2016 年 7 月 〇〇日 東京都知事選挙立候補者 様 東京都知事選挙 立候補者への要望及び質問状 東京障害フォーラム(JDF 東京) 代表 小西 慶一(都身連会長) 事務局:東京都自立生活センター協議会(TIL)内 〒190-0022 東京都立川市錦町 3-1-29-1F TEL:042-540-1844 FAX:042-540-1845 Mail:[email protected] 私たち東京障害フォーラム(略称:JDF 東京)は、東京都全域に会員を持ち活動しており、障害の種別も 多岐に渡る 15 の団体で構成された障害者団体です(構成団体は本状最後部に記載) 。私たちは、東京都 に於いて、 「障害を理由とする差別を禁止する条例の制定」が必要と考えています。(その経緯と理由は 別紙をご参照ください。 ) そこで、今回の都知事選挙に立候補される皆様に、主に条例の制定についての質問を行い、投票の参考 とさせていただきたく存じます。つきましては、2016 年 7 月 20 日(水)までにご回答いただけると幸い です。 なお、頂いた回答は、当方の加盟団体を通じて各団体の会員にお伝えするほか、それぞれの団体のホー ムページや SNS 等での公開をさせていただく予定です。 <経緯・時代背景> 2006 年 12 月、国連において「障害者権利条約(以下:権利条約)」が採択されたことを受け、日本は 本条約を批准するべく 2010 年より国内法の整備に取り組み、2011 年に障害者基本法の抜本改正、2012 年に障害者総合支援法、2013 年に障害者差別解消法(以下:差別禁止法)を成立させ、晴れて 2014 年 1 月 20 日に権利条約を批准(141 か国目)し、同年 2 月 19 日より発効しています。そして本年 4 月 1 日よ り障害者差別解消法が施行されました。 権利条約は障害者の権利を障害のない人と同じように認め(他の者との平等)、誰も排除しない、障害 を理由に分け隔てない、インクルーシブな社会の構築を目指すもので、その為に、障害者の社会参加の 妨げとなる障壁は社会の側にあるという「社会モデル」を採用し、社会参加の機会均等のための合理的 配慮の否定(不提供)を含むあらゆる差別を禁止することなどが謳われています。国際条約は国内法の 上位法となることから、権利条約を批准した以上、国内の法律、条例、制度運用はすべて権利条約に沿 うこととなります。批准は 141 番目と遅いものでしたが、国内法の整備に時間を費やした日本の経緯は、 国連でも高い評価を受けています。 <東京都条例の制定を求める理由> 一方、権利条約の批准に必要な国内法については、整いつつあるものの、その具体的な中身について は、まだまだ多くの課題を残しています。特に批准に最低限必要とされた「障害を理由とした差別を禁 止する法律」は、差別解消法という名になり、結果的に多くのことを自治体の条例で補完(いわゆる上 乗せ・横出し)することで実効性を担保する仕組みとなっています。その為、現在全国で 27 か所の自治 体(道府県:20、市:7/別紙ご参照)で障害を理由とする差別を禁止する条例が制定・施行されていま す。東京都内に於いては、八王子市(2012 年施行)、国立市(2016 年施行)の二つの市が条例を施行し ており、続いて日野市、立川市などが制定に向けた具体的検討が始まっています。しかしながら、日本 の首都である東京都に於いては、いまだ条例の策定はおろか、策定の検討も始まっていません。オリン ピック・パラリンピックが開かれる 2020 年には、世界中から多くの障害のある人たちが東京にやって来 られますが、権利条約及び IPC(国際パラリンピック組織委員会)アクセシビリティガイドラインの観点か らして現在の東京の状況は、ソフト面、ハード面ともまだまだ世界基準から遅れを取っている点が多々 残っています。オリンピック・パラリンピックを契機に、世界基準のインクルーシブ社会というレガシ ーを残すためにも、東京に於いて「障害を理由とした差別を禁止する条例」の制定を切望致します。 <JDF 東京構成団体> 東京都身体障害者団体連合会(都身連)/東京都知的障害者育成会/東京都盲人福祉協会(都盲協) 聴覚障害者制度改革東京本部(東聴連、中難協他聴覚障害者関係 6 団体) 全国「精神病」者集団東京/東京都精神障害者家族会連合会(つくし会) 障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会(障都連)/きょうされん東京支部 DPI 東京行動委員会/東京都自立生活センター協議会(TIL) 東京頸髄損傷者連絡会(東京頸損連)/障害をもつ子どものグループ連絡会/ 東京都肢体不自由児者父母の会連合会(東肢連)/全国脊椎損傷者連合会東京都支部 東京肢体障害者団体連絡協議会(東京肢障協)/東京都社会福祉協議会(東社協) ~ JDF 東京からの質問 ~ 貴殿が東京都知事に就任された場合 質問事項 回答(当てはまるものに〇) Q1) 「障害を理由とした差別を禁止する条例」を作りますか? はい いいえ 分らない はい いいえ 分らない はい いいえ 分らない はい いいえ 分らない <自由記入> Q2) 作る場合、条例の内容に、上乗せ・横出し項目を設けますか? <自由記入> Q3) 作る場合、各種の障害当事者が参加する組織で策定されますか? <自由記入> Q4) IPC アクセシビリティガイドラインに倣って、東京都の福祉のま ちづくり条例を 2020 年東京パラリンピックより前に改定を行い ますか? <自由記入> 以上、ありがとうございました。 FAX 送付先(TIL):042-540-1845 メール:[email protected]
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