第14回 家計と暮らしに関する調査

調 査
Research
第14回 家計と暮らしに関する調査
調 査
第14回 家計と暮らしに関する調査
当研究所では、地域内の世帯の消費に関する意識や行動を継続的に捉えるために、長崎市およ
び佐世保市居住の当社モニター500世帯を対象に「家計と暮らしに関する調査」を2003年より毎
年実施している。
第14回目となる今回調査では、「現在の暮らしの満足度」が前年をやや下回り、将来の収入減・
支出増に不安を感じるなど「今後の暮らし向き」についてはより慎重な見方となっている。
【 調 査 要 領 】
1.調査対象 長崎市、佐世保市居住の
当社モニター500世帯
2.調査方法 郵送によるアンケート
3.調査期間 2016年6月17日∼7月5日
4.有効回答 410世帯(回答率 82.0%)
5.質問項目 暮らしに対する満足度
家計収支の推移
今後の暮らし向き
6.回答者の属性
世帯主の 世帯 構成比
年代別
(%)
20・30歳代
38
9.3
40 歳 代
88
21.5
50 歳 代
86
21.0
60歳以上
198
48.3
合 計
410
100.0
世帯の年収別
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
不明
合 計
世帯 構成比
(%)
134
32.7
140
34.1
61
14.9
40
9.8
28
6.8
7
1.7
410
100.0
買い物の際に重視すること
将来に対する不安 等
【要 約】
○暮らしの満足度DI(満足割合−不満割合)は7.9と前回(12.8)を下回り、2期(2年)
振りの低下となったが、7年連続のプラス水準となった。
○家計収入DI(増加割合−減少割合)は△21.0と概ね前回(△21.9)並みも、先行きは△
34.5と大幅悪化の予想となっている。
○家計支出DI(増加割合−減少割合)は、41.1と前回(40.4)並みの高水準となっており、
先行きについても41.9とやや上昇見通しにあり、支出増を見込む世帯が多数を占める。
○今後の暮らし向きDI(良くなる割合−悪くなる割合)は△50.4と、前回(△44.7)より低
下し、より慎重な見方になっている。
○買い物の際に重視することは前回同様、
「必要なものだけ」
、「安全・安心なもの」
、「でき
るだけ安いもの」が上位。
○将来に対する不安については、20・30歳代は「子どもの教育」
、「収入」
、40歳代は「老後
の収入(年金等)」、「収入」、50歳代・60歳以上は「健康」、「老後の収入(年金等)」が上位。
○ゆとりが出た場合、利用したい商品・サービスとしては「国内旅行」がトップ、次いで
「ショッピング」、「住宅」。
ながさき経済 2016.8
7
1.暮らしの満足度 −低下するも7年連続のプラス水準−
図表1 暮らしの満足度
現在の暮らしに対する満足度をみる
と、「満足」は前回(4.5%)から1.3ポ
イント低下して3.2%、
「おおむね満足」
は1.7ポイント低下して37.0%、この2
2016年
(今回)3.2
37.0
2015年
(前回) 4.5
27.5
38.7
26.4
23.0
9.3
19.1
11.3
つを合わせた満足割合は3.0ポイント
2014年 3.4
35.3
28.8
22.4
10.1
低下の40.2%となっている。一方、
「不
2013年 2.8
36.4
29.2
20.8
10.8
満」は前回比2.0ポイント低下の9.3%、
2012年 4.9
38.1
27.6
20.8
8.6
2011年 4.6
36.7
29.3
18.8
10.6
「やや不満」は3.9ポイント上昇し23.0
%、この2つを合わせた不満割合は1.9
0
ポ イ ン ト 上 昇 の32.3 % と な っ て い る
(図表1)。
20
満足
40
おおむね満足
60
80
どちらとも
いえない
100
(%)
やや不満
不満
満足割合から不満割合を差し引いた
DIは7.9と前回(12.8)を4.9ポイント下
図表2 暮らしの満足度DI
(%)
年連続のプラス水準となった(図表2)。
世帯主の年代別にDIをみると、全
30歳代」が34.2と高い。前回と比べる
と「50歳代」は0.7ポイントながら上昇、
50
40
2.8
36.7
38.1
36.4
35.3
11.9
13.6
7.6
6.2
18.8
20.8
20.8
10.6
8.6
10.8
3.4
4.5
3.2
38.7
37.0
40
30
20
0
「20・30歳代」も前回並みとなった。
4.6
4.9
30
10
不満割合
世代がプラス水準であり、特に「20・
(DI)
50
満足割合
回り、2期振りの低下となったが、7
10
20
30
20
10
12.8
7.9
0
22.4
19.1
23.0
△10
10.1
11.3
9.3
△20
40
△30
△40
50
2011年
世帯年収別にみると、
「300万円未満」
満足
2012年
2013年
おおむね満足
2014年
2015年
2016年
(前回) (今回)
やや不満
不満
△50
DI
の世帯のみDIが△35.9とマイナス(満
足割合<不満割合)であり、前回比7.4ポ
図表3 暮らしの満足度(属性別)
イントの低下。また「500∼700万円未満」
した。一方、「700∼1,000万円未満」およ
び「1,000万円以上」のDIはそれぞれ65.0、
回った(図表3)。
8
ながさき経済 2016.8
年収別
77.8と高い満足度となっており、前回を上
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
年代別
では24.6ながら前回(37.2)から大きく低下
属 性 項 目
満足割合
(%)
不満割合
(%)
40.2
47.4
41.4
44.7
36.3
19.4
40.3
47.6
75.0
81.5
32.3
13.2
37.9
36.5
31.8
55.3
26.6
23.0
10.0
3.7
DI
前回
7.9
12.8
34.2
34.8
3.5
8.0
8.2
7.5
4.5
12.0
△ 35.9 △ 28.5
13.7
15.1
24.6
37.2
65.0
59.0
77.8
76.9
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第14回 家計と暮らしに関する調査
2.家計収支の推移
(1)家計収入 −家計収入DIはやや上昇、先行き大幅悪化−
家計収入(1年前と比較した収
図表4 家計収入の推移
増加割合
(%)
入の増減)については、増加割合
(「増加」1.5%と「やや増加」12.2
0
%の合計)が前回(16.2%)比2.5
減少割合(
「減少」9.8%と「やや
減少割合
ポイント低下して13.7%、一方、
(DI)
20
1.2
9.4
26.0
20
2.3
11.8
△29.1
0.5
12.8
25.7
△24.1
27.4
27.2
△26.2
△26.7
12.5
12.1
14.3
13.7
20
1.9
1.0
13.8
1.5
12.2
14.3
23.5
△21.9
0.7
8.1
0
25.2
24.9
△21.0
9.8
14.6
△20
△34.5
18.1
40
△40
減少」24.9%の合計)は3.4ポイン
60
ト上昇し34.7%となった。
2011年
この結果、家計収入DIは△21.0
2012年
2013年
増加
やや増加
2014年
2015年
2016年
(前回) (今回)
やや減少
減少
△60
先行き
DI
と前回(△21.9)をやや上回り、
2期(2年)連続で上昇となったが、先行きについては△34.5へと大幅悪化の見通し(図表4)。
家計収入DIを年代別にみると、「20・30歳代」は前
図表5 家計収入DIの推移
回(43.5)比30.3ポイント低下ながら13.2とプラス水
は小幅ながらマイナスに転じ、
「50歳代」、「60歳以上」
はマイナス幅拡大の見通し。
年代別
準となり、先行きも横這い見通し。また、
「40歳代」
属 性 項 目
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
年収別
世帯年収別にみると、
「700∼1,000万円未満」と「1,000
万円以上」がプラスDIとなっているのに対し、
「300万
円未満」は△41.0の大幅マイナス。先行きについては、
前回
△ 21.9
43.5
3.4
△ 27.9
△ 45.0
△ 43.7
△ 19.6
△ 8.5
4.6
11.5
今回
△ 21.0
13.2
△ 3.5
△ 9.3
△ 40.4
△ 41.0
△ 19.5
△ 13.1
7.5
18.0
先行き
△ 34.5
13.2
△ 12.5
△ 25.9
△ 57.1
△ 60.5
△ 31.4
△ 11.5
△ 12.8
△ 7.2
概ねマイナス幅が拡大の見通し(図表5)。
(2)家計支出 −家計支出DIは
図表6 家計支出の推移
(%)
今回、先行きとも上昇傾向−
出の増減)については、増加割合
増加割合
家計支出(1年前と比較した支
少」2.2%と「やや減少」8.2%の
減少割合
低下の51.5%、一方、減少割合(「減
40
60
0
20
15.1
13.1
12.3
42.5
40.4
41.1
41.9
36.6
41.3
41.8
39.1
40.7
8.4
2.6
11.2
1.2
8.8
3.1
10.2
3.5
8.2
2.2
10.0
3.9
2012年
2013年
2014年
増加
やや増加
12.3
12.4
36.9
36.6
34.2
35.6
9.4
3.1
2011年
11.3
33.0
20
(「増加」12.4%と「やや増加」39.1
%の合計)は前回比2.6ポイント
(DI)
60
12.4
2015年
2016年
(前回) (今回)
やや減少
減少
先行き
40
20
0
△20
DI
ながさき経済 2016.8
9
図表7 家計支出DIの推移(属性別)
合計)は前回比3.3ポイント低下して10.4%となり、家
計支出DIは41.1と前回(40.4)並みの高水準となった。
支出増を見込む世帯が多数を占める(図表6)。
家計支出DIを年代別にみると、若い年齢層ほど高
「50歳代」の上昇が比較的目立つ。世帯年収別にみると、
金額が高い層ほど高いDIを示している(図表7)。
年収別
く、支出増が顕著となっている。先行きについては、
年代別
先行きについても41.9とやや上昇見通しとなっており、
属 性 項 目
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
前回
40.4
82.2
60.4
21.5
31.1
31.6
37.6
51.8
63.7
46.3
今回
先行き
41.1
41.9
84.2
84.2
63.3
68.2
41.1
53.5
22.7
17.1
29.0
26.9
39.8
42.9
49.2
54.1
61.7
62.5
50.0
50.0
(3)費目別の支出 −一部費目でDIが持ち直し−
家計支出DIを費目別にみると、DIのプラス幅が大きく支出増が目立つのは「保険・医療費」
(34.7)、「食料品」(17.5)、「交通費」(14.6)など。一方、マイナス幅が大きく支出減が目立つの
は「預・貯金」
(△48.7)、「レジャー・娯楽費」
(△36.1)
、「被服費」(△31.5)
、「外食費」(△
26.8)、「交際費・小遣い」
(△22.7)などであり、切り詰めやすいところから節約していることが
うかがえる。一方、先行きのDIでは「保険・医療費」が52.6まで上昇するのに対し、
「預・貯金」
は△54.8へ、「レジャー」△45.4へ、「外食」も△37.2へとマイナス幅が拡大する見通し(図表8)。
図表8 費目別家計支出DI
項 目
食料品費
2012年
2013年
2014年
2015年
(前回)
2016年
(今回)
先行き
16年−15年
先行き−16年
12.6
12.6
14.9
24.8
25.3
17.5
9.6
△ 7.8
△ 7.9
外食費
△ 31.9
△ 29.6
△ 32.5
△ 25.9
△ 23.6
△ 26.8
△ 37.2
△ 3.2
△ 10.4
被服費
△ 29.4
△ 24.4
△ 25.0
△ 23.5
△ 27.0
△ 31.5
△ 32.7
△ 4.5
△ 1.2
住居費
1.7
4.6
6.7
9.2
6.1
2.8
6.0
△ 3.3
3.2
教育費
5.3
6.6
5.5
9.2
3.6
7.8
7.2
4.2
△ 0.6
保険・医療費
32.5
38.0
42.9
39.3
38.6
34.7
52.6
△ 3.9
17.9
交通費
11.6
18.5
12.3
18.2
13.2
14.6
19.5
1.4
4.9
預貯金
△ 47.7
△ 46.3
△ 44.8
△ 49.9
△ 43.2
△ 48.7
△ 54.8
△ 5.5
△ 6.1
レジャー・娯楽費
△ 36.5
△ 33.1
△ 32.7
△ 34.6
△ 25.0
△ 36.1
△ 45.4
△ 11.1
△ 9.3
交際費・小遣い
△ 22.1
△ 19.3
△ 20.0
△ 24.6
△ 25.0
△ 22.7
△ 32.4
2.3
△ 9.7
9.8
13.8
19.0
17.4
11.2
11.5
3.4
0.3
△ 8.1
14.1
11.6
23.0
23.6
18.6
12.0
11.1
△ 6.6
△ 0.9
教養費
△ 10.7
△ 4.1
△ 5.5
△ 6.0
△ 10.0
△ 11.2
△ 13.1
△ 1.2
△ 1.9
習い事
△ 12.8
△ 10.0
△ 6.3
△ 6.2
△ 13.6
△ 13.6
△ 21.1
0.0
△ 7.5
耐久消費財
△ 3.1
△ 0.2
4.1
0.7
1.4
△ 3.4
△ 1.6
△ 4.8
1.8
ローン返済額
△ 8.3
△ 6.1
△ 3.1
△ 4.7
△ 7.6
△ 4.5
△ 15.7
3.1
△ 11.2
通信費
水道光熱費
10
2011年
ながさき経済 2016.8
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第14回 家計と暮らしに関する調査
3.今後の暮らし向き −DIは悪化−
−DIは悪化−
今後の暮らし向きの変化について尋
ねたところ、
「良くなる」
(0.2%)と「や
や良くなる」(2.2%)を合わせた改善
割合は2.4%と前回(5.4%)より3.0ポ
イント低下した。一方で、「悪くなる」
(13.9%)に「やや悪くなる」(38.9%)
図表9 今後の暮らし向き
2016年 2.2
(今回)
2015年 4.7
(前回)
45.8
5.8
14.9
34.4
38.4
13.2
42.2
12.7
42.5
13.3
0.2
2011年 3.9
40.1
0
20
40
60
80
100
(%)
ポイント下回り、先行き悪化を予想す
良くなる
やや良くなる
やや悪くなる
悪くなる
変わらない
改善割合
図表10 今後の暮らし向きDI
(%)
るのが目立つ。年収別で低い層ほど
悪化割合
DIが低くなっている(図表11)。
43.6
0.9
てのDIは△50.4と前回(△44.7)を5.7
△8.9から△35.1へと大幅に低下してい
12.5
0.2
ント上昇の52.8%となった(図表9)。
年代別では「20・30歳代」が前回の
13.9
37.6
37.9
2013年 6.4
2012年
る向きが増えている(図表10)。
38.9
44.4
2014年 3.6
を合わせた悪化割合は前回比2.7ポイ
この結果、今後の暮らし向きについ
44.8
0.2
0.7
(DI)
20
20
0
0.2
3.9
0.9
5.8
20
42.5
42.2
0.2
6.4
34.4
3.6
0.7
4.7
0.2
2.2
0
43.6
37.6
38.9
△20
△41.0
40
△51.7
60
80
△44.7
△48.2
△54.9
13.2
13.3
12.7
2011年
2012年
△50.4
12.5
13.9
14.9
2013年
2014年
2015年
2016年
(前回) (今回)
良くなる
やや良くなる
やや悪くなる
悪くなる
△40
△60
△80
DI
図表11 今後の暮らし向き(属性別)
属 性 項 目
年代別
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
年収別
改善割合
(%)
悪化割合
(%)
2.4
8.1
0.0
4.8
1.5
2.3
2.9
1.6
2.6
3.7
52.8
43.2
52.2
52.4
54.8
62.4
54.0
42.7
41.0
33.3
DI
△
△
△
△
△
△
△
△
△
△
50.4
35.1
52.2
47.6
53.3
60.1
51.1
41.1
38.4
29.6
前回
△ 44.7
△ 8.9
△ 47.6
△ 41.9
△ 52.8
△ 58.7
△ 45.1
△ 37.2
△ 29.5
△ 7.7
ながさき経済 2016.8
11
4.買い物の際に重視すること −“必要なものだけを購入”
−“必要なものだけを購入”、“安全・安心”、“できるだけ安いもの”−
買い物の際に重視することを複数回答
図表12 買い物の際に重視すること(複数回答)
(%)
で尋ねたところ、最も多かったのは「必
100
要なものだけを購入」
(81.1%)で引き続
必要なもの
だけを購入
き8割を超えており、必要なものを見極
めて購入するという消費行動が定着して
安全なもの、
安心なもの
を購入
80
いる。以下「安全なもの、安心なものを
できるだけ
安い商品を
購入
購入」
(67.3%)
、
「できるだけ安い商品を
購入」
(55.0%)が従来通り高い割合を
保っており、必要なものや安全・安心な
まとめ買い
をする
60
商品の質、
ブランドを
重視して購
入
ものをなるべく安く購入したいという消
費者の心理に変わりはない(図表12)。
年代別にみると、「必要なものだけを
環境に配慮
した商品を
購入
40
店のサービ
スを重視し
て購入
購入」と「安全なもの、安心なものを購
入」は年齢が高いほど高くなり、「でき
店の格付け、
信用を重視
して購入
るだけ安い商品」は低い層ほどその割合
20
が高い(図表13)。
デザインや
見た目を重
視して購入
その他
0
2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
(前回)(今回)
図表13 買い物の際に重視すること(属性別、複数回答)
デザインや見
た目を重視し
て購入
14.0
5.3
13.6
14.3
15.7
16.5
13.6
10.0
12.8
14.3
9.3
7.9
4.5
8.3
12.2
8.3
11.4
6.7
7.7
14.3
8.1
10.5
11.4
10.7
5.1
10.5
5.7
8.3
10.3
7.1
その他
店 の 格 付 け、
信用を重視し
て購入
15.7
−
8.0
20.2
20.3
21.1
13.6
8.3
17.9
17.9
店のサービス
を重視して購
入
18.4
21.1
18.2
26.2
14.7
8.3
20.7
16.7
38.5
35.7
環境に配慮し
た商品を購入
21.4
39.5
22.7
17.9
18.8
17.3
22.9
26.7
17.9
21.4
商品の質、ブ
ランドを重視
して購入
55.0
55.3
70.5
57.1
47.2
63.9
51.4
61.7
46.2
25.0
まとめ買いを
する
ながさき経済 2016.8
67.3
52.6
53.4
67.9
76.1
66.9
69.3
68.3
66.7
71.4
できるだけ安
い商品を購入
年収別
12
81.1
76.3
73.9
73.8
88.3
87.2
80.7
81.7
71.8
67.9
安 全 な も の、
安心なものを
購入
年代別
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
必要なものだ
けを購入
属 性 項 目
(%)
0.7
−
−
1.2
1.0
−
0.7
1.7
−
−
調 査
Research
第14回 家計と暮らしに関する調査
5.将来に対する不安 −若年層は収入や子どもの教育、高齢層は老後や健康−
−若年層は収入や子どもの教育、高齢層は老後や健康−
将来に対する不安については、「ある」
図表15 不安要素(複数回答)
(%)
が44.3%、「少しある」が52.8%となって
80
いる(図表14)。
不安要素(何に不安を感じるか)を複
自分や家族
の健康
数回答で尋ねると、「自分や家族の健康」
(70.8%)
「
、老後の収入(年金等)」
(68.8%)
老後の収入
(年金等)
60
が7割前後を占め、これに「収入につい
収入につい
ての不安
ての不安」(52.6%)が続く(図表15)。
年代別に上位をみると、
「50歳代」、
「60
歳以上」は「老後の収入(年金等)」と「自
家計支出の
増加
40
家族の介護
分や家族の健康」となっているが、「40
歳代」では「老後の収入」のほか「収入
子どもの
教育
についての不安」、「子どもの教育」が、
「20・30歳代」では「子どもの教育」
、
「収
20
雇用(失業、
リストラ)
入についての不安」、「家計の支出増」と
その他
なっており、違いがみられる。
世帯年収別にみると、各層とも概ね
「老後の収入」と「自分や家族の健康」
が1位と2位になっている(図表16)。
図表14 将来に
対する不安
ない
属 性 項 目
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
年代別
ある
44.3%
2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
(前回)(今回)
図表16 不安要素(属性別、複数回答)
2.9%
少しある
52.8%
0
(%)
年収別
自分や 老後の 収入に
家計
子ども
家族の
ついて 支出の 家族の
収入
介護
の教育
健康
の不安
増加
70.8
68.8
52.6
37.8
32.2
25.4
50.0
39.5
57.9
55.3
21.1
71.1
60.5
67.4
64.0
55.8
29.1
61.6
74.7
77.1
60.2
28.9
42.2
18.1
77.9
71.6
43.2
30.0
31.6
3.2
75.2
78.9
55.6
36.8
27.1
6.8
69.4
61.2
56.7
38.8
34.3
30.6
72.9
55.9
57.6
44.1
37.3
47.5
61.5
69.2
33.3
38.5
35.9
38.5
72.0
84.0
32.0
16.0
32.0
24.0
雇用
12.8
18.4
18.6
24.1
4.2
16.5
14.9
6.8
5.1
8.0
その他
1.5
2.6
−
2.4
1.6
1.5
0.7
1.7
−
8.0
ながさき経済 2016.8
13
6.家計にゆとりが出た場合、利用したい商品・サービス −「国内旅行」が最多−
家計にゆとりがでた場合に利用したい
図表17 利用したい商品・サービス(複数回答)
(%)
商品・サービスについて複数回答で尋ね
70
たところ、「国内旅行」が52.8%と引き
続き最も多かった。以下「ショッピング」
国内旅行
60
ショッピング
(37.0%)
、「住宅」(34.8%)、「マイカー」
(25.7%)と続く(図表19)
。
住 宅
年代別にみると、
「40歳代」は「ショッ
50
ピング」がトップで、その他の世代は「国
内旅行」の割合が高い。
マイカー
40
趣味や
習い事など
世帯年収別では、「国内旅行」が、全
ての層で4∼7割を占め、最多となって
美容や健康
30
いる(図表20)。
海外旅行
20
高額家電
商品
スポーツ
10
その他
0
2012年
2013年
2014年
2015年 2016年
(前回) (今回)
図表18 ゆとりある場合に利用したい商品・サービス(属性別、複数回答)
13.8
10.5
20.9
14.1
11.2
17.4
14.4
8.2
10.0
15.4
5.2
13.2
5.8
5.9
3.1
1.5
7.9
3.3
7.5
11.5
その他
16.5
28.9
19.8
12.9
14.3
13.6
12.9
21.3
27.5
19.2
スポーツ
24.0
18.4
26.7
28.2
21.9
25.8
24.5
18.0
25.0
26.9
高額家電
商品
24.7
23.7
31.4
21.2
23.5
26.5
26.6
21.3
22.5
19.2
海外旅行
25.7
28.9
36.0
35.3
16.3
24.2
28.1
26.2
20.0
26.9
美容や健
康
34.8
26.3
40.7
35.3
33.7
35.6
40.3
29.5
27.5
23.1
趣味や習
い事など
マイカー
37.0
44.7
46.5
48.2
26.5
34.8
36.0
45.9
42.5
23.1
住宅
年収別
52.8
57.9
44.2
58.8
53.1
47.7
56.8
57.4
40.0
69.2
ショッピ
ング
年代別
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
国内旅行
属 性 項 目
(%)
7.4
7.9
4.7
2.4
10.7
8.3
7.9
8.2
2.5
7.7
(橋口 不二郎)
14
ながさき経済 2016.8