国立国際医療研究センター 2016年8月31日児童精神科サマーセミナ−２０１６国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科ってどんなところ？国立国際医療研究センター国府台病院とは？国立高度医療研究センターである国立国際医療研究センター（新宿区）が持つ総合病院の一つで、千葉県市川市にあります。精神科とは別に独児童精神科と専門病棟を持つ唯一の国立高度医療研究センターです。連絡先国⽴研究開発法⼈国⽴国際医療研究センター国府台病院児童精神科児童精神科診療科⻑宇佐美政英事務部管理課研究業務係⻑菅野康徳〒272 8516千県市川市国府台1-7-1 皆さんは、こどもの自殺、発達障害、拒食症、虐待、など子どものこころの問題に関するニュースを目にすることがあったのではないでしょうか。子供のこころの問題は、医学部の講義では小児科や精神科の中でしか扱われないことが多いのですが、皆さんは児童精神科という診療科があることをご存知でしょうか？国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科は戦後まもなくから児童精神科専門病棟を運営してきた歴史があります。その治療は同年代の仲間関係を利用しながら、子どもたちの主体性を伸ばし、一人でも多くの子どもが社会に参加していけることを目指してきました。子どものこころの問題を扱うには、心理的な治療がとても重要です。子どもに正しい道を教えるのではなく、子どもと一緒に険しい道の歩き方を学んでいくことだと考えています。子どもたちと一緒に悩み、考え、そして未来に向かって共に歩いて行くために必要な知識と経験は、専門病棟でこそ身につけることができると考えています。実際には子どものこころの問題には社会的に関心が高まっている分野でもある一方で、現在の日本で児童精神科医はとてもすくない現状です。子どもの自殺も後を絶ちません。一人でも多くの医学生が児童精神科医を目指していただければと考えています。児童精神科を見てみたい、知ってみたい、児童精神科医に Email: [email protected] なってみたいとお考えの皆さん、ぜひ国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科のサマーセミナーにご参加ください（新専門医制度も見据えた研修プログラムの説明も行います）。それでは、当日子どもたちと一緒にお待ちしております。＜申し込み⽅法＞電話:047-372-3501 セミナー申込書（国府台病院ホームページよりダウンロード）と証明書の写し（医師免許、職員証、学⽣証等）を添えて、メールにてお申し込み下さい。メールタイトルを「サマーセミナー申込み（申込者⽒名）」として下さい。児童精神科診療科長　宇佐美政英 1 国立国際医療研究センター 2016年8月31日プログラム⽇程平成２８年８⽉３１⽇（⽔）９時０0分国府台病院管理課集合対象児童精神科の取り組み当院児童精神科は昭和２３年に開設された⻑い歴史を持つ、幼児から中学⽣までのお⼦さんのこころの診療に携わる部⾨であり、わが国の児童精神科医療のモデル的な診療の場を⽬指して活動を続けています。児童精神科は外来部⾨と、４５床の専⽤病床（精神科開放病棟）を持つ⼊院部⾨から成り⽴っており、さらに⼊院児童を対象とする市川市⽴⼩中学校の院内学級が病棟近くに併設されています。主な治療対象は義務教育年代までの不登校・ひきこもり、強迫性障害（不潔恐怖など）、うつ病、転換性障害、解離性障害、摂⾷障害、注意⽋陥／多動性障害（ＡＤＨＤ）、⾃閉症やアスペルガー障害などの広汎性発達障害、児童思春期精神病などです。最近は不潔恐怖など様々な疾患を背景に不登校となり、ひきこもっている児童や、ＡＤＨＤと⾃閉スペクトラム症を中⼼とする発達障害の児童の受診が⽬⽴っています。児童精神科における治療は外来治療が中⼼ですが、ひきこもりが⻑期に及んだ⼩中学⽣や、症状が深刻化して家庭⽣活が困難になった児童などでは、必要ならば⼊院治療を導⼊し、精神医学的専⾨治療に加え、院内学級と協⼒した家庭復帰・学校復帰のための援助にあたっています。医学部医学科の医学⽣（４年⽣以上）及び、初期研修医予定１０：００開会の挨拶１０：１０アイスブレーキング１０：２０児童精神科の概要１１：２０児童精神科における⼊院治療の意義１２：００お昼休み１３：００病棟⾒学１４：４５病棟ミーティングの体験１６：３０児童精神科医になるためには（新専⾨医制度も含めて）１７：００総括と閉会の挨拶 2