プレスリリース 2016 年 8 月 4 日 「やんばるの森と住民の生活を守れ!」 高江ヘリパッド建設に、37 カ国から反対の声 155 団体、5,681 人による共同声明 本日、37 カ国の NGO・市民団体(155 団体)や個人(5,681 人)が、沖縄県東村・国頭村にまた がる北部訓練場の高江周辺の米軍ヘリパッド建設中止を求める共同声明を発出しました。声明では、 ヘリパッド建設が行われている沖縄本島の北部のやんばるの森が、ヤンバルクイナやノグチゲラ等 多くの固有種・希少種の生息域でもあり、世界的な生物多様性保全の上でも重要な地域であると指 摘。また、機動隊が反対住民を暴力的に排除したとして、人権を踏みにじり、かけがえのない自然 と人々の暮らしを壊す高江のヘリパッド建設の強行を直ちにやめるよう日米両政府に求めていま す。 日本政府によるヘリパッド工事の強行および反対住民・支援者の強制排除をうけ、FoE Japan な ど日本の複数の環境団体などがインターネットを通じて5日間賛同を呼びかけました。 声明への賛同募集は当面の間継続し、高江ヘリパッド建設反対の国際的な声を集め、防衛省に提出 することを予定しています。 声明本文および連名団体は以下をご覧ください。 生物多様性の宝庫、やんばるの森と 住民の生活を守るために行動を! 高江ヘリパッド建設中止を! 「やんばるの森」は、沖縄島北部の国頭村・東村・大宜味村にまたがる亜熱帯の森。ヤンバルク イナ、ノグチゲラをはじめ、地球上でこの森や琉球列島にのみ生息し独自に進化した固有種が見ら れ、特有の生態系が形成されています。また多くの絶滅危惧種を含む希少種や固有種が生息してお り、世界的な生物多様性保全の上でも重要な地域とされています。 その価値が認められ、現在、世界自然遺産登録に向けての取り組みが進められています(注1)。 東村高江は人口 150 人ほどの小さな集落。自然豊かな環境で住民は平和に暮らしてきました。住 民たちは、やんばるの森を「神々のすむ森」として畏敬し、守ってきました。 しかし、集落を取り囲むように、6 か所の米軍オスプレイ用離着陸帯が造成されようとしています。 住民の強い反対にもかかわらず、すでに 2 つは出来てしまい、耐えがたい騒音をまき散らしてオス プレイが昼も夜も飛び続けています。 今年 7 月になって隣接する国頭村安波の 4 か所を造成するために、政府は日本中から 500 人もの 機動隊を派遣し、座り込みの抗議行動を非暴力で行う住民と支援者を暴力的に排除しました。この 結果、頸部を圧迫された女性、ろっ骨を折られた男性など、3人が救急搬送されました(注2)。 また、沖縄防衛局は市民のテントや全国からの支援物資を持ち去りました。この行為を含め、日本 政府の今回の強行手段は違法性が高いものであると複数の弁護士が指摘しています(注3)。 日本の本土のメディアは、ほとんどこの状況を報じません。 私たちは、日米両政府に訴えます。このように、人権を踏みにじり、かけがえのない自然と人々 の暮らしを壊す高江のヘリパッド建設の強行を直ちにやめてください。 私たちはまた、日本・世界のメディアに訴えます。この信じられないような沖縄県東村・国頭村の 状況を取材し、真実を報道してください。 私たちは、日本および世界中の心ある市民に訴えます。生物多様性の宝庫であるやんばるの森を 守るため、必死で抵抗を続ける人たちのために、声をあげ、行動をおこしてください。 注1)ただし、日本政府による、やんばるの世界自然遺産推薦候補地は、比較的開発が進んだ国頭 山地西側だけで、良好な自然が残されている東側の米軍北部訓練場は除外されている。 注2)複数の住民・支援者の証言および多くの映像資料による。 注2)指摘されている違法行為は、①県道にもかかわらず、県側の許可を取らずに金網のフェンス を張ったこと、②県道にもかかわらず、明確な理由なしに封鎖し、検問を行ったこと、③住民側の テントおよび支援物資を持ち去ったこと、④N1 に至る道を営林署への事前協議なしに立木の伐採 を行った疑いがあること――などである。 連名団体(155 団体) : 国際環境 NGO FoE Japan/美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会/辺野古リレー 辺野古のたたかいを全国へ/沖縄環境ネットワーク/沖縄・生物多様性市民ネットワーク/沖縄の ための日米市民ネットワーク(JUCON)/ジュゴン保護キャンペーンセンター/ラムサール・ネ ットワーク日本/国際環境 NGO グリーンピース・ジャパン/APLA/水源連/ピース・ニュース /公共事業改革市民会議/辺野古への基地建設を許さない実行委員会/Stop!辺野古埋め立てキ ャンペーン/ゆんたく高江/ONE LOVE 高江/日本基督教団東京教区北支区沖縄委員会/北限 のジュゴンを見守る会/基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会/沖縄意見広告運動/SEALDs RYUKYU/唯足舎/ふろむあーす&カフェオハナ/さよなら原発★ちがさき/9の日スタンディ ング★ちがさき/被ばく医療を考える会かごしま/子どもたちの健康と未来を守るプロジェク ト・郡山/ジェイヴィージェイヴィー/三八地方労働組合総連合/東埼玉百人委員会/いちゃり 場・沖縄の会/69 の会/真宗遺族会 広島地方支部/樹花舎/ノーニュークス・アジアフォーラ ム・ジャパン/(資)文化財復元センター/有機の会/大きなうねりを起こす会/へのこっ会(辺野 古と共に国会前にすわる会)/地域から平和を考える会/九条を守る神奈川高校教職員の会/スロ ーアグリカルチャー研究会/エナガの会(戦争しないさせない市民の会・柏)/オールターナティ ブズ/食政策センター・ビジョン21/福岡地区合同労働組合/大阪大学附属病院看護師労働組合 /ゆんたく野鳥の会/風下の会 福島/全石油昭和シェル労働組合/そらとも/バスストップか ら基地ストップの会/日本キリスト教団神奈川教区基地・自衛隊問題小委員会/かながわアクショ ン2016/非戦平和を願う真宗門徒の会/念仏者非原発の会/反原労(反原発労働者行動実行委 員会)/環境=文化NGOナマケモノ倶楽部/真宗大谷派・9条の会 大垣/基地はいらない神奈 川の会/劇団 石(トル)/ジョアン川崎/ティナラク織の会「カフティ」/静岡・沖縄を語る会/ 宗教者平和の会・今治/大阪安威川の治水を考える流域連絡会/みん宿ヤポネシア/アーライツ法 律事務所/愛知視覚障害者協議会/玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/全 石油スタンダード・ヴァキューム労組/ふぇみん婦人民主クラブ/緑の党グリーンズジャパン/人 業劇団ひらき座/熱帯林行動ネットワーク/平和のテーブル・京都/高木学校/脱原発かわさき市 民/ひまわり行動市民の会/脱原発・東電株主運動/東電株主代表訴訟/エースプロジェクト/シ ュハリ/すこやか広場/嘘みたいな本当の在日話/アサビラキ救対/循環型社会をつくる会/春 を呼ぶ会/私鉄「連帯する会」OB 会/日本基督教団神奈川教区寿地区センター/(株)こうさぎさ んとこいぬくん/リブ・イン・ピース☆9+25/緑のハーモニー調布/京都大学社会科学研究会ピ ース・ナビ/宮前田園革新懇/沖縄を考える市民の会/導水路はいらない!愛知の会/太田川ダム 研究会/一般社団法人北海道自然保護協会/厚木基地を考える会/ボイス・オブ・ヒロシマ/みど り奈良/宮前九条の会/名古屋YWCA/日本環境法律家連盟(JELF)/雑誌 las barcas/脱原発 の日実行委員会/ジュゴンネットワーク沖縄/デモスクラティア/未来の福島こども基金/裏千 家茶道教室 霧庵/NPO 法人 環境ネットワークくまもと/安倍政権に NO!東京・地域ネットワ ーク/「語やびら沖縄」もあい練馬/憲法骨抜き NO!ねりま/ヨコハマ♡未来に希望をつ なぐ会/デイズジャパン/神戸シェアハウス和楽居/特定非営利活動法人 A SEED JAPAN/商社 九条の会/原発いらない福島の女たち/パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行 委員会/労働運動活動者評議会/平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声/9条の会・おおがき/ 「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター VAWW W RAC)/沖縄のたたかいと連 帯する東京南部の会/Stop!沖縄新基地建設・福岡/脱被ばく実現ネット/宮森・630を伝える 会/美しい錦川を未来へ手渡す会/みんなのまちの人権図書館「猪飼野セッパラム文庫」/完全護 憲の会/辺野古へカヌーを贈る会/「ヘリパッドいらない」住民の会/八ッ場あしたの会/秘密保 護法を考える川崎市民の会/市民 SOHO 蒼生舎/許すな!憲法改悪・市民連絡会/97 条の会/九 州シネマ・アルチ/うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会/日野市の今と未来を考える会 /オスプレイの横田基地配備に反対する会/Friends of the Earth International/Friends of the Earth Indonesia/Consumers' Association of Penang/Sahabat Alam Malaysia / Friends of the Earth Malaysia/Friends of the Earth Malta/Pro Public/ Friends of the Earth Nepal/ Theresa A. Yugar/Friends of the Earth Scotland/Haburas Foundation/FoE Timor Leste/ Peace Action 個人賛同 5,681 人 37 か国 アイルランド/アメリカ合衆国/イギリス/イスラエル/イタリア/インドネシア/オーストラ リア/オーストリア/オランダ/カナダ/ギリシャ/シンガポール/スイス/スウェーデン/ス ペイン/スリランカ/タイ/チリ/ドイツ/ニュージーランド/ネパール/ノルウェー/フィリ ピン/フランス/ベトナム/ベルギー/マルタ/マレーシア/ミクロネシア連邦/メキシコ/ル ーマニア/香港/東ティモール/台湾/韓国/南アフリカ/日本 (なお、個人賛同は 9 割が日本、次いでアメリカ、オーストラリアでした) 問い合わせ先:国際環境 NGO FoE Japan(認定 NPO 法人) 〒173-0037 東京都板橋区小茂根 1-21-9 Tel:03-6909-5983 Fax:03-6909-5986 担当:満田 090-6142-1807 [email protected]
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