研究室公開 - 龍谷大学

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オープンキャンパス 2016
龍谷大学 理工学部
研究室公開
Ryukoku University Open Laboratory in Seta
理工学部教務課
(お問い合わせ)
〒520-2194 大津市瀬田大江町横谷 1-5
TEL : 077-543-7730(ダイヤルイン)
FAX : 077-543-7749
http://www.rikou.ryukoku.ac.jp/
2016.7.17SUN / 8.27SAT
12:30-16:00
Department of Applied Mathematics and Informatics
Department of Electronics and Informatics
Department of Mechanical and Systems Engineering
Department of Materials Chemistry
Department of Media Informatics
Department of Environmental Solution Technology
2016
Open Campus
of Summer
研
究
室
一
覧
公開
日時
学科名
01
●
02
●
03
●
04
●
05
●
06
●
07
●
08
●
09
●
10
●
11
●
数理情報学科
12
●
13
●
14
●
15
●
16
●
研究テーマ
号館
公開場所
7/17
8/27
ページ
数学とコンピュータでいろいろな現象を調べてみよう
1 号館
6F/619 号室
●
―
11
44
●
池田研究室
とある非線形現象 ―メトロノームの同期現象―
1 号館
6F/619 号室
●
●
11
宇土研究室
Robotino が迷路走行・あみだくじ走行に挑戦
1 号館
6F/619 号室
●
●
12
大西研究室
動いて、作って、数学を体験しよう!
1 号館
6F/619 号室
●
●
12
國府研究室
ようこそプログラミングの世界へ
―
―
―
―
13
阪井研究室
何でもコンピュータシミュレーション
―
―
―
―
13
佐野研究室
進化するロボットと学習するコンピュータ
1 号館
6F/619 号室
●
●
14
1 号館
6F/619 号室
●
●
14
アイデンティティとイギリス文学
―
―
―
―
15
中野研究室
自分だけのパズルを作ってみよう
1 号館
6F/619 号室
●
●
15
樋口研究室
スマホで☆プログラミング♪
1 号館
6F/619 号室
●
●
16
高橋研究室
コンピュータの学習+画像で遊ぼう!
谷研究室
馬研究室
言葉で遊ぼう!調べよう!
松木平研究室
離散モデルによる現象の解析
1 号館
6F/619 号室
●
―
16
―
―
―
―
17
道元研究室
日本仏教の思想展開
―
―
―
―
17
山岸研究室
葉序と五角形の幾何学
―
―
―
―
18
目でみる微分方程式
1 号館
6F/619 号室
●
●
18
石崎研究室
スマートフォン・無線給電を支えるマイクロ波技術
1 号館
4F/431 号室
●
●
20
18
●
植村研究室
自律移動ロボット
目に見える無線通信
1 号館
4F/432 号室
●
●
20
19
●
小野研究室
数理最適化制御手法の体験
1 号館
4F/435 号室
●
●
21
20
●
21
●
22
●
23
●
海川研究室
太陽電池を作ろう
1 号館
4F/439 号室
―
●
22
川上研究室
ロボット視覚を計算機で実現しよう
1 号館
4F/436 号室
―
●
22
木村昌研究室
ウェブマイニング
1 号館
4F/440 号室
●
●
23
木村睦研究室
薄膜トランジスタの新規応用
1 号館
4F/441 号室
●
●
23
小堀研究室
認知科学って何? ―人間の認知・知能のしくみを探る―
アイカメラで探る人間の認知 ―目は口ほどにものを言う?―
電子情報学科
24
●
25
●
26
●
―
―
―
―
24
斉藤研究室
光と音の楽しい世界
1 号館
6F/616 号室
●
●
25
張研究室
スイーツみたいなアンテナからでる電波のかたち
1 号館
6F/616 号室
●
―
25
27
●
中川研究室
琵琶湖水域圏の景観、その変遷と実相の情報的手法による解明
―
―
―
―
26
28
●
29
●
30
●
31
●
番研究室
人間の脳を模した次世代記憶デバイスに関する研究
―
―
―
―
26
山本研究室
光る材料を探検しよう
1 号館
4F/433 号室
●
●
27
機械システム工学科
大津研究室
安全な飛行を目指した新しい飛行体の研究
1 号館
3F/342 号室
●
●
29
小川研究室
環境にやさしい生産加工技術
1 号館
3F/342 号室
●
●
29
32
●
金子研究室
ターボ機械の翼・インペラーの振動に関する研究
1 号館
3F/342 号室
●
●
30
33
●
34
●
35
●
36
●
37
●
左近研究室
機能性磁性材料の物性ならびに磁性の研究
1 号館
3F/342 号室
●
●
30
塩見研究室
目に見えない熱と流れを見てみよう
1 号館
3F/342 号室
●
●
31
渋谷研究室
いろいろなロボットたち
1 号館
3F/334 号室
●
●
31
田原研究室
医療に役立つバイオメカニクス
1 号館
3F/342 号室
●
●
32
辻上研究室
" 共生 " により新たな機能が生まれる複合材料
1 号館
3F/342 号室
●
●
32
38
●
堤研究室
細マッチョ系ロボット大公開!
1 号館
6F/601 号室
●
●
33
39
●
40
●
41
●
42
●
43
●
永瀬研究室
動植物にヒントを得たユニークなロボット
1 号館
3F/334 号室
●
●
33
野口研究室
エネルギーの効率的な利用を考える
1 号館
3F/342 号室
●
●
34
ホ研究室
タッチを感知する技術
1 号館
3F/334 号室
●
●
34
前田研究室
生活を支える鋳物 ∼鉄の組織を考える∼
1 号館
3F/342 号室
●
●
35
森研究室
より強い材料、より機能性に優れた材料を創り出すことを目指して
1 号館
3F/342 号室
●
●
35
8.27
(Sat)
2016 年 7/17(日)・8/27(土) 12:30 ∼ 16:00
学科名
飯田研究室
四ツ谷研究室
17
●
2
研究室名
7.17
(Sun)
研究室名
研究テーマ
青井研究室
身近で利用されている無線機能性薄膜材料
45
●
岩澤研究室
46
●
47
●
号館
公開場所
7/17
8/27
ページ
―
―
―
―
37
実用的触媒プロセスの開発
1 号館
2F/201 号室
●
●
37
内田研究室
色の足し算、引き算とロータス効果
1 号館
2F/202 号室
●
―
38
大柳研究室
透明なセラミックスと水素エネルギーの貯蔵・放出
1 号館
2F/ 廊下
●
●
38
48
●
糟野研究室
新しい電気分析法の開発
1 号館
2F/ 廊下
●
●
39
49
●
50
●
51
●
白神研究室
セメントと蛍光体 ∼身近ながら知られていない物質∼
―
―
39
富
入浴剤の色を作ろう!
1 号館
2F/ 廊下
●
―
40
中沖研究室
実用的で環境を考えた高分子材料
1 号館
2F/204 号室
●
●
40
52
●
林研究室
高分子化学の世界
∼ポスターのような TV 画面はできるのか∼
―
―
―
―
41
53
●
54
●
55
●
56
●
57
●
58
●
59
●
60
●
61
●
62
●
63
●
64
●
65
●
66
●
67
●
藤原研究室
電磁波を用いた科学分析
―
●
41
宮武研究室
生体分子を使った物質化学
―
―
42
和田研究室
エネルギー問題や環境問題の解決を目指した材料開発
―
●
42
岡田研究室
龍谷大学デジタルアーカイブの世界
―
―
44
奥研究室
人とコンテンツとの出会いを支援する情報推薦システム
―
―
44
片岡研究室
聞きたい人だけに聞きたい音を届ける
7 号館
1F/ メディア処理室
●
●
45
芝研究室
並列分散処理とシステムソフトウェア
7 号館
1F/ コラボレーション演習室
●
―
45
新川研究室
天に代わりて不義 ( バグ ) を討つ
7 号館
1F/ コラボレーション演習室
●
―
46
曽我研究室
デジタル技術を使った文化・芸能の学習支援
7 号館
1F/ コラボレーション演習室
●
●
46
外村研究室
体感するインタラクション空間
7 号館
1F/ メディア処理室
●
●
47
野村研究室
人間とロボットの心理的・社会的関係
7 号館
1F/ コラボレーション演習室
●
●
47
長谷研究室
人にやさしい情報技術
7 号館
1F/ コラボレーション演習室
●
―
48
藤田研究室
メディア・フォレンシック
7 号館
1F/ コラボレーション演習室
●
●
48
三浦研究室
音楽総合研究所 ―音楽を科学的に研究しよう !―
7 号館
1F/ コラボレーション演習室
●
―
49
吉見研究室
言葉のわかるコンピュータをめざして
―
―
―
―
49
渡辺研究室
戦国武将 No.1 はだれだ
インターネットで公開されている情報を利用する研究
7 号館
1F/ コラボレーション演習室
●
―
50
浅野研究室
廃材を利用した排水処理技術の開発
市川研究室
瀬田丘陵の大気質を調べる
奥田研究室
環境技術の進化 ―水・土・余物を対象に―
岸本研究室
越川研究室
物質化学科
情報メディア学科
68
●
69
●
70
●
71
●
72
●
73
●
74
●
75
●
76
●
77
●
78
●
79
●
80
●
環境ソリューション工学科
研究室
近藤・山中研究室
丸山研究室
―
1 号館
―
1 号館
―
―
―
2F/ 廊下
―
2F/ 廊下
―
―
―
―
―
―
52
7 号館
地階 / ロビー
●
―
52
―
―
―
―
53
健全な水循環・利用システム構築に向けた取り組み
7 号館
地階 / ロビー
●
●
53
私たちの生活を豊かにする微生物と、脅かす微生物
―
―
―
―
54
7 号館
地階 / ロビー
●
●
54
7 号館
地階 / ロビー
●
●
55
魚の DNA を追う!汲んだ水から魚の種類を特定する
「なに食べた ?」を魚に訊く 安定同位体分析
水原研究室
木質バイオマスの有効利用
―
―
―
―
55
遊磨研究室
龍谷大学 生き物ふれあい紀行 2016
7 号館
地階 / ロビー
●
―
56
横田研究室
森を調べる、森を愉しむ
7 号館
地階 / ロビー
●
●
56
Lei 研究室
植物は電気や音の刺激を感じる?
―
―
―
―
57
●
●
57
情報メディア学科/環境ソリューション工学科 理工学部博物館学芸員課程 身近な自然を訪ねて ∼里山の生きものの関わりあい∼
7 号館
地階 / 環境実習室 1
3
7 号館
1F /情報メディア学科
地階/環境ソリューション工学科
8号館
テニスコート
1 号館
6F /数理情報学科
❶ ❷ ❸ ❹ ❼
❽
電子情報学科
機械システム工学科
4F /電子情報学科
3F /機械システム工学科
2F /物質化学科
4
5
6
7
Open Campus
Premium Tour
of Summer
Open Campus
夏のオープンキャンパス プレミアムツアー
理工学部の研究内容に直接触れていただくことで、より充実した研究室公開を体験いただけるよう、学科ごと
でプレミアムツアーを開催します。教員による研究解説、最新研究設備の紹介等を行いますので、ぜひお越し
ください!
予約制ツアーについて
・予約受付場所:1 号館 1 階ロビー
・受 付 時 間 :10 : 00 ∼
夏のオープンキャンパス プレミアムツアー
Premium Tour
of Summer
機械システム工学科
研究室ガイドツアー
時 間
12:45 ∼ 13:30 / 14:30 ∼ 15:15 ※ 2 回とも同一内容
集合場所
1 号館 1 階ロビー
概 要
機械システム工学科で公開している各研究室の研究内容を体験も交えて紹介します。ロボットのデモンスト
レーションも体験してください。
数理情報学科
ミニ講義「トポロジー ―柔らかい図形の幾何学」+
「脳の学習・コンピューターの学習」
時 間
12:45 ∼ 13:45
集合場所
1 号館 1 階ロビー
概 要
物質化学
予約制(定員 20 名)
物質化学科の実験室と最新の分析装置を見てみよう
数理情報学科の主要研究分野である数学・情報科学のエッセンスを伝える 2 つのミニ講義。
現代数学の研究対象は、集合 + 構造。物事の本質をとらえた「構造」を調べることで、実世界の様々なオブ
ジェクトに共通して適用できる定理を導きます。
「トポロジー…」では、合同や相似の概念を一般化した、位相構造の考え方を体験します。
近年急速に進歩している「人工知能」。それを支えているのは、コンピュータ−に自ら学ばせる技術「機械学習」
です。「脳の学習…」では、この機械学習について、ごく簡単に紹介しデモを体験していただきます。
時 間
12:45 ∼ 13:30
集合場所
1 号館 1 階ロビー
概 要
物質化学科の学生が研究で使用している最新実験設備の紹介を行います。
研究室公開ガイドツアー ―数学+情報 = 不思議の世界 ?!― 時 間
14:30 ∼ 15:30
集合場所
1 号館 1 階ロビー
概 要
公開中の数理情報学科の展示・デモを丁寧に解説し紹介します。 ツアー終了後、学科や研究についての質問
対応も行います。
情報メディア学科
研究室公開ガイドツアー
時 間
12:45 ∼ 13:15 / 14:30 ∼ 15:00 ※ 2 回とも同一内容
集合場所
7 号館 1 階ロビー
概 要
大量のデータやそれに基づく知識を扱うシステム、映像や音声などを処理し活用する技術、効率的にソフト
ウェアを開発したり動作させたりする方法などに関する研究のデモ展示を、詳しく紹介します。
電子情報学科
環境ソリューション学科
電子情報学科横断ツアー
Science Café
時 間
12:45 ∼ 13:45 / 14:30 ∼ 15:30 ※ 2 回とも同一内容
集合場所
1 号館 4 階 431 号室
概 要
8
予約制(定員 20 名)
電子情報学科で当日に公開している各研究室の研究内容を詳しく解説します。電機製品のハードを学ぶ電子
工学、ソフトを学ぶ情報工学、それらを繋ぐ通信工学に触れていただけます。
時 間
12:45 ∼ 14:15
集合場所
シアトルズベストコーヒー
概 要
体験型の企画を交えながら、教員によるサイエンスに関する市民向けトークイベントを実施いたします。コー
ヒーやお茶を飲みながら参加いただけますので、気軽にお越しください。
9
数理情報学科
7.17
飯田研究室
01
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
(Sun)
数 理 科 学と情 報 科 学 を 総 動 員。
リアル な 世 界 の 問 題 に 挑 む 。
数学とコンピュータでいろいろな現象を調べてみよう
複雑な自然・生命・社会 現 象に多角的にアプローチします。
卒業研究では,いろいろな現象の数理モデルを学び,どのような結果が得られるかを調べます。
数理科学と情 報科学の両方を身につけ、
いくつかの卒業研究を紹介します。
まったく新しい問題にも果 敢にチャレンジできる人材を育てます。
★ 打球の軌道計算
★ 虹の作画
数 理 情 報 学 科
Depar tment of Applied Mathematics and Informatics
数理情報学科
7.17
池田研究室
02
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
(Sun)
8.27
(Sat)
とある非線形現象―メトロノームの同期現象―
学 び の ポ イント
●
隙のない思考と現実に柔軟に対応できる技術を身につける
数 学やプログラミング で論 理の力を鍛 える一方、
現 実 世界 の 複 雑な問題に取り組む 経 験も 積みます。
●
演習が充実。体験することで心から理解する
演習・実習で、数 理・情 報科 学 の 基 礎 から最 先 端までを段 階的に学修。
少人数教育による実践的な知識・技術の修得を重視しています。
●
たくさんのメトロノームがバラバラに振れています。
長い板を支える塩ビのパイプに気合を入れると…
●化学反応であそぼー!
●メトロノームの同期現象
●樟脳(しょうのう)を動かそう!
化学的振動反応を実演します。ある
たくさんのメトロノームがてんでば
樟脳が水に溶けると表面張力の差が
溶液にもう一つの溶液を加えて混ぜる
らばらに振れています。
生まれます。
と、溶液の色が…
長∼い板を支える塩ビのパイプに気
小さな船を作り、樟脳パワーを観察
合を入れると…
しよう!
学生を応援。
「 いろんなことをやってみる」
他学 科 の 科目も履修、自分で見つけた企 業・団 体で実習(インターンシップ)等、
自分 のキャパシティを増や そうとする学生を応 援します。
●
教 員 免許「数学」と「情報」両方が取得できる
中 等 教 育のスペシャリストでもある教職 センター の 教 員と、
教 員 免許 状 更 新講 習にも協力している学 科 教 員 がサポートします。
10
11
数理情報学科
宇土研究室
03
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
7.17
8.27
(Sun)
(Sat)
数理情報学科
國府研究室
05
●
Robotino が迷路走行・あみだくじ走行に挑戦
ようこそプログラミングの世界へ
移動式ロボット Robotino® は「技能五輪全国大会」や
「若年者ものづくり競技大会」他で公認機器に認定されて
おり、センサー、制御技術、電気駆動技術、画像処理と
プログラミング等の広範囲な制御技能を修得できるシス
テムです。今回は、Robotino の制御プログラムを視覚
的に開発するための環境を紹介するとともに、実際のロ
ボットの動きを見てもらいます。学生諸君の希望で昨年度から始めたばかりで、動きがぎこちないことがありますが、簡単な
プログラムでもいろいろの判断をして移動できることが分かります。
当研究室のテーマは「力学系の分岐理論とカオス」です。様々な現象のシミュレーションや解析をしています。LEGO ブロッ
クを使って実験やプログラミングをすることもあります。使用している LEGO のセットは、LEGO 社と MIT(マサチューセッ
ツ工科大学)が共同開発した製品です。
MIT は「Scratch(スクラッチ)」というプ
ログラミング言語も開発しています。LEGO
ブロックからインスピレーションを得た
「Scratch(スクラッチ)」は、各地で開催され
配水管網の解析・設計・制御に関する研究
ている子ども向けプログラミング教室でも使わ
当研究室では従来から配水管網の解析や設計・制御に
吸管
ホース
放水ノズル
関する研究を行ってきました。最近は管網各部の圧力と
流量を精度良くかつ高速で求める管網計算の手法を開発
消火栓
し、その応用の1つとして、消火栓を開いての消火活動
と管網を一体とした解析を可能にしました。これによっ
配水管
て、ポンプ車到着までに住民がホースを消火栓に直結し
ての初期消火の可否、複数台のポンプ車で複数の消火栓
を同時に開く場合の取水の可否を事前にあるいは実時間で検討することが可能になっています。
現状の消火活動では、
「実際に火災が発生した場合、当局では通常4台のポンプ車が出動するが、現場では火災現場に近い
消火栓より順に開栓していく。万一水量が得られない場合や、他の消火栓と共倒れになる場合は、その箇所での消火栓の使用
をあきらめ、順次遠方に持って行く方法を取っている。
」ということですが、今回のシステムで被害最小化に向けた大きな改
善が期待できます。
れ、注目されています。ブロックを並べること
数理情報学科
大西研究室
04
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
7.17
8.27
(Sun)
(Sat)
動いて、作って、数学を体験しよう!
〈どんな研究室か?〉
〈歩いてグラフを描いてみよう〉
大西研究室では、科学教育(数学教育・情報教育・理科教
欧米の中学校・高校では、数学授業に積極的にテクノロジー
育)と高校の教育課程について研究しています。本学着任前
が利用されています。例えば、左下図のような機器(グラフ
は、中高一貫校で数学や情報を教えていました。数学・理科・
電卓、距離センサー)を用いると、人や物体との距離を簡単
情報の 3 教科を教えた経験を生かして、現在は主に教職科目
に計測し、グラフ化できます。今回は、人に歩いてもらい、
を担当しています。また、高校と中学の数学の教科書を執筆
右下のようなグラフを描いていただきます。簡単ですから、
しています。
多数ご参加下さい。
によって、簡単にプログラムを作ることができ、
LEGO ブロックで作った作品を動かすこともで
きます。プログラミングの学習に取り組むこと
によって、自ら考え、モノを作りあげる楽しさ
を実感することができます。
体験では、「Scratch(スクラッチ)」を使っ
て「猫逃げゲーム」を作成してもらいます。学
校の先生を目指している学生たちがお手伝いし
ます!
数理情報学科
阪井研究室
06
●
何でもコンピュータシミュレーション
さまざまな現象の仕組みを方程式で表現して,その方程式
をコンピュータで解き,現象をコンピュータグラフィックス
で再現する。これを「コンピュータシミュレーション」と言
います。うまくコンピュータシミュレーションができると,
現象の本質が明らかになったり,条件を変えた実験がコン
ピュータの中でできるようになったりします。阪井研究室の
特別研究(卒業研究)では,4年生が数学や物理などのいろ
いろな知識をもとに,コンピュータシミュレーションに取り
組んでいます。過去の研究テーマとその結果をいくつか列挙
します。
雪の結晶の成長シミュレーション
クレーターの形成シミュレーション
隕石の衝突によるクレーターの形成を「粒子法」という手法
でコンピュータシミュレーションしました。
スノーボードハーフパイプ競技の
シミュレーション
赤く描かれているのがスノーボードの軌道。
気温が氷点下になれば空中の塵などを核にして水蒸気が・・・, 「エッジ」の利かせ方を変化させて,様々な滑りを再現しま
した。
という原理にもとづきコンピュータで計算した結果です。
12
13
数理情報学科
佐野研究室
07
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
数理情報学科
谷研究室
09
進化するロボットと学習するコンピュータ
アイデンティティとイギリス文学
人間の指示通りにより素早く正確
私は、19 世紀のイギリス文学を中心に研究しております。文学の研究というと、ぴんとこない方もいるかもしれませんが、
に動作する。ロボットやコンピュー
実際は様々な分野の研究と交差する形で進められています。例えば、私の主な研究テーマは 19 世紀イギリス文学に表されて
タに、そんな単純で機械的なイメー
いる個人主義やアイデンティティの形成ですが、一言に個の形成といってもそれについて調べるためには、精神分析学や哲学、
ジだけを持っていませんか?
または社会学的な視点をもつ必要があり、ただ本を読んで感想を書く訳ではありません。文学のテキスト上における登場人物
ここでは、学習しながら自分自身
の
を進化させるようなロボットやコン
上で、彼らの精神史を研究していくのです。私はジョージ・エリオットの作品を中心に、自我の形成というテーマを探求して
ピュータを幾つか紹介します。
いますが、今後はエリオットに限らず他の作家の様々な作品を資料として取り入れていく予定です。
藤や苦悩の経験を、精神分析学や社会学的なアプローチで読み解き、さらに文章の背景にある歴史的な事実を突き止めた
㾎 赤ちゃんのように試行錯誤しな
がら、歩き方を獲得する生きも
のっぽいロボット・シミュレー
ション
㾎 弱点を克服するために、ユーザ
の苦手なパターンを自動的に見
つけ出して訓練してくれる「音
ゲー」システム
㾎 ヒ ト の 動 き を モ ノ マ ネ す る ロ
ボット、他
数理情報学科
高橋研究室
(Sun)
8.27
(Sat)
数理情報学科
中野研究室
10
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
コンピュータの学習+画像で遊ぼう!
自分だけのパズルを作ってみよう
当研究室では、人工知能、機械
今回の研究室公開では、自分の描いたイラストからお絵かきロジックパズルを作成するシステムを展示します。お絵かきロ
ジックは図のように行と列のそれぞれに対して与えられた数列をヒントにして、格子状のマスを黒と白で塗りわけ、イラスト
を浮かび上がらせて楽しむパズルです。
ヒントの数列は、その行や列の黒マスの塊の長さが順にどうなっているのかを表しています。マウスを使って好きなイラ
ストを描くと、そこから、お絵かきロジックを作成して、コンピュータがそのパズルが解けるかどうか試してくれます。うま
くパズルができればよいのですが、どんなイラストでもパズルとして使えるわけではありません。描かれたイラストをヒント
の数列に直したときに、そのヒントを満たすようなイラストが他にも存在する場合があるからです。そのような場合は、この
システムがダメなところを指摘してくれ
ますから、イラストを修正しましょう。
世界にひとつのお絵かきロジックパズル
を作って、今日の記念に持ち帰ってくだ
さい。
現代社会では、いろいろな用途にコン
ピュータが使われていますが、それが役
に立つのは、そのコンピュータがどのよ
うに働くべきかを指示したプログラム
(ソフトウェア)が用意されているから
です。人間は頭を使ってプログラムを書
きますが、このときの論理的な思考がど
のように行われているのかを調べるのが
本研究室の研究テーマです。
学習、深層学習などについて研究
しています。主なテーマは、脳の
仕組みをまねて、たくさんの画像
を見せるとだんだんそれらを見分
けられるように学習していくコン
ピュータについてです。
今回の研究室公開では、その研
究成果もそうでないものも、まじ
め に か つ ふ ま じ め に 紹 介 し ま す。
きてね∼ (^^)/
14
08
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
7.17
15
数理情報学科
樋口研究室
11
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
数理情報学科
松木平研究室
13
●
スマホで☆プログラミング♪
離散モデルによる現象の解析
スマートフォンや PC の Web ブラウザで
http://hig3.net > 研究室公開
にアクセスしてみてください
( またはこのページの QR コードで )。
近年のコンピュータの計算能力の発達によって、数学的に取り扱いが困難な問題も、数値計算等で近似的に解くことができ
るようになってきました。しかしながら、デジタル化に伴う離散化誤差は避けることはできず、どの程度の精度で結果が得ら
れているかを常に意識する必要があります。それは現象を正確な把握を目的とする理学の分野のみならず、設計の精度が要求
される工学の分野にも当てはまります。ところで水波や光ファイバーの中にはソリトンと呼ばれる安定したパルス波が存在し
ます。ソリトンは衝突によっても壊れることのないという不思議な性質を持っています。長年に渡るこのソリトンの研究の中
数理情報学科の 3 年生の授業「数理情報セ
ミナー」( 口 ) では、ゲーム等の Web アプリ (HTML5 ア
プリ ) のデザインと開発を行っています。これは JavaScript
言語で書いたプログラムで、PC やスマホの Web ブラウザ
上で動作します。研究室公開ではこれらのゲームのデモを行
います。ご自分のスマホまたは会場の PC で試してみてくだ
さい。
Web アプリの例としては、Facebook や twitter を思い浮
かべてください。これらのサービスで記事や tweet の記録
や検索や表示を行っているシステムが Web アプリです。
口研究室では、統計物理、計算物理、教育工学などを研究し
ており、学習用ゲーム、学習・教育システム、 e ラーニング
システム、統計・物理現象の可視化ツールなどの Web アプ
リを開発しています。次はあなたのどんなアイデアの Web
アプリ ?
数理情報学科
16
馬研究室
12
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
で、この安定性の背後には「可積分性」と呼ばれる深い数学的な構造があり、それが安定的な数値計算などに関係しているこ
ともわかってきました。さらにソリトン・セルオートマトンと呼ばれる 0 と 1 だけで構成される完全に離散的なモデルにも
同じ構造が存在することが最近わかってきています。すなわちデジタル化された離
散モデルの中にも、数学的に厳密な取り扱いができるものがあるということです。
現在我々の研究室では、セルオートマトンと通常の微分方程式や差分方程式系を結
ぶ超離散化の研究を精力的に行っています。最近はセルオートマトンによる交通流
モデルにおいて、運転者の立場から見た Lagrange 的見方と道路管制者側から見た
Euler 的見方を結びつけることに成
功し、さらなる拡張を試みていると
ころです。
ソリトンセルオートマトン
7.17
数理情報学科
(Sun)
ソリトンの超離散化
道元研究室
14
●
言葉で遊ぼう! 調べよう!
日本仏教の思想展開
当研究室では、人の言葉をコンピュータで解析・理解する技術(自然言語処理技術)を生かした学習ツールとしてのゲーム
の提案・作成や、様々な実用システムの開発を試みています。今回の研究室公開では、学部 4 年生の卒業研究で作成した「文
字五目並べゲーム」と「コトバテトリスゲーム」を展示します。また、実用ツールを目指して開発した「レシピー提案型検索
システム」も展示します。
文字五目並べゲームは人と人、人とコンピュータの二通りの方法でプレイできます。従来の五目並べに加え、4 文字以上か
らなる言葉を作成する遊び方ができます。図 1 はコンピュータとの対戦で人(黒)が勝利した(つまり、
「キンカイ」という
言葉の作成に成功した)場合です。コトバテトリスゲームは、従来のテトリスゲームのようにブロックを一列に並べて消去す
ることに加え、ブロック 1 つ 1 つに漢字が描かれていてそれらを並べ四文字熟語を作成することによってもブロックを消去
できるゲームです。これらのゲーム遊びを通じて四文字熟語などを自然に覚えていき、語彙力の向上につながることが期待さ
れます。
レシピー提案型検索システムは、得意な料理や嫌いな食材を入力することにより、Web 上に存在する数万件のレシピーデー
タからユーザの好みに合っ
たレシピーを提案してくれ
る便利な生活ツールです
(図 2)
。レシピーは料理写
真と共に提示してくれるの
で、気になるレシピーがあ
ればそれをクリックするこ
とで類似レシピーをさらに
提示してくれます。
さあ、これらの作品を気
軽に体験してみましょう。
研究テーマは日本仏教、特に比叡山を中心に展開した浄土教および天台教学。
研究対象となる文献は平安時代から江戸時代にかけてのもので、中には「くずし字」で書かれた写本も多く含まれています。
読み難い「くずし字」を解読していくには大分時間がかかりますが、読み終えると面白さも出てきます。
また、今日仏教典籍の多くが電子データ化されています。電子化された複数の経典をコンピューター上で分析して比較検討
する手法も用いています。
瀬田学舎の講義では「仏教の思想 A・B」「仏教学概論」を担当。
17
数理情報学科
山岸研究室
15
●
ハード か らソ フトま で を 学 び 、
優 れ た I C T 技 術 者 を 目 指しま す 。
葉序と五角形の幾何学
造形作家の日詰明男氏(理工学部客員教授)の作品を展示
します。薔薇の花びらの位置も、星形も、正五角形も、黄金
比という数でできています。
ICT社会の進化を促し、メディア新世紀を切り拓く
インターネット・コンピュータのスペシャリストを育成します。
六勾(むまがり)納豆と呼ばれる竹ひご構造体や、6 組の
五佄星を編んだプレアデスと呼ばれる立体、葉序の折り紙な
どが作れます。完成品はお持ち帰りいただけます。
電 子 情 報 学 科
Department of Electronics and Informatics
数理情報学科
四ツ谷研究室
16
1 号館 6 F/ 619 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
目でみる微分方程式
学 び の ポ イント
複雑な現実の現象の本質を理解するために枝葉を切り取って、本質を抽出した数理モデルを作り、それを調べることはとて
も重要なことです。代表的なものとして微分方程式があります。
微分方程式は微分・積分のさらに先にあり、とても難しいものと思われています。しかし、研究している自分たちは微分方
●
程式の解を動画にして楽しみながら研究をしています。実際の研究の雰囲気を伝えられたらと思います。
技術の進化に対応した最新設備、少人数制の実験・演習
最 新設備をフル活用した 実 験・実習を 通じて実 践 的に学び、
最 先 端で 活躍できる技 術 者・研究者としての 基 礎を身につけます。
このブースでは私たちの研究紹介と微分方程式の解の動画を用いた簡単なゲームを行います。
●
ハードからソフトまで。系 統的に学べるカリキュラム
電子工学・通 信工学・情 報 工学 の3分 野 の履修 モデルで、
ハードからソフトまで広 範 な 領域をカバーしています。
●
就職活動や大学院進学を視野に、3年生から特別研究をスタート
理 工 系 の醍 醐 味、特 別 研 究を3年生 からスタート。
目的 意 識を高め、就 職 や 大 学 院での 研究に向けた 実 践 的な 教育を展 開します。
●
優れた専任スタッフによる、徹底したマンツーマン教育
専任スタッフによる最 先 端に触れる教 育を実 施。
1対1の 教 育 で一人ひとりの問題 解決能 力を高め、次代を担う技 術 者を育成します。
18
19
電子情報学科
石崎研究室
17
1 号館 4 F/ 431 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
スマートフォン・無線給電を支える
マイクロ波技術
電子情報学科
植村研究室
18
1 号館 4 F/ 432 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
目に見える無線通信
[可視光通信]
家電のリモコンは、赤外線で情報を送っています。このリモコンの送信部分には、赤外線用の LED(発光ダイオード)がつ
スマートフォンはマイクロ波と呼ばれる
いています。
電波を使って通信します。マイクロ波デバ
では、この部分を白色の発光ダイオードに換えたらどうなるのでしょう。通信の信号が目に見えるようになります。
イスの超小型化により小型・軽量化され、
これが「可視光通信」と呼ばれる
どこにでも持ち運びできる便利な機器にな
通信方法です。
りました。また、マイクロ波は無線給電や
可視光通信では、送信器として照
電子レンジでの加熱にも使われ、スマホの
明器具を使うことができます。この
バッテリーをどこででも充電できたり、電
技術が発展すれば、世の中の全ての
気自動車がマイクロ波で動いたりするよう
照明が情報を配信できるようになり
になります。そんな夢を追って、当研究室
ます。
では最先端マイクロ波デバイスの研究開発
今日は、この通信の簡単なデモを
に日夜奮闘しています。
用意しています。
目に見える無線通信をお楽しみく
ださい。
電子情報学科
植村研究室
18
1 号館 4 F/ 432 号室 ●
自律移動ロボット
[自律移動ロボット]
7.17
(Sun)
8.27
電子情報学科
(Sat)
小野研究室
19
1 号館 4 F/ 435 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
数理最適化制御手法の体験
制御手法に用いる数理最適化は構造物の最適設計やシステム制御な
ロボットによるサッカーワールドカップ、
『ロボカッ
ど多くの分野で用いられ、皆さんの身近で社会を支えている技術です。
プ世界大会』が 1997 年から開催されています。目標は
本研究室では、数理最適制御手法を用いた 3 D空間における構造物
人間のサッカーワールドチャンピオンに人型ロボットの
の位置合わせ、Google グラスを用いた明るさ感センサの開発やその
サッカーチームが勝つことです。
センサを用いた照明制御システムの開発を行っています。
このサッカーゲームを通して、様々な研究が行われて
数理最適化手法の基礎研究から実問題への応用を体験してみてくだ
います。二足歩行ロボットの研究(機械工学)、各選手
さい。
がどのように行動するかという研究(人工知能工学)、
人とぶつかっても怪我をさせない研究(介護福祉工学)、
Google グラスを用いた
明るさ感センサ
カメラ画像の情報を認識する研究(画像工学)など、総
合的な学術分野となっています。
本研究室では、工業的な課題に対してロボットを使っ
て解決する Logistics leaguesponsored by FESTO に
日本代表として出場してきました。
いったい、どのようにしてロボットが動くのでしょう
か。
最先端の研究成果を見に来てください。
3D点群の位置合わせ
20
照明制御
21
電子情報学科
8.27
海川研究室
20
1 号館 4 F/ 439 号室 ●
(Sat)
電子情報学科
木村(昌)研究室
22
1 号館 4 F/ 440 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
太陽電池を作ろう
ウェブマイニング
石油の可採年数が 40 年になった今、新しいエネルギーの開発が急務になっています。電子工学分野からのエネルギー問題
ウェブ (World Wide Web) は、誰もが国境を越えて自由に情報を発信および受信できるメディアとして急速に普及してき
の取り組みとして、太陽電池が考えられます。
ました.そして今やウェブ空間は、巨大な情報貯蔵庫を形成するとともに、重要なコミュニケーションの場となってきています。
各種太陽電池の中でも、Cu(In, Ga)S2(CIGS)太陽電池は耐久性に富、安価であり、今後次世代の太陽電池としてもっ
本研究室では、ウェブ空間というネットワーク情報空間を対象として,その中で爆発的に増大している多様で膨大なデータ
とも期待されています。また厚さが紙の 1/100 以下という利点を生かして柔軟性のあるフィルム状の太陽電池の作製も可能
から、どのようにしたら欲しい情報や有用な知識を効率良く取り出すことができるのか、また、そのような空間の構造やダイ
です。
ナミックスはどのようなものかなどについて、知能情報学の立場から研究しています。
公開日当日は当研究室で作製した CIGS 太陽電池の他、太陽電池製造装置、測定データなどを公開いたします。また実際
に簡単な太陽電池を作製し、発電するところをご覧いただきます。
電子情報学科
8.27
川上研究室
21
1 号館 4 F/ 436 号室 ●
(Sat)
電子情報学科
木村(睦)研究室
23
1 号館 4 F/ 441 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
ロボット視覚を計算機で実現しよう
薄膜トランジスタの新規応用
や
などの変動混入時にも
クイズ! 下の画像から
を切り出しま 高度化 した。切り出した場所を見つけ 正しく動作する画像照合
てください。
薄膜トランジスタ(TFT)は、液晶テレビや携帯電話などの液晶ディスプレイの駆動素子として用いられています。本研究
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室では、TFT の特長を生かす LCD 以外への応用、すなわち、光ディスク書込素子・磁場エリアセンサ・グルコースセンサ・
人工網膜・ニューラルネットワークの研究開発を行っています。また、最近は有機 EL ディスプレイ(OLED)が注目されて
いますが、そのプロトタイプを展示します。この技術により、視るときはポスターのように壁に貼り、しまうときはクルクル
と巻いておくポスターテレビも考えられています。
薄膜トランジスタによる人工網膜は、透明で可曲な基板に作製でき、眼球への埋込に適している可能性があります。将来は、
眼のみえないかたが光を取り戻すための、夢の素子となるかもしれません。
最近、有機ディスプレイは、携帯電話や次世代テレビとして発売されていますが、その画質や寿命は、まだまだ向上の余地
があります。本研究室では、電流均一化時間階調方式という、画質や寿命を圧倒的に向上する新発明を提案しています。
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計算機はこの例題を簡単に解きます。もっと易しい例題も
あります。それに変動が混入すると、難しくなります。計算
機と共に簡単な照合ゲームで、自分の限界に挑戦しよう!
22
23
電子情報学科
小堀研究室
電子情報学科
24
●
斉藤研究室
25
1 号館 6 F/ 616 号室 ●
認知科学って何?
光と音の楽しい世界
―人間の認知・知能のしくみを探る―
私たちの研究室では、光や超音波を使って、いろいろな材料や装置を作っています。
家庭にもパソコンが普及し、ゲーム、ワープロ、インターネットといろいろなことができるようになりました。でも、それ
らは本当に便利でしょうか? もっと融通が利いたらと思うことはありませんか? 人間の方が優秀だということはまだまだ
たくさんありますよね? では、どうすれば、コンピュー
7.17
8.27
(Sun)
(Sat)
そのひとつが蛍光ファイバ。太陽やランプの光を集めて機械の中や穴の奥にまぶしい
光を送り込んだり、レーザ光線を出したりするのに使えます。一方、省エネや防災に
役立つのが蓄光材料。昼間のうちに太陽エネルギーをため込んで、一晩中無電力で輝
きます。
タはもっと便利に、また賢くなるのでしょうか?
目に見える光だけでなく、紫外線や赤外線などの見えない光も研究しています。赤
その答えのひとつが、人間の優れた認知や知能のしく
外線カメラを改造したガス観察装置では、目に見えないガスを観察することができま
みをもっと調べて、それを応用するという方法です。本
す。音の世界にも、人間の耳には聴こえない音、超音波があります。超音波の力を利
研究室では、そのような「認知科学」と呼ばれる分野で、
用する超音波ピンセットでは、ミドリ
人間の運動や知覚や知能について調べる研究を行ってい
ムシやゾウリムシのような微生物を捕まえることができます。
ます。
このほかにも、胃袋の中をのぞきこむ胃カメラ、透明になったり不透明に
研究の題材としては、図形の認識から身体や手の動き、
なったりする液晶、磁石にくっつくおかしな液体など、いろんな実験をお見
迷路やトランプゲーム、楽器の演奏まで、さまざまなも
せし、不思議な現象が起こるしくみを面白くわかりやすく説明します。
のを用いています。
視覚障害者にも適用できる体重移動動作測定システム
電子情報学科
小堀研究室
電子情報学科
24
●
張研究室
26
1 号館 6 F/ 616 号室 ●
7.17
(Sun)
アイカメラで探る人間の認知
スイーツみたいなアンテナからでる電波のかたち
―目は口ほどにものを言う?―
電波はどのようにしてアンテナから出て、どのようにして伝わっていくのか、目に見えないなんて残念ですよね。最近、コ
ンピュータを利用して目で確認することのできる技術が発達しており、アンテナから出した電波を見ることが可能になりまし
「目は口ほどにものを言う」という言葉があるように、人間の目の動きを調べることにより、ものを認識したり、ものごと
た。アンテナから出た電波のかたちは、アンテナの構造によってそれぞれがとてもユニークな形をしています。アンテナの構
を考えたりする過程(認知過程)を知ることができます。そうした目の動きを測定する装置をアイカメラ(眼球運動測定装置)
造は、たくさんありますが、たとえば図 1
と呼びます。
のように、① 2 本の金属棒からなるダイ
本研究室では、アイカメラを用いて、人間の優れた認知や知能のしくみを調べて、それを応用するという研究(
「認知科学」
ボール、②回路基板の両側に金属面があ
と呼びます)を行っています。たとえば、錯視図形を認識しているときや楽譜を見て楽器を演奏しているときの目の動きを測
るパッチ、そして、③基板の片側だけに
定し、分析しています。他にも、迷路の探索やトランプゲームのプレイなど、さまざまなものを題材に用いています。
金属面がある広帯域アンテナなどがあり
ます。では、図 2 の電波放射のかたちが
どのアンテナに当てはまるか、当ててみ
てください。答えは研究室の学生に確認
してみてね。
アンテナからでる電波のかたちを実験
で調べるためには、外から電波が入らな
いだけでなく、使用している電波が外に
漏れない「電波暗室(実験室)」が必要です。
この機会に、電波暗室を用いたアンテナ
アイカメラによるギター演奏者の視線の測定
24
特性の計測を見てください。
25
電子情報学科
中川研究室
27
●
琵琶湖水域圏の景観、
その変遷と実相の情報的手法による解明
琵琶湖の湖際 ( みずぎわ ) の景観とその変遷について、情報的手法も援用して研究しています。景観の大きな改変が、耕地
整備や災害対策など、それ自身否定できない美名に隠れて、為政者の意向に基づく一元的な価値観の下になされ、公共水面で
ある琵琶湖水域が収奪されるということが、近世においても、また近代以降においても繰り返されてきています。本来、湖際
電子情報学科
山本研究室
29
1 号館 4 F/ 433 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
光る材料を観察しよう
明るさの感覚を人に生じさせている電磁波は、
一般的に光といわれています。また人の眼で捉
えることができる光を可視光線とよんでいます。
特に人にとって感度のよい光は 500 nm(ナノ
の風土 (= 景観 ) は、多様で重層的な「用益」と「愉楽」の場であり、そこでは当事者による「普請」(= 保全や管理 ) がこう
メートル)前後ですが、これは人間の目が太陽
した受益と表裏一体のものとしてなされることが望ましい姿と考えます。一人ひとりが個人として人間の尊厳を保証される、
光のスペクトルに合わせて進化してきたためと
そのことの一部としての「風土 (= 景観 ) の享受と自決」の権利を担保するための哲学と法理の構築も指向しています。
考えられています。太陽の色が「赤」色ではなく、
正確には「黄」色であることからも理解できます。
もし太陽が今より高温であれば、可視光の範囲
も違っていたことでしょう。照明等の光の快適
性は、光の明るさだけでなく、光色(色温度や
演色性)等の光の質も考える必要があります。
さまざまな光を蛍光体粒子に当てて、材料が光
る様子をミクロレベルで観察してみてください。
赤外線で光る様々な蛍光体粒子
電子情報学科
番研究室
28
●
人間の脳を模した次世代記憶デバイスに関する研究
我々の社会はスマートフォンなどの情報機器が発達し、より便利に高度に進化しています。しかしその一方で我々の扱う情報
量は膨大に膨れ上がり、同時に複雑化しています。これからもよりよく社会を発展させていくには膨大な情報を記憶するデバ
イスや、複雑化した情報を処理するデバイスが必要となってきます。当研究室では人間の脳を模したデバイスを作製すること
で、より高度な情報処理機能を持たせた次世代の記憶デバイスの作製に取り組みます。
人間の脳内の神経回路はニューロンと、ニューロン同士をつなぐシナプスで構成されています。シナプスは刺激が与えられる
とニューロン同士をつなぎ、逆に刺激が無いとつながりが弱くなります。このシナプスを模倣する回路として抵抗変化素子が
注目されています。抵抗変化素子は金属酸化物を金属で挟んだ単純な構造を持っており、電圧の印加により抵抗が変化する記
憶素子です。当研究室では刺激が無いとシナプスが弱まることの模倣として、弱い刺激だけでは抵抗変化が元に戻る素子を作
製します。具体的には抵抗変化素子に一部のコンデンサが持つ自己修復能力を付与することで、一度抵抗が低くなっても、時
間をおけば元に戻るような素子を作製します。
図 シナプスと抵抗変化素子の模式図
26
27
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
基礎、専門技術、実験実習まで
系統的・段階的に学びます。
CADを用いた設計から数値制御(NC)工作機を用いた
デジタル加工まで、一貫したものづくりの技術を学び、
7.17
大津研究室
30
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
(Sun)
8.27
(Sat)
安全な飛行を目指した新しい飛行体の研究
大津研究室では、操縦の簡単な低速飛行可能な小型飛行機の開発や、大気圏突入時の空力加熱を避ける飛行を可能とする新
しい宇宙飛行体の研究を JAXA や国内外の大学、海外の企業などとの共同研究により行っています。研究室公開では、パネ
ル展示により JAXA での実験の様子や研究成果を紹介します。
センスある機械エンジニアを育成します。
(左)インフレータブルウイングまわりの空気の流れのコンピュータ解析結果
(右)ISAS/JAXA での超音速風洞実験でのバルートを備えた
新しい飛行体の衝撃波干渉実験の様子
機械システム工学科
Department of Mechanical and Systems Engineering
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
7.17
小川研究室
31
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
(Sun)
8.27
(Sat)
環境にやさしい生産加工技術
学 び の ポ イント
●
ものづくりの原点・本質を見極め、最新領域にアプローチ
機械 エンジニアの原 点を重 視。CADを用いた設 計から数値制 御(NC)工作 機を用いた
デジタル加工まで、ものづくりを一貫して学びます。
●
多彩な分野にわたって、系統的かつ総合的にバランスよく学修
生産加工技術は、ものづくりを支える縁の下の力持ちです。
次世代を担う高度なものづくり技術の確立や環境対応型ものづくりシステムの確立を目指しています。
具体的には、ベッドサイドでの即時検査を可能にする医療分析チップ金型製造のための超精密マイクロエンドミル加工技術
の研究。レーザ加工を機械加工とハイブリッド化することで、超硬合金など削るのが難しい材料を高能率に加工するための技
術の開発。工作機械上で削るだけでなく、レーザを使ってクリーンな環境で熱処理もやってしまうオンマシン型レーザ熱処理
システムの開発およびその応用技術の研究。そして、日本において数少ない豊富な資源である竹(天然素材)を有効活用した
資源完全循環型のサスティナブル(持続再生可能な)生産システムの開発などを行います。
設 計技 術、解 析技 術、加工 技 術、およびこれらの 基 礎となる物理や
数 学 等を系 統 立て、効率よく学びます。
●
次世代を担う先進的な研究開発を3系列の分野で展開
機械 技 術 の幅 広い領域をカバーする力学 系、エネルギー 系、システム 系 の3分 野を用意。
それぞ れ特 徴のある研究を展 開しています。
●
専門的な研究を通して、深く掘り下げた知識と創造力を育成
グル ープ で設 計・開 発を 体 験する「総合 演習」や「卒 業研究」で、
問題 解決能 力や 独 創 性、応 用力 等、学生の 潜 在 能 力を引き出します。
オンマシン型レーザ熱処理システム
28
竹を利用した資源完全循環型システム
29
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
金子研究室
32
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
塩見研究室
34
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
ターボ機械の翼・インペラーの振動に関する研究
目に見えない熱と流れを見てみよう
ターボ機械や翼やインペラは、流体エネルギから機械的エネルギへの変換、またはその逆を行うターボ機械の心臓部であり、
空気の流れや温度分布は普通では目で見ることが出来ません。それを目で見えるようにするのが「流れや熱の可視化」です。
ターボ機械の性能や信頼性に大きな影響を及ぼします。特に、インペラの損傷原因は振動に起因するものが最も多く、ターボ
スーパーやコンビニなどにある冷蔵ショーケースの冷気の流れや温度分布、プールにおける流れの様子などを計算機でシミュ
機械の信頼性を向上させるためには、設計段階で翼やインペラの振動特性を正確に予測し、振動強度を向上させることが不可
レーションして、その計算結果を可視化して、どのように流れているのかをお見せします。
欠です。このような観点から、現在、下記のテーマに取り組んでいます。
さらに、鳥型ロボットの羽根まわりや模型自動車周りの空気の流れを煙とレーザーシート光を用いて可視化した結果をお見
(1)翼やインペラの最適振動強度設計技術
せします。また、それらの得られた画像を解析することで速度分布を求めることも出来ます。普段目には見えない流れや温度
(2)ミスチューンがある翼・ディスク系の振動特性予測技術
分布がこんなふうになっていたんだと、そこに新しい何かが発見できるかも知れません !?
(3)摩擦や衝突を利用したダンパ翼の振動特性予測技術
(4)翼やインペラの振動応答低減技術
蒸気タービンロータ
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
左近研究室
33
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
翼・ディスク系の振動モード
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
機能性磁性材料の物性ならびに
磁性の研究
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
走行ロボット、マッコウクジラの潜水方法をまねた水中ロボット、2 脚ロボット、羽ばたきによりホバリングする鳥型ロボッ
ト等を研究しています。バイオリン演奏ロボットでは感性豊かな演奏の実現を目指しています。4 脚ロボットでは、頭部を動
かしてより動物らしい走行にチャレンジしていています。2 脚ロボットでは、人間の足部機能を研究しています。これらのロ
評価が重要である。磁化はいわゆる物質のもつ磁石の性質の強さを測るもので、
ボットたちも含め、本研究室で開発中のロボットを、展示とビデオで紹介する予定です。また、これらのロボットを動かすた
磁気材料の評価の上で一番基本的な物理量である。また、最近では宇宙からあ
めの要素技術についても展示する予定です。
るいは砂漠の真ん中まであらゆる条件でも機械が動作することが求められてい
本研究室には瞬間的で強い磁場を加えることが出来るパルス磁場発生装置が
35
1 号館 3 F/ 334 号室 ●
本研究室では、生物の形状や機能に学んだロボットを研究しています。現在は、人間形アームによるバイオリン演奏、4 足
そうした材料は磁場中で利用されるために磁場中での磁性(磁気的な性質)の
域での磁気測定装置を作成し磁気機能性合金の研究を行なっている。
渋谷研究室
いろいろなロボットたち
現代の工業材料の中には磁石や磁性体などの磁気材料が多く使われている。
る。本研究では、液体ヘリウム温度(-269 ℃)から摂氏 300 ℃程度の温度領
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
パルス磁場発生装置。
最高で 40T(40 万ガウス)の
強磁場が発生可能。
あり、数 % もの歪みを発生する新規ホイスラー合金などの磁場誘起歪みの研究
を行っている。
また、核磁気共鳴 (NMR) や電子磁気共鳴(ESR) による原子レベルでの微視
的な磁性の研究も行うことで、マクロ(巨視的)な状態からミクロ(微視的)
な状態までの物性・磁性を観察することでこれらの合金のもつ機能性について
探索している。
核磁気共鳴(NMR) および磁気熱量実験装置。
電磁石と組み合わせて磁気的な性質を探る。
30
31
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
田原研究室
36
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
医療に役立つバイオメカニクス
堤研究室
38
1 号館 6 F/ 601 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
細マッチョ系ロボット大公開!
生体組織のかたちと役割を力学的に理解する「バイオメカニクス(生体力学)
」の考え方を用い、機械・構造物の適応化のた
めの新たな設計手法と、医療に役立つ新しい技術を開発しています。骨・歯、人工骨、補正下着、細胞を対象とした実験と計
算を行っています。
私たちの研究室では、「生物に学ぶ知能システムの構築」をスローガンに、生物の神経系や筋・骨格系を参考にした、イン
テリジェントなロボットや機械システムに関する研究を進めています。
☆多自由度 6 脚ロボット:泥濘地歩行をめざして!
6 本足の昆虫を模擬し、不整地の歩行に適した 6 本足ロボットについて研究を進め
ています。実験中の 24 自由度 6 足歩行ロボット(写真)は 4 号機にあたるもので、
最近は特に泥濘地(ドロドロの沼地)での歩行に力を入れています。今年度はさらに、
泥濘地に特化した直動型 18 自由度 6 脚ロボットを開発中です。ぜひ見に来て下さい!
◆骨リモデリングを反映した骨質評価手法の開発
力と深く関連する骨のリモデリングの計算シミュレーション手法と、
アパタイト結晶配向を考慮した骨の応力解析手法を開発しています。
◆緩み抑制を狙った脊椎固定用スクリュー・ロッドの開発
☆バネ要素を有する脚型ロボット(1 脚:跳躍 ∼ 4 脚:走行)
脊椎固定用スクリューの緩みを抑制できる設計方法を研究していま
す。ロッドの剛性とスクリューの緩みの関係を調べています。
4 足動物の走るメカニズムに注目した「走るロボット」について研究を進めており、
その一環として、「ばね要素」を陽に取り入れた 1 本足の「飛び跳ねるロボット」、さ
らには 4 本足の「走るロボット(写真)
」を試作しています。めざすは世界最速! 跳躍や走行の「思考錯誤による学習的獲得」についても研究を行っています。
◆筋骨格モデルによる歩行解析
病気による筋力低下のメカニズムを明らかにするため,筋骨格シミュ
レーションを行っています。
◆新しい模擬骨の開発
☆学習して賢くなる機械システム:人も鍛えちゃいますヨ!
外科医師の手術練習を想定して、実際の骨の力学的特性に近い新しい
模擬骨を開発中です。
◆尿失禁改善下着の開発
改善効果が高いサポート下着の着圧比を計算で探っています。
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
辻上研究室
37
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
筋骨格シミュレーション
7.17
(Sun)
8.27
「動的身体バランス制御能力評価訓練デバイス」や「遠隔腕相撲システム」など、人
と機械との関係性に着目した研究にも積極的に取り組んでいます。これらのデバイス
で驚異の身体能力を手に入れよう!・・・実はそう簡単には行かないことも研究で明
らかになりつつあるんですけどね。
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
永瀬研究室
(Sat)
39
1 号館 3 F/ 334 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
" 共生 " により新たな機能が生まれる複合材料
動植物にヒントを得たユニークなロボットメカニズム
複合材料は,二種類以上の材料を組み合わせることで,素材単体よりも優れた特
性を持つ材料です。複合材料は様々な形態のものがありますが,ガラス繊維や炭素
繊維に代表される軽くて強い繊維強化プラスチック(FRP)が,航空機や自動車用
の材料として注目されています。図 1 は,炭素繊維強化複合材料が(CFRP)が 50
% 使用されているボーイング社の航空機 B787 です。この航空機の開発・製造には,
日本企業が大きく関わっています。図 2 は,カーボン繊維の織物材のどの部分に大
きな力が発生するかをコンピュータを使ってシミュレーションした結果です。この
ように複合材料は,力学的に複雑な挙動を示します。当研究室では,複合材料の内
部に発生する力をコンピューターを用いて評価したり,実際に発生しているひずみを
実験的に測定したりすることで,高機能複合材料の開発に取り組んでいます。
動植物の構造や機能を解明し、新しいロボットメカニズムを生み出すことが研究室のテーマです。通常、高性能なロボットは、
複数のセンサおよび高度なコンピュータ制御によって達成され、またそれによってロボットには知性がもたらされます。一方、
当研究室では、自然の
を解明しそれを活かすことで、あえて シンプルなメカニズムのみ によってロボットに知性をもた
らすことを追究しています。
研究テーマとしては、例えばアメーバの推進原理にヒントを得た移動ロボット メカニカルアメーバ の研究をしています。
アメーバの細胞質流動に基づく推進原理をメカニカルな機構で再現し、ガス・水道管内やヒトの大腸内、さらに血管内といっ
たこれまで極めて困難とされていた環境も容易に走行可能な移動機構の実現を目指しています。また、生体筋のように軽くて
図 1 FRP の航空機への適用
力強い人工筋肉の研究や、リハビリ機器への応用開発なども行っています。さらに動物のみならず植物にも着目しており、つ
る植物の巻きつき動作を参考にした巻きつき推進メカニズムの研究開発にも取り組んでいます。これらのロボットはビデオお
よび実機でご紹介できる予定です。
図 2 織物複合材料の力学的挙動シミュレーション
32
アメーバ規範型クローラロボット
つる植物規範型 巻きつきメカニズム
手指リハビリテーションデバイス
33
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
野口研究室
40
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
物械
質シ
化ス
学テ
科ム
機
電
子
情
報
学
科工学科
前田研究室
42
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
エネルギーの効率的な利用を考える
生活を支える鋳物 ∼鉄の組織を考える∼
野口研究室では、エネルギーの有効利用を目標に、燃焼利用した熱エネルギーの研究、太陽電池やバイオマスなどを利用し
我々の生活には、鉄は欠かせない物質です。自動車部品や産業機械部品、パイプ、構造材料と、
様々な形で必要とされています。特に、複雑な形状の製品を大量生産する場合には、鋳造による
生産が主とされています。鋳物と呼ばれる製品です。鋳造以外の工法で造ると、曲げや溶接など
様々な加工法の組合せが必要となり、生産性が低くコストがかかります。鋳造とは固体の鉄を溶
解し液体に変えて鋳型に流し込み成型する手法で、比較的自由度の高い形状を作製することが可
能です。ここでは、工程に比較的簡単な処理を加えることで材料の性質を改善する「高機能化処理」
が望まれます。特定の微量元素添加によって鉄に含まれる黒鉛組織の形を丸めた球状黒鉛鋳鉄は
成功したその一例で、割れがおこりにくく、強度も増すことから、現在も生産量が増えつつあり
ます。しかしながら、なぜ添加元素で含まれる黒鉛が丸くなるのかは定説が得られておらず、我々の研究室ではこの黒鉛組織
の成り立ちを結晶学の観点から詳しく解明することを近年のテーマとしています。
た自然エネルギーなどのようなエネルギーに関する研究をしています。
熱エネルギーの利用(燃焼技術の研究)
①乱流燃焼の研究…乱れを利用して燃焼を促進させる
→エンジン出力の向上、燃費の向上
②極めて小さな炎の研究…コンパクトで高エネルギー源
→乾電池にかわるハイパワー電池
③高温空気燃焼…廃熱などを利用して 1000℃以上の環境下での燃焼させる
→熱を捨てずにかつより少ない燃料でも燃焼可能で燃料の節約
自然エネルギーの利用
④バイオマスエネルギー発電の研究…間伐材などの木材の廃棄物を利用した発電
→化石燃料を使用しないので CO2 削減に貢献
⑤ソーラーカーの研究…太陽電池による発電エネルギーの効率のよい利用
→ FIA 公認ソーラーカーレース鈴鹿に参戦
⑥風力発電者の研究…車が走るときに前から受ける風力を利用して発電する
→太陽電池と併用してより高出力の車の開発
未処理の鋳鉄材 ( 左 ) と Mg 微量添加による球状黒鉛鋳鉄∼片状であった黒鉛組織が丸くなることで界面からの割れが起こり
にくくなり、強度も増している。
電械
機
子シ
情ス
報テ
学ム
科工学科
Ho 研究室
41
1 号館 3 F/ 334 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
タッチを感知する技術
本研究室では、織物のように柔軟な質感を持つ新しい触覚センサの開発、そのマルチ・モーダルな特性を活かすセンシング
に基づいた制御方法の開発を積極的に進めています。その実現のためにはヒトの触覚に関する機能や特性を解明することが重
要であり、ヒトのような腕使いの巧みさをロボットに与えることが私たちの最終目標です。ロボット研究の一分野に「マスター・
スレーブ・システム」というもの
があります。これは、操作者から
ロボットへの一方向の制御ではな
く、操作者とロボットの間で情報
がやり取りされる双方向の制御で
す。これを実現するために以下の
二つの研究も進めているところで
す。
(1)触覚のセンサ技術の開発:私
たちの開発している、感圧導電糸
からなる柔軟な布センサは、高度
信号処理技術を用いることにより、
マルチ感覚(近接・触覚・すべり)
を同時に感知できます。
(2)触覚提示装置の開発:これは、
ロボット上の触覚センサによって
得られた触感(圧力・摩擦・すべり)
をヒトの指先に再現できる装置で
す。
34
物械
質シ
化ス
学テ
科ム
機
電
子
情
報
学
科工学科
森研究室
43
1 号館 3 F/ 342 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
より強い材料、より機能性に優れた材料を
創り出すことを目指して
私たちの研究室では、常温・短時間でセラミックスや金属膜を形成可能な「エアロゾルデポジション(AD)法」や溶接に
よる接合が困難なアルミ合金や、融点の異なる材料を接合することができる「摩擦撹拌接合(FSW)法」を用いた高機能・
高強度材料の創製に関する研究を行っております。特に、これらのプロセスで作製した材料の微細組織評価、機械的特性や疲
労強度評価を中心に取り組んでいます。特に AD 法は従来技術と比較して短時間プロセスであり、熱を全く加える必要がない
ため省エネルギープロセスとしても注目されている材料プロセスです。
例えば、写真に示すような色鮮やかで傷のつきにくい(機械的特性の高い)塗膜を創ることに成功しています。材料を作る
装置も自分たちで工夫して設計・加工して作ります。一緒に研究して、今まで誰も知らないような材料を創ってみませんか?
エアロゾルデポジション法で創った硬質装飾膜
35
物質化学科
グリーンケミストリーの
理論と技術を学びます。
グリーンケミストリー(環境にやさしい化学)をテーマに掲げ、
理論と実践の両面から、国際レベルの技術者を育成します。
青井研究室
44
●
身近で利用されている無線機能性薄膜材料
薄膜材料と聞いて、どのようなものを想像するでしょうか?実は薄膜材料は身の回りにあふれかえっているのです。スナッ
ク菓子の包装袋、ここにはお菓子の劣化を防ぐために薄膜がコーティングされています。液晶ディスプレイには、透明で電気
を流す薄膜材料がガラスにコーティングされています。薄膜材料は目立たないところで我々の周りにあふれかえっているので
す。
私たちの研究室では、薄膜材料に関する研究を行っています。今まで使われてきている材料よりも優れた特性を持つ薄膜材
料、今までにない全く新しい機能を持つ薄膜材料を作り出そうと日夜努力しています。
レーザーを利用した薄膜合成装置
多孔質酸化チタン薄膜の断面電子顕微鏡写真
物 質 化 学 科
Department of Materials Chemistry
物質化学科
岩澤研究室
45
1 号館 2 F/ 201 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
実用的触媒プロセスの開発
学 び の ポ イント
●
「グリーンケミストリー」をテーマにカリキュラムを編成
環 境や 資 源、エネルギー、リサイクル 等、地 球 環 境に配 慮した
技 術 のための 研究・教 育を実 践。現 場に強い人材を育成します。
●
社会で求められる能力を育成する科目を多彩に展開
課 題 発 見・解決能 力、プレゼンテーション 能 力の 養 成を重 視。
学生 が主体 的に取り組む 科目を1年生 から配 置しています。
上に示す 4 つの有機分子は抗癌活性等の薬理活性を持つ天然化合物です。これらは天然からはごく少量しか採取することが
できないので、人工的に大量生産することが望まれます。けれども、赤で記した「軸不斉骨格」の部分を高品質に作ることが
●
「JABEE」認定プログラムで国際レベルの技術者を養成
物 質化 学 科 の 教 育カリキュラムは日本 技 術 者 教 育 認 定 機構(JABEE)認 定プログラム。
卒 業と同時に認 定され、技 術 士 試 験の 一次 試 験 が免除されます。
●
難しいため、安く大量に安全かつ高品質に人工合成しにくい状況にあります。我々はこの問題の解決に取り組んでいます。方
法として新しい触媒プロセスを開発する手法を採用しています。まだ端緒に就いたばかりの研究ですが、下記はその一例です。
進 路や興味に合わせて選択できる4つの分野の特別研究
特別研究は「分析・環 境化 学 系」
「 無 機・セラミックス 系」
「 有 機・高分 子 系」
「生物 機能 分 子系」の4つのコースから選 択できます。
36
37
物質化学科
内田研究室
46
1 号館 2 F/ 202 号室前 ●
7.17
物質化学科
(Sun)
糟野研究室
48
1 号館 2 F/廊下 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
色の足し算、引き算とロータス効果
新しい電気分析法の開発
色を足し合わせてカラースライムを作ろう
超撥水性を体験しよう
「電気」は、私たちの日常生活に欠かせないものです。テレビやパソコン、冷蔵庫といった電化製品はもちろんのことですが、
動物や植物が行っている呼吸や光合成にも電気が関与しています。当研究室では、実際に光合成をしている植物や細菌から効
率よく電気を取り出したり、生体類似反応を人工的に構築して生体反応の理解を深める研究をしています。また、電気が関与
する反応を利用して、生体関連物質や重金属イオンなどの新たな分析法・定量法の開発も目指しています。
下の写真は、近年作製したフロー系のイオン定量用電解セルです。同セルを用いれば、99 ∼ 101%の正確さと 0.1% 程度
の精度で、イオン種の定量が可能になりました。
内田研究室では、光を当てると色の変わる色素の研究をしています。色の3原色は黄、青、赤(マゼンダ)です。市販のカ
ラーサインペンをペーパークロマトグラフィーで分解すると、このような3原色でできていることがわかります。黄色と青を
混ぜると緑色ができ、青とマゼンダを混ぜると紫色になります。また、マゼンダと黄色を混ぜるとオレンジになります。混合
比を変えると微妙な色が作れます。三色全部混ぜると灰色になります。では、実際に混ぜてあなたの色を作ってみましょう!
スライムにしてお持ち帰りください。また、内田研では光を当てるとハスの葉がもつ超撥水性が発現する表面も研究していま
す。これは、ろうそくのススを使っても簡単に再現できます。実際にお試しください。
物質化学科
大柳研究室
47
1 号館 2 F/廊下 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
透明なセラミックスと水素エネルギーの貯蔵・放出
透明なセラミックスは、レーザー材料、赤外線用窓材とし
て利用されています。しかし、多くのセラミックスは、光が、
結晶間の伱間で散乱するため不透明です。本研究室ではセラ
ミックスの結晶をナノスケールに制御し、結晶間の伱間をな
くすことで世界トップクラスの光透過性を示しました。
また、次世代のクリーンエネルギーとして期待されている
水素の貯蔵材料に関する研究も行っています。水素は燃焼エ
ネルギーが大きく有望なエネルギー源である反面、爆発性の
高い気体であるため危険な物質です。本研究室では、この水
素を安全でコンパクトに貯蔵するために金属を用いています。
38
物質化学科
白神研究室
49
●
セメントと蛍光体 ∼身近ながら知られていない物質∼
セメントと蛍光体は、建造物や蛍光灯など非常に身近なところに使われているにもかかわらず、とても の多い物質です。
そもそもセメントは、なぜ水と混ぜると固まるのか分かってはいません。水と反応すると難溶性の様々な水和物が生じるこ
とは分かっていますが、これらの水和物がどのような相互作用で付着しているのかは、まだまだ仮説の段階でしかありません。
これらの水和物は時間がたつとその相組成や分量が大きく変化し、きわめて複雑な挙動を示すことが研究を困難にしているの
です。われわれは困難ながらその複雑な水和物を、解きほぐしながら研究を続けています。これらの水和物の重水和物(重
水 D2O で合成した水和物)を一つ一つ作製し、その構造や熱分解特性、ラマン散乱などの機器を用いた分析を行うとともに、
透過型電子顕微鏡(TEM)を用いての、主要水和物である C-S-H(こ
れも全く正体不明!)の組成について研究を始めています。また、こ
れらの水和物は難溶性ながら、水に溶けると塩基性を示すものがほと
んどです。その性質があるため、鉄筋コンクリートに用いた場合、鉄
筋や鉄骨をさびにくくしているのですが、長期間、大気中にさらされ
ますと、空気中の二酸化炭素と反応して炭酸塩となり、中性物質へと
変化します。そうなると中の鉄筋や鉄骨がさび始めて建造物が傷んで
きます。この対策についても長年の課題です。
蛍光体はまだまだ なぜ光るか? という根本的な問題に答えられて
いないのが実情です。それゆえ、手当たり次第に母材を選定し、未来
の照明としての可能性を追求しています。われわれは結晶の対称性を
調べることによって発光メカニズムの詳細を明らかにしようと取り組
んでいます。写真で示したように一種類の物質で白色に光る蛍光体も
あります。われわれは、ラマン散乱分光法を用いて、蛍光の微細構造
について研究しています。
CaSnO3 に Pr を 0.25% ∼ 1.25% 添加した蛍光体
39
物質化学科
富崎研究室
50
1 号館 2 F/廊下 ●
7.17
物質化学科
(Sun)
林研究室
52
●
入浴剤の色を作ろう!
高分子化学の世界
富
∼ポスターのような TV 画面はできるのか∼
研究室では、生物が進化の過程で獲得した機能
に着目することで、革新的な未来材料創製を行ってい
TV やパソコン画面に使用されている「液晶」の機能をもつ「高分子フィルム」がつくれたら面白いと思いませんか?
ます。具体的には、アミノ酸が数個から数十個連結し
液晶の分子は細長くて固いため、互いに平行に並びやすい性質をもっています。鉛筆やマッチ棒が並びやすいのと同じ理屈
たペプチドを基体として、有機―無機複合材料や分子
です。液晶分子は電場によって、並ぶ方向が変わるので、これを利用して光をコントロールすることができます。これが液晶
情報デバイス、人工酵素の創製にチャレンジしていま
表示の原理です。
す。
高分子フィルムは柔軟で軽く、透明であるなどの特長をもっています。私たちの研究室では、
「液晶の機能」と「高分子の特長」
研究室公開では、入浴剤の着色料として用いられて
をあわせもった機能高分子材料の基礎研究を行っています。
いるフルオレセイン(黄色 201 号)を化学合成し、酸
性およびアルカリ性水溶中におけるフルオレセインの
蛍光発光について実験します。
分子を並べて光をコントロールする
物質化学科
中沖研究室
51
1 号館 2 F/ 204 号室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
実用的で環境を考えた高分子材料
中沖研究室では、地球環境を考えた生分解性プラスチック材料の研究を行っています。将来の地球環境を考えた時、石油に
依存しない循環型材料の開発は急務といえます。本研究室ではバイオマスを利用したバイオプラスチックの生合成や、実用化
に向けた力学物性の研究を進めています。また最新の設備を用いた合成高分子の分子構造解析によるアカデミックな側面から
のサポートもしています。大学院に進学した学生は自分で行った研究内容を高分子学会や時には国際学会で発表を行っていま
す。
【研究テーマの例】
1) 微生物培養によるバイオプラスチックの生合成
2) 生分解性プラスチックの力学物性の改善
3) ゲル化過程を利用した超高強度材料
その他、企業との共同研究多数。
【学術論文の例】
大学院生の出してくれた研究成果を学術論文にしています。
Biosynthetic Process and Characterization of Poly (3-hydroxybutyrate-co-3-hydroxyvalerate)-block-poly(3hydroxybutyrate) by R. eutropha
T. Nakaoki, R. Yamagishi, D. Ishii, J. Polym. Environ ., 23, 487(2015).
40
物質化学科
いろいろな液晶ポリマー
8.27
藤原研究室
53
1 号館 2 F/廊下 ●
(Sat)
電磁波を用いた科学分析
分析機器が発達したおかげで、多量のサンプルを簡単にすばや
く、しかも精度よく分析することが可能となりました。しかし、
まだまだ分析することが難しい分野が残されています。それは、
いろいろなものが複雑に共存している環境試料(特に土壌)
、傷つ
けることができない貴重な考古試料、有機物と無機物が共存する
金属錯体試料です。我々はこの難しい課題に対して、できるだけ
多くの有用な情報をとりだすことができるように、いくつかの科
学分析法を組み合わせたり、新しい解析法を考えたりしています。
今回は、主に X 線・紫外線・可視光を用いた簡単な分析装置を紹
介し、いくつかの興味深いデータについても説明します。
土壌試料は琵琶湖周辺の松・竹・杉・落葉広葉樹などの異なる
植生を有する森林土壌を種々のポイントで採取し、一般的な前処
理を行った後分析しました。考古試料としては龍谷大学大宮図書
館が所蔵している『大谷コレクション(中国西域地区からの将来
品)
』の古銭および奈良絵本などを選択し、表面および裏面の各ポ
イントで測定しました。これらは、X 線顕微鏡および反射スペク
トル計を用いて、大気中で測定しています。
一方、金属錯体試料では、主に X 線光電子分光装置を用いて、
試料中に含まれている元素の種類と量だけでなく、状態(電子密
度や化学結合の強さなど)についての情報を得ています。これら
のデータの正しさを検証するために、分子軌道法を使った理論計
算も行っています。
土壌試料のサンプリング
考古試料(古銭・せん類)
蛍光 X 線装置
41
物質化学科
宮武研究室
54
●
既成のメディアの枠を超え、
人とITが共存する社会を目指す。
生体分子を使った物質化学
生物の体の中で働く分子は非常に高い効率で反応を進めたり、決められた分子だけを見極めて反応させたりなど、人工のシ
ステムでは到底できないような優れた特長を持っています。当研究室では生体分子の構造や性質を調べて、以下①、②のよう
ものの本質や原理を探る「理学」と、
それを社会に活かす「工学」を融合させた3つの学問分野を、
な分子システムを人工的に創ることを目標にしています。
それぞれ充実の最新設備を用いて学びます。
①光合成をまねた光捕集システム
光合成生物は太陽光を効率よく吸収するために、たくさんのクロロフィル分子が
集まった「集光アンテナ」とよばれる組織をもっています。当研究室では、さまざ
まな分子構造をもつ人工クロロフィル分子を合成し、その分子集合体の構造や機能
を調べることで、光合成の集光アンテナと同じように光エネルギーを効率よく捕集
できる超分子システムの構築を目指しています。
②細胞モデルを用いた分子センサー
リボソームとは脂質分子が集まってできた分子膜によるカプセル状の構造体で、
細胞のモデルとなるだけでなく、薬物輸送などさまざまな応用が期待されています。
当究室では、リボソームの内部に蛍光色素を封入し、ポリペプチドなどの(生体)
高分子がリボソームの分子膜を透過する現象を利用して、光によって酵素活性の評
価や分子の検出・定量が行える分子センサーの開発を行っています。
情 報 メ デ ィ ア学科
Department of Media Informatics
物質化学科
和田研究室
55
1 号館 2 F/廊下 ●
8.27
(Sat)
エネルギー問題や環境問題の解決を目指した材料開発
和田研究室では「エネルギー問題」や「環境問題」の解決をめざして、次世代薄膜太陽電池や鉛を含まない圧電材料の研究
学 び の ポ イント
開発を行っています。特に次世代薄膜太陽電池の開発は「低炭素社会」をめざした国家プロジェクトとして推進しています。
研究室の学生はコンピューターを用いた材料設計、各種機器を用いた材料合成、最新の装置を用いたセラミックスや薄膜の作
製、X 線回析や電子顕微鏡を用いた結晶構造解析、各種電気特性の評価と、幅広く
●
取り組んでいます。下の図は、研究室で取り組んでいる太陽電池材料 CuInSe2 の
結晶構造と化学結合の状態です。
オープンキャンパスでは、超伝導体による磁気浮上実験や酢酸ナトリウム三水塩
の過冷却を利用した発熱実験を体感してもらう予定です。
大学での学びと未来の可能性を広げる少人数制教育
1年生の「情報メディア基 礎 セミナー」、3コースの 学生 が1つの課 題に取り組む
「コラボレーション演習」等、7∼8人の 少人 数制で学びます。
●
3つの「専門コース」で、進 路に応じて専門性を追求
「情 報システム」
「 メディア工学」
「 ソフトウェア科 学」から専 門 分 野を学修しながら、
興味に応じて他 分 野 の講 義も履修 可能。
●
2年生からの多彩な「演習科目」で、実践力を育成
「オブジェクト指向プログラミング・演習」等、座 学と演習がセットになった科目を設け、
ものづくりの 実 践 力を培います。
●
第一線で経 験を積んだ教 員の「現場がわかる」講義
企 業 の 研究 所等、ITの 現 場で活躍してきた多 彩な 経 歴を持つ 教 員 が 在 籍。
プロに必要な知 識・技 術・心 構えを知ることが できます。
42
43
情報メディア学科
岡田研究室
情報メディア学科
56
●
片岡研究室
58
7 号館 1 F/メディア処理室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
龍谷大学デジタルアーカイブの世界
聞きたい人だけに聞きたい音を届ける
3 次元コンピュータグラフィックスは目覚し
スピーカで音を再生すると全方向に広がります。特定の方向だけ、特定のエリアのみに音(音声)を届けることができれば
い技術の進歩に伴い、様々な分野で利用され、
便利なことが実現できます。例えば、美術館や博物館で展示物を見ながら、その作品の説明を聞きたいことがあります。あら
目にする機会が多いといえます。また、物体の
かじめヘッドホンと解説装置を借りておけば良いのですが、もし、作品の前に立っている人だけに解説の音声を届けることが
復元技術も進歩し、より高精細に三次元形状を
できれば、周りの雰囲気を乱さず快適に鑑賞することができます。
計測する手法が確立されてきました。この技術
目的の方向だけに音を届けるためには、1 つのスピーカでは実現できません。数個のスピーカを用いてスピーカアレーを組
は、CAD などの工業製品の設計や、医用、建築、
み、それぞれのスピーカから出す音を適切に制御する必要があります。音は波ですから、その振幅と位相を制御することによっ
重要文化財の保存等において幅広い分野で必要
て、目的方向では位相が合って元の音が再生され、他の方向では位相
とされています。より簡便に、短時間に、かつ
がずれ、互いを打ち消し合い音量が小さくなるようします。
高精細に三次元形状の計測を行うことが必要で
また、スピーカへの入力信号をあらかじめバラバラに分解しておき、
あると考えます。3 次元形状計測技術は、国宝
目的方向外での聞き取り難さをさらに追求した方法も検討していま
や重要文化財などの歴史的に貴重なものを後世
す。
に伝えるために、劣化のない形でデジタル保存
当研究室では、このようなオーディオ信号や音声に関する面白いこ
を行うことにつながります。今回、京都聖護院
と、便利なことを実現しながら、新しい技術の創出を目指しています。
の重要文化財の不動明王像に対して 3 次元計測
装置によって表面形状の外殻に相当する 3 次元
形状データ(簡易形状)を生成し、この後、表
面に微細な凹凸形状を覆うことで、彩色および
截金を含めた表面状態の復元を試みました。
不動明王立像(聖護院)
情報メディア学科
3D 截金復元
奥研究室
57
●
情報メディア学科
芝研究室
59
7 号館 1 F/コラボレーション演習室 ●
7.17
(Sun)
人とコンテンツとの出会いを支援する情報推薦システム
並列分散処理とシステムソフトウェア
情報推薦システムで人とコンテンツとの出会いを支援することが、本研究室の理念です。
本や音楽、映画、料理レシピ、レストラン、観光スポットなど、世の中には魅力的で多種多様なコンテンツが れかえって
います。このようなコンテンツの中から、感動するようなコンテンツに巡り会うことを考えるとワクワクしませんか。しかし、
コンテンツの数があまりにも膨大過ぎてその多くは見過ごされてしまいがちです。情報推薦システムは、膨大なコンテンツの
中から、その時、その場、その人に合ったコンテンツを提供してくれます。
その実現のためには、人を知る、コンテンツを知る、人とコンテンツとの関係を知ることが主要な課題となります。その人
はどのような嗜好をもつのか、そのコンテンツはどのような特徴をもつのか、またどのような人がどのようなコンテンツを好
むのか、これらを明らかにしていく必要があります。
そこで重要な手掛かりとなるのがデータです。商品の購入履歴や閲覧履歴、投稿レビュー、Twitter や Flickr といったソーシャ
ルメディアなど、日々大量のデータが生み出されています。このような大量のデータを解析することで、人とコンテンツとの
出会いを支援する情報推薦システムの実現を目指しています。
計算機資源を効率的に活用するためのシステムソフトウェアの構成法について研究しています。例えば、オペレーティング
システムは、計算機システムにおいて最も重要な役割を果たすソフトウェアです。オペレーティングシステムによってメモリ
や CPU などの資源の仮想化・多重化が実現されると、単一の資源を複数あるかのように利用することが可能になります。また、
仮想化技術を用いると、多数の仮想計算機を実現することができます。このとき、資源を有効利用するためには、実資源をど
のように仮想計算機に分配するかが重要になります。
複雑な問題を短時間で処理するために、ネットワークで接
続された複数の計算機を使用して並列分散処理を行うことは
有効な手段のひとつです。また、インターネットには、多く
計算機が接続されています。これらの計算機をより積極的に
協調させることができれば、インターネット上の多数の計算
機を有効に活用することが可能になります。グリッドや P2P
の技術を用いて多数の計算機を協調させることができれば、
高度な計算を短時間で行うことや、大量のデータを共有し利
用することが可能になります。
44
45
情報メディア学科
新川研究室
60
7 号館 1 F/コラボレーション演習室 ●
7.17
情報メディア学科
(Sun)
7.17
外村研究室
62
7 号館 1 F/メディア処理室 ●
(Sun)
8.27
(Sat)
天に代わりて不義を討つ
体感するインタラクション空間
ソフトウェアにおける不義(正しくないこと)はバグ(bug - 虫)と呼ばれ、これを取
り除くことがソフトウェア開発作業の少なからぬ部分を占めています(虫を取り除くとい
う意味から、英語でデバッグと呼びます)
。これはきわめて非生産的な作業であり、バグを
いかにして減らすかがソフトウェア工学の課題の一つとなっています。バグの語源は、一
説では、1940 年代に製作された黎明期のコンピュータである Harvard Mark II に入り込
んだ一匹の蛾(虫の一種)が誤動作を引き起こしたことに起因すると言われています。こ
の問題を解決するには三つの方法が考えられます。一つ目は入り込んだ虫を効率的に発見
し取り除く方法を見出すこと、二つ目は、虫が入り込まない工夫をすること、そして三つ
目は虫そのものをいなくすることです。このなかで三番目の方法が最も確実に問題を解決
できますが、最も困難なものであることも確かです。本研究室ではソフトウェア開発にお
いてバグそのものをなくしてしまう、すなわち、
「天に代わりて不義(バグ)を討つ」ため
の研究を行っています。このためには、まずソフトウェアにおいて「正しい」とはなにか
を厳密に定義する必要があります。ここでは、正しさを二つの視点から考えます。ひとつは実行プロセスから見た正しさで、
ソフトウェアが意図した通りの動作をするかが判断基準となります。もう一つは実行結果から見た正しさで、ソフトウェアを
使った結果得られたデータが意図したものと一致するかが判断基準となります。これら二つの観点からのバグを、ソフトウェ
アの設計段階で発生させないため、正確なソフトウェアの模型(モデル)を使った正しさの証明・検証およびシミュレーショ
ンを行うための方法論についての研究を進めています。また、最近のソフトウェアは個々のコンピュータ上だけでなく、イン
ターネット上に構築された仮想的な計算環境で稼働することが求められています。このような環境はクラウドコンピューティ
ングと呼ばれ近年さまざまな分野で急速に普及が進んでいます。この環境の下では、実行プロセスや実行結果がこれまでとは
大きく異なる形で観測されることが分かっていますが、正しさという観点からどうなるかは、まだ完全には解明されていませ
ん。現在、この方面の研究も進めています。
人間は、五感や体を駆使して常に周囲の環境とやりとり(インタラクション)をしています。一方で、ますます進歩する様々
情報メディア学科
曽我研究室
61
7 号館 1 F/コラボレーション演習室 ●
7.17
8.27
(Sun)
な情報機器は、道具として、空間として、私たちをとりまく環境、すなわち情報環境となりつつあります。そこで、私たちの
研究室では、人がこうした情報環境とインタラクションすることで、人に新しい感覚の体験をもたらすシステムを実現し、将
来の情報環境を創造することをめざしています。具体的には、
(1)日常にあったらいいな、を形にする新しいコンセプト
(2)人にとって自然に関われる直観的なインタフェース
(3)様々なセンサーやディスプレイを駆使する情報処理方法
などを特徴とするシステムの研究を進めています。
今回の公開では、大画面ディスプレイが連なる アンビエ
ント・ウォール による、直感的でインタラクティブな、ちょっ
と不思議で楽しい空間をはじめ,進めている研究の一端をお
見せします。是非体感してください。
人に反応する壁!?
情報メディア学科
(Sat)
野村研究室
63
7 号館 1 F/コラボレーション演習室 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
デジタル技術を使った文化・芸能の学習支援
人間とロボットの心理的・社会的関係
CG や VR(仮想現実)
、インタラクティブ技術などを使って、日本文
人が他者との対話場面において起こす心の動きを研究する学問分野が対人心理学であるとすれば、人が人工知能(Artificial
化や伝統芸能の学習を支援するシステムを開発しています。
Intelligence: AI)との対話場面において起こす心の動きや、ロボットとの対話場面において起こす心の動きを研究する学問分
野を、対 AI 心理学、対ロボット心理学と呼んでも差し支えはないでしょう。そして、AI やロボットとの対話において、人間
・昔のすごろくで遊ぼう!
同士の対話と同様とまでは言えないまでも、使用者は心理的な反応を引き起こされる可能性が高いことが、90 年代から指摘
デジタル技術を使って江戸時代のすごろくをコンピュータ上で再現し
されています。人間同士の対話において引き起こされる心理状態には、当然当人にとって望ましい喜びや満足感などのプラス
ました。Wii リモコンでサイコロを振ったり、コマの移動をアニメー
のものもあれば、望ましくない怒り、悲しみなどのマイナスのものもあります。とすれば、AI やロボットの設計を一歩間違
ションで確認できます。
えれば、使用者にとって望ましくない負の心理状態が引き起こされる可能性もあります。
江戸時代のすごろくの再現
・VR ゴーグルを使ったバーチャル体験
ゴーグルを被って CG 再現した仮想空間を散策してみましょう。
本研究室では、人間とロボットが対話を行うとき、人間側のどのような心理的性質が対話の際の行動に影響を与えるかを、
心理学の手法を用いて調べようとしています。この研究では、心理尺度という人間の心理状態を測定するための手法を用いた
絵で
り、実際にロボットと人間を対話させる実験を行ったりしています。また、日本人のロボット好きは世界的には珍しいほうで
囲まれた部屋を 360 度見渡したり、神社参拝の作法を体験したりする
あると言われていますが、これが本当かどうかを実際に調査し、意外にそうでない面があることや、年代によって意識差があ
ことができます。
ることもわかってきています。
この分野は研究自体の歴史が浅い分、非常にホットなテーマでもあり、一人一人の研究者に理工学と人文・社会科学の両方
・タブレットで動作する舞踊や音楽の作成支援システ
ム
の視点が要求される幅広さと面白さを持っています。
短い動作を自動的に組み合わせて新しい振付を作成したり、音の高さを
表す線をつなぐことで声明(仏教音楽)の楽譜を作成したりすることが
できます。
http://motionlab.jp
46
VR ゴーグル
47
情報メディア学科
長谷研究室
64
7 号館 1 F/コラボレーション演習室 ●
7.17
情報メディア学科
(Sun)
三浦研究室
66
7 号館 1 F/コラボレーション演習室 ●
人にやさしい情報技術
7.17
(Sun)
音楽総合研究所
音楽を科学的に研究しよう !
みなさんに身近な、携帯電話、携帯ゲーム機、テレビ、ビデオ機器、カメラ、などには、たくさんの組み込み型と言われる
マイクロコンピュータが搭載されています。
そのコンピュータは組み込み用のソフトウエアで動いており、これら全体を組み込みシステムと言います。昨年、小惑星の
イトカワから無事帰還したことで話題になった探査機のはやぶさも、組み込みシステムで動いていました。この組み込みシス
テムは、パソコンで使われるシステムと大きく違う特徴があります。長谷研究室ではこの組み込みシステム技術の研究をして
います。
当研究室では,音楽・音に関する様々な研究を行なっています.
たとえば…
♪ピアノ奏者の手指と上半身の動きと熟達度の関係
♪ハイレゾ音源の聴取による品質評価
♪音に対する感性を育てる聴能形成の実施
♪ Arduino と心拍を用いた心理状態の推定
♪脳波測定に基づいた音響デザインにおけるアフォーダンス理論の提案
♪楽曲から抽出した楽器パートの音響波形を用いた楽曲構造解析手法の提案
♪ポピュラー楽曲のビックデータを用いた音響信号からの和音推定
♪モーションキャプチャを用いたチェロ演奏の動きによるワイヤーフレーム動画の作成
♪視覚と聴覚の相互作用∼ピアノ演奏の動作解析による検討∼ などなど…
まさに音楽総合研究所と言えるようなテーマが盛りだくさんです!
音楽が好きな方や楽器に興味を持っている方など,少しでも興味を持った方は,デモをたくさん準備しているので,
ぜひ!!足を運んでみてください☆
情報メディア学科
藤田研究室
65
7 号館 1 F/コラボレーション演習室 ●
7.17
(Sun)
8.27
情報メディア学科
吉見研究室
(Sat)
67
●
メディア・フォレンシック
言葉のわかるコンピュータをめざして
画像確率モデルに基づいた画像処理、特に、焦点ずれ劣化画像や運動劣化画像などの劣化画像の復元処理、JPEG 画像の画
私たちは、普段、本を読んだり、文章を書いたり、友達とおしゃべりをしたりということをほとんど苦労せずに行なってい
質改善処理、布の汚れの鮮明化など、画像の鮮明化処理に関する研究を行っています。画像に対して確率的な数学モデルを適
ます。しかし、ときには、日本語の本ではなく英語の本を読んだり、内容の難しい本を読んだりしなければならないこともあ
用し、さまざまな画像処理アルゴリズムを研究・開発しています。
ります。このようなときに、英語を日本語に翻訳することができたり、難しい文章を簡単な文章に書き換えることができるコ
ンピュータがあるととても便利です。
また、下図のようなコンピュータがあると英語の勉強がはかどります。このコンピュータは、どれくらいの難しさの英語の文
章を私たちがどれくらいの速さで読めたら、私たちにどれくらいの英語の読解力があるかを教えてくれます。研究室では、こ
のようなコンピュータの実現をめざして研究に取り組んでいます。
48
49
情報メディア学科
渡辺研究室
68
7 号館 1 F/コラボレーション演習室 ●
戦国武将 No.1 は誰だ
インターネットで公開され
ている情報を利用する研究
7.17
(Sun)
理学と工学、両方のセンスと知識、
技術を養います。
工学的知識・技術と生態学的知識の両方を学ぶことで、
環境問題に積極的に取り組み、解決しうる人材を育成します。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。誰
が戦国武将 No.1 か、なかなか結論が
で ま せ ん。 そ こ で、Google の Web
検索技術(PageRank アルゴリズム)
と Wikipedia のハイパーリンクで表
現された知識を利用して、誰が戦国武
将 No.1 なのか決めましょう。戦国武
将だけでなく、
「きのこの山」と「た
けのこの里」の勝負もできます。この
展示は、演習科目「メディア工学演習」
の学修内容にもとづいています。どん
な演習なのかも一緒にご覧ください。
環 境 ソ リ ュ ー シ ョ ン工学科
Department of Environmental Solution Technology
学 び の ポ イント
●
環境工学と生態学を融合させ、人と自然の共生を追究
工学 系 教 員と生 態 学 系 教 員の比 率は1:1。両 方のセンスを併せ 持ち、
自然 科 学 の 観 点で 環 境問題を解決できる人材の育成を目指します。
●
4年間を通じ、実験・実習等のフィールドワークを重視
キャンパ ス敷 地内にある里山「龍谷 の 森」や 琵 琶 湖に隣 接する地の利を活かし、
フィールドワークを積 極的に実 践しています。
●
博物館の学芸員、および中高の教 員 免許(理科)が取得可能
博 物 館の管 理・運営・調 査を行う博 物 館学 芸 員の 資 格が 取得可能。
また教職 課程で、中 学・高 校 の 理 科 教 諭の 一種 免許 状の取得が 可能です。
●
最新の研究設備を整え、実践的な学びを実現
研究機 器を定 期的に更 新。常に最 新機 器をそろえている企 業 等と同様 の 環 境を整 え、
実 社 会 の 現 場での対応 力を高めています。
50
51
環境ソリューション工学科
浅野研究室
環境ソリューション工学科
69
●
私たちの日常生活を営む上で必要不可欠な物質である「水」は、様々な分野において使用された後に「排水 ( 汚れた水 )」
となります。排水には、汚れの原因である様々な有機、無機物質が含まれていることから、これらを水中から取り除くために
排水処理が行われています。現在、わが国をはじめ世界各国においては様々な方法による排水処理が行われていますが、なか
には費用対効果等の理由から、持続的に排水処理を行うことが出来ない場合があります。当研究室においては、できる限り低
) から作成した水質浄化材 ( 図 -1) によ
る排水処理を試みました。水質浄化材を用いた排水処理実験を行ったところ、汚れの原因であった水中の有害重金属 ( 今回は
亜鉛を用いました ) を、約 16 時間において約 8 割程度除去することが出来ました ( 図 -2)。現在、この水質浄化材を用いて、
排水中の他の有害
重 金 属 の 処 理 や、
この排水処理方法
における処理のメ
カニズムの解明に
向けての数々の検
討を行っています。
図 -1
環境ソリューション工学科
市川研究室
70
7 号館 地下/ロビー ●
図 -2
7.17
(Sun)
「環境」問題の「ソリューション(解決)
」を、生
態学も含めた「工学」的な手法や技術に求める事を
看板としている当学科の中で、当研究室では「水」
や「未利用資源・廃棄物」、
「土壌」の汚染等の問題に、
物理・化学を基礎とした【ナノ粒子】
【ナノバブル】
【膜】
【凝集】【オゾン】といった技術で挑戦しています。
例えば水の問題としては、濁りや色、病原菌
砂粒子の表面を覆うナノ粒子
実験で用いているセラミック膜
や害のある化学物質の混入がありますし、日本
真ん中の黒い三角のエリアが直径
セラミックス(陶磁器)製なので薬品に強く、
は製鉄の国ですので鉄を取った後の鉄鋼スラグ
数 mm の砂粒子の断面で、その表
様々な薬品を使って(効率的に)洗浄する研
と呼ばれる石に近い副産物は、有効利用したい
面の Ca 濃度が高く、薄くコーティ
究をしています
ものです。汚染した土壌は他の廃棄物と違い、
ングできた事が分ります
本来「捨てる」という性質のものではなく量が
膨大であるため他の廃棄物と性質を異にします。
【ナノ粒子】関連では、土壌の粒ひとつずつをナノ粒子で薄くコーティン
グすることで、土に付着したセシウムや重金属が水に溶け出てこないよう
にする技術の確立に挑戦しています。
【膜】処理は細かい目があいた樹脂フィ
ルムやセラミックで水の汚れを濾(こ)す方法ですが、それらに関する研
究では、膜の目詰まり(ファウリング:膜の汚れ)を効率よく除去する(洗
う)方法や汚れにくくする技術の開発を行っています。
【凝集】は水の中の
小さい粒同士を薬剤でくっつけて大きくして沈殿、除去しやすくする技術
水中の茶色い濁り成分が凝集して沈殿して
ですが、その薬剤(凝集剤)を植物の種から抽出したり生分解性ポリマー
きれいな水ができる様子
から合成したりして、安全かつ沈殿させた汚泥が農地などに利用しやすい この凝集を起こす成分を 汚泥が地球に還りやすい木
凝集剤を開発することにチャレンジしています。
の実に求める研究などをしています
環境ソリューション工学科
岸本研究室
72
7 号館 地下/ロビー ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
健全な水循環・利用システム構築に向けた取り組み
瀬田丘陵の大気質を調べる
水質システム工学研究室(岸本研究室)では健全な都市水再生利用システムの構築を目指し、水質形成に関連するシステム
(水質システム)を工学的な視点から捉え、これを理解し、制御するために以下のような研究を進めています。
① 琵琶湖の水質形成に関する研究
② 水処理・資源回収技術の開発
③ 自動制御分散型再生水生成システムの
開発
私たちの研究室では、瀬田のキャンパスや
隣接する龍谷の森で大気環境の観測を行って
います。また、大気浄化や環境アセスメント、
越境汚染の評価に役立てるために、大気汚染
物質の輸送や拡散をパソコンで計算していま
す。
瀬田のキャンパス周辺は丘陵地帯にあり、
あまり人間活動の影響を受けていないと思わ
れます。しかし、大気汚染物質は、近隣の大
都市や東アジアの国々からも輸送されます。
例えば、黄砂が飛んでくるときは瀬田のキャ
ンパスでも微小粒子状物質 PM2.5 の量は増
えます。龍谷の森内では樹木の浄化と遮風作
用と思われるオゾンや二酸化窒素の濃度減衰
が観測されました。
研究室の取り組み
52
71
●
環境技術の進化 ―水・土・余物を対象に―
廃材を利用した排水処理技術の開発
コストかつ省エネルギーで排水処理を行うことをめざして、廃材 ( 炭とアルミ切削
奥田研究室
皆さんは近い将来「石油が枯渇する」と
いう話しを聞かれたことがあると思います。
また、地球温暖化問題も突き詰めるとエネ
ルギー問題に帰着します。加えて、新興国
の経済発展に伴って、私たちの生活に欠か
すことのできない鉱物資源やリンなどの栄
養塩類の枯渇、それによる価格の高騰が危
惧されています。
そこで、本研究室では省エネルギー型排
水処理プロセスの開発や排水からの資源・
エネルギー回収・再利用技術の開発を積極
的に行っています。研究室公開では、現在
図 1. 水質システム工学研究室の取り組み
進めている研究開発の一例を紹介します。
図 2. 省エネルギー型排水
処理システム実証試験装置
53
環境ソリューション工学科
越川研究室
環境ソリューション工学科
73
●
私たちの生活を豊かにする微生物と、脅かす微生物
丸山研究室
75
7 号館 地下/ロビー ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
「なに食べた ?」を魚に訊く 安定同位体分析
私たちが生きているように、微生物もまた、私たちの身近で生きています。そんな私たちは、微生
自然の恵みを受け続けるには、生態系の理解が欠かせない。生態系の理解は、そこに暮らす生物どうしがどのように結びつ
物とうまくつきあう工夫をしてきました。例えば、微生物を利用して水をきれいにしたり、資源の回
いているか、つまり、誰が誰を食べているかを知ることから始まる。しかし、自然に暮らす生物を相手にすると、どこで何を
収にも役立たせています。また、抗生物質に代表されるような薬も作らせたりして、私たちの生活を
食べているのかを調べることは、実は簡単ではない。
より改善してきました。
その一方で、抗生物質が効かない「耐性菌」も生まれてきています。それらは病院などの限られた
かを「安定同位体分析」によって調べてきた。最近の取り組みから、魚が生きた状態で採取できる粘液を分析すると、より
場所から、私たちの住む「自然環境」中に広がっているのではないか、そんな心配も現実になりつつ
詳細な時間スケールの情報が得られることも分
あります。
かってきた。
いても答えない動物の食べ物をどう調べるか?当研究室では、琵琶湖やマラウイ湖で暮らす魚が日頃食べている
や住み
研究室公開では、ご同意頂ける皆さんの髪の
毛を採取させて頂き(個人情報は聴取せず/生
そこで本研究室では、主に次の研究を進めています。
①反応装置を使ったエネルギー回収
きたまま採取)
、後日、皆さんの生態学的地位を
①微生物を用いた、資源・エネルギー回収の試み
Web で公開したい。いろんな国の人の平均値(右
②水・大気環境における、抗生物質耐性細菌の挙動
図:神松氏提供)と比べて、あなたの値はどこ
にプロットされるか、予想してみましょう。
反応装置の工夫や分析技術はもちろん、DNA 技術、酵素
化学的手法などを利用して研究をすすめ、私たちの生活
の質と安全性の向上に役立たちたいと考えています。
②抗生物質耐性細菌の分離と、その DNA の分析
環境ソリューション工学科
近藤・山中研究室
74
7 号館 地下/ロビー ●
7.17
7.17
(Sun)
(Sun)
8.27
8.27
環境ソリューション工学科
(Sat)
(Sat)
魚の DNA を追う!
汲んだ水から魚の種類を特定する
水原研究室
76
●
木質バイオマスの有効利用
化石燃焼の枯渇、地球温暖化などの環境問題への意識の高まりから、バイオマスの利用が注目されています。バイオマスの
中でも、樹木由来の資源のことを「木質バイオマス」と呼びます。木質バイオマスは、天然林や間伐材・製材所から出るおが
川や海から
んできた水を分析すると、その中には様々な生き物の DNA が含まれています。こうした DNA は環境 DNA
などの木材生産の副産物など多様で膨大な賦存量を有しており、木質バイオマスの利用は有用な選択肢の一つです。
と呼ばれ、古くから微生物の研究者がその場所に存在する微生物の種類を明らかにするために用いてきました。しかし、実際
当研究室では、木質バイオマスの家庭系用途として薪ストーブに着目した熱利用の可能性、燃焼灰の安全性評価について研
には濾過して取得した DNA の中には微生物以外の、例えばカエルや魚や、果てはクジラやカワウソなど、水に関わって暮ら
究を行っています。
している他の生物の DNA も含まれていることが明らかになってきました。この環境 DNA 分析を環境保全や資源解析に利用
しようとする研究が近年急速に進展しています。
私たちの研究室では実用化が始まったばかりのこの環境 DNA 分析技術のさらなる発展を目指して基礎研究に取り組んでい
ます。水から DNA を効率よく集める
にはどうしたらいいか、そして、そこ
に生息している生物を高い感度で検出
するにはどうしたらいいか、これらの
課題に果敢に取り組んでいます。環境
DNA 分析技術が成熟して一般的に利用
できるようになれば、これまでの生き
物の調査が一変します。短時間で、広
範囲にわたって生物の生息場所を明ら
かにできるのです。最先端の研究にぜ
ひ触れに来てください。
54
55
環境ソリューション工学科
遊磨研究室
77
7 号館 地下/ロビー ●
7.17
環境ソリューション工学科
(Sun)
Lei 研究室
79
●
龍谷大学 生き物ふれあい紀行 2016
植物は電気や音の刺激を感じる?
近年、森林、水域など多くの地域で、その環境の悪化が懸念されています。その大きな要因として、外来種の移入や、地
1. 現在、電流や電場等の電気刺激が植物の成長に
球温暖化も当てはまり
影響を与える事が知られている。しかし、植物と電気
ます。例えば、オオク
刺激の種類によって、反応が変化するのが現状であり、
チバスならびにブルー
植物を成長させる為の技術としては未だ確立されてい
ギルは、在来魚を食害
ない。本実験は、その技術確立の為、電気がオクラの
し、琵琶湖の生態系お
成長率、根の長さ、葉の光合成速度や果実の糖度に影
よび漁業に大きな影響
響するのかを調べた。なお、オクラのネバネバの正体
を及ぼしています。ま
であるムチン(糖たんぱく質)は、微弱電流を付加す
た、昔ではよく見られ
る事によって上昇する事が文献で紹介されているの
た生物が、最近では見
で、糖が上昇すると、糖たんぱく質の濃度も上昇するのではないかと考え、
られなくなったと感じ
検証している。
る方もおられるのでは
ないでしょうか?私た
2.植物には受音器官がないため音を聞くことができないが、一方で「ク
ちの研究室では、そういった問題の要因を探ったり、またこれから生物の保全を行ったりする上で、どういったことが重要に
ラシックを流すと良い果実が育つ」「毎日声をかけると成長が早くなった」
なっていくかを、多くの生物で幅広く研究しています。研究室公開では、学生がそれぞれの調査地で捕まえた生物の展示や、
という事例が報告されている。また植物の生長には、細胞内で行われる原
研究の公開を行っています。もしかしたらみなさんの身近にいる生物についての新たな発見が見つかるかもしれませんので、
形質流動と呼ばれる細胞内輸送の速度が大きく関与しているという研究結
是非ご覧になってください!
果が発表されている。この実験は以上2点に着目し、音刺激が植物の原形
質流動に影響し、オオカナダモの成長促進に繋がっているかを調べている
環境ソリューション工学科
宮浦・横田研究室
78
7 号館 地下/ロビー ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
情報メディア学科・
環境ソリューション工学科
龍谷大学理工学部 博 物 館 学 芸 員 課 程
80
7 号館 地下/環境実習室1 ●
7.17
(Sun)
8.27
(Sat)
森を調べる、森を愉しむ
身近な自然を訪ねて ∼里山の生きものの関わりあい∼
森林の中の樹木や他の生きものはどのような生活をして
環境ソリューション
いるのでしょうか。森林と人のかかわりにはどのような歴
工学科と情報メディア
史があるのでしょうか。
学科では、博物館学芸
龍谷大学は 38ha の森林を、瀬田キャンパスの隣に所有
員課程を設置し、博物
しています。かつてこの森林は里山として利用されてきま
館の管理運営・博物館
した。石油やガス、電気といった便利なエネルギー源を利
資料の収集・保管・展
用できなかった昔の人々は、里山から薪や炭を手に入れて
示及び調査研究などの
いました。また、里山の落ち葉を掻き集めてきて、肥料と
専門的事項を担当する
して利用していました。里山と人のかかわりについて、一
博物館学芸員を養成し
緒に考えてみましょう。
て い ま す。 博 物 館 は、
美術館、資料館、動植
物水族園などを含む社
●「龍谷の森」を歩こう
「龍谷の森」を歩き、森の中のいろいろな自然を体験してみ
ませんか。25m の高さの観測タワーからは、森を見下ろす
会教育施設で、学校教育とは独立した生涯学習の中心施設として、社会教育の面で重要な役割を果たしています。その中で、
主に自然史系博物館の学芸員を養成する教育を、龍谷大学周辺の自然環境を生かし、博物館実習を通して行っています。今回、
「博物館実習」で学んでいる企画・展示計画・準備・公開等の一連の取り組みやその成果を、研究室公開の場で紹介します。
体験ができます。
龍谷大学瀬田キャンパス周辺の生き物たちの紹介を通じて、身近な自然環境に目を向けるきっかけを提供したいと考えてい
● My
「龍谷の森」のヒノキや竹などを材料に、My
56
ます。
をつくろう
をつくってみませんか。
57
【理工学部・学科構成】
理学と工学を融合した6学科で
実践力に富む技術者を養成
間生活の向上に資することを目的とした工
情報メディア
学科
理解析分野
応用数理分野
情報科学分野
普遍的な数学的思考力のエッセンスを
学ぶ
自然 現 象 、生 命 現 象 、社 会 現 象の
本質をモデル化する技法を学ぶ
情 報 社 会を根 本から支えるコン
ピューティング原理を学ぶ
情報システム分野
メディア工学分野
ソフトウェア科学分
実践的な情報システムを構築できる能
力を身につける
マルチメディア情 報の扱い方を修
得し、応用・システム化ができる能
力を身につける
O Sなどの基 本ソフトウェアから応
用ソフトウェアまでの設 計・開 発を
行う能力を身につける
電子工学分野
通信工学分野
情報工学分野
電子工学の基礎から電子回路・電子デ
バイスの開発・研究をめざす
通信技術の基礎から通信システム
設計・研究をめざす
通信・情報工学の基礎からネットワー
ク・メディアの生成・研究をめざす
力学系分野
エネルギー系分野
システム系分野
機械や構造物の最適形状や安全性な
ど力学的な分野から研究を進める
2 1 世 紀 の 重 要 課 題 であるエネル
ギー問題解決に取り組む
機能・経済性・安全性・信頼性の諸
条件を満たすシステム開発をめざす
情報科学
情報システム
メディア工学
学とは引き離すことのできない自然科学の
2大分野であり、近年の科学技術の急速な
発展の原動力となってきました。
電子情報学科
術の動向に柔軟に対応できる技術者・研究
者を養成するため、理学と工学を融合させ
た6学科で、専門分野に偏らない強固な基
礎を与え、現実の問題に対する柔軟な応用
力を涵養することを目指しています。
能力に加えて、技術者としての倫理観、国際
的コミュニケーション能力、幅広い教養を身
キャリア教育にも力を入れており、正課の
分析・環境化学系
物質化学科
生物機能分子系
太陽電池や高強度材料な
ど、無機・セラミックス材
料の開発に関する基礎と
応用を学ぶ
優 れた 機 能 をもつ 生 体
分子の合成法や、それら
を使った 材 料 開 発 の 基
礎と応用を学ぶ
有 機 光 機 能 材 料や生 分
解性ポリマーなど、有機・
高 分 子 材 料の開 発に関
する基礎と応用を学ぶ
間の学外実習(インターンシップ)を実施し
識向上につなげています。
機能材料・
資源化学
環境ソリューション
工学科
エコロジー工学分野
生態環境マネジメント分野
都市環境工学のスペシャリストとして
の知識・技術を学ぶ
野外フィールドと実験室で生態学の知識を深める
生態学・
環境評価
都市環境工学
モデリング
の学びの意義の再認識、卒業研究への意
教員紹介20ページ
情報
メディア学
専攻
教員紹介29ページ
電子情報学
専攻
教員紹介36ページ
機械
システム工学
専攻
物質化学
専攻
▶P07
▶P09
▶P11
教員紹介43ページ
▶P13
教員紹介51ページ
境
ています。3年次には、開設当初より約3週
環境材料・
分析化学
▶P05
数理情報学
専攻
無機・セラミックス系 有機・高分子系
環
新材料の性質や環境中の化学物質等
を分析する手法の基礎と応用を学ぶ
中に1年次からキャリア教育科目が開講され
ており、現場を実体験することによる大学で
機械力学・
熱流体工学
メカトロニクス
跨った幅広いカリキュラムを構築し、専門的
につけることが可能です。
通信工学
エネルギー
それぞれ の学 科が 複 数の専門分 野に
機械システム
工学科
電子工学
エレクトロニクス
龍谷大学理工学部は、最先端の科学技
【理工学研究科】
数学・
数理モデル
情報通信
自然を学ぶことから出発した理学と、人
数理情報学科
【研究領域】
ソフトウェア
6つの
研究フィールド
【専門分野・専門コース】
モデリング
■ 学科・研究科の特色
環境
ソリューション
工学
専攻
▶P15
教員紹介59ページ
理工学部・理工学研究科の特長
手厚い初年次教育と
充実した教育支援体制
理工学部では、初年次生の理工系基礎学力
(数学・物理・化学)
の定着
をめざし、平成23年度に
「理工学部初年次学習支援センター」
を開設
しました。同センターでは、上級生・シニアアドバイザーが理工系基礎
科目の個別指導を行い、初年次生の基礎学力を専門分野の学習に必
要なレベルまで引きあげることを目的としています。
また、理工学部は、
基礎から応用へと体系的なプログラムを少人数教育でおこなうととも
に、演習・実験・実習科目を数多く配置し、実践的スキルの育成にも力
を入れています。
それらの科目では、大学院生がTAとして学生の学習
サポートを行っています。
この他にも、計算機実習室での自習をサポー
トするLA、個別学修相談を行うチューター等、様々な教育支援体制
を整備しています。
58
世界のものづくりを支える企業で活躍できる技術者の育成をめざし、
学部から大学院までの一貫したグローバル教育プログラムを展開
1.
2年次では、
米・カリフォルニア州にある龍谷大学北米拠点
(RUBeC)
を活用した短期留学プログラム「BIEプログラム」を実施。3年次には
「グローバル人材育成プログラム」
として、
シリコンバレーの日系企業へ
の企業訪問を行い、米国のビジネスモデルや科学技術を学び、
グロー
バルな視点を養います。
このプログラムは、滋賀・京都・奈良の16大学・
短期大学と連携する
「京滋奈地区を中心とした地域社会の発展を担う
人材育成」事業として、平成24年度文部科学省「産業界のニーズに対
応した教育改善・充実体制整備事業」に採択されました。
さらに、大学
院ではより発展的な留学プログラムとして、研究発表・能力を身につけ
ることを目的とした北米拠点(RUBeC)での特別研修プログラムや、
米・カリフォルニア大学デービス校、
イタリア・ボローニャ大学等で国際
水準の研究活動を行う海外留学研究プログラム等があります。
最先端の研究拠点と特徴のある
教育プロジェクト
実社会に開かれた大学をめざす
龍谷エクステンションセンター REC
教育・研究の学外へのエクステンション
(普及)活動を行う拠点として、1991年に、龍
理工学部・理工学研究科の研究拠点として、文部科学
谷エクステンションセンター(REC)が開設され、最新の研究・実験施設を活用した
省私立大学学術研究高度化推進事業や戦略的研究基
に関する産学連携に
盤形成支援事業に採択され設立された3つの拠点、革 「ものづくり」
取り組んでいます。RECは、
レンタ
新的材料・プロセス研究センター、古典籍デジタルアー
ルラボを提供する私立大学初のイ
カイブセンター、里山学研究センターが、
それぞれ最高
ンキュベーション施設として、地域
水準の設備と環境の下で最先端の研究を行っていま
のベンチャー企業や中小企業の
す。
また、理工学研究科物質化学専攻の教育プログラム
第二創業への支援を積極的にす
「東洋の倫理観に根ざした国際的技術者養成」が文部
すめており、多 数の大 学 発ベン
科学省大学院教育改革支援プログラム
(GP)
に採択さ
れ、採択期間終了後も、
プログラム内容に修正を加え、 チャー企業を生むなど、全国屈指
の産官学交流事業の拠点となっ
継続実施を行なっています。
ています。
59
関連研究センター
革新的材料・プロセス研究センター
文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成事業 20013∼2017年度
古典籍デジタルアーカイブ研究センター
(文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 2012年度∼2014年度)
(文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 2009年度∼2011年度)
相 界 面のスマートデザインによる生 体 規 範 材 料の創 製
(文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業 学術フロンティア推進事業 2001年度∼2008年度)
文 化 財および 学 術 資 料の利 活 用のための次 世 代デジタルアーカイブ 構 築
再生可能なエネルギー資源の創出、
および高齢化社会を支える医
療技術の革新が求められている中で、
ものづくりの基盤となる材料研
究のイノベーションが果たす役割は大きく、新材料の創出につながる
研究開発が重要です。近年、ナノサイズの微細な材料合成技術が
大きく進展し、
それに伴って材料の表面・界面の占める割合が増大し
ています。
このため、異なる物質が接する界面の特製を最適化するこ
とで、性能の向上、エネルギー損失の改善につながることが期待され
ています。本プロジェクトでは、従来の化学組成の改良を中心とした
材料研究から、相界面現象の解明・相界面デザインの最適化に研究
のパラダイムを転換し、かつ生体の優れた機能を材料特性の飛躍的
な向上につなげる研究を展開しています。
本センターでは、人類の貴重な歴史・文化遺産である古典籍を、
最新のデジタル技術で整理・分類・アーカイブ化、
さらには修復・保存
までを行っています。
また、国際敦煌研究プロジェクト
(IDP)
に代表さ
れる、図書館・博物館が収蔵する文化資料・史料のデジタルアーカイ
ブの検索・呈示から、映像・音響・3次元・地理データまで拡張された
各種コンテンツ、すなわちメディアクラウドに相当する次世代デジタル
アーカイブシステムを構築し、公開をすすめるための方式を研究して
います。
HRC棟
シルクロード壁画データベース
http://www.afc.ryukoku.ac.jp/Komon/bezeklik_HP/index.html
里山学研究センター
高精細デジタル記録
http://idp.afc.ryukoku.ac.jp 文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
2015年度∼2019年度
里 山モデルによる持 続 可 能 社 会の
構 築に関する総 合 的 研 究
相界面のスマートデザインによる
相界面のスマートデザインによる
生体規範型光エネルギー変換材料の開発
生体規範型構造材料の開発
太陽光の有効利用につながる技術革新として、光吸収・エネルギー
変換に関わる高機能性材料を創製します。材料の界面組成、
ナノ構造
を最適化することで光吸収特性の向上とエネルギー変換効率の向上を
目指します。
60
生体分子の優れた機能に着目しつつ、生体材料の相界面での
挙動を規範とする材料合成技術を確立させることにより、医療に利
用できる生体適合性材料など革新的な材料の創製を目指します。
研究例
研究例
・光合成類似の光捕集システムの構築
・バイオミネラリゼーションによる材料の創製
・光照射による材料表面の機能化
・新規生体構造の創製
・省エネルギー型太陽電池製造の技術
・生体機能性材料表面の高機能化技術
「里山的自然」
とは何かを明らかにし、里山維持の伝統的な技法や作法を解明する
とともに、
そこで得た知見を手掛かりにしながら里山以外の様々な場における人と自然
との関係を研究していくというのが、
「里山モデル」の考え方です。
本センターでは、持続可能な社会の構築に向けて、
「里山モデル」を基礎として、地
域自然資源の管理に関する総合的な研究を行っています。2015年からは、新たな研
究テーマ「琵琶湖を中止とする循環型自然・社会・文化環境の総合研究 ̶ Satoyama
モデルによる地域・環境政策の新展開 ̶ 」に取り組んでいます。
さらに研究成果および
地域自然資源管理に関する先端的研究状況や社会的実践について、市民へ向けて
の情報発信や教育への還元を目指します。
プロジェクトイメージ
科学技術共同研究センター
本センターは、科学技術およびその関連分野に関する研究・開発を行い、科学技術の創造と発展に貢献し、
あわせて研究成果の社会還元
を図ることを目的として、1989年に龍谷大学の付置研究所として設立されました。
ここでは、学内外を通じての学術交流を活性化させて高度な学術研究を行うとともに、産業界や官公庁の関連機関と連携を深め、産官学
の協力による先駆的共同研究開発体制の推進など「開かれた大学」の研究機関としての役割をはたしています。
また、恒例となった新春技
術講演会なども開催しています。
61
主要研究・教育設備
デジタル・マニュファクチャリング・システム
を中心とした工作装置
■ 5軸マシニングセンタ / VP400-5AX(大阪機工)
■ NC施盤 / SL-204( 森精機製作所)
■ NCフライス盤 / NV4000DCG(森精機製作所)
■ 立体形状測定装置(光学式非接触3次元デジタイザ)
/ ATOSⅡMODEL400(GOM)
■ 輪郭形状測定装置(非接触3次元輪郭形状測定機)
/ PS200
(東京精密)
■ モデリング装置 / FreeForm Plus(SensAble)
■ 3次元プリンタ / Dimension(Stratasys)
5軸マシニングセンタ
■ 難削材オシレート精密切断機
/ ミニセラミクロン型 MX733
(マルトー)
■ 超精密研磨装置 / MA-400D(ムサシノ電子)
電子顕微鏡
■ 透過型電子顕微鏡 / JEM-4000EX、JEM-3000F、JEM-2000EX
(日本電子)
■ 走査型電子顕微鏡(3次元対応微小領域分析システム)
■ 複合ムービー加工観察装置 / JIB-4601F(日本電子)
■ 分析走査電子顕微鏡 / JSM-6010LA(日本電子)
■ 走査電子顕微鏡 / JSM-6510LV(日本電子)
■ クロスセクションポリッシャ / IB-09020CP(日本電子)
JEM-3000F
機能性有機高分子材料評価システム
安定同位体比質量分析システム
■ 多核種混合分離型核磁気共鳴スペクトル測定装置
(JEOL RESONANCE)
/ JNM-ECS400、JNM-ECS400Ⅱ
■ 電気化学測定・合成総合装置 / ALS900DS(ビー・エー・エス)
■ 示差走査熱量測定装置 / DSC8230/L(リガク)
■ 蛍光回避型レーザーラマン装置 / RMP-510RS(日本分光)
■ 質量分析計
/ DELTA A Advantage(サーモフィッシャーサイエンティフィック)
■ 元素分析計
/ Flash EA1112 NC(サーモフィッシャーサイエンティフィック)
■ サイレントコンプレッサー
/(サーモフィッシャーサイエンティフィック)
■ フィルタ成型器
超先端微細電子デバイス特性評価装置システム
■ 試料水平多目的X線解析装置 / UltimaⅣ(リガク)
■ 大型分光エリプソメータ / FE5000SR(大塚電子)
■ 環境制御型走査プローブ顕微鏡システム / E-Swweep( SII )
/(サーモフィッシャーサイエンティフィック)
機能性材料X線評価解析システム
■ 高分解能並行ビーム光学系搭載X線回析装置
マイクロフォーカスX線CTシステム
■ X線発生装置 / MSI-100-SL(島津製作所)
■ X線検出器 / IA-4BE-D-H(島津製作所)
/ RINT2500VL/HRR(リガク)
メディアプロフェッショナルズ教育設備
■ メディア教育・編集用計算機
(150台)
都市水循環系安全性評価システム
■ 陰イオン・臭素酸分析システム /(サーモフィッシャーサイエティフィック)
■ ジェネティックアナライザ
/ Applied Biosystems 3500(Life technologies)
■ リアルタイムPCRシステム / StepOnePlus(Life technologies)
62
/ HP EliteDesk 800 G1 US/CT(日本ヒューレット・パッカード)
■ プライベートクラウドサーバ
/ NetApp FAS2520A-HA(ネットアップ)
■ メディア管理・体感サーバー
/ HP ProLiant BL460c Gen9(日本ヒューレット・パッカード)
■ ハイレゾ音響編集装置 / HD Native Thunderbolt System(Avid)