20160729_JGN16110_JALグループ 平成29年3月期第1四半期 連結

JAL グループ 平成 29 年 3 月期第 1 四半期 連結業績
2016 年 7 月 29 日
第 16110 号
JAL グループは、本日、平成 29 年 3 月期第 1 四半期 連結業績(平成 28 年 4 月 1 日~6 月 30 日)
について取りまとめました。
当第 1 四半期におけるわが国経済は、全体として緩やかな回復基調が続いたものの、個人消費は
消費者マインドに足踏みがみられ、海外景気については、英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う国
民投票が実施され、離脱賛成が多数を占めたことで英国経済ならびに欧州経済の不透明さが増した
ことに加え、中国における景気の減速をはじめとしてアジア新興国や資源国などにおいて弱さがみら
れました。また、4 月に発生した「平成 28 年熊本地震」の影響により、九州地区の観光需要に減少傾
向がみられました。一方、当社の燃料調達コスト、国際線旅客収入ならびに国際線貨物収入に影響
を与える原油価格については前年同期と比較して低水準で推移し、米ドルの為替レートについては、
円高傾向で推移しました。
当社はこのような経済状況のもと、2016 年 2 月 18 日に発表しました「JAL グループ中期経営計画
ローリングプラン 2016」で掲げた目標を達成するべく、安全運航の堅持を基盤とした上で、経営の効
率化を図り、お客さまに最高のサービスを提供できるよう努めました。
結果として、当第 1 四半期におけるグループ連結売上高(営業収益)は 2,972 億円(前年同期比 4.8%
減少)、営業費用は 2,751 億円(同比 0.2%減少)となり、営業利益は 220 億円(同比 39.1%減少)、経常利
益は 197 億円(同比 49.8%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は 147 億円(同比 54.9%減少)
となりました。
1.JAL グループ連結業績 (平成 28 年 4 月 1 日~6 月 30 日)
(単位:億円)
グループ連結売上高
(国際旅客)
(国内旅客)
(国際・国内貨物)
(その他)
営業費用
営業利益
(営業利益率)
経常利益
親会社株主に帰属する
四半期純利益
平成 28 年 3 月期
第 1 四半期決算
3,120
(1,094)
(1,099)
(205)
(721)
2,757
362
(11.6%)
392
326
平成 29 年 3 月期
第 1 四半期決算
2,972
(995)
(1,094)
(154)
(727)
2,751
220
(7.4%)
197
147
増減
前年同期比
▲148
(▲99)
(▲4)
(▲50)
(+6)
▲6
▲141
(▲4.2pt)
▲195
95.2%
(90.9%)
(99.6%)
(75.2%)
(100.9%)
99.8%
60.9%
50.2%
▲178
45.1%
*億円未満切り捨て
2.連結業績の概要
(国際線旅客)
東南アジア線を中心として引き続き海外発の需要が堅調に推移しましたが、日本発の需要が
伸び悩みました。
2015年度に開設した成田=ダラス・フォートワース線が大変好調に推移しており、2016年3月20
日より週4便から毎日運航へと増便し、さらなるお客さまの利便性向上に貢献しております。ま
た成田=モスクワ線においても、4~6月は週1便増便して4便運航、7~10月はさらに1便増便し
て週5便運航とし、旅客需要増に対応します。
ビジネスクラスには全席通路アクセスを可能にしたフルフラットシートを、エコノミークラスには
標準的な座席配列に比べスペースにゆとりをとった「新・間隔エコノミー」を、それぞれ装着した
「SKY SUITE(スカイスイート)」仕様の投入路線拡大を進めております。2016年6月末時点で
「SKY SUITE」機材は、777-200ER、777-300ER、787-8、787-9、767-300ER型機合わせて、24
路線28便に広がっています。
以上の結果、当第 1 四半期の国際線供給は有効座席キロベースで前年同期比 1.2%の増加、
需要は有償旅客キロベースで前年同期比 0.4%の増加となり、有償座席利用率(L/F)は
78.2%(前年同期比 0.6 ポイント低下)、国際旅客収入は燃油サーチャージ収入の減少などによ
り 995 億円(同比 9.1%減少)となりました。
(国内線旅客)
平成28年熊本地震による旅客需要減への対応として、羽田発着九州路線を中心に機材適合
を迅速に実施し、収益性の向上に努める一方で、寸断された九州域内の地上交通機関を補
完するため、福岡=鹿児島線を中心に多数の臨時便を運航しました。
熊本地震からの復興を応援する取り組みとして、九州発着路線において、通常よりもさらにお
得な価格でご利用いただける特別運賃「応援先得」を設定し、帰省やボランティアなどで九州
へ移動されるお客さまからの需要にお応えするとともに、ボランティア団体の被災地への無償
搭乗や救援支援物資の無償輸送など、被災地支援に最大限協力を行いました。
以上の結果、当第 1 四半期の国内線供給は有効座席キロベースで前年同期比 2.6%の減少、
需要は有償旅客キロベースで前年同期比 1.7%の減少となり、有償座席利用率(L/F)は
63.7%(前年同期比 0.6 ポイント上昇)、国内旅客収入は 1,094 億円(同比 0.4%減少)となりました。
(国際・国内貨物)
国際線貨物においては太平洋路線をはじめとする需要が減少し、当第 1 四半期の輸送実績
については有償貨物トン・キロベースで前年同期比 4.1%の減少となりました。収入については
燃油価格下落による燃油サーチャージ収入の減少、外貨建て貨物収入の円高の影響による
減少、および精算方法の変更に伴い国際貨物販売手数料を収入とネットすることによる減少
などにより、99 億円(前年同期比 32.6%減少)となりました。
国内線貨物においては、宅配貨物が堅調に推移したものの、当第 1 四半期の輸送実績につ
いては有償貨物トン・キロベースで前年同期比 3.8%の減少となり、収入についても競争激化な
どにより、54 億円(同比 4.7%減少)となりました。
3.JAL グループ連結財政状況
平成 28 年 3 月期
総資産(億円)
純資産(億円)
自己資本比率(%)(注 1)
オンバランス
有利子負債残高(億円)
D/E レシオ(注 2)
*億円未満切り捨て
増減
15,789
8,705
53.4
平成 29 年 3 月期
第 1 四半期決算
15,542
8,487
53.0
926
798
▲128
0.1x
0.1x
▲0.0 x
▲246
▲218
▲0.4pt
(注 1)自己資本は純資産合計から非支配株主持分を控除しています。
(注 2)D/E レシオ=オンバランス有利子負債残高÷自己資本
4.JAL グループ連結業績予想
既に発表しております平成 29 年 3 月期の通期業績予想からの修正はございません。
【参考:2016 年 4 月 28 日発表】
平成 29 年 3 月期
通期連結業績予想
売上高
営業利益
経常利益
13,430
2,010
1,930
(単位:億円)
親会社株主に帰属する
当期純利益
1,920
以上