くまもとを元気に! 熊本地震で被災された皆さまにおかれまして、心よりお見舞い申し上げます とともに、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。 さて、本校も多くの方々のご支援により、おかげさまで5月10日から授業 を再開することができ、子供たちの笑顔や元気な声が戻ってきました。一方で、 終わりの見えない余震に不安を感じ、体調不良を訴える子供など、さまざまな 子供の姿が見られます。本校では、地震により、臨時休業していた授業を確保 し、子供たちがしっかりと学ぶため、一学期の終業式を7月29日まで延長す ることとしました。 このような中、本校の子供たちは、「明るく 仲よく 元気よく」学習活動 に取り組んでいます。 小学部・中学部では、5月28日(土)に授業参観「ミニ運動会」を実施し ました。あいにくの雨の中、小学部は大プレイルームで、中学部は集会室で団 体競技やダンスを行いました。たくさんのご家族の声援を受けて、どの子も「明 るく 仲よく 元気よく」競技に取組みました。小学部の玉入れでは引き分け に喜ぶ姿、中学部のダン ボール箱を運ぶ競技では、 負けて悔し涙を流す生徒 の姿が印象的でした。ま た、この単元にあわせて、 「がんばろう くまも と!」の看板を作成し、 校門に掲示して、道行く 人々に「元気を」与えて います。 また、本校高等部の農園芸サービス班の生徒が、6月3日(金)に、熊本市 現代美術館の花壇の手入れを行いました。熊本城の見える場所で、汗を流しな がら、除草・土起こしをした後、学校で育てた800本の花苗を、復興を願い ながら、丁寧に植え込みました。 さらに、高等部東町分教室の陸上同好会の生徒6人が、6月3日から県営八 代競技場で開催された、県高校総体の陸上競技に初めて出場しました。500 0m競歩では6位、400mでは予選各レースにて1位になるなど自分の力を 精一杯発揮しました。一方、緊張のあまり満足できる記録が出せなかった生徒 も、同年齢の高校生と競うことをとおして、改めてチャレンジする目標を設定 することができました。 これらのとおり、何事にも精一杯取り組む本校児童生徒の姿は、復興に向け て「がんばる くまもと」に元気を与えてくれています。私たち熊本支援学校 の教職員は、そんな本校児童生徒が今後も「安心して笑顔で」、そして「地震 前よりもより良い教育」を受けることができるよう、心のケアをはじめ一人一 人の教育的ニーズに応じた教育を実践していきます。 最後になりましたが、本校に対して、全国各地から、たくさんの励ましのエ ールをいただいておりますことに感謝申し上げます。温かいエールは、これか ら復興に立ち向かう児童生徒、保護者、教職員にとって大きな励みとなってい ます。今後とも、本校教育に対してご指導・ご支援を賜りますよう、併せてお 願いいたします。
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