メディアで取り上げられる大学不祥事、翌年の出願者数に悪影響

日本学術振興会ワシントン研究連絡センター
メディアで取り上げられる大学不祥事、翌年の出願者数に悪影響(7 月 8 日)
ハーバード大学ビジネススクール(Harvard University Business School)及びカレッ
ジボード(College Board)の研究者らは、メディアで大々的に報道される大学キャンパ
スで発生した不祥事が大学出願者数に与える影響に関する調査結果報告書「大学における
不 祥 事 が 出 願 者 数 に 与 え る 影 響 ( The Impact of Campus Scandals on College
Applications)」を発表した。
本調査では、US ニューズ・アンド・ワールド・レポート誌(U.S. News & World Report)
が発表する大学ランキング上位 100 位の大学において、2001 年~2013 年の間に発生し
た不祥事 124 件を検証し、①性的暴行、②殺人、③不正行為、④ヘイジング(hazing)、
の 4 種類に分類した。
これによると、ニューヨークタイムズ(The New York Times)紙で大学不祥事が記事
として 1 回取り上げられた場合、翌年の出願者数は 5%減少し、6 回以上取り上げられた
場合は同 9%減となることが明らかにされた。また、2 ページを超える長い記事として不
祥事が取り上げられた場合は、同 10%減となるとしている。
さらには、US ニューズ紙の大学ランキングでも、順位が 10 位低下することが明らか
になった。
同調査の対象となった大学の 75%では、調査期間内に最低 1 回の不祥事が発生してい
るが、5 回以上発生した大学はなかった。
その他の主な結果は以下の通り。
 不祥事全体の42%が殺人、30%が性的暴行、15%がヘイジング、13%が不正行為。
但し、殺人が他の不祥事よりも多数発生したという訳ではなく、メディアで報道
されることが多かった。
 不祥事124件中、28件は、不祥事発生の翌月にニューヨークタイムズ紙の記事と
して1~5回取り上げられ、13件は6回以上同紙記事として取り上げられた。
なお、本報告書は、<http://www.people.hbs.edu/mluca/CollegeScandals.pdf>からダウ
ンロード可能。
Insider Higher ED, Fallout From Bad Headlines
https://www.insidehighered.com/news/2016/07/08/study-campus-scandals-can-depress
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