医療勤務環境改善に向けた支援事業

医療勤務環境改善に向けた支援事業
公益財団法人大原記念労働科学研究所
公益社団法人日本看護協会
背景
超高齢化社会が進み、医療ニーズがますます高まる中、医療従事者の離職防
止・定着対策は急務です。こうした中、2014年6月に成立した改正医療法で
は、医療従事者の厳しい勤務環境の改善を目指し、各医療機関の管理者の責
務として「勤務環境改善計画」を策定することなどを内容とする新たな医療勤務
環境改善 ネジメントシステムが創設されました
環境改善マネジメントシステムが創設されました。
現在、各都道府県や地域の関係団体等が連携し、各医療機関に対する計画策
定の支援に向けた取り組みも着々と進められており、各医療機関は、こうした支
援を受けながら、実効性のある勤務環境改善計画の策定に着手することが求め
られています。
医師、看護師をはじめとする医療スタッフの
1.働き方・休み方の改善
2.健康支援
3 働きやすさ確保のための環境改善
3.働きやすさ確保のための環境改善
4.働きがいの向上
その他、業務改善、労働負担の改善、安全確保
この流れを受け、
「医療現場をより働きやすくする」という共通認識に基づいた 現場のニ ズを知
「医療現場をより働きやすくする」という共通認識に基づいた、現場のニーズを知
る医療関係者と高いノウハウを持つ企業との協働に注目が集まっています。
展示会を活用したプロモーション
HOSPEX Japan 2016では医療機関の勤務環境改善に役立つソリューションや製
品の出展を広く募集します また 病院等で実際に改善実績をあげた事例を発
品の出展を広く募集します。また、病院等で実際に改善実績をあげた事例を発
表するセミナーも実施し、医療関係者の来場を促します。
・医療勤務環境改善に資する機器や技術、システム、サービスの展示
・優良な機器展示だけでなく、医療現場とタイアップした好事例の紹介
・今後の普及・促進により、医療勤務環境改善が期待される事例の紹介
病院経営、医師、看護師のほか
事務・管理職など、ターゲットと
なる来場者へ効率的にPR。
一般社団法人日本能率協会
医療と企業が連携した成功事例
※出典:労働の科学2016.5
■看護業務の効率化
事例① 【大手家具メーカー×日本海総合病院】
オフィス内の作業導線に詳しい企業などとの協働により、
オフィ
内 作業導線 詳し 企業などと 協働 より、
ナースカートをカスタマイズ。使いやすさと作業スペース
の確保で、より働きやすいナースステーションを実現。
■身体的負担の軽減
事例② 【介護機器メーカー×JA佐久総合病院】
【介護機器メ カ
JA佐久総合病院】
介助用リフト等テクノエイド機器の導入に向けた院内
ワーキンググループや研修を実施し、医療スタッフの
腰痛予防につなげた。
■労務管理ノウハウのIT化
事例③ 【ITソフトメーカー×済生会吹田病院】
多様な働き方を選択できる先駆的な仕組みを導入
した同院の、複雑な勤務表作成をサポートする
システムを導入することで、管理者の負担を軽減。
期待される効果・今後の展開
■医療機関と企業のコラボレーションの活発化
・勤務環境の改善が、病院経営の安定化につながる好循環
・自社の製品・サービスを総合的に提案するソリューション営業の機会
■医療機関への計画策定支援策
・金融機関による専用融資商品 池田泉州銀行-大阪府-東京海上日動
・各都道府県や地域関係団体との官民連携の動き
各都道府県や地域関係団体との官民連携の動き 改善支援センター設置
改善支援センタ 設置
■より実効性を高めた制度の構築
・医療勤務環境改善マネジメントシステム認証