政府機関等のリスクコミュニケーションに関する マニュアル等調査 仕 様 書 ※本仕様書は、予告なしに修正又は訂正する場合があります。 その際は、当機構ホームページ上にて仕様書の修正又は正誤表等を 公示いたしますので、必ずご確認下さい 独立行政法人製品評価技術基盤機構 政府機関等のリスクコミュニケーションに関するマニュアル等調査 1. 調査目的 独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「NITE」という。)化学物質管理センター(以 下「当センター」という。)では、これまで化学物質管理促進法の PRTR 制度に基づく事業所 の自主管理の一環として、リスクコミュニケーションを化学物質の排出量のデータやそれに 基づくリスク評価結果の地域住民への提供の場と位置付け、ホームページやパンフレットで の解説の他、講演会等様々なメディアにより関連する情報提供を行ってきた。 平成 28 年度の事業計画において「様々なステークホルダー間(事業者、国民等)でのリス ク伝達方法の向上と普及のため、化学物質管理以外の分野を含めたリスクコミュニケーショ ンで行われている手法や現場の状況等について調査し、事業者や自治体等が活用できる化学 物質管理におけるリスクコミュニケーションマニュアルの作成・公表を目指す」と定められ ている。 本役務は、その作成の参考にするため、政府機関等(対象:環境、食品安全、科学コミュ ニケーション、防災、原子力等)におけるリスクコミュニケーションのガイドライン、方策、 手引き、マニュアル等(以下「マニュアル等」という。)を網羅的に収集し、その記載内容 について、評価項目に沿って比較するものである。 2. 本仕様書で使用される用語の定義 (1) リスクコミュニケーション 企業や業界団体及び行政等が自ら行う、「様々なリスクに関する話題」やそれらへの取り 組みに関することについて、市民や地域住民への情報提供を目的とした説明会や対話、イベ ント等のことで、形態は問わない。 (2) 政府機関等 各府省、地方自治体及び関連する独立行政法人や社団法人等の各種法人。(以下「法人等」 という。) 3.調査内容 (調査は公開文献(公文書、委託報告書、論文、刊行物、パンフレット等)及びウェブにて検 索可能な情報を対象とする。関係機関への出張等による調査は想定していない。 (1) 調査対象 ア) 以下の①~⑬に示す、国内外の政府機関等が作成したリスクコミュニケーションの マニュアル等を参照し、リスクコミュニケーションの対象とする「ⅰ.リスク」、「ⅱ. 目的」、「ⅲ.根拠法令」、「ⅳ.手法」、「ⅴ.評価」、「ⅵ.想定されるステークホル ダー」、「ⅶ.意思決定への市民参加のあり方」の 7 項目に関する記述を抜出し、分類 すること。 なお、マニュアル等には政府機関等が法人等に委託して作成した文書も含む。 【参照マニュアル等】 ① 化学物質のリスクコミュニケーション手法ガイド(2002(平成 15)年 日本化学会、 環境庁委託) ② 自治体のための化学物質に関するリスクコミュニケーションマニュアル (平成 14 年環境省) ③ 産業廃棄物処理事業者のためのリスクコミュニケーション・マニュアル調査報告書 (平成 15 年 全国産業廃棄物連合会) ④ 健康危機管理時におけるクライシスコミュニケーションマニュアル(平成 20 年 厚生 労働省) ⑤ 自治体環境部局における化学物質に係る事故対応マニュアル策定の手引き(平成 20 年環境省) ⑥ リスクコミュニケーションの推進方策(平成 26 年 文部科学省) ⑦ 食品の安全に関するリスクコミュニケーションのあり方について(平成 27 年 食品安 全委員会) ⑧ 事業者が行う土壌汚染リスクコミュニケーションのためのガイドライン(平成 27 年 日本環境協会) ⑨ 平成 28 年度のリスクコミュニケーションの進め方(平成 28 年 厚生労働省) ⑩ 化学物質に関するコミュニケーションのあり方について(平成 13 年 愛知県) ⑪ 化学物質に関するリスクコミュニケーションのあり方について (平成 13 年 東京都) ⑫ 岐阜県リスクコミュニケーションマニュアル(平成 22 年 岐阜県) ⑬ 化学物質のリスク管理に向けたリスクコミュニケーションに関する OECD ガイダンス 文書(2002(平成 14)年 環境省和訳あり) イ) 上記ア)①~⑬の他に適切と思われる国内のマニュアル等を提案することが望ましい。 ウ) アメリカ(EPA 関係)、欧州 REACH、OECD 等の以下の文献で紹介されたマニュアル又 は方針等を調査対象として最低 2 件を追加すること。 「米国でのリスクコミュニケーション制度の運用実態について」 https://www.env.go.jp/chemi/communication/unyou/index.html 化学物質リスクコミュニケーション情報に関する調査研究報告書 https://www.csj.jp/es/meti-h13.html なお、上記で追加した2件以外に海外の調査対象を追加提案することが望ましい。 (2)各分野のリスクコミュニケーションの特徴を明らかにするため、(1)ア)ⅰ.~ⅶ.以外の項 目を新たに提案することが望ましい。 4.基本事項 (1) 作業スケジュール 上記3.調査内容で提示した業務について、実施スケジュールの概要を示すこと。ま た、契約後は、すみやかに本業務における詳細なスケジュール、進捗管理に係る実施体 制、実施方法、報告内容等について、文書等の資料を用いて説明し、当センター計画課 担当職員(以下「担当職員」という。)の承認を得ること。ただし、担当職員から打合 わせ時期延期の承認を得られた場合はこの限りではない。 (2) 進捗報告 原則として、1 ヶ月に 1 回程度の頻度で担当職員に進捗報告を行うこと。報告内容に ついては、担当職員と協議のうえ決定すること。 また、担当職員からの求めがあった場合は、面会にて進捗報告を行い、議事メモを作 成すること。 (3) 実施体制 本役務の実施体制や役割分担について、調査が実施可能な社内組織を有し、調査に十 分な人員の確保されていることを示すこと。 5. 調査実績・経験等 (1) 4.(3)実施体制に示された人員については、過去 5 年以内に官公庁又は独立行政 法人等からリスクコミュニケーション等同様の調査業務を行った経験を有する者が含 まれること。 (2) 役務請負者は、過去 5 年以内にリスクコミュニケーション等同様の調査業務を行っ た経験を有していることが望ましい。 6.納品物 (1) 納品物として以下のものを提出すること。 ア) 新たに収集したマニュアル等(各 1 部) なお、紙媒体しか存在しないものについては、紙ファイルに綴じること。電子ファ イルが存在する場合は電子ファイル(CD-R)のみとする。 イ) 調査内容で要求された事項を記載した電子ファイル(CD-R 1 部)。 なお、電子ファイルは、Microsoft Word、Microsoft Excel 及び PDF ファイルとす るが、詳細なファイル形式等は当方と協議して決定する。 (2) 納入期限 平成 28 年 11 月 30 日(水) (3) 納入場所 独立行政法人製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター計画課 7.成果の帰属 本役務における納品物、本役務の結果得られる成果物、資料等におけるすべての知的財 産権は特別な理由がない限り、また、特別の理由がある旨予め告知し NITE で了承されたもの 以外は NITE に帰属するものとする。また、本役務の納品物に対して著作者人格権を行使し ないこと。 8.その他 (1) 本役務に必要な経費については、全て役務請負者の負担とする。 (2) 本仕様書に定めのない事項、又は仕様に関する疑義が生じた場合は、速やかに担当 職員と協議の上、その指示に従うこと。
© Copyright 2024 ExpyDoc