると共に、 国民統合の象徴としての役割を果たすた めには、天皇が国民に、天皇という象徴 の立場への理解を求めると共に、天皇も また、自らのありように深く心し、国民 に対する理解を深め、常に国民と共にあ る自覚を自らの内に育てる必要を感じて 来ました。こうした意味において、日本 の各地、とりわけ遠隔の地や島々への旅 も、私は天皇の象徴的行為として、大切 なものと感じて来ました。皇太子の時代 おこな も含め、これまで私が皇后と共に 行 っ て来たほぼ全国に及ぶ旅は、国内のどこ においても、その地域を愛し、その共同 し せい 体を地道に支える市井の人々のあること を私に認識させ、私がこの認識をもって、 天皇として大切な、国民を思い、国民の ために祈るという務めを、人々への深い 信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸 せなことでした。 天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国 事行為や、その象徴としての行為を限り ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ なく縮小していくことには、無理があろ うと思われます。また、天皇が未成年で あったり、重病などによりその機能を果 たし得なくなった場合には、天皇の行為 を代行する摂政を置くことも考えられま す。しかし、この場合も、天皇が十 に その立場に求められる務めを果たせぬま ま、生涯の終わりに至るまで天皇であり 続けることに変わりはありません。 天皇が健康を損ない、深刻な状態に立 ち至った場合、これまでにも見られたよ うに、社会が停滞し、国民の暮らしにも 様々な影響が及ぶことが懸念されます。 更にこれまでの皇室のしきたりとして、 もがり 天皇の終焉に当たっては、重い 殯 の行 事が連日ほぼ二ヶ月にわたって続き、そ そう ぎ の後喪儀に関連する行事が、一年間続き ます。その様々な行事と、新時代に関わ る諸行事が同時に進行することから、行 事に関わる人々、とりわけ残される家族 は、非常に厳しい状況下に置かれざるを 得ません。こうした事態を避けることは 出来ないものだろうかとの思いが、胸に 去来することもあります。 もと 始めにも述べましたように、憲法の下、 天皇は国政に関する権能を有しません。 そうした中で、このたび我が国の長い天 皇の歴史を改めて振り返りつつ、これか らも皇室がどのような時にも国民と共に あり、相たずさえてこの国の未来を築い ていけるよう、そして象徴天皇の務めが 常に途切れることなく、安定的に続いて いくことをひとえに念じ、ここに私の気 持ちをお話しいたしました。 国民の理解を得られることを、切に願 っています。 に 強 い 思 い を 示 さ れ た 。 歳 と な り 、 次 第 に 進 む 体 の 衰 n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n n の お 気 持 ち を ビ デ オ メ ッ セ ー ジ で 表 明 、 生 前 退 位 の 実 現 天 皇 陛 下 は 8 日 午 後 3 時 、 象 徴 と し て の 務 め に つ い て に 続 い て い く こ と を ひ と え ﹁ 象 徴 天 皇 の 務 め が 安 定 的 正 な ど が 必 要 と な る 。 政 府 実 現 に は 、 皇 室 典 範 の 改 論 が 本 格 的 に 始 ま る 見 通 し て お り 、 法 整 備 に 向 け た 議 国 民 に 理 解 求 め る 務 の 重 要 性 を 強 調 し に 念 じ る ﹂ と 話 さ れ た 。 は 既 に 水 面 下 で 検 討 を 進 め た よ 良 。 う い に こ な と っ で た あ ﹂ と る 明 か か 考 さ え れ る 全 霊 で 象 徴 の 務 め 果 た せ る か 案 じ る の あ と を 歩 む 皇 族 に と り 国 に と り 、 国 民 に と り 、 私 に 身 を 処 し て い く こ と が 、 難 に な っ た 場 合 、 ど の よ う い 務 め を 果 た す こ と が 困 う に な り ﹁ 従 来 の よ う に 重 後 に 体 力 低 下 を 覚 え る よ 臓 の 冠 動 脈 バ イ パ ス 手 術 て 、 2 0 1 2 年 に 受 け た 心 ⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂⊂ 今 回 の 表 明 の 契 機 と し と さ れ た 。 個 人 と し て の 考 え を 話 す ﹂ 的 に 触 れ る こ と は 控 え る 。 は ﹁ 現 行 の 皇 室 制 度 に 具 体 す る 権 能 が な い た め 、 陛 下 だ 憲 。 法 上 、 天 皇 は 国 政 に 関
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