人工知能概論 13章、14章の解答抜粋 2016年度春学期講義 白井英俊 演習13-1 • 下の真理値表を完成させよ.(T=1, F=0) p q T T T F F T F F ¬p∨q p→q ¬(q→p) p∧¬p 演習13-1 • 下の真理値表を完成させよ.(T=1, F=0) p q ¬p∨q p→q ¬(q→p) p∧¬p T T T T F F T F F F F F F T T T T F F F T T F F 演習13-2 先に挙げた例, p1 すべての人は平和を好む p2 太郎は人である. p3 太郎は平和を好む. をそれぞれ,述語論理式であらわしてみよう. 何をどのように変数と置くかは自分で考えてみよう. 演習13-2 • 先に挙げた例, 「(xが)人」を Human(x) 「(xがyを)好む」を Like(x,y) 「平和」を PEACE 「太郎」を 太郎 で表すとする • p1 すべての人は平和を好む • p2 太郎は人である. • p3 太郎は平和を好む. • をそれぞれ,述語論理式であらわしてみよう. • 何をどのように変数とおくかは自分で考えてみよう. 1. ∀ ( → , ) 2. Hum(太郎) 3. 太郎, ) 演習問題 13-3 次の命題論理式を連言標準形の節形式に変換しなさい. (p→q)∧(¬p→¬(q∨r)) ドモルガン則 解答 (¬p ∨ q) ∧(¬ ¬ p ∨ ( ¬ q∧ ¬ r)) (¬p ∨ q) ∧(p ∨ ( ¬ q∧ ¬ r)) 分配律 (¬p ∨ q) ∧(p∨ ¬ q) ∧ ( p ∨ ¬ r) 演習13-4 次の述語論理式のスコーレム標準形を求め,節集合形式 で表しなさい. ∀x∃y[P(x)→Q(x,y)]∧¬(∀x∃y[P(x)∧∀zR(z)]) 同値と含意の除去 ∀x∃y[¬ P(x)∨Q(x,y)]∧¬(∀x∃y[P(x)∧∀zR(z)]) 二重否定の除去とド・モルガンの法則による否定記号の移動 ∀x∃y[¬ P(x)∨Q(x,y)]∧ (¬ ∀x∃y[P(x) ∧ ∀zR(z)]) ∀x∃y[¬ P(x)∨Q(x,y)]∧ (∃ x ∀ y ¬ [P(x) ∧ ∀zR(z)]) ∀x∃y[¬ P(x)∨Q(x,y)]∧ (∃ x ∀ y [¬ P(x) ∨ ¬ ∀zR(z)]) ∀x∃y[¬ P(x)∨Q(x,y)]∧ (∃ x ∀ y [¬ P(x) ∨ ∃ z ¬ R(z)]) 変数の標準化 ∀x∃y[¬ P(x)∨Q(x,y)]∧ (∃ u [¬ P(u) ∨ ∃ w ¬ R(w)]) 演習13-4(解答続き) 変数の標準化の結果 ∀x∃y[¬ P(x)∨Q(x,y)]∧ (∃ u [¬ P(u) ∨ ∃ w ¬ R(w)]) スコーレム関数を用いた存在記号の除去(f スコーレム関数を用いた存在記号の除去( は関数、a,bは定数) ∀x [¬ P(x)∨Q(x, f(x))]∧ ([¬ P(a) ∨ ¬ R(b)]) 冠頭形への変形 ∀x { [¬ P(x)∨Q(x, f(x))]∧ (¬ P(a) ∨ ¬ R(b)) } 分配律を用いて節形式へ変形 --- すでに節形式 各節の変数の独立化--各節の変数の独立化 すでに済んでいる 節集合 { (¬ P(x)∨Q(x, f(x)) ), (¬ P(a) ∨ ¬ R(b)) } 演習14-1 前提(P∧Q)→R, P→Q, P から結論Q∧Rが導けることを, 導出原理を用いて証明せよ. 解答: まず前提と、結論の否定とを節集合の形で表す { ¬P ∨¬Q ∨R , ¬P ∨Q , P , ¬Q ∨¬R } これから導出節を次々に作り、空節(矛盾)を導く その導出グラフは次の通り; ¬P ∨¬Q ∨R ¬P ∨Q ¬Q ∨R P ¬P ∨¬R Q ¬R R □ ¬Q ∨¬R 演習14-2 一般疑問文 解答 前提と質問を論理式で表し、前提の論理式と「質問の論理式の否定」を節集合 で表す。 「ネズミは動物だ」 ∀x(ネズミ(x)→動物(x)) 「あらゆる動物は生き物だ」 ∀x(動物(x)→生物(x)) 「山田は人間だ」 人間(山田) 質問「ネズミは生き物か?」 ∀x(ネズミ(x)→生物(x)) 前提、および質問の否定の節集合: (aはスコーレム定数) { ¬ネズミ(x)∨動物(x), ¬動物(y)∨生物(y), 人間(山田), ネズミ(a) , ¬生物(a) } 演習14-2 一般疑問文 解答(続) 導出グラフ ¬ネズミ(x)∨動物(x) 人間(山田) ¬動物(y)∨生物(y) ネズミ(a) s={y/a} s={x/a} 動物(a) ¬動物(a) □ ¬生物(a) 演習14-3 特殊疑問文(解答) まずは論理式で表し、前提および「質問の否定」の節集合 を求める ∀x(ネズミ(x)→動物(x)) 「ネズミは動物だ」 「あらゆる動物は生き物だ」 ∀x(動物(x)→生物(x)) 人間(山田) 「山田は人間だ」 ∀x(人間(x)→動物(x)) 「あらゆる人間は動物だ」 ∃x 動物(x) 質問「動物なのは誰か?」 前提、および質問の否定の節集合: (aはスコーレム定数) { ¬ネズミ(x)∨動物(x), ¬動物(y)∨生物(y), 人間(山田), ¬人間(z)∨動物(z), ¬動物(w) } 演習14-3 特殊疑問文 解答(続) 導出グラフ ¬ネズミ(x)∨動物(x) 人間(山田) ¬人間(z)∨動物(z) ¬動物(w) ¬動物(y)∨生物(y) s={z/山田} 動物(山田) s={w/山田} □
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