平成28年度第1回 小田原市いじめ問題対策連絡会 1 日 時 平成28年7月12日(火) 15:30~17:00 2 場 所 小田原市役所 601会議室 会議概要 3 出席者 委員 大木委員、成本委員、髙橋委員、田近委員、片野委員、長澤委員 西村委員、遠藤委員、栢本委員、出口委員、浜田委員、錦織委員 ※欠席(野崎委員、橋本委員) 教育委員会 栢沼教育長、内田教育部長、隅田教育部副部長、柏木教育総務課長 市川教育指導課長、石井教育指導課指導・相談担当課長、高田教育指導課指導 主事、 宮坂教育指導課指導主事、瀬戸教育指導課指導主事 4 配布資料 ・次第 5 傍聴者 ・資料1 小田原市いじめ問題対策連絡会設置要綱 ・資料2 小田原市が実施するいじめ防止のための措置(フローチャート) ・資料3 小田原市のいじめの現状について ・資料4 いじめ対策に係る関係機関とその役割について 0名 6 会議内容 ○教育長あいさつ ○委員ならびに出席者自己紹介 ○小田原市いじめ問題対策連絡会について (事務局)資料1・2により本連絡会開催趣旨等について説明。 ○報告・協議 (1)小田原市のいじめの現状について (事務局)資料3によりいじめの認知件数と態様別件数について説明。 1 【質疑・意見】 ・インターネットを利用したいじめをどのように認知しているのか。 ⇒各校で行っているアンケートや、児童・生徒の申出によって認知している。 ・SNSのグループに入れてもらえず、そのグループの中で、誹謗中傷があり、その中 の1人が内容を見せてくれて発覚することがある。 (2)いじめ対策に係る関係機関とその役割について (事務局)資料4(平成28年7月5日に行われた第1回いじめ防止対策調査会で提示) について説明。 ・第1回いじめ防止対策調査会では、子どものケアに関わる専門家から意見をいただい た。調査会の中で話題になったことは窓口をどう設定するかということだが、窓口は 一本化し、そこから関係機関につなげる仕組みがよいという意見と、多くの相談窓口 の中から、選択できる形がよいという意見があった。いずれにしても、しっかりと周 知をしていくことが重要である。 ・教師や地域が、いじめを未然にキャッチするためのスキルアップが必要である。 (3)事例検討 事例1 (事務局)事務局が想定した事例1について説明。(以下事例2・3も同様) 【意見】 ・出席停止やクラス替えを保護者が求めている場合、学校では担任が一人で対応してい くことは無く、チームで対応するのが原則である。また、いじめがおこるまでに学校 と保護者、生徒との信頼関係が結ばれてきているかも重要である。夏休み前に指導し たいじめが、夏休み中にSNSで再発することは想定ができることである。 ・いじめる側、いじめられる側にどのように対応するかという視点とともに、周りの集 団への指導も大切である。いじめは人権侵害であるので人権教育の充実も重要である。 ・法務局へは学校と保護者の関係が膠着した場合に、保護者から相談を受けることがあ る。第3者の立場で、保護者の気持ちを十分聞き取り、学校につなげることができる とよいと思う。 ・保護者が学校や、相手の保護者との関係を悪化させたくないというときに、人権相談 という形で、いじめの相談を受けることがある。関係者に直接、話を聞くことは無く 第3者機関として相談にのっている。 ・いじめが1年間におきる件数は少なくは無い。例えば、学校とPTAの情報共有がで 2 きれば、PTAでもいじめに関する意識が高まり、自分たちにも出きることはないか と考えるようになると思う。普段から、いじめに対する意識を高めておくことが大切 である。 ・生徒が「クラス替えをしてほしい。」と要望した場合、実現は可能なのか。現実的に 人間関係を修復するより、環境を整えて登校できる状態を先に作ることも一つの方法 だと思う。 ⇒・クラス替えという解決策は、次に何かあればまた同じ解決策で…と繰り返され てしまう。また、単級の学校の場合はその選択もない。やはり、人間関係の修 復を図ることが重要である。 ・過去にもクラス替えをした実績はない。安心して登校できるようなメンタル面 のサポートや登校できる環境作りに学校は努めていかなければならない。 ・いじめの解決に向けては、謝罪をして終わりということではなく指導のプロセスが大 切である。いじめが再発し登校できなくなった日に至るまでの声かけ等、指導に足り ないところはなかったのか考えていくことが必要である。 ・このようなケースは多いと思う。その場の指導だけではなく、その後のフォローが大 切である。 事例2 【意見】 ・児童の困り感にどう寄り添っていくかを考えると、担任だけではなくチームで対応す る必要がある。また、発達等児童の課題については関係機関にも相談することが必要 である。 ・子どもの発達等で母親が悩んでいた時は、母親の思いを受け止め、共感的な聞き取り をしていく。 ・転校した児童にとって、友達づくりは大変である。最近、大人の都合で子ども会に加 入しない子が多いが、是非、社会性を磨くことができる子ども会に入ってほしい。 ・補導員として市内の小・中学校で犯罪防止やスマホの危険性について講義をしている。 また、大人に向けても、青少年育成協議会などで大人のスマホの危険性について話をし ている。スクールサポーターが学校と連携を取ったり、派出所とPTAで協力してパ トロールをしたりするなど様々なことで連携をしている。自分たちが心がけているこ とは、子どもたちと同じ目線で、笑顔で接し挨拶をすることである。またいろいろな ことを学校任せにするのではなく家庭教育がとても大切である。 ・警察では、いじめの相談を受けても事件性があるかないかという視点での関わりとな 3 る。警察としても、スクールライフサポーターをうまく活用してほしいと思っている。 ・最近は、親子の関係も心配である。そこへのアプローチも必要である。 事例3 【意見】 ・保護者の立場であれば、当然、嫌がらせをした当事者を探すことを求めることは考え られる。学校は、子どもたちの関係の変化に気付くという早期発見・早期対応に努め、 そのように対応することが信頼関係を失わないことにつながる。また、「死ね」とい うような言葉の怖さや重さを子どもたちに伝えていくことも重要である。 ・防犯カメラがあれば…とも思うが、なかなか教室にまで設置というところまではいか ない。親の思いは分かるが筆跡鑑定は難しい。学校としての毅然とした態度も大切で ある。 ・悲しい事案がおこったときには、それについてしっかりと子どもたちに話をしていく ことが大切である。 (4)その他 ・本日の内容については、いじめ防止対策調査会でも報告させていただく。 ○連絡 次回(第2回)の会議は平成29年2月1日(水)を予定している。 4
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