連邦政府所有地でのプロジェクトを進行中の場合、伝統的に繋がりを持つ

NATIVE TITLE ACT 1993
連邦政府所有地でのプロジェクトを進行中の場合、伝統的に繋がりを持つ土地に
対して先住民が有する権益に配慮しなければなりません。
1. 保護対象となるものは?
Native Title <先住権>とは、先住民がその伝統的な規律や
習慣により保有してきた区域に対して有する権益を指して
います。Native Title には、つぎのような権利が含まれま
す:
• 伝統関連事項の目的でその区域に居住し、立ち入る権利
• 食料または伝統的な資源を狩猟・漁獲・収穫する権利
また、Native Title には特定区域の「独占的所有権」も含まれま
す。これは Native Title の権利保有者に対象区域についての
所有・占有・立ち入りの管理の権利を付与するものです。
交渉の権利では、政府側担当機関やプロジェクトの提唱・
支持者および Native Title 保有者に対し、6 ヵ月の期間にわ
たり交渉協議をすることが求められています。その末に合
意に至らなかった場合、NNTT が仲裁・調停し、プロジェ
クト提案の承認や、その承認条件の承認を行うことができ
ます。この手続は最長で 18 ヵ月かかることもあります。
Native Title の権利保有者とプロジェクトの提唱・支持者の
間で結ばれる ILUA(Voluntary Indigenous Land Use
Agreements:任意の先住地使用合意)も、NNTT にて登録
することができます。ILUA には 3 つのタイプがありま
す:
•
Body corporate
2. 権利を保護しているのは?
•
Area
先住民が伝統的に繋がりを持つ土地に対して有する権利は、
Native Title Act 1993 に基づき NNTT(National Native Title
Tribunal) が認定・保護しています。
•
Alternative Procedure
3. プロジェクトへの影響は?
Native Title の権利保有者は、当該 Native Title に影響を及
ぼすようなプロジェクト提案について、その審理手続きに
関与したり通知を受理したりする権利を有しています。こ
うした権利には、つぎのようなものが含まれます:
• 通知や意見聴取を受け、協議をする権利
• 自由占有権の保有者と同等の権利
4. その他の詳細情報
Major Project Approval Agency
認可手続きの進め方についてのお問い合わせは、当局ウェ
ブサイトをご確認いただくか、当局までご連絡ください:
電話:
02 6243 7121
E メール: [email protected]
連邦政府
その他の詳細情報については、National Native Title
Tribunal のウェブサイトをご参照ください。
• 異議申立てを述べる権利
• 交渉の権利
プロジェクトの提案対象地が先住権の影響を受けるかどう
かは、登録済みの Native Title および ILUA のオンラインデ
ータベースを利用して、検索・確認することができます。
この概要説明書は一般的な情報を提供するものであり、法的アドバイスとして成立するものではありません。法的アドバイスについては、
それぞれ固有の状況に合わせて用意される、独立したものを受けるようお願いいたします。MPAA(Major Project Approval Agency:大規模
プロジェクト承認局)は、大規模プロジェクトの提唱者・支持者を対象に認可手続きの進め方等についての支援を提供していますが、
MPAA は認可そのものや当該法規制を管理・執行する機関ではありません。
www.mpaa.gov.au
[email protected]
2016 年 8 月 1 日