2 I Cのチャネルを増やしたり,特殊なタイミングが必要なモジュールも楽々接続! ケー ス その も まま 使え る! Raspberry Pi 形状互換の Zynq ボード “ZynqBerry ボード” 内藤 竜治 Ryuji Naito Raspberry Pi は安価な Linux ボードとして全世界に普及し,標準プラットホームとしての地位を確立しています.しかし,I2C のチャ ネルが足りなくなっても増やすことは難しく,特殊な制御タイミングで接続できないモジュールもあります.Raspberry Pi に FPGA の機能が加われば,どんなに自由な世界が広がるでしょうか.ZynqBerry ボードは,それを可能にするボードです. 100Base-TX ARMプロセッサ内蔵 Zynq USB 2.0×4 Ethernet LAN9514 XC7Z010-1 CSG225 HDMI DDR3 SDRAM 512Mバイト PS (ARM PL プロセッサ (FPGA部) 部) QSPIシリアル・ フラッシュ ROM 16Mバイト microSDカード 表 1 ZynqBerry の仕様 項 目 内 容 CSI GPIO 26ピン USBUART 写真 1 Raspberry Pi 形状互換の Zynq ボード“ZynqBerry ボード” DSI 電源 Micro-USB USBJTAG Lattice社 FPGA PWM オーディオ FT2232C FPGA Xilinx 社 Zynq XC7Z010-1CLG225l 図 1 ZynqBerry の構成 CPU デュアルコア ARM Cortex-A9 666MHz 動作 USB USB ホスト× 4 LAN 100Base-TX Ethernet RJ45 コネクタ 古い基板のリビジョンではメモリは 256M バイトだったが,現在入手可 能なものはすべて 512M バイトになっている.Lattice 社 FPGA はユーザ 用ではないので書き換えない RAM DDR3L SDRAM 512M バイト ROM 16M バイト QSPI シリアル・フラッシュ ROM オーディオ 3.5mm オーディオ出力(PWM 出力) その他 microSD カード・スロット HDMI 出力(Type-A) DSI コネクタ(ディスプレイ・インターフェース) CSI コネクタ(カメラ・インターフェース) GPIO 2.54mm ピッチ・ピン・ヘッダに 26 本の I/O 電源 Micro-USB から給電 ● Raspberry Pi 形状互換の Zynq ボード ドイツの Trenz Electronic 社(トレンツエレクトロ ニック)が発表した ZenqBerry(ジンクベリー)という ボード(写真 1)は,Raspberry Pi(以下 RasPi)と形状 互換の Zynq ボードとうたわれています. ボードの仕様を表 1 に示します.ARM プロセッサ 140 内 蔵 FPGA で あ る XC7Z010 と 512M バ イ ト の DDR3 SDRAM が載っていて,GPIO のピン配置は RasPi 互 換のピン配置となっています.HDMI,CSI(カメラ) , DSI(ディスプレイ)も RasPi と同じ位置についていま す.LAN は,Zynq 内蔵の LAN コントローラからで はなく,USB ハブ(LAN9514)経由で拡張されていま す.LAN9514 は RasPi でも使用されているので,ま さに RasPi の CPU を Zynq に置き換えたような構成に なっています(図 1) . Micro-USB は,電源供給だけではなく FT2232H 経 由で USB-UART と USB-JTAG へつながっています. この JTAG は Digilent 社のダウンロード・ケーブル互 換なので,Xilinx 社のツールからプログラムのダウン ロードや,フラッシュ ROM の書き込み,そしてデ Raspberry Pi 形状互換の Zynq ボード“ZynqBerry ボード”
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