栃木県域版 DMO 形成促進に係る調査等業務委託仕様書 本仕様書は、公益社団法人栃木県観光物産協会(以下「甲」という。)が発注する「栃木県域版 DMO 形成促進に係る調査等業務」(以下「委託業務」という。)を受託する者(以下「乙」とい う。 )の業務について、必要な事項を定めるものである。 1 委託業務名 栃木県域版 DMO 形成促進に係る調査等業務 2 目 的 平成30年春に本県で開催するデスティネーションキャンペーンを皮切りに、東京オリンピッ ク・パラリンピックや本県で開催する国体など国内外から多くの観光客の来県が見込まれるこ とを契機に、観光による「まち・ひと・しごと」づくりの推進主体となる栃木県域版DMOの形 成・確立に向けて、本県の観光をめぐる現状と課題について、多面的、専門的に市場の動向や 評価等を調査分析するとともに、市場、顧客目線での県内の観光資源の現地調査と分析を行い、 その上で、栃木県域版DMOとして基本戦略の策定を行う。 3 委託期間 契約締結の日~平成29年2月28日 4 契約金額の上限 11,000,000円(消費税額及び地方消費税額を含む。)を上限とする。 5 委託業務の内容 委託業務については、 「 『日本版 DMO』形成・確立に係る手引き(第1版)平成 27 年 11 月 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局 国土交通省 観光庁」記載事項を参考とし、国に おける日本版 DMO の形成・確立に係る取組と整合のある調査内容であること。 なお、分析及び基本戦略(案)の策定に用いるデータについては、国や県等で実施している 調査結果からの引用も可とする(但し、平成 26 年度以降の最新のデータに基づくものとする。 ) が、必要に応じて独自の調査を実施すること。 (1)栃木県の観光の現状と課題等に関する調査・分析 ア 栃木県の観光をめぐる外部環境の調査・分析 (ア) 国内外の社会・文化、経済、観光関連の技術等の動向に係るマクロ分析 (イ) 国内外の観光、旅行、消費者市場動向、優良競合他地域の動向等のミクロ分析 イ 栃木県の観光をめぐる内部環境の調査・分析 (ア) 栃木県へ来訪する観光旅行者(含外国人観光客)の実態調査・分析 属性、プロフィール(発地、性別、年齢層、リピート率、満足度、再来訪意欲、観 光消費額、観光目的、周遊状況等)の地域別分析と観光旅行者の評価の把握等 なお、外国人観光客については、位置情報等から得る流動実態を集約したビッグデ ータ等を活用して調査、分析を行うこと。 (イ) 栃木県の観光の認知度、イメージ等の調査・分析 想定されるターゲット層(国外を含む)における本県の認知度や本県観光に係る評 価、関心の実態把握等 (ウ) 栃木県の観光資源、宿泊施設、利便性(一次・二次交通等)等の特性についての総 合的な分析 (エ) 栃木県の観光資源のポテンシャル調査・分析 観光の専門家やインバウンドに関しては主要市場の出身者等、国民特性を十分把握 している者による新たに観光資源となりうる資源やコンテンツの発掘、既存観光資源 のブラッシュアップの方策の把握等 ウ 栃木県の観光の総合的な分析 ア、イを踏まえた、SWOT 分析等の手法を活用した本県観光に係る総合的な分析の実施 (2)栃木県域版 DMO としての基本戦略(案)の策定 (1)の調査分析を踏まえ、県域版 DMO の基本戦略(案)として、以下について提案す ること。 ア 栃木県観光のポジショニングの確立 イ 5(1)のウをもとに、栃木県観光誘客のターゲット設定(セグメンテーション) ウ 栃木県をブランディングしていく上で、訴求力のあるコンセプトの設定等 コンセプトとその考え方及び「本物の出会い 栃木」のキャッチコピーを踏まえたキ ーワードについて5(1)の調査・分析結果やアのポジショニング、イのターゲット設 定等を踏まえ、複数案を提示 エ 訴求力あるプロモーションの方策 ア、イのポジショニング、ターゲット設定を踏まえたプロモーション方策の提案 オ 県域版 DMO としてふさわしい組織づくりのうえでの課題を抽出し、形成に向けたビ ジョンを提案 カ 県域版 DMO として設定するにふさわしい KPI の設定 将来にわたり持続可能なマーケテイング調査等の方法の提示と、それを踏まえた KPI (日本版 DMO 制度における必須 KPI 及びその他の KPI)設定に係る提案 キ KPI 達成に向けた具体的な取組の提示 県域版 DMO として KPI を達成するための、事業実施レベルのより具体的な取組につ いて複数案を提示 ク 県域版 DMO としての PDCA サイクルの確立 (3)訴求力のある観光ルート(案)の提案 (2)の基本戦略に基づき、国内外からの観光客向けの観光ルート(県内周遊、北関東3 県周遊、その他広域周遊)をターゲット別に複数提示 (4)DMO を目指す上での栃木県観光物産協会の課題分析及び解決方策の提案 現在の栃木県観光物産協会が DMO を目指す上での課題を抽出し、ギャップ分析等に より解決方策を提示 なお、課題分析及び解決方策の提案にあたっては、業務及び財務等資料を活用して分析・ 提案をすること。直近の資料は、協会ホームページ ( 「とちぎ旅ネット」http://www.tochigiji.or.jp/organization/)に掲載 6 成果品 委託期間終了までに、事業実施報告書(調査・分析結果、基本戦略(案) 、観光ルート(案) 栃木県観光物産協会の課題分析及び解決方策(案) )を作成し、甲に提出すること。 ・印刷物 5部 ・電子媒体(DVD-ROM 等) 1部 7 その他 (1)提案者はいかなる場合においても、この提案業務の履行中に知り得た業務に関わる事項及 び付随する事項を第三者に漏らしてはならない。 (2)仕様書の業務内容に記載されたもの以外について、県域版 DMO の形成・確立に向け、成 果品の質を高めることのできる企画があれば積極的に提案すること。
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