価値創造のための戦略 新たなテクノロジーへのプロアクティブな取り組み 情報技術の進展や、ソーシャルメディアの拡大に伴うコミュニケーション手法の多様化、また日常 生活における電子決済の拡大等、金融技術は著しく進化しています。そうしたなかで、 〈みずほ〉は 外部機関との協業や最先端の技術も活用しながら、新たなビジネスの創出やこれまで以上にお客さ まに寄り添った利便性の高いサービスの提供に努め、先進的なブランドイメージを構築していきます。 取組方針 外部の知見・技術も活用し、商品・サービスの向上と、業務プロセスの改革を実現 〈みずほ〉の強み 外部機関の強み (大手ベンダー、FinTech 企業等) 決済 顧客基盤 情報基盤 金融知見・技術 新ビジネス創出 革新的創造 貸出 先端テクノロジー 資産運用 目利き力 その他 成長支援 産業知見の蓄積 事業連携 お客さまサービスの向上 業務プロセスの改革を実現 推進体制 グループ横断的な独立した組織としてインキュベーションPTを設置 • 新ビジネス創出に向けたグループ横断的な取り組みを強 みずほフィナンシャルグループ 化するため、2015年7月に独立した専担組織としてイン インキュベーション PT キュベーションPTを設置しました。 DigitalInnovationOfficer) として、 〈みずほ〉の新ビジ ネス創出を統括する立場にあり、柔軟かつ迅速な意思決 定を実現します。 60 みずほフィナンシャルグループ その他のグループ会社 • また、インキュベーションPT担当役員はCDIO(Chief みずほ証券 な新ビジネスの創出に取り組みます。 みずほ信託銀行 に活用することで、従来の発想にとらわれない非連続的 みずほ銀行 • インキュベーションPTは、社内外の知見・技術を積極的 具体的な取組実績 〈みずほ〉について ※ さまざまな最先端の要素技術を駆使するとともに、オープンイノベーション による他社との 協業も積極的に行い、新たなサービスを提供 ※オープンイノベーション:自社だけではなく、外部機関が持つ技術やアイデアを組みあわせて革新的なサービスやビジネスを生み出していく考え方 主な要素技術 :人工知能(AI) /ビッグデータ/ブロックチェーン/ロボティクス…… マネーフォワードとの協業 インターネット上で、お客さまのリスク許容度等を踏まえた投 法人のお客さまの経理事務効率化支援に向けて、マネーフォ 資信託のポートフォリオ提案を無料で提供しています。みずほ ワード社の法人向けクラウドサービスとみずほ銀行の決済サービ ダイレクトご利用のお客さまには、投資目標 スを連携させた「請求・売掛金消込事務自動化」や「給与支払 の達成に向けたゴールアプローチ分析機能 事務自動化」の仕組みを提供 や、貯蓄性保険商品の選定サポート機能等 しています。 私たちが目 指すもの SMART FOLIO(ロボアドバイザー) の付加サービスを提供しています。 LINE でかんたん残高照会サービス マネーツリーとの協業 「LINE」上で、み ずほ銀 行に口 座をお持ちの お客さまが、 PFM(Personal Financial Management、個 人 資 産 の みずほ銀行の公式キャラクターである「ハリ田 一元管理) サービスを提供するマネーツリー 社と連携し、スマートフォン向け「みずほダイ 高や入出金明細を確認できる便利なサービス レクトアプリ」に永久的に入出金明細照会の を提供しています。 閲覧が可能となる「一生通帳機能」等を提 価 値 創 造のための戦 略 みず吉」のスタンプを送信いただくだけで、残 供しています。 中長期的に取り組む事項 人工知能とロボティクスの融合 2015年7月、人型ロボットPepperがみずほ銀行に入行しました。金融小噺 (こばな 企 業 価 値を支える基 盤 し)やさまざまなご案内を行うなかで、 お客さまに新たなおもてなしを提供しています。 また、 2016年5月、さらなるチャレンジとして PepperとIBM 社の Watsonテクノロ ジーとを融合させ、 より高度な応対の実現に取り組んでいます。 Pepper 入行式 オープンイノベーションへの取り組み 2015年10月、FinTechフォーラムを開催し、スタートアップ企業を中心に200名 を超える多くの方々にご参加いただきました。 今後もこうした取り組みを継続し、外部の知見や技術を積極的に取り入れ、新ビジネス の創出やお客さまに提供するサービスの向上につなげていきます。 みずほ FinTechフォーラム 財 務レビュー ブロックチェーン技術への取り組み 〈みずほ〉は、米国のスター 「ブロックチェーン」※技術は、高速・安全・廉価なシステムの構築を実現できる可能性を秘めています。 トアップ企業 R3CEVが主導する国際的なコンソーシアムへの参画や、外部企業とも連携した複数の独自実証実験の実施等、 「ブ ロックチェーン」技術の早期実用化に向け、さまざまな取り組みを進めています。 ※ブロックチェーン:ネットワークに接続された複数のコンピュータが取引記録などを共有し、相互に認証する仕組み 2016統合報告書ディスクロージャー誌 61
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