都城市避難行動要支援者名簿に関する条例(案) (目的) 第1条 この条例は、災害対策基本法(昭和 36 年法律第 223 号。以下「法」とい う。)の規定に基づき、避難行動要支援者に対する避難支援等を実施するための 基礎となる避難行動要支援者名簿の作成及び避難支援等関係者への名簿情報の提 供に関し必要な事項を定めることにより、避難支援等関係者による災害時の円滑 かつ迅速な避難支援等の実施を支援し、もって避難行動要支援者の生命又は身体 を災害から保護することを目的とする。 (定義) 第2条 この条例における用語の意義は、法で使用する用語の例による。 (避難行動要支援者の範囲) 第3条 避難行動要支援者の範囲は、次の各号に掲げる者のうち、災害が発生し、 又は災害が発生するおそれがある場合に自ら避難することが困難であって、その 円滑かつ迅速な避難の確保を図るため特に支援を要するものとする。 (1) 65 歳以上のひとり暮らし高齢者 (2) 75 歳以上の高齢者のみで構成される世帯の者 (3) 介護保険法(平成9年法律第 123 号)に規定する要介護認定において、要介 護3以上の認定を受けている者 (4) 身体障害者福祉法(昭和 24 年法律第 283 号)第 15 条第 4 項の規定により身 体障害手帳の交付を受け、身体障害者福祉法施行規則(昭和 25 年厚生省令第 15 号)別表第5号身体障害者障害程度等級表の1級若しくは2級に該当する肢 体障害を有する者又は視覚障害若しくは聴覚障害に該当する障害を有する者 (5) 「療育手帳制度について」(昭和 48 年9月 27 日厚生省発児第 156 号事務次 官通知)に規定する療育手帳の交付を受けている者 (6) 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(平成7年法律第 94 号)第 45 条 第2項の規定により精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている者 (7) 特定疾患治療研究事業の医療費助成認定を受けている難病患者 (8) 前各号に準じる状態にある者で、自ら避難行動要支援者であることを申し出 た者 (避難行動要支援者名簿の作成) 第4条 市長は、避難行動要支援者に対する避難支援等が円滑に行われるよう必要 な体制を整備するため、避難行動要支援者名簿を作成するものとする。 2 市長は、避難行動要支援者名簿の記載事項について、正確かつ最新の内容に保 つよう努めなければならない。 (名簿情報の提供) 第5条 市長は、法第 49 条の 11 第2項の規定により、避難支援等関係者に対し、 名簿情報を提供するものとする。この場合においては、名簿情報を提供すること について避難行動要支援者の同意を得ることを要しない。 2 前項の規定にかかわらず、市長は、避難行動要支援者が、規則で定める方法に より、名簿情報の提供の拒否を申し出たときは、当該避難行動要支援者に係る名 簿情報を提供しないものとする。 (名簿情報の取扱いに関する協定) 第6条 市長は、前条第1項の規定により名簿情報を提供しようとするときは、当 該名簿情報の提供を受けようとする避難支援等関係者との間で、当該名簿情報の 取扱いに関する協定を締結するものとする。 2 前項の協定に定める事項は、規則で定める。 3 市長は、第1項の協定の内容が遵守されているかどうかを確認するため必要が あると認めるときは、同項の協定を締結した避難支援等関係者から、提供した名 簿情報の管理に関して報告を求め、又は提供した名簿情報の管理の状況を検査す ることができる。 (名簿情報の適正管理) 第7条 第5条第1項又は法第 49 条の 11 第3項の規定により名簿情報の提供を受 けた者は、当該提供を受けた名簿情報の漏えい、滅失、改ざん又は毀損の防止そ の他の名簿情報の適正な管理のために必要な措置を講ずるとともに、名簿情報の 管理に関する責任体制を明確にしなければならない。 (利用及び提供の制限) 第8条 第5条第1項又は法第 49 条の 11 第3項の規定により名簿情報の提供を受 けた者は、避難支援等の用に供する目的以外の目的のために、当該名簿情報を自 ら利用し、又は当該名簿情報の提供を受けた者以外の者に提供してはならない。 (委任) 第9条 この条例に定めるもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、規則 で定める。 附 則 この条例は、平成 年 月 日から施行する。
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