香港における広告宣伝を通じた 東北地域の訪日プロモーション事業 企画競争説明書 2016 年 7 月 25 日 Japan National Tourism Organization (JNTO) 香港事務所 Japan National Tourism Organization(以下「JNTO」という。 )は、下記のとおり、企画 書を募集します。応募される方は、下記事項に留意のうえ応募して下さい。 記 1.業務の件名 香港における広告宣伝を通じた東北地域の訪日プロモーション事業 2.事業の概要 (1)目的 観光は、日本の力強い経済を取り戻すための極めて重要な成長分野であり、今後人 口減少・少子高齢化が見込まれる中、急速に成長する世界の観光需要を取り込むこと により、地域経済の活性化、雇用機会の増大などにつなげていくことが重要である。 外国人観光客の消費による地域への直接的な経済効果は大きいが、訪問した外国人 観光客が、様々な観光資源を消費・体験することで地域の魅力を発見し、その素晴ら しさを海外に伝播することによる波及効果はさらに大きなものとなる。 政府では、訪日外国人旅行者数の増加に向けた取組として、平成 15 年からビジッ ト・ジャパン事業を実施しており、今後も世界の人たちを惹きつける観光立国を実現 するため、更なる日本ブランドの浸透や訪日誘客に向けた取組を戦略的に実施するこ ととしている。 東北観光アドバイザー会議提言(※)に基づき、東北の観光復興を効果的に推進する ため、在香港日本国総領事館が 2016 年 10~11 月に香港で実施する「日本秋祭 in 香港魅力再発見-」の時期に合わせ、バスラッピング広告を実施し、旅行目的地としての東 北のイメージ訴求を行い、秋祭の実施の周知と回復の遅れる東北への香港からの入り込 みの回復を図ることを目的とする。 ※「東北観光アドバイザー会議」提言 [平成 28 年 4 月 15 日] http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-19/Tourism_industry/20160415091340.html (2)事業内容・範囲 【バス広告】 ・ 2016 年 10-11 月に開催の「日本秋祭 in 香港-魅力再発見-」の告知及び東北への誘 客を目的として、香港島、九龍半島側を走行するバスを利用したラッピング広告を 行うこと。 ・ 上記目的に沿った東北地方をメインとしたデザインを 2 案以上提案すること。 ・ 実施期間は 9 月中旬から 8 週間程度とし、 2 階建てバス 6 台以上を媒体とすること。 【旅行会社の東北商品の販売促進】 ・ 東北商品を扱う旅行会社と連携し、バス車体にロゴを配する等、販売促進につなが -1- る施策を提案すること。 ・ 連携する旅行会社からは、同期間中の送客人数について報告を条件とするとともに、 顧客へのアンケート調査を行い、媒体への接触度合いを調査すること。 【facebook での情報発信】 ・ 東北への誘客促進を目的として、バス広告のデザインと連動した東北の観光魅力に ついての記事を作成し、JNTO 香港事務所の facebook 上で週に 1 回以上アップする こと。 ・ バス広告のデザインと連動することによりメディアミックスで相乗効果を高める こと。 【効果測定】 ・ 本バス広告への接触率や態度変容度についての調査を実施するとともに、その手法 について 2 案提案を行うこと。 (3)共通留意事項 Ⅰ.企画提案における留意事項 a) 企画の提案にあたっては、別紙「平成 28 年度(2016 年度)市場別訪日プロモーシ ョン方針」を参照のうえ、市場特性を踏まえた提案とすること。併せて、ANNEX1 の「訪日観光の 3 つの価値」の要素を踏まえた提案とすること。 「訪日観光の 3 つの価値」HP ・日本語: http://www.visitjapan.jp/ja/values/ ・英語:http://www.visitjapan.jp/en/values/ ・中国語(繁体字): http://www.visitjapan.jp/zh_Hant/values/ b) 基本コンセプト、業務の進め方、スケジュール、業務の実施体制(担当業務ごとの 予定人数など詳細を記載すること)、円滑な運営に資する施策について明記するこ と。 c) 留意事項で求めている事項については、必ず企画提案内容に含めること。 d) 定量的な目標値について、別紙に示す成果指標一覧の中から本事業に相応しいもの を選択した上で設定することとし、併せてその考え方を明記すること(複数選択可)。 また、成果指標一覧に示す以外の指標を追加することを妨げないので、効果的な成 果測定が可能である場合は、その考え方を明記した上で、目標を設定すること。 e) 定性的な目標についても、その考え方を明記した上で設定すること。 f) 上記に限らず、訪日旅行を強く動機付けるために有効と考えられる方法があれば提 案すること。 g) 質問がある場合は、8 月 5 日(金)17 時(香港時間・必着)までに、以下の担当者宛 に、メールを送ること。(※質問メールの受信の可否に関する問い合わせ以外は電 話によるお答えはできません。) JNTO 香港事務所 担当:清水 (EMAIL:[email protected]) -2- Ⅱ.事業実施における共通留意事項 a) 香港人を必ず含めた複数人によるネイティブチェック体制を明確にし、誤字・脱字 をなくすとともに、単なる逐語訳で無く現地で違和感のない内容で発信できる体制 を構築すること。 b) 香港からの訪日客を伸ばすため、他の訪日促進事業とも連携を図り、シナジー効果 を追求すること。また、JNTO の指示のもと、有機的連携を図ること。 c) 日本国政府観光庁が作成した成果システム(内部用イントラネット)に、日本語に て、目標値と成果など必要項目を、JNTO 監督職員の指示に従い迅速に入力掲載する こと。 d) 事業内容が複数のプロジェクトから構成される場合には、プロジェクト毎の中間報 告を当該事業の実施後原則 10 日以内に書面にて監督職員に提出すること。 e) 特定した企画案に基づく具体的仕様について、事業の性質により、事業開始までに 全てを確定させることが困難な場合は、確定できる部分を除き、企画案ベースの仕 様にて契約を締結することとし、当該部分については、事業開始後に JNTO(発注者) と受注者の協議によって確定させる場合があります。この場合、確定した仕様内容 によっては、契約金額を変更することがあります。 (4)履行期間 契約日から2016年12月30日(金) (5)成果品 業務実施報告書(A4 版 50 ページ程度) 5 冊 ※ 日本語で作成すること。 3.企画書に盛り込む内容 (1)業務の内容に関する具体的な企画案 ・企画書の基本コンセプト ・本企画競争説明書中で企画提案すべきと明記された事項等に関する記載内容 (2)業務実施体制 予定人数を含め、担当業務ごとに詳細に記載すること。 (3)作業行程 業務の進め方、スケジュールに関する考え方を明記すること。 (4)再委託等の予定 ・再委託の予定(下記②の業務に限る)がある場合は、再委託先の事業者名、住所、金 額、再委託する業務範囲を記載すること。なお。再委託を行う際には、予め発注者の 承諾を得る必要があるので留意すること。 ※発注者の承諾を要する再委託の範囲は、次の区分における②を言う。 -3- ①「業務の主たる部分」 (業務における総合的企画、業務遂行管理、手法の決定及び技 術的判断等) ・・・再委託を行うことはできない。 ②「業務の主たる部分」及び「軽微な業務」を除く業務・・・再委託に際し、発注者の 承諾を要する。 ③「軽微な業務」 (コピー、ワープロ、印刷、製本、トレース、資料整理、計算処理、 模型製作、翻訳、参考書籍・文献購入、消耗品購入、会場借上等) ・・・再委託に際 し、発注者の承諾を要さない。 (5)法人の概要等 ・法人の概要 ・担当者の氏名及び連絡先 (6)参考見積及びその内訳 経費見積りは、それぞれの項目・単価等を具体的に明らかにした積算内訳とすること。 人件費や企画費、一般管理費などは、出展料や出稿料、渡航費、レンタル経費等の実 費類と必ず区分して記載すること。 4.企画書の提出 (1) 提出期限: 2016 年 8 月 5 日(金)17 時まで (香港時間・必着) 提出方法: 持参または郵送(郵送の場合であっても、提出期限までに必着で、配 達記録が証明できるものであること) 。 (2) 提 出 先: JNTO 香港事務所 担当:清水 (3) 提出部数: 5 部(A4 版) ※社名入り 2 部+社名無し 3 部 ※社名入り 2 部は、提出時には、社名入り封筒に封をして提出のこと ※紙媒体(5 冊)に加え、CD-ROM 若しくはその他の提出後に書き換え ることができない媒体(1 部)にいれた電子データ(編集不可)の両 方にて提出すること。なお、社名入りと社名無しのデータそれぞれを 上記の媒体に入れて提出すること。 5.企画競争実施に際しての留意事項 (1) 評価は、以下の基準により行います。なお、評価基準の配点等の質問は、一切受付 けません。 ① 業務の目的、内容について正確に理解し、適切な目標を設定した上で、当該目標の 達成のために合理的かつ効果的と考えられる手法やメニューを提案しているか。ま た、JNTO が展開するプロモーションの一環として適切とは言えない内容等を含んで いないか。 ② 提案している手法やメニューは、新たな視点や発想など独創的な要素を有し、十分 な効果や効率性が見込まれるか。 ③ 提案している手法、メニューやその実施規模、経費見積(それぞれの項目・単価等 -4- を具体的に明らかにした積算内訳とする。 )は、費用対効果の観点に照らして妥当 と言えるか。 ④ 提案者が構築する実施のための組織体制は、提案している手法やメニューの実施を 支える上で十分と言えるか。また、提案者の専門的な知識や類似業務の実施経験等 は十分と言えるか。 (2) 企画書の作成に用いる言語は日本語とし、通貨は香港ドルとします。 (3) 本事業の予算規模は、653,594 香港ドルを上限とします。なお、見積書に計上された 費用が、事業の予算規模を超えている場合は、失格となりますので注意ください。 (4) 提出期限までに企画書が到達しなかった場合は、いかなる理由をもっても企画競争 に参加できません。 (5) 企画書の差し替え及び再提出は、一切認めません。なお、特定後においても企画書 の記載内容の変更は、原則認めません。 (6) 提出された企画書の内容について、2~3 ページ程度(A3 または A4 版)で要約版を 作成してください。また、必要に応じてヒアリングを行うことがあります。 (7) 企画書の作成、応募等にかかる経費は、応募者の負担とします。 (8) 企画書及び参考見積については、内容及び金額の妥当性について業者選定の参考と するため、第三者に助言を求めることがあります。 (9) 企画書が特定された者は、企画競争実施の結果、最適な者として特定したものです が、契約手続きの完了までは、JNTO との契約関係は生じません。 (10) 適当な企画案がない場合は、中止又はその他の方法によることがあります。 (11) 特定した企画書を提出した企画競争参加者に対して、当該企画書を特定した旨書面 で通知するとともに、企画書を特定しなかった企画競争参加者に対して、当該企画 書を特定しなかった旨を書面により通知します。なお、本非特定通知は別途行う契 約手続きの執行を妨げるものではありません。 (12) 企画競争の実施結果として、以下の項目について、公表することとがありえます。 ①調達件名、契約方法、契約日、契約者、契約金額、企画競争公示日、申込締切り (13) 本契約により製作された制作物の著作権・所有権は JNTO に帰属することとします。 また、特定された提案に係る企画内容については、JNTO 以外の者が所有する著作権 等に係るものを除き、次年度以降も継続して利用する、或いは今後実施する他の訪 日旅行促進事業(ビジット・ジャパン事業)において使用する場合があります。 (14) JNTO からの契約金の支払いは、日本から海外送金により行うため、海外送金を受け 取れること。また、付加価値税の税務当局への支払い方法については、受注者にお いて責任を持って対処すること。 以 上 -5- ANNEX1 訪日観光の3つの価値 日本が観光立国として訪日外国人旅行者数を大幅に増加させるためには、 これまで以上に強い「魅力」の訴求が必要となる。 観光庁は、世界の誰が見ても素晴らしいと思える「普遍的な日本の魅力」 について「日本人」を切り口に再構築し、日本の魅力を海外へ発信するにあ たっての指針として、以下の「日本を旅行することでしか得られない3つの 価値」を定義した。 日本を旅行することでしか得られない3つの価値 価値1:日本人の神秘的で不思議な「気質」に触れることができる。 ①震災のような困難なときにも示された高い美徳・規律、礼儀正しい気 質。 ②シャイだけど親切。知らない人にも配慮し、人に温かい気質。 ③飽くなき好奇心と根気で独自の世界をつくりあげる気質。 ④あえて言葉にしない、 「わびさび」や五感を越えた「暗黙知」の存在。 価値2:日本人が細部までこだわり抜いた「作品」に出会える。 ①歴史・伝統を継承し、現代の革新を加える「匠」や「専門家」による 作品。 ②チームワークと擦り合わせの技から生まれた世界一「ハイテク」な作 品。 ③洋の東西を問わず、 「異国文化」を取り込み、日本的に昇華させた作 品。 ④「自然」への畏怖・感謝をもとに、自然と一体化することで生まれた 作品。 ⑤研ぎ澄まされた五感により、山海の素材の持ち味を引き出した「日本 食」 価値3:日本人の普段の「生活」にあるちょっとしたことを経験できる。 ①「ちょっとしたこと(a little thing)」に楽しみやくつろぎを感じら れる生活。 -6- ②四季や伝統が深く入り込む一方、現代と「融合」した生活。 ③「世界一厳しい消費者」を満足させるレベルの高い消費ができる生活。 ④「お客様は神様」を合言葉に、完璧な「おもてなし」を享受できる生 活。 ⑤都市から田舎まで、全国どこでも「便利」 、 「清潔」 、 「安全」な生活。 -7- ANNEX1 Three Core Values of Japan Tourism Character, Creation and Common Life 1. Experience the unique, enigmatic character of the Japanese i. Sincere, disciplined and well-mannered, as seen during the difficult days after the March 2011 earthquake ii. Reserved but kind; considerate and warm, even towards people they don't know iii. Building their own unique perspective of the world through their curiosity and perseverance iv. Having a deep mutual understanding between each other and "wabi-sabi" mind -almost a sixth sense allowing communication without speaking 2. Encounter creations born of Japanese people's meticulousness i. Creations by artisans and experts who have inherited their skills through tradition fused with innovation ii. World-class high-tech creations born from teamwork and the art of merging ideas iii. Creations born by taking in other cultures, East and West, and adapting them to suit Japanese values iv. Creations born by integrating ideas with nature based on respect and appreciation for nature v. Japanese cuisine of the freshest natural ingredients, crafted by chefs using their innate skills 3.. Enjoy the simple pleasures of common life in Japan. i. Pleasures in life that bring enjoyment and relaxation ii. Pleasures in life that are deeply connected to the four seasons and combine tradition with modernity iii. Pleasures in life that enable highly sophisticated consumption and meet the expectations of the world's most discriminating consumers iv. Pleasures in life that pampers the customer with spectacular service, accentuating the motto "The customer is a god." v. Pleasures in life that come from convenience, cleanliness and safety throughout the nation, in cities and the countryside -8-
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