高温対応セラミック仕様 ラジアントチューブバーナ (SERT-H:仮称)開発について 2015年9月 東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社 (Tokyo Gas Engineering Solutions Corporation(TGES)) 参考資料 2 1.東京ガスグループ燃焼技術の 高温領域への挑戦 従来のラジアントチューブバーナの使用温度領域は、1000℃ (実温度950℃程度)以下とされておりました。 高温領域(1000℃以上)での使用が困難な理由は、以下の通 りです。 ① 高温領域で耐久性に優れたチューブがない。 ② ラジアントチューブという限られた空間で安定した燃焼を維 持出来ない。 ③ 高温領域における燃焼性能…省エネルギー性能(廃熱回収効 率)と環境性能(NOx排出規制)…を満足出来ない。 近年、従来は電気ヒーター方式であった機能性材料(電池材料、 電子材料等)の高温焼成・加熱工程において、ガスバーナ使用 のご要望を多数頂いております。 東京ガスグループは、独自の燃焼技術により、高温対応ラジア ントチューブバーナの開発に取り組んでおります。 2.特殊セラミックチューブ (CERASIC®-B)の優れた特性 3 引用…某社 技術資料より⇒TGESと連携し、 用途開発中。 CERASIC®-B製セラミックチューブは、1500℃まで曲げ強 さの温度依存性はなく強度低下は認められません。 その他の主な代表特性についても、SUS316を上回ります。 サーマルショック耐性:ΔT=450(℃) ヤング率 :E=420(GPa) TGES_SERT-Hの要求性能を満足する優れた特性を持った特 殊セラミックチューブです。 3.東京ガスグループの燃焼技術と CERASIC®-Bとの融合 4 TGESの燃焼試験により、 CERASIC®-B製セラミック チューブ仕様バーナの目標最高使用温度1300℃において、安 定した燃焼の維持可能が確認されました。 TGES独自の保炎器機構により、低燃焼時や過剰空気状態にお ける失火リスクを低減させ、爆裂燃焼等によるセラミック チューブ損傷を防止します。 長年に亘り蓄積されたTGESの高度なラジアントチューブバー ナ燃焼技術が高温間接加熱(目標1300℃)を実現します。 SERTの構造 目標温度1300℃ 4.主な用途 5 引用… 某社 HPより ⇒TGESと連携し、用途 開発中。 機能性材料(蓄電池用極材 等)焼成用ローラーハースキルン (RHK)等、高温間接加熱炉への応用に最適です。 電気加熱式に比較し エネルギーコスト低減が可能と考えられます。 …低減率はご使用の電力単価・ガス単価・炉条件により変わります。 詳細はお問合せ下さい。 6 5.バーナ標準仕様 形式 80 SERT(3B) 外管径(mm) 外管最大長(mm) 最大長のインプット (kcal/hr) Max. Min. 100 SERT(4B) 150 SERT(6B) 90 115 165 1,800 2,300 2,300 18,000 30,000 60,000 5,000 7,000 10,000 ※標準品と同仕様にてご使用頂けます。 ※詳細寸法については、お問合せ下さい。 東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社 (Tokyo Gas Engineering Solutions Corporation(TGES))
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