30 大規模災害等対策

30 大 規 模 災 害 等 対 策
各種 災害へ の取 組
長 崎 県 は、 こ れ ま で 諫早 大 水 害 や 長崎 大 水 害 、 雲 仙 普賢 岳 噴 火 災害 な ど の 大 規 模な 自然 災
害 を 経 験 して い ま す が 、 東 日本 大 震 災 の よう な 地 震 、 津 波、 原 子 力 災 害 をは じ め 、大 規模 な
火 災 、列 車事 故 など の事 故 災害 の 発生 に備 え 、人 命を 第 一と し た災 害対 策 を進 めて い ます 。
● 全 国 の 発生 状況
昨年は、大雨・台風などの突風による被害
が各地で発生しました。特に、9月7日、台
風 第 18 号 か ら 転 じ た 温 帯 低 気 圧 が 北 関 東 地 域
にもたらした大雨によって茨城県常総市で鬼
怒川の堤防が決壊するなど、茨城県、栃木県、
宮城県を中心に死者8人、床上・床下浸水あ
わ せ 2 万 棟 以 上 の大 きな 被 害と な りま した 。
● 長 崎 県内の 発生 状況
※主 なも の
死 者 (人)
負傷 者 ( 人 )
全 壊 (棟)
建
半 壊 (棟)
物 床上 浸 水( 棟 )
被 床下 浸 水( 棟 )
害 一部 破 損( 棟 )
非住 家 被害 (棟)
道 路 損壊 (箇 所)
堤 防 決壊 (箇 所)
崖 崩 れ (箇 所)
船 舶 被害 (隻 )
H25
0
1
0
0
0
0
4
1
3
0
14
0
H26
0
8
0
2
2
4
5
4
3
0
42
0
H27
0
1
0
0
57
34
9
8
15
0
38
0
長 崎 県 内 で は 、 昨 年 8 月 、 台 風 第 15号 が 県 内
を 通 過 し た 際 、 強 風 で 割 れ た 窓 ガ ラ ス 片 が 腕 に 【 過 去 3年 間の 自然 災 害被 害発 生 状況 (長 崎県 内)】
当たって1名が負傷したほか、9月には前線や
低気圧の影響で大雨となった対馬市を中心に、
多数の住宅が浸水するなどの被害が発生しまし
た。
■災害に備えた体制の整備
● 事 前 対策
長崎県警察では、災害危険箇所の点検、マニ
ュアル等の見直し、防災関係機関との情報交換
な どを 行っ て いま す。
● 防 災 訓練
【九州管区広域緊急援助隊合同訓練】
各 種 防 災 訓 練 に 参 加 し 、 救 出 ・ 救 助 技 術 の 向 ( 平 成 28年 1 月 19日 長 崎 県 雲仙 市 国 見 町 )
上、関係機関・団体との連携強化に努めていま
す。
■ 広域緊 急援助隊
阪神 ・ 淡 路 大 震災 を 契 機 に 全 国 の警 察 に 設 置さ れ た 部 隊 で 、 都道 府 県 の 枠 を越 え て大 規 模
災 害に 即応 し 、か つ高 度 の救 出 救助 能力 を 持つ 災害 対 策専 門 のエ キス パ ート チー ム です 。
■ 警察災 害派遣隊
東 日 本 大 震 災 を 契 機 に 警 察 災 害 派 遣 隊 と し て 、「 即 応 部 隊 」( 広 域 緊 急 援 助 隊 、 緊 急 災 害
警 備 隊 、 広 域 警 察 航 空 隊 、 機 動 警 察 通 信 隊 の 4 部 隊 で 構 成 ) と 、「 一 般 部 隊 」( 特 別 警 備 部
隊 、特 別交 通 部隊 等8 部 隊で 構 成) を、 新 たに 創設 し てい ま す。
■ 長崎県 警察災害 対策検討 委員会の 設置
長崎 県 警 察 で は、 平 成 23年 11月 30日 に 警 察 本部 長 を 長 とす る 「 長 崎 県 警察 災 害対 策検 討 委
員 会」 を設 置 して いま す 。
委員 会 は 、 東 日本 大 震 災 へ の 対 応で 得 ら れ た反 省 ・ 教 訓 事 項 を整 理 す る と とも に 、こ れ ら
の 反 省 ・教 訓 事 項 、 国の 機 関 及 び 長崎 県 が 策 定 す る 各種 方 針 を 踏ま え 、 本 県 警 察に おけ る 災
害 対策 の見 直 しを 幅広 く 行っ て いま す。
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