News Release 日本語版ツイッター@JLLNews_JP 2016 年 8 月 3 日 報道各位 JLL (ジョーンズ ラング ラサール株式会社) [確報-2016 年第 2 四半期] 日本の不動産投資額は前年同期比 4%増の 8,030 億円 2016 年上半期は前年同期比 18%減の 1 兆 9,000 億円 2016 年通年は前年比 5%減の 3.9 兆円と予測 総合不動産サービス大手の JLL(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 河西利信)は、日本の 商業用不動産投資を分析したレポート「ジャパン・キャピタル・フロー 2016 年第 2 四半期」を発行いた しました。 なお、当レポートは 7 月 19 日に速報をリリースしています。(速報発表値:2016 年第 2 四半期の投資 額は、前年同期比 5%増の 8,100 億円〔米ドル建てでは前年同期比 18%減の 75 億ドル※1〕。2016 年 上半期の投資額は、前年同期比 17%減の 1 兆 9,100 億円〔米ドル建てでは前年同期比 12%減の 171 億ドル〕) レポートのハイライトは以下の通りです。 日本の 2016 年第 2 四半期の投資額は、前年同期比 4%増の 8,030 億円(米ドル建てでは前年 同期比 17%増の 75 億ドル)となった。2016 年上半期の投資額は、前年同期比 18%減の 1 兆 9,000 億円(米ドル建てでは前年同期比 12%減の 171 億ドル)となった。(図表 1) 世界都市別に投資額をみると、2016 年上半期の東京都内の投資額は 68 億ドルで、世界第 5 位となった。2015 年上半期には世界 3 位の座を維持していたが、東京都内における物件供給 が限定的であることにより投資額は前年比で減少し、順位を落とした。(図表 2) マイナス金利導入後、日経平均を大きくアウトパフォームしているリート投資口価格は、リートの 資金調達環境をさらに良化させており、2016 年上半期の上場リートによる不動産取引量は前年 同期比で増加、投資額全体の 44%を占めた。2016 年上半期の上場リートによる取引額は 8,300 億円となり、前年比で 20%増加した。一方、私募ファンドによる投資額は 4,000 億円となり、前年 同期比で 48%減少している。(図表 3) 2016 年上半期の海外投資家による投資額は、前四半期比 52%減の 2,300 億円となり、全体投 資額に占める割合は 12%と前年比で低下し、2013 年と同レベルとなった。物件の市場供給が限 定的な状況を背景に、物件供給パイプラインを持たない海外投資家による新規の物件取得は 難しい状況が続いている。ただし、安定したリターンを見込める国内資産に対する海外投資家 の投資意欲は依然として高く、さらに BREXIT を経て世界全体で不透明感漂う中、日本の不動 産市場はセーフヘイブンとしてその安定性が強く認識されつつあり、投資需要もさらに高まって いる。(図表 4) セクター別投資額の割合をみると、2016 年上半期は新規リート上場の動きもあった物流施設へ の投資額が 3,700 億円となり、前年同期比 62%の大幅増加となった。また、ヒューリック株式会社 などによるホテル グランパシフィック LE DAIBA の取得やその他リートによる取得も活発となったホ テルに対する投資額も前年比で増加した。いずれも今後の成長が期待されるセクターであり、 今後も投資額は増加するものとみられる。(図表 5) 国内外投資家による投資意欲は衰えていないものの、限定的な物件供給を背景に、2016 年の 日本の商業用不動産投資額は前年比 5%減の 3.9 兆円程度になるものと予測している。 JLL リサーチ事業部マネージャー 伊藤翔は次のように述べています。 「リファイナンスを容易にする融資環境やそれによりもたらされる限定的な物件供給を背景に 2016 年 上半期の投資額は前年比で減少となりました。しかし、国内系、外資系を含む投資家の投資意欲は 依然として高く、数値のみを見て投資が減退したということはできない状況にあります。J-REIT はスポ ンサーからの供給パイプラインにより堅調に投資額を伸ばしていますが、それ以外のプレイヤーの取 得機会は非常に限定的です。今後の投資額動向の鍵となるのは私募ファンドを中心とするプレイ ヤーによる投資額の増加であり、大型の物件供給が続けば投資額が上振れる可能性も考えられま す。しかしながら、供給が限定的な状況は当面続くものと考えられ、2016 年年間投資額は前年比で 減少するものと予測されます」 図表 1:日本国内の投資総額推移 図表 2:都市別投資総額ランキング(2016 年第 2 四半期) 図表 3:購入者属性別投資額割合 図表 4:海外投資家投資額推移 図表 5:セクター別投資額割合推移 ※1 2016 年 4 月から 6 月における平均為替レートを採用(1 ドル=107.53 円) この投資分析レポートは、日本の不動産投資マネーの動きを解説するレポートで、四半期ごとに刊 行しています。レポートの詳細は、当社ホームページをご覧ください。 www.joneslanglasalle.co.jp この件に関する問い合わせ先: 広報担当(エイレックス)吉岡・山本 電話:03-3560-1289 JLL について JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、包括的な不動産サービスをグロー バルに提供する総合不動産サービス会社です。世界 80 ヵ国、従業員約 60,000 名、230 超拠点で展開し、年間の手数料収 入は約 52 億米ドル、総売上高は 60 億米ドルに上ります。2015 度は、プロパティマネジメント及び企業向けファシリティマネ ジメントにおいて、約 3 億 7,200 万㎡(約 1 億 1,200 万坪)の不動産ポートフォリオを管理し、1,380 億米ドルの取引を完了し ました。JLL グループで不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネジメントは、総額 564 億米ドルの資産を 運用しています。JLL は、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。 JLL のアジア太平洋地域での活動は 50 年以上にわたり、現在 16 ヵ国、92 事業所で 33,000 名超のスタッフを擁しています。 JLL は、2016 年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィックにて、合計 15 の賞を受賞しました。2015 年 ユーロマネー・リアル・エステート・アワードでは、最優秀リアル・エステート・アバイザーに選出されました。詳細な情報は ホームページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.co.jp
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