理事長 影山 道幸

TOHOKU ROKIN DISCLOSURE 2016
ごあいさつ
政策が導入されるなど金融機関を取り巻く環境が
大きく変化する中、融資は増加目標に届きません
でしたが、預金は目標を上回るなど、着実に業容
を拡大しております。その結果、当期純利益は、
2014 年度から 2 期連続で最高益を更新すること
ができました。あらためて皆様のご支援に感謝を
申し上げます。
2016 年度は、第 5 期中期経営計画の中間年
度として「3 つの主要テーマ(運動性・収益性・
事業性)」と「3 つの改善(営業推進・財務基盤・
事務効率)
」を着実に実行し、
「会員と共に創る新
たなステージ」に向け、将来に向けた盤石な経営
基盤を確立し、サービスの維持向上をめざす取り
組みを展開してまいります。
平素より、皆様には、東北労働金庫の事業に
現在、日本の経済は、マイナス金利政策の影
つきまして、ご支援・ご協力を賜り心よりお礼申
響などを含め、先行きは不透明なものとなってお
し上げます。
ります。また、長期的な人口減少の段階に入って
また、東日本大震災から 5 年が経ちましたが、
おり、市場の縮小・人口構成の変化がさらに進
あらためて被災された皆様ならびにご家族の皆様
行していくことが見込まれるなど、労働力需給バ
に心よりお見舞い申し上げます。
ランスを含めた課題が山積しております。
当金庫は、何より東日本大震災により被災され
このような生活環境の中においてろうきんは、
た方々の生活再建を第一義に、引き続き、復旧・
働くすべての方々のライフプランを「安心・安全」
復興に向け、被災された方々や被災地域を支援
に支えるため、勤労者自主福祉金融機関として
する取り組みを継続してまいります。
の社会的役割を発揮し、最も身近で信頼され、
さて、2015 年 度は、第 5 期 中 期 経 営 計 画
皆様の負託に応えられるよう、運動と事業を進め
(2015 年度∼ 2017 年度)のスタートを切る年
ていく所存であります。そして、ろうきんの理念の
度として、
「経営改善策」の着実な実践による確
基本姿勢である「働く人の夢と共感を創造する協
固たる財務基盤のもと、皆様の負託に応えられる
同組織の福祉金融機関」として、役職員一丸と
各種商品やサービスの提供に努めてまいりまし
なって取り組んでまいりますので、今後とも皆様
た。その中において、ご利用者への「安心・安全」
の変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう心より
のご提供に向けて住宅ローン制度の見直しを行う
お願い申し上げます。
とともに教育資金ニーズへの対応として、新たに
ここに 2016 年 3 月期ディスクロージャー誌を
教育ローン(カード型)を発売してまいりました。
作成いたしました。皆様方に当金庫をご理解いた
また、高齢化が進む中、皆様方との生涯取引に
だけるよう、事業内容・業績・今後の取り組み
向けて相続関連業務の取次を開始しております。
などを紹介しておりますので、ご一読いただけれ
加えて、利便性向上に向けたキャッシュカード提
ば幸いに存じます。
携先や利用時間等の拡大など、皆様の幅広いご
要望にお応えするための取り組みを進めてまいり
ました。
業容につきましては、日銀によるマイナス金利
2016 年 7 月
影山 道幸
理事長 1