りそな マーケットフラッシュ ウィークリー

りそな
マーケットフラッシュ ウィークリー
◎注意事項をよくお読みください。
先週の動きと今週の見通し
No.682
(2016 年 7 月 25 日∼2016 年 7 月 29 日)
■ポイント
— 28-29 日の日銀金融政策決定会合、結果によらず変動率を高める可能性
— 26-27 日の FOMC では、利上げ見送りの公算
— 週末までは様子見か
短期金利
長期金利
円/円スワップ
米国金利
株式相場
為替相場
無担保(翌日物)
円TIBOR(3ヶ月)
新発10年債
先物中心限月
5年
10年
ドルLIBOR(3ヶ月)
T-Note(10年)
日経平均
NYダウ
ドル・円
ユーロ・ドル
ユーロ・円
先週末値
-0.030 %
%
0.060
-0.230 %
153.18 円
%
-0.17
%
-0.04
%
0.721
%
1.566
16,627.25 円
18,570.85 ドル
106.13 円
1.0977 ドル
116.51 円
■ウィークリー コメント
期待の高まりと出尽くし
G20 声明、円高、予断を許さ
ず、を垣間見る
回復乏しい世界経済が課題
中国の姿勢に注目
9/4-5 は G20 杭州サミット
「過度な変動や無秩序な動
き」が声明に入る
金利低下
金利低下
金利低下
金利低下
もみ合い
金利上昇
上昇
下落
ドル上昇
ユーロ下落
ユーロ下落
今週の予想
-0.100
0.000
-0.300
152.90
-0.27
-0.15
0.65
1.45
16,400
17,900
105.00
1.0750
111.50
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
0.000
0.080
-0.190
153.90
-0.13
0.00
0.78
1.70
17,400
18,800
108.00
1.1150
118.50
%
%
%
円
%
%
%
%
円
ドル
円
ドル
円
〈 チーフストラテジスト 高梨 彰 〉
1 ドル 100 円割れの水準からは戻りをみせた円相場ですが(図表 1)、予断
を許さない状況は続きます。7 月 23-24 日に開催された G20(20 か国財務大
臣・中央銀行総裁会議)にて採択された声明(コミュニケ)でも、その一端を垣
間見ることができました。
中国の成都で開催された G20 では、「世界経済の回復は続いているが、
望ましい水準よりも弱いまま」と声明の冒頭に示されているように、依然として
回復力の乏しい世界経済が課題として浮き彫りにされました。
声明では名指しでは無かったものの、中国への要求がより具体的に示され
ている印象です。「一部の産業における過剰生産能力を含めた構造問題」や
シャドーバンキングなど金融システムの脆弱性などが主な該当部分ですが、9
月 4-5 日に同じく中国の杭州で開催される G20 サミット(首脳会議)までに、
G20 ホスト国として中国がどのような姿勢を示して来るのか注目されます。
外国為替市場に関しては、「為替レートの過度な変動や無秩序な動きは、
経済及び金融の安定に対して悪影響を与えうることを再確認する」「為替市
場に関して緊密に協議する」との文言が声明に入りました。(以下次頁)
◎注意事項
*当資料に記載された情報は信頼に足る情報源から得たデータ等に基づいて作成しておりますが、その内容に
ついては明示されていると否とに拘わらず、弊社がその正確性、確実性を保証するものではありません。ま
た、ここに記載された内容が事前の連絡なしに変更されることもあります。
*また、当資料は情報提供を目的としており、金融商品等の売買を勧誘するものではありません。取引時期な
どの最終決定はお客さまご自身の判断でなされるようお願い致します。
1
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
為替の件、日本から要求
(前頁より続く)これについては、麻生太郎財務相が会見にて「私から主張
した」と述べています。円安容認ではないものの、1 ドル 100 円を割れてくる
と、アベノミクスへの失望感のみならず、円高・デフレ局面が日本経済にもたら
した閉塞感も高まりをみせることが想定されます。この文言は、そうした事態へ
の保険の役割を果たしているようにみえます。昨今の相場では、プログラムを
組んで自動的に売買を繰り返す投機筋の動きにより、急速な相場変動がみら
れることが多くなっていて、これらの動きをけん制する意味合いも有ります。
26-27 日、FOMC
さて、今週は米国と日本で、金融政策を決める会合が開かれます。米国で
は 7 月 26−27 日に FOMC(連邦公開市場委員会)が開催されます。利上げ
先送りを繰り返してきた今年の FOMC ですが、今回も金融政策は据え置かれ
る公算が高そうです。5 月分の雇用統計の内容が景気減速を連想させる内容
だったため利上げ観測が後退したのですが、今月発表された 6 月分の雇用
統計では、労働市場の改善をみせています。他の経済指標でも改善を示す
内容が複数あり、合わせて米国の主要株価指数は史上最高値更新です。株
価は FOMC での判断基準ではないとの建前はありますが、株価は景況感を
端的に示すものです。市場の過熱感を気にするのであれば、それはそのまま
利上げ観測再浮上へと繋がり得ると考えられます。
利上げ観測、再浮上か
28-29 日、日銀会合
日本では 7 月 28-29 日に日銀金融政策決定会合が開催されます。先週流
れた英国 BBC ラジオでのインタビューにて、黒田東彦日銀総裁は財政支出
拡大に「合わせて」日銀が量的緩和を進め、国債買い入れを行うという意味で
の、ヘリコプターマネーを明確に否定しました。一方で「マイナス金利付き量
的・金融緩和」の扱いに関しては、従来同様に「『量』・『質』・『金利』の 3 つの
次元で、必要ならば躊躇なく、追加金融緩和を行う」意向も示しています。
「必要ならば緩和」の姿勢
ちなみに市場では、マイナス金利幅の拡大や株の ETF(上場投資信託)買
入額増加など、追加金融緩和の候補として挙がっています。
何をもって「必要」とするか
問題は、何をもって追加金融緩和が「必要」とするかです。日銀が掲げる
「物価安定の目標」2%への道のりは険しいままです。物価上昇率を高めるな
らば、金融緩和は「必要」です。しかし「物価安定の目標」が努力目標に過ぎ
ないのであれば、現行の金融緩和を継続することが「必要」なことと解釈するこ
とも可能です。実際、日銀はこのところ金融緩和の継続を選択してきました。
英国の国民投票にて、EU(欧州連合)離脱派が多数を占めたことも、日銀の
追加緩和を「必要」とする要件に該当するようにもみえますが、如何せん金融
市場が落ち着いてみえるだけに、今回も緩和が見送りとなる可能性も少なか
らずあります。
会合後には、材料出尽くしと
して激しい値動きとなる可能
性も
図表1:
FOMC と日銀金融政策決定会合が終わると、目先、日本の株・債券・円相
場に関する材料が出尽くしとなってきます。期待通りに追加緩和が実施され
れば株の一段高が見込まれる一方、緩和の有無に関わらず、材料を消化し
たとしてポジション調整の動きが出てくることも見込まれます。週末までの大人
しさと、週末の激しい値動きが対照的に映る週となりそうです。
ドル円の推移
図表2:
円/ドル
日本の短中期金利推移
円無担保コール翌日物(%:左軸)
125
日本2年国債利回り(%:右軸)
0
0.15
‐0.05
120
0.1
115
‐0.1
‐0.15
0.05
‐0.2
110
0
‐0.25
105
‐0.3
‐0.05
‐0.35
100
95
12月31日
‐0.1
2016年1月
1月31日
2月29日
3月31日
4月30日
5月31日
‐0.4
2016年3月
6月30日
出所:Bloomberg、りそな銀行
出所: Bloomberg、りそな銀行
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
2
2016年5月
2016年7月
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■今週のひとコマ
図表3:
米 VIX 指数 NY ダウの推移
VIX指数(恐怖指数:左軸)
NYダウ(ドル:右軸
45
19,000
40
18,500
35
18,000
17,500
30
17,000
25
16,500
20
16,000
15
15,500
10
2015年1月
15,000
2015年4月
2015年7月
2015年10月
2016年1月
2016年4月
2016年7月
出所:Bloomberg、りそな銀行
「恐怖」のない市場
NY ダウ、史上最高値更新
VIX は変動率指数
VIX、「ちょっとずつ上昇」のと
きには低下
油断が過ぎれば相場急変も
火種が多い割に、「恐怖指数」
VIX の値は低いまま
上のチャートは米国株 VIX 指数と NY ダウの推移、NY ダウは直近、史上最
高値を更新する一方、VIX は低下してきました。
VIX 指数は、米国株の売る権利・買う権利を売買するオプション市場から計
算された予想変動率を指数化したものです。VIX が上昇すれば、市場は「今後
値動きが大きくなる」想定していることになります。
足元では、VIX が非常に低い水準に留まっています。「変動率は高まらな
い」との想定です。この変動率、毎日大きく上がったり下がったりを繰り返せば、
その値は高くなります。一方、毎日ちょっとずつ、しかし着実に上がり続ける場
合、変動率の値は低くなります。
株のようなリスク資産が上昇を続けるとき、得てして「ちょっとずつ着実」な上
昇となりがちです。しかし、それが油断となり注意を怠ると、相場は一気に荒れ模
様となることもあります。上記チャートでは昨年夏場の VIX 上昇と株価指数下落
がその様子を示しています。
足元では英国の EU 離脱や欧州各地での悲しい事件、また中国経済への不
安など、市場にも影響を与えうる火種を複数抱えています。しかし、VIX は低水
準のまま。VIX は株価急落時に高まりやすく、そのため「恐怖指数」とも呼ばれて
いるのですが、火種の多さの割に市場の「恐怖」、備えの少ないところが気になり
ます。
各マーケット・コメントは 7 月 25 日(月)09:00 現在
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
3
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■外国為替市場
米ドル
予想
ドル円:
ドル円は上昇
105.00 −108.00 円
先週のドル円は上昇。日本市場が祝日の月曜日は、トルコで起きたクーデタ
ーが未遂に終わったことでドル円は上昇した。火曜日以降も、IMF 世界成長
率の見通し引き下げを嫌気する場面があったものの、欧米株高、原油価格上
昇などを好感し、107 円台半ばまで上昇した。一方、木曜日は黒田日銀総裁
が「ヘリコプターマネーは必要でもなく可能性もない」と英国ラジオのインタビュ
ーで発言していたことが伝わると、ドル円は 105 円台半ばまで下落した。
今週のドル円は上昇を想定。週前半は日米の金融政策決定会合を控えて
ドル円は動きが出づらい展開となろう。このところの米経済指標は概ね堅調で
あり国内外経済の不確実性も落ち着いてきたことでこれまでの利上げ先送り
要因が改善し、FOMC を受けてドル円は底堅く推移するだろう。欧米や日本
株が持ち直していることもドル円の上昇に繋がろう。(中條)
ユーロ
予想
ユーロ円:
ユーロ円は下落
111.50 −118.50 円
ユーロドル:
ユーロドルは下落
1.0750 −1.1150 ドル
豪ドル・NZ ドル
予想
豪ドル円:
豪ドル円は下落
74.50 −82.50 円
NZ ドル円:
NZドル円は下落
71.00 −76.00 円
図表4:
113
112
111
110
109
108
107
106
105
104
103
102
101
100
99
98
先週のユーロ円は上昇、ユーロドルは下落。ユーロ円は、トルコでのクーデ
ター失敗を背景に円が売られ、週半ばに掛けて上昇。しかし英国ラジオのイン
タビューで、黒田日銀総裁が「ヘリコプターマネーは必要でも、可能でもない」
と発言したことが伝わり、上げ幅を縮めた。ユーロドルは、米 6 月住宅着工件
数が予想を上回る結果となったことなどを支えに米ドルが買われ下落し、週末
にドイツのミュンヘンで発生した銃乱射事件などを背景に再び下落した。
今週のユーロ円、ユーロドルは共に下落を想定。ユーロ円は、日銀金融政
策決定会合の結果次第だが、追加緩和への期待が高まっているものの、期待
を上回る緩和策を打ち出せるかは疑問であり、下落を想定。ユーロドルは、
FOMC声明文にて、堅調な結果を示している米経済指標を背景に、利上げに
積極的な姿勢が示されることを見込み、ドル買いから下落するだろう。(水野)
先週の豪ドル円、NZドル円は共に下落。豪ドル円は、RBA(豪中央銀行)
理事会議事録の発表を受けて、週初は下落。その後、株高を背景に円売りが
進行し上昇したが、英国ラジオのインタビューにおける黒田総裁の発言が伝
わると、再び下落した。NZドル円は、週初円安から上昇したが、豪ドルに連れ
安となった。その後、RBNZ(NZ中央銀行)が発表した経済報告にて、NZドル
の下落が必要と示されたことや、黒田総裁の発言が伝わったことを受けて、さ
らに下落した。
今週の豪ドル円、NZドル円は共に下落を想定。豪ドル円は、日銀金融政策
決定会合次第だが、期待を上回る金融政策は見込み難く、下落を想定。ま
た、ここのところ軟調に推移している商品相場も下押しするだろう。NZドル円
も、日銀金融政策決定会合や商品安を受けて、下落するだろう。(水野)
米ドル円
図表5:
円/ドル
2016/5/20
2016/6/10
2016/7/1
128
126
124
122
120
118
116
114
112
110
108
106
2016/7/22
円/ユーロ
2016/5/20
出所:Bloomberg、りそな銀行
ユーロ円
2016/6/10
2016/7/1
2016/7/22
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 7 月 25 日(月)09:00 現在
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
4
図表6:
83
82
81
80
79
78
77
76
75
74
73
72
豪ドル円
図表7:
円/豪ドル
2016/5/20
2016/6/10
2016/7/1
NZ ドル円
円/NZドル
78
77
76
75
74
73
72
71
70
69
68
2016/5/20
2016/6/10
2016/7/22
出所:Bloomberg、りそな銀行
2016/7/1
2016/7/22
出所:Bloomberg、りそな銀行
■債券市場
国内
予想
金利は低下
TIBOR(3M):0.000 -0.080 %
長期金利(新発 10 年債):
-0.3--0.19%
米国
予想
金利は上昇
ドル LIBOR(3M):
0.65 -0.78 %
T-note(10 年):1.45 -1.70 %
図表8:
%
0.18
0.17
0.16
0.15
0.14
0.13
0.12
0.11
0.10
0.09
0.08
0.07
0.06
0.05
0.04
15/7
先週の国内債は年限ごとにまちまち。長期債はほぼ変わらず、超長期債
は下落(金利は上昇)。週初は日銀買入れを支えに上昇した後、20 年債入
札を控え、持ち高調整の売りが出るなど横ばいで推移。20 年債入札が無
難な結果となると、中長期債は値を上げた一方、超長期債は値を下げた。
その後は、米債安や堅調に推移する株式相場を背景に、超長期債を中心
に値を下げた。
今週の国内債は上昇を想定(金利は低下)。40 年・2 年債入札を控え、
持ち高調整の売りがみられようが、ここのところ値を下げていた超長期債を
中心に、買い優勢の地合いとなろう。また日銀金融政策決定会合では、市
場の期待を上回る金融緩和は想定し難く、株安の進行などを背景に、国内
債には買いが集まるだろう。(水野)
先週の米国債はほぼ変わらず。週初は、堅調に推移する株式相場を横
目に下落。ただ、下落局面では押し目買いの動きがみられ、下げ幅を縮め
た。また ECB 理事会後のドラギ総裁の会見において、金融政策の決定に
当たり、必要な情報を得られておらず、新たな政策判断を見送った趣旨の
発言がなされ、値を下げる場面がみられたが、週末には原油価格・株価の
下落や、ドイツのミュンヘンで発生した銃乱射事件を背景に買われた。
今週の米国債は下落を想定(金利は上昇)。今週は FOMC に注目が集
まるが、声明文では、6 月雇用統計などの堅調な結果を示した経済指標を
背景に、米国経済への強気な見方、並びに利上げに積極的な姿勢を示す
ことが予想され、米国債は下落するだろう。ただ、押し目買いの動きも相応
にみられていることから、下値は限定的となろう。(水野)
日米短期金利
図表9:
日本
米国(右軸)
1.30
%
%
1.10
0.90
0.70
0.50
0.30
▲
▲
▲
▲
0.10
-0.10
15/10
16/1
16/4
日米長期金利
16/7
出所:Bloomberg、りそな銀行
日本
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
15/7
15/10
%
2.6
2.4
2.2
2.0
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
米国(右軸)
16/1
16/4
16/7
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 7 月 25 日(月)09:00 現在
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
5
■株式市場
先週の日経平均は上昇。祝日明けの火曜日は、米株高や為替の円安を
受けて日経平均は 6 連騰となった。その後はドル円の変動を受けて日本株
は上下し、利益確定の売りが出た場面では金融株やエネルギー関連株が
下落した一方、円安が進むと輸出関連株が上昇し、日経平均は 16,938.96
円の高値を付ける場面もあった。
日経平均
予想
日経平均は上昇
16,400 −17,400 円
今週の日経平均は上昇を想定。日米の金融政策決定会合までは、様子
見が広がるだろうが、欧米株が持ち直してきたことや為替が概ね堅調に推
移していることを受けて、日本株は底堅さを維持する展開を見込む。日本
では、先週末の G20 後に黒田日銀総裁が追加緩和に前向きな姿勢を示し
ており、今週の日銀金融政策決定会合に注目が集まる。(中條)
先週のダウは上昇。大手金融機関が予想を上回る決算結果を発表した
ことから、金融株を中心に週初から上昇。その後、米エネルギー情報局
(EIA)が発表した石油統計で、原油在庫の減少幅が市場予想よりも拡大し
たことから、原油価格が反発し、エネルギー株に買いが入った。週末には
大手 IT 企業や金融機関を中心に買われ、上げ幅を拡大させた。
NY ダウ
予想
ダウは下落
17,900 −18,800 ドル
今週のダウは下落を想定。企業決算結果次第で週末に掛けて上下しよ
うが、週末の FOMC では、声明文において、堅調な米国経済を背景とし、
利上げに積極的な姿勢を示すことが予想され、株価は値を下げるだろう。
またここのところ、史上最高値を更新してきたことや、上値の重い展開が続
く原油相場なども意識され、下落する展開を想定。(水野)
図表10: 日経平均
17500
図表11: NY ダウ
円
19000
17000
ドル
18500
16500
18000
16000
15500
17500
15000
14500
2016/5/20
2016/6/10
2016/7/1
17000
2016/5/20
2016/7/22
出所:Bloomberg、りそな銀行
中国株
下落、エネルギー株などが
値を下げる
インド株
下落、予想を下回る企業決
算などが背景
ブラジル株
上昇、成長率見通し改善を
好感
2016/6/10
2016/7/1
2016/7/22
出所:Bloomberg、りそな銀行
中国株は下落。週初はエネルギー株を中心に下落。その後、中国人民銀
行が、人民元の対ドル基準値を元高方向に設定したことなどから、下げ幅を
縮める場面がみられた。しかし週末には、一般消費財株が売られたほか、原
油価格の下落を背景にエネルギー株も売られ、再び値を下げる展開となっ
た。(水野)
インド株は下落。週初、大手消費財メーカーが発表した決算結果が市場予
想を下回ったことなどを受け下落。海外勢の買い越しが確認され、下げ幅を
縮める場面もみられたが、その後、金融株を中心に売られた。(水野)
ブラジル株は上昇。同国中央銀行が発表したエコノミスト調査で、来年の経
済成長率見通しが前週調査から改善されたことなどを背景に、週初から上
昇。また週末には、企業内の1部門の売却を発表した食品メーカーを中心に
買われ、上げ幅を拡大させた。(水野)
各マーケット・コメントは 7 月 25 日(月)09:00 現在
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
6
ロシア株はほぼ変わらず。原油価格の下落を背景に、エネルギー株など
が下落。しかしその後、米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油統計で、
原油在庫の減少幅が市場予想よりも拡大したことから、原油価格が反発。こ
れを受け、エネルギー株を中心に下げ幅を縮める展開となった。(水野)
ロシア株
ほぼ変わらず、週末に掛け
て値を戻す展開
図表12: 中国上海総合指数
3100
図表13: ムンバイ SENSEX 指数
ポイント
28500
ポイント
28000
3000
27500
27000
2900
26500
26000
2800
25500
25000
2700
2016/5/20
2016/6/10
2016/7/1
24500
2016/5/20
2016/7/22
図表14: ブラジル BOVESPA 指数
59000
2016/6/10
2016/7/1
2016/7/22
図表15: ロシア MICEX 指数
ポイント
2000
57000
ポイント
1950
55000
1900
53000
51000
1850
49000
47000
2016/5/20
2016/6/10
2016/7/1
1800
2016/5/20
2016/7/22
図表16: WTI 原油先物(期近物)
53
49
47
45
2016/7/1
2016/7/22
出所:Bloomberg、りそな銀行
作成 : りそな銀行
2016/7/22
ドル/トロイオンス
1400
1380
1360
1340
1320
1300
1280
1260
1240
1220
1200
2016/5/20
51
2016/6/10
2016/7/1
図表17: NY 金先物(期近物)
ドル/バレル
43
2016/5/20
2016/6/10
2016/6/10
2016/7/1
2016/7/22
出所:Bloomberg、りそな銀行
総合資金部
高梨 彰
水野伸哉
中條仁美
各マーケット・コメントは 7 月 25 日(月)09:00 現在
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
7
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■過去 5 年間の相場推移
図表17: 日経平均(左軸)と NY ダウ(右軸)
円
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
2011/07
図表18:
ドル
NYダウ
日経平均
2012/07
2013/07
2014/07
2015/07
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
2016/07
米ドル円とユーロ円
円
円
160
150
ユーロ円
140
150
130
140
120
130
110
120
100
110
100
90
米ドル円
90
80
70
2011/07
図表19:
180
2012/07
2013/07
2014/07
2015/07
80
2016/07
WTI 原油先物と日本 10 年金利
WTI原油先物(左軸)
ドル
日本10年金利(右軸)
%
1.30
160
1.10
140
0.90
120
0.70
100
0.50
80
0.30
60
0.10
40
-0.10
20
-0.30
0
2011/07
2012/07
2013/07
2014/07
2015/07
-0.50
2016/07
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 7 月 25 日(月)09:00 現在
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
8
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■マーケットカレンダー
日本
米国
7/18(月) <海の日>
7/19(火)
その他
5月対米証券投資
★6月住宅着工
★(独)7月ZEW景気期待指数
(英)6月CPI
(英)6月失業率
(独)6月PPI
7/20(水) 20年債入札
★6月中古住宅販売件数
7/21(木) 5月全産業活動指数
国庫短期証券(3ヶ月)
★(EU)ECB定例理事会
6月シカゴ連銀全米活動指数
6月景気先行指数
7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
7/22(金) 流動性供給入札
(EU)7月消費者信頼感指数
前年比%
7/23(土)
コア
総合
食料・エネルギーを除く
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
-1.0
-1.5
-2.0
-2.5
-3.0
6
個人消費
在庫
前期比
年率%
設備投資
純輸出
住宅投資
政府支出
4
コンセンサス予想:
前年比 ▲0.4%
(5月実績:
▲0.4%)
コンセンサス予想:前
期比+2.6%
(1-3月期実績:+
1.1%)
2
0
-2
-4
12/5 12/11 13/5 13/11 14/5 14/11 15/5 15/11 16/5
13/3
7/25(月) ★6月貿易統計
7/26(火) 40年債入札
7/27(水)
7/28(木) ★日銀金融政策決定会合(-29日)
2年債入札
国庫短期証券(3ヶ月)
7/29(金) ★6月CPI
★6月鉱工業生産
★日銀展望レポート
13/9
14/3
14/9
15/3
15/9
16/3
出所:Bloomberg、りそな銀行
出所:IN情報センター、りそな銀行
★(独)7月IFO景況指数
★(独)6月小売売上高
★6月新築住宅販売
★FOMC(-27日)
7月リッチモンド連銀製造業景況指数
7月消費者信頼感指数
6月中古住宅販売成約指数
(EU)6月マネーサプライ
★(独)7月CPI
★4-6月期GDP速報値
(EU)6月失業率
7月シカゴ地区製造業PMI
★(EU)7月HICP
6月建設支出
7月ISM製造業景況感指数
6月個人所得・消費支出
(中)7月PMI製造業
<豪 バンクホリデー>
(豪)6月貿易収支
(豪)準備銀行理事会
7月ADP民間雇用調査
7月ISM非製造業景況感指数
6月製造業受注
(EU)6月小売売上高
6月家計調査
6月雇用統計
6月住宅着工件数
6月商業販売統計
黒田日銀総裁定例会見
7/31(日)
8/1(月)
8/2(火) 10年債入札
7月マネタリーベース
7月消費動向調査
8/3(水) 日銀金融政策決定会合議事要旨(6/15-16開催分)
8/4(木) 10年物価連動国債
国庫短期証券(3ヶ月)
8/5(金) 6月景気動向指数
6月毎月勤労統計
8/7(日)
8/8(月) ★7月景気ウォッチャー調査
6月国際収支
7月貸出・預金動向
国庫短期証券(6ヶ月)
8/9(火) 30年債入札
7月マネーストック
国庫短期証券(2ヶ月程度)
★7月雇用統計
(英)BOE金融政策委員会
(豪)6月小売売上高
★(独)6月製造業受注
6月消費者信用残高
6月貿易収支
★(中)7月貿易統計
★(独)6月鉱工業生産
6月卸売在庫
<シンガポール 独立記念日>
★(中)7月CPI
★(独)6月貿易収支
(英)6月鉱工業生産・製造業生産
8/10(水) ★6月機械受注
6月第3次産業活動指数
国庫短期証券(3ヶ月)
8/11(木) <山の日>
8/12(金)
7月財政収支
7月輸入物価指数
(NZ)準備銀行理事会
★7月小売売上高
★(中)7月鉱工業生産
★(中)7月小売売上高
6月企業在庫
(EU)4-6月期四半期GDP
(EU)6月鉱工業生産
(中)7月固定資産投資
【以降の主要日程】
<国債入札> 2年債(8/30、9/29)、5年債(8/18、9/8)、10年債(9/1)、20年債(8/23、9/13)、30年債(9/6)、40年債(9/27)
<日銀金融政策決定会合>9/20-21、10-31-11/1、12/19-20
<米・連邦公開市場委員会(FOMC)> 9/20-21、11/1-2、12/13-14
<ECB定例理事会> 9/8、10/20、12/8
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
9
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■市場相場動向 (7/18∼7/22)
7/18(月)
日本円TIBOR
16/12限
円短期金利先物
利付2年国債
新発債
国
利付5年国債
新発債
内
利付10年国債
新発債
金
利付20年国債
新発債
利
16/9限
債券先物
2年
5年
円/円スワップ
10年
20年
FF レート
0.40
米
TB(3ヵ月)
金
0.295
利
T-NOTE(10年債)
1.582
日本円(3ヵ月)
海 L
-0.03971
米ドル(3ヵ月)
外 I
0.69560
ユーロ(3ヵ月)
金 B
-0.30643
英ポンド(3ヵ月)
利 O
0.52313
R
スイスフラン(3ヵ月)
-0.76700
豪ドル(3ヵ月)
1.95000
NZ ドル(3ヵ月)
2.38500
ドル・円(仲値)
ユーロ・円(仲値)
豪ドル・円(仲値)
NZ
(
)
ドル・円
仲値
東
ドル・円(15:30時点)
外 京
105.61
ユーロ・円(15:30時点)
国
116.78
ユーロ・ドル(15:30時点)
為
1.1058
ドル円直先スプレッド(3ヵ月、銭/ドル)
替
d 39.1
ドル・円
106.16
N
ユーロ・ドル
1.1075
Y
英ポンド・ドル
1.3255
スイスフラン・ドル
0.9824
日経平均(225種/円)
東証株価指数(TOPIX )
東
日経ジャスダック指数
京
東証マザーズ指数
東証1部売買高(百万株)
株
NYダウ(ドル)
18533.05
式
ナスダック総合指数
5055.78
中国上海総合指数
海
3043.56
SENSEX(インド)
外
27746.66
ブラジルボベスパ指数
56484.21
M ICEX 指数(ロシア/ドル建)
1936.07
金(NY先物、期近)(ドル)
1329.30
商
原油(WTI先物、期近)(ドル)
45.24
品
CRB先物指数
188.19
お問い合わせは、取引店の担当者までご連絡ください
無担保コール
オーバーナイト物
3ヵ月
6ヵ月
7/19(火)
-0.040
0.06000
0.10909
100.035
-0.330
-0.315
-0.234
0.135
153.12
-0.14500
-0.16542
-0.03938
0.20942
0.41
0.310
1.553
-0.03171
0.69710
-0.30357
0.52575
-0.76160
1.93000
2.34500
105.98
117.32
79.96
74.56
105.88
117.25
1.1074
d 39.3
106.12
1.1021
1.3111
0.9856
16723.31
1331.39
2457.20
941.65
2010.50
18559.01
5036.37
3036.60
27787.62
56698.06
1915.89
1332.30
44.65
186.10
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
10
7/20(水)
-0.037
0.06000
0.10909
100.035
-0.330
-0.328
-0.243
0.145
153.28
-0.13806
-0.16161
-0.04184
0.20611
0.41
0.320
1.580
-0.03636
0.70160
-0.30357
0.52325
-0.76020
1.93000
2.34500
106.00
116.76
79.50
74.47
106.24
117.06
1.1018
d 39.8
106.89
1.1015
1.3208
0.9873
16681.89
1330.75
2466.92
934.58
1864.41
18595.03
5089.93
3027.90
27915.89
56578.05
1915.09
1319.30
44.94
185.09
7/21(木)
-0.035
0.06000
0.10909
100.040
-0.330
-0.330
-0.235
0.175
153.20
-0.13960
-0.16156
-0.04078
0.22906
0.41
0.310
1.556
-0.03857
0.71450
-0.30357
0.52600
-0.75880
1.91000
2.30000
107.34
118.18
80.13
74.87
107.20
118.24
1.1030
d 40.1
105.82
1.1026
1.3233
0.9857
16810.22
1339.39
2474.61
935.47
2006.60
18517.23
5073.90
3039.01
27710.52
56641.49
1927.70
1331.00
44.75
183.67
7/22(金)
-0.030
0.06000
0.10909
100.040
-0.334
-0.335
-0.230
0.175
153.18
-0.15000
-0.16753
-0.04075
0.23231
0.40
0.315
1.566
-0.03200
0.72100
-0.30357
0.52350
-0.75560
1.90000
2.31000
105.71
116.60
79.34
73.94
105.90
116.78
1.1027
d 39.2
106.13
1.0977
1.3109
0.9871
16627.25
1327.51
2470.73
925.80
1591.04
18570.85
5100.16
3012.82
27803.24
57002.08
1926.90
1323.40
44.19
182.90