生命健康科学研究所紀要 Vol.10(2013) 研究報告 なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」への取り組み 加藤智香子 1)、猪田邦雄 1)、堀田典生 2)、青山京子 3)、梅田奈歩 4) 藤田玲美 5) 1) 中部大学生命健康科学部理学療法学科、 2) 中部大学生命健康科学部スポーツ保健医療学科 3) 中部大学応用生物学部食品栄養科学科、 4) 中部大学生命健康科学部保健看護学科 5) 国立長寿医療研究センター先端診療部関節科 要 旨 【目的】なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」への取り組みについて報告した。 【方法】過去 1 年間の転倒歴あるいは強い転倒不安がある地域在住の 65 歳以上の高齢者で比較的体力の ある人を対象としたチャキチャキコースと体力が低下している人を対象としたこつこつコースを実施した。< 教室内容>申し込み:希望コースを選択・事前調査、1回目:初回体力評価・講演・コース確定、2・3・5 回 目:運動指導(コース別)、4 回目:栄養指導、6回目:最終体力評価と報告・講演・今後の生活指導 <評価 項目>1)事前調査:年齢、性別、主観的健康度、運動習慣、医学的情報、転倒リスクアセスメント、基本チ ェックリスト 2)体力評価(初回・最終):握力、長座位前屈、10m 全力歩行、開眼片足立ち 3)健康関連 QOL(SF-8) (初回・最終) 4)運動実践に関する質問(初回・最終) 5)ライフコーダ Ex による 1 週間の身体 活動量評価(希望者のみ) 6)食物摂取頻度調査票(希望者のみ) 7)教室終了時のアンケート:運動強 度、運動の継続など。 【結果】平成 23 年度~24 年度にチャキチャキコースには 17 名(平均年齢 70.6 歳、男 5 名・女 12 名)、こつ こつコースには 33 名(平均年齢 74.5 歳、男 8 名・女 25 名)が参加した。チャキチャキコースでは運動習慣 が 76.5%にあり、既に運動実践アンケートにおいて維持ステージが 76.5%と健康意識が高く活動性の高い 者が多かった。一方、こつこつコースでは、高血圧、腰背部痛に加え膝関節痛を半数以上が有し、二次予 防事業の候補に該当した者は 48.5%と生活機能が低下している者が多かった。両コースとも 10m 全力歩行 時間に、さらに、こつこつコースでは開眼片足立ち時間にも有意な向上がみられたが、健康関連 QOL は両 コースとも有意な向上はみられなかった。教室で学んだ何らかの運動の継続は両コースともに 100%であり、 さらに、今後も運動を継続するという意思をもった者もほぼ全員であった。 【考察】なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」は、体力の向上と運動の習慣化に寄与できたと考 えられた。 はじめに 名古屋市は平成 23 年度を健康づくり元年とし、さ て 科学的根拠に基づく、楽しく継続して生活習慣を 改善できる健康づくりを目指している。 まざまな取り組みを総合的に進める「なごや健康ウエ 我々は、なごや健康カレッジの一環として、高齢期 ーブプロジェクト」を始動し、「なごや健康カレッジ」を の主要な健康問題である転倒・骨折予防のための教 その取り組みの一つとして実施している。「なごや健 室(「転ばん大幸教室」)を東区で開催しているので、 康カレッジ」は名 古 屋 市 と 多 く の 大 学 が 連 携 し その取り組みについて紹介する。 23 加藤智香子、猪田邦雄、堀田典生、青山京子、梅田奈歩、藤田玲美 方法 3.評価項目 1.対象 1)事前調査 対象は地域在住の 65 歳以上の高齢者で過去 1 ①一般情報 年間の転倒歴や強い転倒不安がある、その他(体力 年齢、性別、主観的健康度(「非常に健康」「まあ の低下がある、転倒予防のための運動を学びたいな 健康」「あまり健康でない」「健康でない」から1つを選 ど)の者とし(介護保険あるいは運動器機能向上訓練 択)、運動習慣(1回30分以上、週2回以上、1年以上 対象者は除外)、比較的体力のある人を対象とした の運動3))、医学的情報(高血圧症、糖尿病、高脂血 「チャキチャキコース」と体力が低下している人を対象 症、脳血管障害、循環器障害、呼吸器障害、腰背部 とした「こつこつコース」を実施した。 痛、股関節痛、膝関節痛の有無)を調査した。 ②転倒リスクアセスメント 過去 1 年の転倒歴や簡易な身体機能評価、疾病 2.教室内容 募集は広報なごやと名古屋市の施設で募集チラ の既往、転倒不安など 15 項目の質問に「はい」か シの配布にて行った。教室の流れを表 1 に示す。申 「いいえ」で答えるものである。合計点は 0-15 点であ し込み時に希望コースを選択し、郵送にて医学的情 り、5 点以上は転倒リスクが高い 1)。 報、転倒リスクアセスメント 1)(過去 1 年の転倒歴や転 ③基本チェックリスト 倒不安など 15 項目の質問)などの事前調査を行った。 介護の原因となりやすい生活機能低下の危険性 1 回目に講演、初回体力評価を行い、コースを確定 がないかどうか、という視点で日常生活関連動作 5 項 した。この際に、転倒リスクアセスメントで 5 点以上(5 目、運動器の機能 5 項目、栄養状態 2 項目、口腔機 15 能 3 項目、閉じこもり 2 項目、認知症状 3 項目、うつ )など低体力 症状 5 項目の全 25 項目から構成されており、これら の者には、こつこつコースへの変更を勧めた。2、3、 の質問に「はい」「いいえ」の 2 者択一で回答する。合 5 回目に運動指導(ストレッチ、筋力強化、バランス訓 計点は 25 点であり、この点数が高いほど生活機能の 練、歩行訓練)をチャキチャキコースは健康運動指導 低下を意味する 4)。 士がこつこつコースは理学療法士がコース別に指導 2)体力評価 点以上は転倒リスクが高い 1))、開眼片足立ちで 秒以下(運動器不安定症の診断基準 2) した。なお、運動指導時にはホームプログラムと運動 体力評価として、握力、長座位前屈、10m 全力歩 実践日誌を配布し日常生活での運動継続を目指し 行、開眼片足立ちを初回と最終回に評価した。なお、 た。6 回目(最終)に最終体力評価と報告、講演、今 長座位前屈、握力、開眼片足立ちは文部科学省の 後の生活指導(スポーツセンターや他の健康教室、 新体力テスト実施要綱に準じて行った 5)。 介護予防事業の紹介など)を行った。 ①握力 市販の握力計を用い、両足を自然に開いた直立 表 1.教室内容 姿勢で実施した。右、左とも 2 回ずつ測定し、その最 大値を採用した。 ②長座位前屈 背筋をのばし、壁に背・尻をぴったりとつけ、両脚 は測定器の中に入れ、肩幅の広さで両肘をのばし測 定器の手前端に手をかけた長座位姿勢をとった。両 膝を軽く押さえながら、ゆっくり前屈して、測定器全体 をまっすぐできるだけ遠くへ滑らせ、最大になったとき の移動距離を測った。2 回実施して良い方の値を採 24 なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」への取り組み 用した。 4.統計学的手順 ③10m 全力歩行 2m の加速路、10m の測定区間、2m の減速路か 体力評価、QOL の変化は Wilcoxon の符号付き らなる歩行路を設置し、振り出した足が測定区間始ま 順位検定を用いて検討した。運動実践アンケートの りの線を越えた時点から、測定区間終わりの線から最 変化は McNemar 検定を用いて検討した。 後に足が超えた時点までの時間を測定した。測定は すべての分析は SPSSver.14.0J を使用して行い、 有意水準は 5%以下とした。 2 回測定し、良い方の値を採用した。 ④開眼片足立ち 両上肢を腰に置き、行いやすいと思う方の下肢で 5.倫理的配慮 片脚立位となる。開眼で行い、支持脚の位置がずれ 名古屋市と教室実施に関する契約を行ったうえで る、あるいは支持脚以外の身体の一部が床にふれる 中部大学倫理委員会の承認を得て実施した。教室 までの時間を測定した。測定は 2 回行い、上限は 開始時に文書と口頭にてインフォームドコンセントを 120 秒として、良い方の値を採用した。 行い、同意を文書にて得た。なお、研究開始からデ 3)健康関連QOL(SF-8) ータ収集および解析まで対象者名はコード化して個 健康関連 QOL の評価には SF-86) を用い初回・最 人の特定ができないようにして行った。 終回に行った。8 つの下位尺度(身体機能、日常役 割機能・身体、体の痛み、全体的健康感、活力、社 会生活機能、日常役割機能・精神、心の健康)から、 結果 平成 23 年度~24 年度にチャキチャキコースには 身 体 的 サ マ リ ー ス コ ア ( Physical Component 17 名、こつこつコースには 33 名が参加した。 Score : PCS ) と 精 神 的 サ マ リ ー ス コ ア ( Mental 1.事前調査 チャキチャキコース 17 名の平均年齢は 70.6±3.3 Component Score:MCS)を算出した。 歳であり男 5 名・女 12 名であった。一方、こつこつコ 4)運動実践に関する質問 初回と最終回に厚生労働省の健康づくりのための ース 33 名の平均年齢は 74.5±4.7 歳であり男 8 名・ 運動指針 2006(エクササイズガイド)に準じ 「前熟 女 25 名であった。運動習慣はチャキチャキコースに 考ステージ」「熟考ステージ」「準備ステージ」「実行ス おいては 76.5%にあり、こつこつコースでは 45.5% テージ」「維持ステージ」から一つを選択させた。 であった。医学的評価では、両コースとも高血圧症、 5)ライフコーダExによる1週間の身体活動量評価 腰背部痛を有する割合が 5 割近くあったが、膝関節 7) ライフコーダEx (スズケン社製)を用いて1週間の 痛は圧倒的にこつこつコースの方が 60.6%と多かっ 身体活動量評価を希望者に行った。入浴、就寝時を た。転倒リスクアセスメントでは、過去 1 年間の転倒歴 除いて10日間装着後、基礎代謝、歩数(歩)、運動 はチャキチャキコースで 11.8%、こつこつコースで 量(kcal)の7日間分のデータを解析した(連続して装 33.3%、転倒不安はチャキチャキコースで 11.8%、こ 着可能であった約7日間を抽出した)。 つこつコースで 42.4%であった。基本チェックリストの 6)食物摂取頻度調査票(希望者のみ) 合計点はチャキチャキコースで 2.5±3.2 点、こつこ Food Frequency Questionnaire(FFQ: 食事摂 つコースで 5.6±3.9 点で、こつこつコースでは二次 取頻度調査票)を希望者に行い、食習慣について調 予防事業の候補に該当した者は 48.5%であった(表 査した。 2)。 7)教室終了時のアンケート 最終回に運動強度、運動の継続などについての アンケート調査を行った。 2.体力、健康関連 QOL、運動実践に関する質問の 変化 25 加藤智香子、猪田邦雄、堀田典生、青山京子、梅田奈歩、藤田玲美 チャキチャキコースでは 10m 全力歩行に、こつこ 存在し、転倒経験を有すると約3.8倍転倒しやすいと つコースでは 10m 全力歩行と開眼片足立ちに有意 報告されており10)、こつこつコースは転倒リスクが高 な向上がみられた(表 3)。しかし、健康関連 QOL は い生活機能が低下した集団をリクルートできたと考え 両コースとも PCS、MCS に有意な改善はみられなか られた。 った(表 4)。また、両コースとも運動実践のステージ にも有意な改善はみられなかった(表 5) 転倒・骨折予防にはバランス運動を含んだ複合的 な運動で高い転倒予防効果が得られているとの報告 11) を参考に、コース別に運動指導を行い日常生活で 3.ライフコーダ、FFQ 結果 の運動継続を目指した。運動強度はやや楽である~ チャキチャキコースの歩数は 8388.2±1867.3 歩、 ややきついを想定したが、チャキチャキコースでは こつこつコースの歩数は 7133.0±3599.0 歩であった 52.9%が、こつこつコースでは 81.8%が該当した。そ (表 6)。FFQ の結果では、両コースともエネルギー、 の結果、両コースとも 10m 全力歩行時間に、さらにこ タンパク質、カルシウム、食塩、ビタミン D の摂取量は つこつコースでは開眼片足立ち時間にも有意な向上 目標量とほぼ同等であった(表 7)。 がみられた。特に、生活機能の低下があり転倒リスク が高いこつこつコースでの開眼片足立ちの向上は再 転倒のリスク軽減につながるため意義が高いと考えら 4.アンケート結果 運動強度は Borg スケールの 11(やや楽である) れた。 ~13(ややきつい)を想定しているが、チャキチャキコ 教室で学んだ何らかの運動の継続は両コースとも ースでは 52.9%が、こつこつコースでは 81.8%が該 に 100%であり、運動の動機づけ、習慣が身につい 当した。運動の継続は両コースとも 100%で、今後の たと考えられた。さらに、今後も運動を継続するという 継続は、チャキチャキコース 94.1%、こつこつコース 意思をもった者もほぼ全員であった。この運動の継 100%であった(表 8)。 続をサポートするために、教室終了後のスポーツセン ターや健康教室等の参加推奨などさらなる連携強化 が必要である。 考察 なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」の取り組み 最後に、教室での体力測定補助に学生が参加し について報告した。チャキチャキコース、こつこつコ ているが、このように学生が直に高齢者と接すること ースとも70歳代の参加者が多く、女性の割合が約7 により、高齢者とのコミュニケーションなど、学びの教 割と高かった。70歳以上の定期的な運動習慣は、男 育向上に貢献できたことも成果として挙げられると考 3) 性45.0%、女性35.7% であり、8000~10000歩が えられた。 推奨されている7)。チャキチャキコースでは主観的健 今後は、教室終了後の体力変化や転倒リスクの軽 康度も全員が非常に健康/まあ健康であり(表2)、運 減につながったかの検証のために 1 年後の再会教 動習慣ありが76.5%、平均歩数が8388歩で、既に運 室等の実施を検討していきたい。 動実践アンケートにおいて維持ステージが76.5%と 健康意識が高く活動性の高い者が多かった。一方、 こつこつコースでは、高血圧、腰背部痛、膝関節痛を まとめ なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」は、体力の 5割以上が有し、二次予防事業の候補に該当した者 向上と運動の動機づけ、習慣化に寄与できたと考え は48.5%と生活機能が低下している者が多かった。 られた。 また、過去1年間の転倒歴は33.3%とチャキチャキコ ース(11.8%)に比して高かった。地域在住高齢者の 引用文献 転倒は約10~20%8)、転倒恐怖は20.8~85% 9)に 1) 鈴木隆雄(ヘルスアセスメント検討委員会 監 26 なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」への取り組み 修): ヘルスアセスメントマニュアルー生活習慣 病・要介護状態予防のためにー 「転倒予防」 10) 鈴木隆雄、杉浦美穂、古名丈人 他: 地域高齢 者の転倒発生に関連する身体的要因の分析的 のための高齢者アセスメント表の作成とその活 研究―5年間の追跡研究から―.日老医誌. 用法. 厚生科学研究所. 142-163, 36(7): 472-478, 1999. 2000. 2) 伊藤博元: 運動器不安定症の診断基準. 11) Province MA. et al : The effects of exercise Clinical Calcium 18(11): 1560-1565, on falls in elderly patients : A preplanned 2008. meta-analysis of the FICSIT trials. JAMA 3) 厚生労働省: 運動習慣者の状況 平成23年国 273: 1341-1347, 1995. 民健康・栄養調査結果の概要. http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520 Title: Practice and Effects of Fall-Prevention 00002q1st.html Program at Nagoya Healthy College「Koroban 4) 介護予防マニュアル改定委員会:介護予防マニ Daiko class」 ュアル(改訂版). Author(s): Chikako Kato1), Kunio Ida1), Norio http://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/tp05 Hotta2), Kyoko Aoyama3), Nao Umeda4), Remi 01-1.html Fujita5) 5) 文 部 科 学 省 : 新 体 力 テ ス ト 実 施 要 項 . Address(es): 1)Department of Physical Therapy, http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/stam College of Life and Health Science, Chubu ina/03040901.htm University, 1200 Matsumoto-cho, Kasugai, Aichi 6) 福原俊一ほか: SF-8 日本語版マニュアル. NPO 健康医療評価研究機構, 2004. 7) 厚生労働省:健康づくりのための運動指針 2006 487-8501, Japan. 2)Department of Lifelong Sports and health Sciences, 3) Department of Food and Nutritional Sciences, College of (エクササイズガイド) Bioscience and Biotechnology, 4) Department of http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undo Nursing, 5)Department of Advanced Medicine, u01/pdf/data.pdf National Center for Geriatrics and Gerontology, 8) 安村誠司, 金成由美子:高齢者における転倒と 35 Gengo, Morioka-machi, Obu, Aichi 474-8511, 骨折の疫学.THE BONE. 17: 237-241, Japan. 2003. Keywords: Fall-prevention program , 9) Scheffer AC, Schuurmans MJ, van Dijk N, et al.: Fear of falling: measurement Community-dwelling elderly, Exercise training, Physical strength evaluation strategy, prevalence, risk factors and consequences among older persons. Age Ageing 37(1): 19-24, 2008. 27 加藤智香子、猪田邦雄、堀田典生、青山京子、梅田奈歩、藤田玲美 表 2.事前調査の結果 チャキチャキコース 人数 % (N=17) 平均±SD こつこつコース 人数 % 70.6±3.3 年齢(歳) 5 29.4 8 24.2 女 12 70.6 25 75.8 主観的健康度 非常に健康/まあ健康 17 100 21 63.6 外出頻度 ほぼ毎日 16 94.1 22 66.7 2~3 日に 1 回程度 1 5.9 8 24.2 1 週間に 1 回程度 0 0.0 3 9.1 ほとんど外出しない 0 0.0 0 0.0 運動習慣 ※1 あり 13 76.5 15 45.5 医学的評価 高血圧症 7 41.2 17 51.5 糖尿病 1 5.9 2 6.1 高脂血症 3 17.6 7 21.2 脳血管障害 0 0.0 3 9.1 循環器障害 1 5.9 8 24.2 呼吸障害 2 11.8 5 15.2 痛み(腰背部痛) 7 41.2 17 51.5 (股関節痛) 1 5.9 7 21.2 (膝関節痛) 3 17.6 20 60.6 転倒リスクアセスメント 1.5±1.3 平均 平均±SD 74.5±4.7 男 性別 (N=33) 3.1±1.6 (range:0-15) 過去 1 年間の転倒歴 あり 2 11.8 11 33.3 転倒不安 あり 2 11.8 14 42.4 基本チェックリスト 平均 (range:0-25) 二次予防事業の候補者 2.5±3.2 5.6±3.9 3 17.6 16 48.5 運動器の機能向上 1 5.9 10 30.3 栄養改善 0 0.0 2 6.1 口腔機能の向上 3 17.6 12 36.4 生活機能全体 0 0.0 2 6.1 リクルート 保健所・保健センター 3 17.6 8 24.2 (重複回答あり) スポーツセンター 2 11.8 1 3.0 生涯学習センター 4 23.5 5 15.2 医療・介護サービス事業所 1 5.9 2 6.1 広報なごや 2 11.8 12 36.4 その他 8 47.1 13 39.4 SD=Standard Deviation ※1 運動習慣あり:「週に 2 回以上・1回 30 分以上・1年以上にわたり運動している者 28 なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」への取り組み 表 3.体力変化 チャキチャキコース(N=16) こつこつコース(N=21) 初回 最終 初回 最終 平均±SD 平均±SD p 平均±SD 平均±SD p 握力右(kg) 26.9±5.9 26.8±6.7 0.379 24.0±5.2 24.1±5.7 0.741 握力左(kg) 26.7±5.7 26.1±5.9 0.170 22.2±4.3 222±4.9 0.904 長座位前屈(cm) 34.4±10.1 36.1±9.8 0.181 31.5±10.0 34.7±10.8 0.106 10m 全力歩行(秒) 5.1±0.8 4.7±0.8 0.034* 5.7±0.7 5.4±0.8 0.013* 開眼片足立ち(秒) 72.0±42.5 72.2±44.8 0.530 417±38.2 55.7±45.3 0.025* Wilcoxon の符号付き順位検定 *p<0.05 SD=Standard Deviation 表 4.SF-8 変化 チャキチャキコース(N=16) こつこつコース(N=22) 初回 最終 初回 最終 平均±SD 平均±SD p 平均±SD 平均±SD p PCS(身体的サマリースコア) 50.6±2.4 51.0±3.4 0.683 45.6±6.0 45.7±4.8 0.848 MCS(精神的サマリースコア) 52.9±4.7 53.8±2.9 0.778 50.0±7.0 53.0±5.4 0.159 SD=Standard Deviation Wilcoxon の符号付き順位検定 表 5.運動実践アンケート チャキチャキコース(N=17) こつこつコース(N=22) 維持ステージ 実行ステージ 準備ステージ 熟考ステージ 前熟考ステージ 29 加藤智香子、猪田邦雄、堀田典生、青山京子、梅田奈歩、藤田玲美 表 6. ライフコーダの結果 チャキチャキコース こつこつコース (N=15) (N=23) 平均±SD 平均±SD 総消費量 (kcal) 1694.5±185.1 1580.0±191.2 運動量 (kcal) 201.5±64.1 165.3±111.3 歩数 (歩) 8388.2±1867.3 7133.0±3599.0 SD=Standard Deviation 表 7. FFQ 結果 チャキチャキコース(N=14) こつこつコース(N=15) 目標量 摂取量 目標量 摂取量 平均±SD 平均±SD 平均±SD 平均±SD エネルギー (kcal) 1943.2±187.3 1736.9± 499.6 1967.3± 289.0 2189.2±716.2 たんぱく質 (g) 47.9±4.2 64.5±20.6 48.3±6.4 88.3±32.4 カルシウム (mg) 639.3±40.1 560.2±228.9 636.4±44.1 825.3±309.7 食塩相当量 (g) 7.8± 0.6 7.4±2.3 7.9±0.7 10.1±3.7 ビタミン D (μg) 6.0±0.0 9.2±6.3 6.0±0.0 14.9±10.7 SD=Standard Deviation 30 なごや健康カレッジ「転ばん大幸教室」への取り組み 表 8.アンケート チャキチャキコース こつこつコース (N=17) (N=22) 人数 % 人数 % (8) 2 11.8 0 0.0 (9) かなり楽である 3 17.6 3 13.6 (10) 1 5.9 0 0.0 (11) やや楽である 3 17.6 10 45.5 (12) 2 11.8 3 13.6 (13) ややきつい 4 23.5 5 22.7 (14) 0 0.0 0 0.0 (15) きつい 1 5.9 0 0.0 (16) 0 0.0 0 0.0 (17) かなりきつい 1 5.9 0 0.0 関節痛 あり 1 5.9 0 0.0 運動の継続 あり 17 100.0 22 100.0 週1回 3 17.6 1 4.5 週 2~3 回 12 70.6 9 40.9 毎日 2 11.8 10 45.5 全く行っていない 0 0.0 2 9.1 週1回 5 29.4 1 4.5 週 2~3 回 11 64.7 8 36.4 毎日 1 5.9 9 40.9 全く行っていない 0 0.0 3 13.6 未記入 0 0.0 1 4.5 週1回 2 11.8 4 18.2 週 2~3 回 6 35.3 4 18.2 毎日 9 52.9 14 63.6 全く行っていない 0 0.0 0 0.0 週1回 6 35.3 1 4.5 週 2~3 回 9 52.9 12 54.5 毎日 2 11.8 8 36.4 全く行っていない 0 0.0 1 4.5 あり 16 94.1 22 100.0 運動強度 ストレッチ 筋力増強 歩行 バランス 今後の継続 31
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