20 暴 力 団 の 取 締 り ■ 最近の 暴力団情 勢 我が国の治安悪化の要因の一つとして、組織犯罪の活発化が挙げられます。 組 織 犯 罪 の 中 核 と な る 暴 力 団 は 、 平 成 27年 末 現 在 全 国 で 約 46,900人 を 把 握 し て お り 、 前 年 に 比 べ 約 6,600人 減 少 し ま し た 。 本県認定県外 長 崎 県 内 で は 11組 織 、 約 370人 を 把 握 し 六代目山口組 暴力団員 て お り 、前 年 に 比 べ 約 40人 減 少 し て い ま す 。 16% 3% 減 少 理 由 と し て は 、 近 年 の 暴 力 団 犯 罪 の 暴力団周辺者 取締りや暴力団排除活動の進展に伴う資金 16% 道仁会 獲 得活 動の 困 難化 等が 挙 げら れ ます 。 11% ま た 、 平 成 27年 8 月 末 に 六 代 目 山 口 組 か 福博会 ら離脱した一部が神戸山口組を結成しまし 11% たが、分裂後、長崎県内の山口組傘下組織 にも離脱及び消滅等が確認され、現在もそ の情勢は混沌としています。 浪川睦会 平 成 27年 12月 末 現 在 の 山 口 組 に 関 す る 県 その他の暴力 5% 団 内情勢は、六代目山口組傘下組織が3組織 工藤會 神戸山口組 32% ( 勢 力 数 約 60名 )、 神 戸 山 口 組 の 傘 下 組 織 3% 3% が 1 組 織 ( 勢 力 数 約 10名 ) と な っ て お り 【長崎県内の暴力団勢力】 ます。 ■ 暴力団 取締状況 経済犯 1% 銃刀法 3% その他特別法 犯 5% 暴行・傷害・ 恐喝等 35% 薬物犯 28% その他刑法犯 11% 詐欺 8% 長 崎 県 警 察 で は 平 成 27年 中 、 暴 力 団 員 等 を 65人 検挙 し て い ま す 。 罪種別では主なものとして暴行・傷害・恐 喝 等 の 粗 暴 犯 が 23人 (約 35% )、 覚 せ い 剤 取 締 法 違 反 等 の 薬 物 犯 が 18人 (約 28%)、 詐 欺 が 5 人 ( 約8 % ) と な っ て い ま す 。 組 織 別 検 挙 で は 、 山 口 組 系 が 17人 (約 26%) と な って い ま す 。 窃盗 9% 【罪種別検挙状況】 ■暴力団対策法の運用 暴力団対策法により、指定暴力団員がその所属する指定暴力 団 の威 力を 示 して 行う 不 当な 要 求行 為は 禁 止さ れて い ます 。 主な 禁止 行 為と して は 、 ① 寄 付 金等 の名 目 によ る 不当 贈与 要 求行 為 ② みかじめ料・用心棒代の要求行為 ③ 暴力団への加入強要・暴力団からの脱退妨害 な ど が あ り ま す が 、 平 成 24年 に 暴 力 団 対 策 法 が 改 正 さ れ 、 新 た に 取 引 を 拒 絶 し た 事 業 所 等 に対し、さらに威力を示して金融商品取引、預貯金の受入れ、不動産取引、建設工事、暴 力団行事に伴う施設利用を要求する行為を規制の対象として加えました。犯罪に至らず事 件化できない場合においても、相手方の平穏な生活が害されていると認められれば、暴力 団 対 策 法 に 基 づ き 、 そ の行 為 をし ては な らな い旨 の 行政 命 令を 発出 し てい ます 。 行政 命 令 は 、 指定 暴 力 団 員 が 検 挙さ れ る こ とを 避 け 、 犯 罪 に なら な い 領 域 にお い て資 金 源 活 動 等 を展 開 す る こ とを 封 じ 込 め るこ と が 最 大 の 目 的で あ り 、 本県 で は 、 平 成 27年 中に 8 件 の 行政 命令 を 発出 して い ます 。 - 21 -
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