1 - 日本共産党相模原市議団

2016 年 6 月定例会議
代表質問(田所健太郎)
無断転載はお断りします。
これは文字起こしをしたものですので、正式なやりとりは、議事録をご確認ください。
1.基地問題について
(1)沖縄県での元米海兵隊員による遺体遺棄事件について、市長の見解は
【質問】
先月、沖縄県において、20歳の女性が、米軍の元海兵隊員で、現在は米軍属の男により
殺害され、遺体が遺棄されるという事件が起きました。
沖縄県で再び、このような凶悪な事件が発生したことに、強い憤りを感じるとともに、基
地があるからゆえに発生した今回の事件は、沖縄県に次ぐ第二の基地県である神奈川県民、
そして市内に3つの米軍基地を抱える私たち相模原市民にとっても、人事(ひとごと)ではあ
りません。
そこで、今回の事件に対する、市長の見解を伺います。
【答弁(市長)
】
初めに、基地問題についてでございます。
この度、沖縄県で発生した事件につきましては、悪質かつ残忍な犯罪行為であり、被害に
遭われた方やそのご遺族等の無念、心痛を察すると到底許されるものではございません。
また、その後におきましても、米軍人による飲酒運転事故が発生したところでございます。
米軍においては、犯罪・事件を二度と起こすことのないよう、実効性ある対策に真摯に取
り組むべきであると考えております。
(2)昨年8月に相模総合補給廠で発生した爆発火災の原因調査結果は
【質問】
次に、昨年8月24日未明に、相模総合補給廠内で発生した、倉庫爆発火災についてです。
相模総合補給廠での爆発火災の発生から、まもなく1年となりますが、原因が未だに明ら
かになっていません。
昨年12月、米軍から日本政府を通して、爆発火災の原因調査の状況の報告はありました
が、推定される原因しか示されておらず、「現時点において、確実な火災原因を特定するま
でには至っていない」
、
「今後も引き続き事故の調査をおこなう」とされています。
そこで、米軍による原因究明、調査のその後の状況について伺います。
【答弁(市長)
】
次に、相模総合補給廠における倉庫爆発火災の原因調査についてでございます。
現在のところ、ボンベから漏れ出た酸素の摩擦による可能性が高いと指摘されているも
のの、原因の特定に至っていないため、引き続き調査が行われているものと承知しておりま
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代表質問(田所健太郎)
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す。
先月、改めて国に状況を確認したところ、米軍による調査は、今しばらく時間を要するも
のの、調査が終了し、その結果がまとまり次第、国を通じて市に最終報告が行われると伺っ
たところでございます。
(3)日米地位協定の見直しについて
【質問】
次に、日米地位協定の見直しについてです。
米軍基地内で事故や事件等が発生した場合、日米地位協定により、地元自治体をはじめと
する日本側は調査・捜査をすることができません。
とくに昨年の爆発火災では、倉庫に何が保管されているのか、危険物についても、何がどの
くらい保管されているのかということを知ることができず、調査に立ち入ることができま
せんでした。
そして、今回の沖縄での事件でも、日米地位協定の大きな壁が改めて浮き彫りとなり、沖
縄県だけでなく、全国各地で、日米地位協定の見直しを求める声が大きくなっています。
加山市長は、特に、昨年の爆発火災以降、日米地位協定の見直しを求めていくことに言及
されていますが、あらためて、日米地位協定の見直しに向けた市長の思いを伺います。
【答弁(市長)
】
次に、日米地位協定についてでございます。
市では、かねてより、神奈川県基地関係県市連絡協議会を通じ、日米地位協定の見直し等
について、要請しているところでございます。
また、昨年度におきましては、相模総合補給廠における倉庫爆発火災を踏まえ、基地の保
管物に関する情報提供や、事件・事故が発生した場合における地元自治体の立ち入り調査の
実施等を求めるため、日米地位協定の運用改善、見直しについて、市米軍基地返還促進等市
民協議会とともに、国・米軍に対し、要請したところでございます。
今後とも、基地に起因する問題の解決に向け、日米地位協定の運用改善、見直しを求めて
まいりたいと考えております。
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2.大地震対策について
(1)市内の耐震状況について
ア 災害時に拠点となる施設の耐震状況について
【質問】
はじめに、市内の耐震状況についてです。
熊本地震では、自治体が指定していた避難所が被災し、使用できないケースが相次ぎ、熊
本県内で70か所以上、熊本市内では33か所に上っています。
指定していた避難所が使えないという事態は、避難してきた方が避難所に入ることがで
きず、たらいまわしになる恐れや、避難所で二次被害が発生する恐れもあります。
そこで、本市が指定している一時(いっとき)避難場所、避難所、広域避難場所および、帰
宅困難者が滞在する一時(いちじ)滞在施設の耐震化の状況について伺います。
【答弁(市長)
】
本市では、地域防災計画において、災害から一時的に身を守る場所として一時避難場所や
広域避難場所、避難生活を送る場所として避難所を位置付けております。
一時避難場所や広域避難場所については、大規模な火災から身を守ることなどを目的に
公園や空き地などを指定しているところでございますが、市内小中学校等105箇所の避
難所の建物につきましては、耐震化は全て完了しております。
また、駅周辺の公共施設やホテルなど、帰宅困難者向けの一時滞在施設につきましては、
建物の耐震性を確認したうえで指定をしているところでございます。
イ 病院
【質問】
次に、病院の耐震化状況についてです。
4月13日、厚生労働省が「病院の耐震改修状況調査の結果」を公表し、全国での病院の
耐震化率は69.4%、神奈川県では74.6%ということが明らかになりました。耐震不
備の病院は全国で850、神奈川県内では37に上っています。そのほかにも、耐震診断を
実施していない・建物の耐震性が不明の病院が県内に50あることも明らかになりました。
病院の耐震化がされていないと、負傷者の受け入れができなくなるだけでなく、入院患者
の転院が生じる可能性もあり、東日本大震災では、入院患者の転院により、身体に大きな負
担がかかり、震災関連死を招くといった事態も発生しました。
そこで、厚生労働省の調査結果における、本市内の病院の耐震化状況について、伺います。
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【答弁(市長)
】
次に、病院の耐震化の状況についてでございます。
調査を実施しました神奈川県に確認したところ、市町村別の調査結果は、開示できないと
のことでございました。
このため、本市における災害時の医療救護の拠点となります「災害拠点病院」3施設及び
「災害協力病院」3施設に対しまして聞き取り調査を行った結果、一部の建物を除き、耐震
性が確保されていることを確認したところでございます。
(2)福祉避難所について
ア 本市の災害時要援護者数と、福祉避難所への避難者想定数は
【質問】
次に、福祉避難所についてです。
熊本地震では、高齢者や障がい者などを受け入れる福祉避難所の開設・対応が遅れたこと
が大きな問題となりました。
熊本市では、約180施設を福祉避難所に指定していましたが、施設の被災などにより、
そのほとんどで受け入れができない状況になったと報じられています。
そこで、本市での福祉避難所の状況について、伺います。
はじめに、本市の災害時要援護者数を伺うとともに、本市での福祉避難所への避難者想定
数について伺います。
【答弁(市長)
】
次に、災害時に援護が必要となる方の人数でございますが、本市では、災害対策基本法に
基づき、災害時に自ら避難することが困難な高齢者や障害者などの方々を対象とした名簿
を毎年作成しており、昨年の7月時点では、約8万人の方を登録しております。
次に、福祉避難所へ避難される方の想定数でございますが、災害は規模も状況も様々であ
り、避難所を経て、福祉避難所に何人避難するか想定することは大変難しいものと考えてお
ります。
イ 福祉避難所の指定状況、収容可能人数は
【質問】
福祉避難所については、市内の民間福祉施設などを指定しているということですが、その
指定状況と、収容可能人数についても伺います。
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【答弁(市長)
】
次に、福祉避難所の指定状況と収容可能人数でございますが、公立の福祉施設のほか、協
定を締結した民間の福祉施設を合わせまして、現在111施設を福祉避難所として位置付
けているところでございます。
これらの施設の共有スペース等を一人当たりの必要面積で積算いたしますと、運営に当
たる職員の状況にもよりますが、3,300人程度の受け入れが可能なものと想定しており
ます。
ウ 福祉避難所となる民間福祉施設の耐震状況は
【質問】
福祉避難所に指定している民間福祉施設についてですが、先ほど取り上げた避難所と同
様に、耐震化されているかが大きな問題となります。そこで、耐震化の状況についても伺い
ます。
【答弁(市長)
】
次に、福祉避難所となる民間福祉施設の耐震状況でございますが、1施設を除きまして、
新耐震基準に適合していると承知しているところでございます。
エ 福祉避難所の周知について
【質問】
福祉避難所については、周知が進んでいないことも課題として挙げられています。実際、
熊本でも、障がいをお持ちの方が、
「福祉避難所そのものを知らなかった」と述べています。
そこで、本市では障がい者等、災害が起きた際に福祉避難所への避難が必要となる可能性
がある方に対して、福祉避難所についてどのような周知をおこなっているのか、伺います。
【答弁(市長)
】
次に、福祉避難所の周知についてでございますが、福祉避難所の役割や対象者、避難の流
れなどのほか、二次的な避難所であるため、市民の方が、直接避難することができないこと
を、市のホームページや「さがみはら防災ガイドブック」で周知しているところでございま
す。
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(3)市立学校給食センター及び市立小学校給食施設での災害時の炊き出しについて
ア 災害時の炊き出し体制について
【質問】
次に、市立学校給食センターおよび市立小学校給食施設での災害時の炊き出しについて
です。
普段からも、衣・食・住は、生活をするうえで極めて重要でありますが、とくに災害が発
生した際は、心身ともに影響を受けているなかで、あたたかい食事を口にすることが、心と
体を維持し、活力を取り戻すためにも重要となります。
本市では、災害が発生した際、学校給食センターや小学校給食施設において、米飯等の炊
き出しをおこなうと、
「相模原市地域防災計画」で定められています。また、
「相模原市避難
所運営マニュアル」では、学校栄養士や学校調理員により炊き出しをおこなうとされていま
すが、災害時に勤務する方々が結集できない恐れもあります。
そこで、災害時の炊き出しの体制がどのようになっているか、伺います。
【答弁(教育長)
】
災害時におきましては、エルピーガス協会や米穀小売商組合などの関係機関の協力によ
りまして、炊き出しを実施するための必要な支援体制が整備されております。
また、実際に炊き出しを行う場合につきましては、給食調理員のほか、自主防災隊や避難
所運営協議会、ボランティアの方など、地域の皆様の協力を得て、運営することとしており
ます。
イ 炊き出し訓練の実施について
【質問】
次に、炊き出し訓練の実施についてです。
災害に備えるという点では、災害時を想定した訓練が必要になります。
これまで、災害を想定し、学校給食センターや小学校給食施設を使った、炊き出し訓練が
実施されているか伺うとともに、今後の訓練の計画について伺います。
【答弁(教育長)
】
炊き出し訓練につきましては、平成27年度相模原市総合防災訓練の中で、上溝学校給食
センターにおいて米飯の炊き出しを実施したところでございます。
また、学校の給食施設や城山及び津久井学校給食センターにおける炊き出し訓練につき
ましては、地域等で行う訓練などに合わせ、実施できるよう検討してまいりたいと考えてお
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ります。
(4)感震ブレーカーの設置促進に向けて
ア 感震ブレーカーの必要性について
イ 設置助成について
【質問】
次に、感震ブレーカーの設置促進についてです。
感震ブレーカーは、地震の揺れを感知すると、ブレーカーを遮断し、停電復旧後の通電に
よる電気火災を防止するというもので、とくに、平成7年に発生した阪神淡路大震災以降に
課題として挙げられている地震による電気火災を防止する上で、
「抑制効果を有する」とさ
れています。
さらに、国の検討会の報告書の中でも、感震ブレーカー等の設置について、
「有効性が期待
される取り組み」と述べられています。
内閣府の想定では、都心南部直下地震が発生した際、現状のままだと犠牲者は最大で1万
6千人となり、火災により約43万棟が焼失すると想定されています。しかし、電気関係の
出火の防止が図られた場合、焼失は約23万9千棟に抑えることができ、さらに犠牲者も最
大で9千人に減るとされています。
本市でも、平成26年に公表された、
「相模原市防災アセスメント調査」の結果によれば、
冬の18時に、相模原市東部直下地震が発生した場合、約20件から出火し、約1400棟
が焼失するとされています。
電気火災を防止することができれば、出火および焼失を減らすことができ、市民のいのち
を守ることにつながると考えます。
そこで、感震ブレーカーの必要性の認識について伺うとともに、感震ブレーカーの設置を
促進するために、設置助成をおこなうことについて、見解を伺います。
【答弁(市長)
】
次に、感震ブレーカーについてでございます。
感震ブレーカーは、通電火災対策として有効なものと認識しているところでございます
が、感震ブレーカーの普及に向けた取組状況に係る国の報告書におきましては、感震ブレー
カーの認知度が低いことが課題とされていることから、市民への周知が重要であると考え
ており、市ホームページや本年3月に全戸配布した防災ガイドブックに掲載するなど、更な
る啓発に努めているところでございます。
なお、一部の自治体において、感震ブレーカーの助成をモデル的に実施している事例など
があることは承知しておりますが、国においては、引き続き課題の整理や普及に向けた手法
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の検討に努めるとのことでございますので、今後は、こうした国の動向等に注視しながら、
本市における補助制度のあり方等について検討してまいります。
3.保育所等の待機児童問題について
(1)保留児の現状について
【質問】
先日、4月1日現在の保育所等の本市の待機児童数が公表され、国の定義に基づくと、2
年連続で待機児童がゼロとなりました。しかし、国の定義には反映されない「保留児」、い
わゆる「隠れ待機児童」が446人いることも明らかになりました。
市の待機児童解消に向けた様々な取り組みにより、保留児が昨年よりも減少しているこ
とは評価する点ですが、400人を超える保留児の解消、「真の待機児童解消」が求められ
ています。
そこで、4月1日現在、446人いた保留児について、現在の最新の状況を伺います。
【答弁(市長)
】
次に、保育所の待機児童解消に向けた取組についてでございます。
はじめに、保留児童の現状でございますが、認可保育所への入所など、一人ひとりの状況
を個別に把握する必要があることから、国の待機児童数の調査に合わせ、例年、4月と10
月に確認をしておりまして、本年4月の児童数が最新の状況でございます。
(2)厚生労働省が本市にも通知した「『待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策につ
いて』の対応方針について」に対する本市の考え方は
【質問】
次に、厚生労働省が本市にも通知した、国による、いわゆる「緊急対策」についてです。
国は、待機児童解消に向けた「緊急対策」として、本市を含む全国227自治体に対して、
小規模保育事業の定員を19人から22人に拡大することや、国が定める最低基準を上回
る基準で保育をおこなっている自治体は、国の最低基準まで下げて、子どもを受け入れるよ
う通知しています。
これは、待機児童解消のために、保育の質を切り捨て、
「詰め込み保育をせよ」というも
のであり、認められるものではありません。
そこで、本市はこの国からの通知について、どのように対応をおこなう考えか、見解を伺
います。
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【答弁(市長)
】
次に、国の対応方針に対する本市の考え方についてでございます。
本市におきましては、保育の質の確保を図るため、国の定める面積基準を上回る基準を設
けているところでございます。
このたび、国が待機児童の解消に向け示した国の基準を上回る部分を活用した児童の受
け入れなどにつきましては、保育士の負担の増大や保育の質の低下を招くことが無いよう、
保育現場のご意見等も伺いながら、慎重に検討してまいりたいと考えております。
(3)年度途中の保育所等への入所対応について
【質問】
次に、年度途中の保育所等への入所対応についてです。
私は先日、友人を通して、お子さんが満1歳となる今年12月に育児休業が終わり、年度
途中の保育所等への入所について、困っているという方の相談を受けました。
初めての子育てで一杯いっぱいのなか、頭の中では12月からの保育のことを考えてい
るということで、大変困っているという状況でした。
いま、お子さんを保育所等に入れるための活動を指す、「保活」という言葉ができるほど
で、妊娠中や出産直後から「保活」をするということもあり、大きな負担になっています。
そこで本市では、年度途中の保育所等への入所について、どのように対応しているのか、
伺います。
【答弁(市長)
】
次に、年度途中の保育所等への入所対応についてでございます。
育児休業が終了するなど、年度途中に保育所等への入所を希望する方については、毎月選
考を実施し、施設の空き状況に応じ、入所いただいているところでございます。
また、すくすく保育アテンダントが個々のニーズをお伺いした上で、認定保育室や幼稚園
の一時預かりなど、認可保育所以外の多様な保育サービスの情報提供を行うなど、きめ細や
かな相談支援を行っているところでございます。
(4)大規模マンション新築の際、保育所等の設置協力を求めるべきでは
【質問】
次に、大規模マンション新築の際に、保育所等の設置協力を求めることについてです。
大規模マンションが新築されると、子育て世代が入居し、局地的に保育園の利用希望が増
えることが予想されます。
市内でも、1階が保育所となっている大規模マンションがありますが、今後、大規模なマ
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ンションの建設が計画された際、開発の段階において、保育所等の設置協力を求めていくこ
とについて、見解を伺います。
【答弁(市長)
】
次に、大規模マンションの開発計画における保育所等の設置協力についてでございます。
大規模マンションの建設により一時的・局所的に発生する保育ニーズへの対応が求めら
れることから、計画段階での相談や事前協議などを通じまして、必要に応じ、保育所の整備
など事業者への働きかけを行っているところでございます。
4.児童相談所及び児童虐待に関する問題について
(1)児童相談所に通所していた男子中学生の自殺について
ア 市長の見解は
【質問】
4つ目は、児童相談所および児童虐待に関する問題についてです。
両親から虐待を受け、児童相談所に通所していた男子中学生が自殺を図り、今年2月に死
亡していたことが、新聞報道により明らかになりました。
児童相談所は本件について記者会見で、「対応に間違いはなかった」と述べていますが、
児童相談所が関わっていた男子中学生が、自ら命を絶ったという現実を見れば、
「対応に間
違いはなかった」とは言えないと考えます。
報道等によれば、この男子中学生は、深夜にコンビニへ逃げ込んだり、暴力を振るわれて
いることを学校の先生に伝えたりと、様々な場面で大人に対してSOSを発信し続けてい
ました。
しかし、学校や児童相談所など、関わっていた大人たちがこの男子中学生のSOSサイン
をしっかりキャッチできなかった、最終的にこの男子中学生は自ら命を絶ってしまったと
いうことは事実であり、深刻に、真摯に受け止めなければならないと考えます。
日本共産党相模原市議団は、本件が明らかになった後、神奈川県内の児童相談所で、所長
を務めた経験がある方から、児童相談所の実態等について詳しくお話を伺いました。その際、
今回の件について、
「自分の意思がはっきりとしている中学生が、自ら『保護してほしい』
と言っていたのに、児童相談所が一時保護をしなかったという対応は疑問だ」と述べておら
れました。
そこで、本件についての市長の見解を伺うとともに、今回の児童相談所の対応について、
市長はどのように感じているか、見解を伺います。
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次に、児童相談所についてでございます。
中学生が亡くなられた事案につきましては、大変痛ましく、あってはならないことであり、
セーフティネットである児童相談所におきまして、児童の命を救えなかったことを大変残
念に思っております。
イ 検証の進捗状況は
【質問】
本件については、有識者による検証がおこなわれていますが、検証の進捗状況について伺
います。
【答弁(市長)
】
次に、検証の進捗状況についてでございます。
外部の有識者による専門的な見地から検証を行うため、本年4月に、社会福祉審議会の児
童福祉専門分科会の児童虐待検証部会に諮問いたしまして、8月中の答申を目途に、関係者
のヒアリングを実施するなど、検証を進めていただいているところでございます。
(2)本市の虐待の状況について
【質問】
次に、本市の児童虐待の状況についてです。
先日発表された昨年度の児童虐待相談件数の状況を見ると、前年よりも件数が増加し、毎
年増加していますが、この点について、市長はどのようにお考えか、見解を伺います。
【答弁(市長)
】
次に、児童虐待の状況についてでございます。
相談件数の増加につきましては、昨年7月から、児童相談所全国共通ダイヤルの3桁化が
開始され、より通告しやすい環境が整ったことや、夫婦間のDVの影響による、子どもへの
心理的虐待を理由とした警察からの通告の増加が、主な要因と考えております。
(3)専門職の増員と、人材育成を
【質問】
次に、専門職の増員と、人材育成についてです。
現在、有識者による検証がおこなわれているところですが、児童相談所の体制強化、特に、
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児童虐待等の相談に応じる児童福祉司や、心理的診断をおこなうことができる児童心理司
といった、専門知識や経験を持つ専門職を増員することは急務であると考えます。あわせて、
人材育成をおこなっていくことも求められていると考えますが、市長の見解を伺います。
【答弁(市長)
】
次に、児童相談所の専門職の増員と人材育成についてでございます。
児童相談所の職員体制につきましては、児童虐待等の相談件数の増加などに対応してき
たところでございまして、本年4月におきましても職員を1名増員するなど、初動体制の強
化を図ったところでございます。
また、外部講師による専門的、技術的な助言指導を受けるスーパーバイズ研修を計画的に
実施するほか、国が実施する児童福祉司や児童心理司の専門研修への派遣などにより、人材
育成に努めているところでございます。
今後につきましても、児童福祉法の改正を踏まえ、専門職の体制を強化するとともに、職
員の更なる資質向上を図ってまいりたいと考えております。
5.リニア中央新幹線について
(1)断層について
ア 市内を通る藤野木-愛川構造線について
【質問】
はじめに、断層についてです。
リニア中央新幹線は本市内で、
「藤野木(とうのき)-愛川構造線」と呼ばれる断層と交
差することになっています。
今回発生した熊本地震では、震源とは関係ない断層が地表に現れたり、連動して動くとい
うことが発生しており、首都直下地震など本市も大きな影響を受けると予想される大地震
が発生した場合、断層がずれる、いわゆる「断層変位」が生じる恐れがあるのではないかと
考えます。
JR東海は、環境影響評価書において、
「藤野木・愛川構造線とできる限り短い距離で交
差する計画とした」と述べ、説明会でも「リニアは地震に強い」と説明していますが、リニ
ア本線と回送線が本市内での藤野木-愛川構造線と交差する計画になっており、安全性に
大きな疑問があります。
そこで、本市では、この藤野木-愛川構造線をリニアがトンネルで通過することの安全性
について、見解を伺います。
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次に、リニア中央新幹線の通過する藤野木・愛川構造線についてでございます。
鉄道構造物の地震への安全対策につきましては、阪神・淡路大震災を教訓といたしまして、
平成10年12月に耐震基準等が強化されております。
そのため、近年発生した中越地震や東日本大震災において、在来新幹線のトンネル等構造
物に、壊滅的な被害は受けていないと伺っております。
また、リニア中央新幹線の環境影響評価書においてJR東海は、詳細な地質調査や適切な
施工方法等を選択することにより、安全を確保するとしており、市といたしましても、安全
への配慮がなされていると認識しております。
今後も、JR東海に対し、万全の安全対策を講じるよう求めてまいります。
(2)東京電力による変電所や高圧線の新設計画について
【質問】
つぎに、東京電力による変電所や高圧線の新設計画についてです。
先日、JR東海は、中部電力に対して、リニア中央新幹線の運行で電力を使用するための
電力使用申し込みをおこないました。
これをうけ、中部電力は、岐阜県中津川市にJR東海が建設を計画している中部車両基地と、
JR東海が建設する変電施設へ送電するために、変電所と高圧線を建設する計画を発表し、
すでに環境影響評価の手続きが開始されています。
JR東海は本市内に、変電施設と関東車両基地の建設計画を立てており、岐阜県での動き
から類推すると、東京電力が変電所や高圧線等を新設する必要性が高いのではないかと考
えますが、JR東海から東京電力に対して、電力使用の申し込みがおこなわれているのか。
あわせて、東京電力による変電所や高圧線の新設計画があるのかについても、状況を伺いま
す。
【答弁(市長)
】
次に、東京電力による高圧線等の新設計画についてでございます。
市といたしましては、JR東海より、リニア中央新幹線の運行に際し、電力供給が必要に
なると伺っております。
現段階において、東京電力による新設計画等について、承知しておりませんが、今後、
JR東海と東京電力の検討が進んだ段階で、具体的な計画が示されるものと、認識しており
ます。
【質問】
(2問目)
東京電力による、変電所や高圧線の計画についてですが、今後、建設が計画された際、そ
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の規模によっては、相模原市環境影響評価条例などの対象になると考えられますが、どのよ
うな手続きがおこなわれることになるのか、伺います。
【答弁(環境共生部長)
】
市環境影響評価条例の手続きについてでございます。
新規に変電所の設置や高圧線の敷設などの事業が計画された場合、事業が実施される地
域やその規模により、同条例の対象となるか否かが判断されるものでございます。
仮に条例の対象事業となる場合には、事業者は、電気事業法に基づく認可申請等の前に、
同条例に基づき、図書の作成や環境調査の実施など、所定の手続きをしなければならないこ
とと、なっております。
(3)発生土(残土)問題について
【質問】
つぎに、発生土についてです。
このことについては、繰り返し伺っていますが、最新の状況を伺います。
県内で発生する残土の30%は鳥屋地区に建設予定の関東車両基地で、残りの70%は
公共事業等で利活用との方針が示されていますが、残りの70%の部分については、使途が
明確にされていません。この残りの70%の状況について、伺います。
また、小倉地区に建設計画がある変電施設においても、盛り土をおこなうとされています
が、こちらでの使用量はどのぐらいかについても伺います。
【答弁(市長)
】
次に、建設発生土についてでございます。
神奈川県内の建設発生土量の約70%に当たる780万立方メートルの使途につきまし
ては、県内の公共事業等で有効利用が図られるよう、調整している段階と伺っております。
また、発生土量のうち、小倉地区の変電施設で使用する土量につきましては、現在、検討
中であると伺っております。
(4)橋本こどもセンターの移転について
【質問】
つぎに、橋本こどもセンターの移転についてです。
橋本こどもセンターは、県立相原高校に隣接しており、JR東海の計画図を見ると、用地
買収、移転の対象地域になるのではないかと思われます。これは、地域、そして子どもたち
にとって、重大な問題です。
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2016 年 6 月定例会議
代表質問(田所健太郎)
無断転載はお断りします。
これは文字起こしをしたものですので、正式なやりとりは、議事録をご確認ください。
橋本こどもセンターの移転計画があるのか伺うとともに、移転をすることになる場合は、
時期や移転先、費用負担についても伺います。
【答弁(市長)
】
次に、橋本こどもセンターの移転についてでございます。
所在地が、リニア中央新幹線神奈川県駅の建設予定地に含まれていることから、移転する
必要がございます。
移転する時期、費用負担等につきましては、現在、JR東海と協議中でございますが、極
力、利用者の皆様に御不便がかからぬよう、対応してまいります。
【質問】
(2問目)
次に、橋本こどもセンターについて伺います。
JR東海は、この間の住民説明会で、一般住宅の移転、立ち退きについて、
「代替地は用
意せず、金銭で補償する」と説明しています。
こどもセンターについては、その学区内の安全かつ適切な場所に、一定規模の用地を確保
する必要があり、特に橋本地域では用地の確保に困難性が伴うのではないかと考えます。
橋本こどもセンターについても、JR東海から金銭補償を受け、移転用地は市が探すことに
なるのか、伺います。
また、移転時期についてですが、県立相原高校は、平成31年4月から、移転先での授業を
開始するとしていますが、橋本こどもセンターについても、同時期の移転を目指すことにな
るのか、伺います。
【答弁(こども育成部長)
】
次に、橋本こどもセンターの移転についてでございます。
同センターの移転用地につきましては、本市において確保する必要があるものと考えて
おります。
また、移転時期につきましては、JR東海との工事計画の調整を進めていく中で、決まる
ものと考えております。
【意見】
(3問目)
最後に、リニア中央新幹線と、補正予算についてですが、断層をリニアがトンネルで通過
するということについては、先日、参議院の国土交通委員会でも議論をされたわけですが、
地震により断層がずれる、いわゆる「断層変位」については、国の小委員会も、JR東海も
安全性の評価をしていないことが明らかになりました。
今回取り上げた、市内を通る藤野木-愛川構造線については、活断層ではないわけですが、
大きな地震により断層変位を起こす可能性もあり、リニアがトンネル内の構造物に衝突す
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2016 年 6 月定例会議
代表質問(田所健太郎)
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る、大事故が起きる可能性は否定できないと思います。
市は「安全への配慮がなされていると認識している」ということですが、やはり心配は拭え
ないと思います。
5月20日、リニア計画の沿線住民ら738人が原告となり、国に対して、リニアの工事
着工の認可取り消しを求める訴訟が、東京地裁に提起されました。
環境破壊、地下水、大気汚染、騒音、振動、日照、残土処理など、課題が山積みとなってお
り、住民からの不安の声、質問に対しても、JR東海は真摯に応じず、ここまで進められて
きました。相模原市内において、トラスト運動が始まったことも報じられています。
市は、昨年12月の補正予算に続き、職業大跡地へのアクセス道路の建設、これはまさに
リニアがらみの予算ですが、問題山積みで、国民的議論、国会での議論も十分におこなわれ
ず、進もうとしているリニアのために、市民の税金を使うこと、予算を増額することは、や
はり認められない。このことを申し上げたいと思います。
6.介護予防・日常生活支援総合事業(新しい総合事業)について
(1)本市の事業内容は
ア 基準緩和サービス
イ 住民主体サービス
【質問】
2015年4月、介護保険法が改定されました。
これまで、国の法令によって基準やサービスの内容、報酬単価や利用料が決められていた
「要支援者」に対する訪問介護と通所介護が、国の介護保険事業から外され、市町村の事業、
いわゆる総合事業に移行されることになりました。
基準やサービスの内容、単価・利用料は各市町村が定めることになり、
「相模原市ではど
のような内容になるのか」といった声が市民や介護事業所で働く方等から寄せられていま
す。そこで、本市における制度の内容について伺います。
まず、「基準緩和サービス」についてですが、事業の内容と報酬単価について伺います。
また、
「住民主体サービス」については、担い手となるボランティアや NPO 等の確保状況、
指定の基準について伺います。あわせて、それぞれの事業開始時期についても伺います。
【答弁(市長)
】
次に、介護予防・日常生活支援総合事業についてでございます。
基準緩和サービスにつきましては、要支援の方などを対象とした訪問や通所の現行相当
サービスの人員基準などを緩和するものでございまして、現在、報酬単価などの検討を行っ
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2016 年 6 月定例会議
代表質問(田所健太郎)
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ているところでございます。
また、住民主体サービスにつきましては、通いの場の運営や訪問による家事援助などの担
い手の確保に向け、生活支援コーディネーターと高齢者支援センターが連携し、地域の様々
なボランティア団体等の状況把握を行うとともに、補助事業として実施するための基準等
について検討を進めているところでございます。
なお、こうしたサービスにつきましては、本年秋ごろの開始を予定しているところでござ
います。
(2)
「基本チェックリスト」と要介護認定申請について
【質問】
つぎに、
「基本チェックリスト」についてです。
介護保険制度の改定により、従来の要介護認定に加えて、
「基本チェックリスト」の仕組
みが導入されました。
この基本チェックリストは、
「バスや電車で一人で外出していますか」や、
「この1年間に転
んだことはありますか」といった、介護予防事業の対象者を把握するための、25 項目の簡
易的な質問項目となっています。これは、医師が意見書を書く必要のある「要介護認定」と
は別物であり、当然、要介護認定の判定はできません。
いま、この基本チェックリストで振り分けがされると、
「要介護」に該当するはずの人が、
要介護認定から外れてしまう恐れがあるのではないか、要支援者と要介護者が減らされる
のではないかといったリスクが指摘されています。
そこで、この「基本チェックリスト」は、相談に来た人全員に対しておこなうことになる
のか、その位置づけについて伺うとともに、この基本チェックリストは相談窓口となる各地
域の高齢者支援センターでおこなうことになるということですが、何かしらの有資格者が
対応することになるのか、それとも無資格の方でも扱うことになるのか、伺います。
【答弁(市長)
】
次に、基本チェックリストについてでございます。
本年4月から開始した総合事業につきましては、これまでの要介護認定を経る方法に加
え、国が示した基本チェックリストを用いた判定により迅速なサービスの利用が可能とな
ったところでございます。
また、基本チェックリストによる判定につきましては、保健師、社会福祉士、主任介護支
援専門員等の資格を有する高齢者支援センターの職員が、相談に来られた方の身体状況や
移行などを伺いながら、実施しているところでございます。
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2016 年 6 月定例会議
代表質問(田所健太郎)
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7.
「相模原市介護職員等に対する就労意識調査」をうけて
(1)介護職員の給与助成を
【質問】
7つ目は、4月に公表された、
「相模原市介護職員等に対する就労意識調査」の結果につ
いてです。
この調査の結果を見ますと、賃金・待遇・福祉についての項目において、不満、悩みや苦
労という点で、62.4%の方が「人手が不足している」と回答し、次いで43.2%の方
が「給料等の収入が少ない」と回答しています。
さらに、介護職員を増やすために必要なこととして、87.2%の方が「給与面の改善」
と回答しており、介護の担い手を増やすためには、平均年収が他の業種よりも低い、介護職
員の方々の給与面の改善をおこなうことが必要であることがわかります。
日本共産党相模原市議団ではこれまでも議会の場で、保育士と同様に、市独自の給与助成
をおこなうことを求めてきたところですが、急速な高齢化を迎える中で、介護職員を増員す
ることは重要な課題であり、そのためにも給与の助成をおこなう必要があると考えますが、
市長の見解を伺います。
【答弁(市長)
】
次に、介護職員の処遇改善についてでございます。
国において、昨年度から月額平均1万2,000円の処遇改善加算が行われており、今般、
さらに月額平均1万円相当の改善を行うことが閣議決定されたところでございます。
本市といたしましては、介護職員の確保に向けた処遇改善につながる措置が講じられる
よう、指定都市市長会等を通じ、国に対して積極的に働きかけてまいりたいと考えておりま
す。
7.議案第104号 平成28年度相模原市一般会計補正予算(第1号)について
(1)補正予算になった理由は
【質問】
最後に、議案第104号
平成28年度相模原市一般会計補正予算(第1号)についてで
す。
補正予算のうち、道路改良事業について伺います。
今回の補正予算は、職業能力開発総合大学校旧相模原校跡地の用地購入費用と工事費と
いうことですが、当初予算ではなく、補正予算になった理由を伺います。
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2016 年 6 月定例会議
代表質問(田所健太郎)
無断転載はお断りします。
これは文字起こしをしたものですので、正式なやりとりは、議事録をご確認ください。
また、昨年実施された大規模事業評価では、事業費の概算が、29億2千万円となってい
ますが、昨年12月と今回の補正予算を足すと約12億円で、約17億円が計上されていな
いことになります。残る事業費の内容について、伺います。
【答弁(市長)
】
次に、職業能力開発総合大学校跡地内の道路整備についてでございます。
今回の補正予算は、職業能力開発総合大学校跡地内の道路整備にかかる用地取得費等を
計上するものでございます。
本年度の当初予算編成時において、土地を所有する「高齢・障害・求職者雇用支援機構」
から土地の売却価格が示されていなかったことから、予算計上を見送ったものでございま
す。
今後の事業といたしましては、職業大跡地から津久井広域道路までの道路整備にかかる
用地取得、補償、建設工事等を見込んでおります。
(2)相模原協同病院の移転について
ア 4月24日の住民説明会では、詳細が明らかにされなかったが
【質問】
つぎに、相模原協同病院の職業大跡地への移転についてです。
4月24日、内出中学校体育館において、市・県・相模原協同病院の三者による住民説明
会が開催され、私も参加いたしました。
この説明会では、市からは道路の建設について、県からは相原高校の移転について、相模
原協同病院からは病院の移転についての説明があり、質疑応答もおこなわれました。
市や県からは、計画内容や工事車両の搬入路、工事スケジュールなど、具体的な内容が説
明されましたが、相模原協同病院からは、病院の理念や移転についての考え方が説明された
だけで、移転に関する詳しい内容、病院の規模や建物の位置、入口などは一切示されません
でした。
住民の方からは、「相原高校と同時期に移転したいということだが、詳しい説明がなく、
説明になっていない」
、
「住民説明会を再度」という声が出されましたが、協同病院側は「市
の条例等に基づき、戸別訪問で」と繰り返すのみでした。
職業大跡地の利用計画を見ると、相模原協同病院が占める面積は大きく、大規模な開発に
なると見込まれ、今回開催されたような住民説明会を再度開催する必要があるのではない
かと考えます。
市としても、相模原協同病院に対し、計画が具体的になった時点で、住民の方々に対する
説明会を再度開くよう、求める必要があると考えますが、市長の見解を伺います。
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2016 年 6 月定例会議
代表質問(田所健太郎)
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これは文字起こしをしたものですので、正式なやりとりは、議事録をご確認ください。
【答弁(市長)
】
次に、相模原協同病院の移転についてでございます。
職業大の跡地利用につきましては、本年4月24日に神奈川県教育委員会、神奈川県厚生
農業協同組合連合会及び本市による合同の住民説明会を開催したところでございます。
今後、相模原協同病院の開発にかかる住民説明は、相模原市開発基準条例等に基づき適切
に実施していただくこととなりますが、市といたしましては、今回の開発が、大規模な土地
利用転換であることを鑑み、より丁寧な住民説明を行うよう要請してまいりたいと考えて
おります。
以上
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