7 人制ラグビー男子日本代表 大健闘 4 位!

7 人制ラグビー男子日本代表 大健闘 4 位!
準々決勝で強国フランスに勝利。
副島選手も攻守にわたり活躍!
日本時間 8 月 10 日から競技が行なわれていた 7 人制ラグビー男子は、11 日
早朝に行なわれた準々決勝フランス戦に勝利!見事ベスト 4 入りを果たした。
残念ながら、12 日に行なわれた準決勝フィジー戦(世界ランク 1 位)
、3 位
決定戦の南アフリカ戦(世界ランク 2 位)では、レベルの差を感じさせる戦
いとなったが、世界中が驚く大活躍を果たした。
大会前の世界ランキングでは、日本は 15 位。
今回戦ったチームはと言えば、
1 位 フィジー
2 位 南アフリカ
○3 位 ニュージーランド
○4 位 イギリス(4 位イングランド+7 位スコットランド)
11 位 フランス(五輪シード分けでは 8 位)
○13 位 ケニア(五輪シード分けでは 9 位)
[○印は同じ予選グループ]
15 人制のラグビーより番狂わせが起きやすい 7 人制ではあるものの、ランク
下位のチーム上位、特にオーストラリアを含めた TOP5 に勝つのは至難の業。
また、ヨーロッパ・南半球の国では、自国のチームが日本に負けるのはあ
り得ないと思われており、テストマッチでさえ負ければ国内でバッシングが
起こるほど。それほど厳然たる実力差がある中、昨年の 15 人制ワールドカッ
プや今回のオリンピックのようなベストメンバーで出場する大会での敗戦は
本当に衝撃的な出来事と言える。
下馬評では、日本代表は予選リーグ敗退。1 勝出来れば大成功。というのが
一般的な評価であった。
それだけに、初戦のニュージーランドに勝利した事は、再び世界を驚かせ
た。イギリスには惜敗したものの、ケニアに勝利し、見事グループ 2 位で通
過した上、準々決勝でフランスを破ってのベスト 4 入りを予想できたラグビ
ー関係者は少なかったであろう。
もちろん、日本代表は最初からメダルが目標と公言していたし、日本のラ
グビーファンも、南アフリカ戦の再現を夢見ていたとは思うが、正直「まさ
か」というのが正しい反応だと思う。
それは、最後の 2 戦が証明している。
個の力、スピード、パワー、展開力、アイディア・・・やはり違うのだ。
それほど世界とは実力差がある。
永年の間、日本のラグビー関係者やファンは悔しい思いをし続けてきた。
ファンは期待し、裏切られ、世界には勝てないと諦めかけていた。
しかし、それでも日本は戦ってきた。
そして今回、十分に世界と戦える実力を証明して見せた。
永い時間をかけ、一歩ずつ前へ進み、試合の方が楽だと言うほどの練習を
積み重ねた事で、世界に全く歯が立たず、悔しい思いをするだけの日本では
無くなったのだ。
今、世界が日本を見る目が変わっている。
もはや、南アフリカに勝ったことがフロック(まぐれ)だと言う、世界の
ラグビー関係者はいない。それを 7 人制の舞台でも継続できたのは、確実に
将来に繋がる功績だ。
南アフリカに勝った事で再燃していたラグビー熱を、冷ますどころか更に
燃え上がらせてくれた今回の活躍を、継続していかなければならない。
2019 年には 15 人制ワールドカップが、2020 年には東京五輪がある。
その時、世界に更なる衝撃を与えるためには、大きな進化が求められる。
彼らが強くなるため、彼らが進化するためには、なにより、ラグビーファ
ンが増える事が一番の力になる。
体操の内村選手が言った「体操をもっとメジャーに」というのは、ラグビ
ーも同様だ。
8 月 26 日から国内最高峰のラグビートップリーグが始まる。
今や、世界中の代表選手が集まるリーグへと成長した。
世界最高峰のリーグ「スーパーラグビー」にも日本人選手が多数挑戦する
だろうし、日本代表で構成するサンウルブスの参戦もあるだろう。
7 人制もワールドラグビーセブンズシリーズへの挑戦を続けていく。
さぁ、ラグビーの季節を始めよう。