リスク・マネジメント リスク・マネジメント http://www.nomuraholdings.com/jp/company/risk/ 野村グループは、あらゆる業務や取引における 財務の健全性と透明性の確保 潜在的なリスクの可能性について正しく認識するプロセスを確立するとともに、 • 日次ベースのリスク係数算出 リスクの評価と管理機能の強化に努めています。 • ストレス・テストの定期的実施 基本的な考え方 野村グループの事業活動は、市場リスク、信用リ 整備・強化に努めるとともに、規制上の資本、流 スク、オペレーショナル・リスク、モデル・リスクな 動性、業務環境を踏まえ、戦略的な目標と事業計 ど、さまざまな要因に起因するリスクにさらされて 画の達成のために許容するリスクの内容をリスク・ います。当グループでは、リスク管理体制の不断の アピタイト・ステートメントとして定めています。 リスク・オフィサー(CRO) および財務統括責任者 するという基本方針のもと、経営会議から委任を (CFO) により提案され、経営会議が承認すること 受けた統合リスク管理会議が、リスク管理に関する により決定されます。当グループの業務運営から すべての重要事項を審議・決定しています。 取締役会 内部統制委員会 ております。さらに極端に困難な経済的状況のも 大なリスク係数を日次で算出しています。リスク計 とで発生しうる損失額を把握するためのストレス・ 測モデルは定期的な検証のもと、当局の承認を得 テストを定期的に実施しております。 て自己資本比率計算に用いられ、当グループの財 業務のレジリエンス* • 大規模地震に対する対応体制の強化 CRO リスク管理関係部署 牽制 ループ各社の危機管理責任者を兼務する役員で構 教訓を踏まえて、自然災害などへの対応を行って 成される 「グループ危機管理委員会」 を設置し、あ います。さらに、2013年に政府中央防災会議が らかじめグループCEOが指名した委員長のもと、 首都直下地震や南海トラフ地震の被災想定等を公 危機管理および業務継続にかかわる対応を行う体 表したことを受け、災害リスクの想定を見直し、重 制を整備しています。 大な影響を及ぼすこれら大規模地震への対応と業 制となっており、また同委員会事務局は、危機時 • 信用リスク管理 • オペレーショナル・リスク管理 • その他 報告 また、当グループでは、東日本大震災における 管理にかかわる事項を経営会議で報告を行う体 • 市場リスク管理 CFO 当グループでは、危機の発生に際し、国内外グ 危機管理体制について、危機管理委員会が危機 経営会議 統合リスク管理会議 内部監査 るための最先端のリスク・メソドロジーにより、膨 務継続を重要な課題として、国内外グループ会社 との連携の強化・充実を図っています。 なお、増加するサイバー攻撃への対策として、さ に速やかに対応できるよう、平時から安否確認訓 らなるシステムのセキュリティ対策を行うとともに、 練、防災訓練、業務継続訓練などを継続的に実施 専門組織の設置による組織的対応力の強化や研 し、危機管理意識の醸成と有事対応体制の維持強 修・訓練による役職員等の対応力の向上、外部組 化を図っています。こうした体制および取り組みは、 織との情報連携の強化を行っています。詳しくは、 「野村グループ危機管理規程」 に定められています。 未来を拓く野村のアクション 生じるリスクは、リスク・アピタイトの範囲内に抑制 インターナル・オーディット部門 務的健全性について高い信頼性と透明性を確保し • サイバーセキュリティの強化・向上 リスク・アピタイト・ステートメントは、チーフ・ 報告 当グループでは、複雑かつ多様なリスクを計測す •「グループ危機管理委員会」 を設置 リスク管理体制 • リスク計測モデルの活用 当グループのWebサイトをご覧ください。 *危機管理体制やシステムのセキュリティ対策等、組織のストレス回復力 各ビジネス部門 社会・環境リスクへの対応 • 引受審査等における社会・環境リスクの確認 有価証券報告書 http://www.nomuraholdings.com/jp/investor/library/ar/ 当グループでは、さまざまな取引から生じる社会・ 環境リスクに配慮することが自社のレピュテーション・ 48 Nomuraレポート2016 リスク・マネジメントにつながると考えており、法令 遵守と同様に注意を払って業務を遂行しています。 Nomuraレポート2016 49
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