Antonio Malinconico, Guitar

このイタリア系スイス人ギタリストの演奏は息を呑むほど素晴らしいものだった。
それぞれの音は考え抜かれて形作られており、
タッチのニュアンスの充実ぶりによって、際立って多彩な響きを聴かせた。 (ラインファルツ紙)
スイス的なはっきりと輪郭を描くやり方で
マリンコニコは聴き手にアルゼンチンの情熱を感じさせてくれる。 (南西ルントシャウ紙)
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Antonio Malinconico, Guitar
ⓒT+T Fotografie/Toni Suter+Tanja Dorendorf
アントニオ・マリンコニコ(ギター)
1979 年ザンクト・ガレン(スイス)生まれ。幼少期から音楽に親しみ、クラシック・ギターを始める。2005 年、チューリッヒ芸術大学ギター科を優等で卒
業。演奏活動はスイス、ドイツ、アルゼンチン、中央∼南アメリカ、中近東にまで及び、タンゴや南米民族音楽も取り入れた演奏スタイルは、ますますその
音楽性の幅を広げている。また自身が率いるトリオ アントニオ・マリンコニコ・エ・アミーチ でスイス、ドイツ、オーストリアにてツアーを行う。
マリンコニコの音楽はアルゼンチンとナポリの民俗音楽、それにタンゴが混じりあい、情熱と底知れぬメランコリーという対象的な感情が絶妙に混じ
りあったほろ苦い魅力がある。特にアストル・ピアソラ、ホルヘ・カルドーソといったアルゼンチンの作曲家による作品を得意とする。
2014 年以来ドイツのカールスルーエからドレスデンにて開催されているギターの音楽祭「ナイロン弦ギターの夜」に演奏家、作曲家として出演してい
る。2015 年 11 月にはアルゼンチンの現代フォルクローレ界を代表するギタリスト・作曲家の一人、フアン・ファルーから「ギター・デル・ムンド音楽祭」に
招待され、アルゼンチンの都市であるサン・ミゲル、コルドバ、サンルイス、メンドーサ、サンファンにてコンサートを行う。
CD 録音も精力的に行っており、2007 年にリリースされたオリジナル作品をおさめたデビュー・アルバム「アディオス」をはじめ、2010 年には自身の ア
ントニオ・マリンコニコ・エ・アミーチ・トリオ と収録したアルバム「テンペスタ」を発売。同年大学在学中に師事したギタリスト、ジュリー・クロルマンと
共にタンゴ作品を集めたCD
「ミステリオーサ・ヴィーダ」をリリース。2011 年にはアストル・ピアソラやアリエル・ラミレス、エドゥアルド・ファルー、ホ
ルヘ・カルドーソといった南米作曲家の作品を収録したソロ・アルバム「ポー・シエンプレ・スル」をリリース。また翌 2012 年には 2 枚目になるトリオのC
D
「イン・アテッサ」を、2013 年夏には「ポー・シエンプレ・スル」の続編となる「バモス・アル・スル」をリリースする。また 2014 ∼15 年にかけては多数のビ
デオも収録され、アニバル・トロイロ ラ・トランペーラ 、レオ・ブローウェル 11 月のある日 、ホルヘ・カルドーソ ミロンガ などが収められている。
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