長野県御嶽山噴火災害 緊急消防援助隊 富士五湖消防本部 活動記録

長野県御嶽山噴火災害
緊急消防援助隊
富士五湖消防本部 活動記録
噴煙を上げる御嶽山
1都5県より出場した緊急消防隊車両
入山に向け個人装備をチェックする
救助隊員
火山灰により山体は灰色一色となり火山灰
が舞い上がり隊員の行く手を阻む
火山灰が降り積もる登山道を防火衣を身に着け
担架等を携行し山頂に向かう富士五湖救助隊
九合目付近、検索を継続し山頂に向かう
富士五湖救助隊
ぬかるんだ火山灰が検索活動を困難に
させる
急斜面を等間隔に隊列を組み、検索棒や
ストックを活用し検索活動を実施する
山頂付近の山小屋の屋根に1m以上
積もった火山灰、大きな噴石は屋根を
突き破っている
御嶽頂上山荘 大勢の負傷者、心肺停止者
が救助隊に搬送された
山頂の山小屋を検索する救助隊員
各機関と一列横隊でくまなく検索活動を
する隊員
泥状の火山灰、特に深いところでは腰まで
達し、極度の体力消耗により困難な救助
活動
救助隊の登山靴に付着した火山灰足下が
重く、著しく体力を消耗させる
山体が一面火山灰に覆われ懸命な救助
活動を行う隊員
奥の小高い丘の黒い部分は検索を終了した
隊員の足跡
山頂付近での救助活動。後方は噴煙を高く
上げる火口
急斜面の岩場を懸命に検索する救助隊員
各隊員は約30㎏の装備を背負い活動に
従事する
山頂付近よりヘリコプターにより
搬送される要救助者
活動した内容をすべて記録し、救助活動を
円滑に実施するため引継書を作成する
野営場所に設営された富士五湖消防本部の
テント
緊急消防援助隊の活動はすべて自己完結で行う為、テントで野営し非常食料をはじめ、
発電機、簡易トイレ、寝袋などを持参しての活動となる
(活動終了後の風景:マジックライス、乾パン、缶詰、カップ麺などが主食となる)
御嶽山で活動した救助隊員の防火服と
救助服の状況
救助隊員が携行した装備
富士五湖消防本部は、9月28日の第1次隊から10月17日の第18次隊までそれ
ぞれ指揮隊、救助隊、後方支援隊として、延べ37隊・168名を派遣しました。
救助活動環境は、3000mを超える山岳であり低酸素及び気温も低く、高山病や低
体温症を引き起こす可能性があり、更に生コンクリートを煉ったような状態の火山灰に
膝から腰まで浸かるような場所での検索活動はとても厳しいものでした。
富士五湖消防本部では、この経験を生かし管内にある富士山に同様な災害が発生した
ならば、「自助、共助、公助」の連携をしっかり整え「地域住民の安心・安全」を目指
していきます。