講習会「橋梁床版維持補修に関する特別講義」 開催のご案内 当法人では、橋梁床版などの維持補修技術に関する最新の知識習得を目的として、下記 のとおり講習会開催を予定しております。 時節柄業務多忙とは存じますが、多数の皆様のご参加をお願い申し上げます。 記 日 時 平成28年9月16日(金) 10:00 受付開始 10:20 ~ 15:30(昼食12:10~13:10) 場 所 秋田テルサ 1階ホール(400人収容) 〒010-1413 秋田県秋田市御所野地蔵田 3-1-1 内 容 1)岩手大学 大西弘志(おおにし ひろし)准教授 「RC橋梁床版の損傷評価と補修について」 2)日本大学 阿部忠(あべ ただし)教授 「定期点検における健全性判定区分Ⅳに対する補強策(床版)」 ( 昼食 ) 3)ビデオを用いた接着剤と補修材の説明 4)モデル床版を用いた実演 ・非破壊調査、・モービル車、・浸透性接着剤+接着剤 ・モルタル断面修復材、・補強材を用いたRC床版上面増厚 受講料 その他 公務員等および学生: 無料 正会員・賛助会員(当法人会員の紹介者含む): 一般: 3,000円 1,000円 (一社)建設コンサルタンツ協会のCPD認定を申請します (4単位を予定) 受講申し込みは別紙に記入の上9月9日(金)までFAXまたはメールにて 主催 NPO法人秋田道路維持支援センター 後援 鹿島道路(株) 住友大阪セメント(株) 【特別講義の概要】 秋田県内の橋梁数は約 12,478 橋(国 672、県 2,323 橋、市町村 9,116 橋、高 速道路 362 橋)であり、このうち建設年次が把握されている 8,200 橋を対象と すると、建設後 50 年を経過する橋梁数の割合は現在 17%、10 年後で 45%、20 年後には 67%となっています。H27 年度における 4,181 橋の点検結果において は、健全度の評価の判定区分Ⅲが 441 橋、判定区分Ⅳが 1 橋でした。なお、県 では 15m 以上の橋梁で緊急対応の必要な橋梁は既に維持管理がなされているこ とから判定区分Ⅲが多いものと考えられ、今後も全橋の調査においては、判定 区分Ⅲ以上の橋梁が増加するものと考えられます。 秋田県の橋梁床版損傷の特徴としては、海岸線は飛来塩分と凍害による劣化、 内陸部は融雪剤の散布と凍害による劣化、山間部は、凍害による劣化であり、 ほとんどが塩害と凍害による劣化またはこれらの複合劣化と考えられます。よ って、床版に着目すると、床版上面コンクリートの土砂化と鉄筋の錆の発生か ら、床版のみの健全度の評価においては他の自治体と比べると判定区分Ⅳが比 較的多く存在しています。 今回の特別講義では、このような現状を踏まえて RC 床版の判定区分Ⅲにおけ る補修法および判定区分Ⅳにおける「RC 床版の上面からの劣化」に対する点検・ 補強方法として、最初に「RC橋梁床版の損傷評価と補修について」、「定期点 検における健全性判定区分Ⅳに対する補強策(床版)」と題した講演を行います。 その後昼食をはさんで、RC 床版上面損傷に対するモデル床版を用いた実演とし て「非破壊調査」、「浸透性接着・エポキシ系接着剤を用いた上面補修」、「土砂 化した RC 床版の各種補強材を配置および接着剤塗布型上面増厚補強」等の実施 工についての講習を行います。特に実演においては、橋梁維持補修に豊富な実 績を有する民間のコンサルタント会社、非破壊調査会社、製造メーカ、施工会 社等の協力を得て、現状よりも更なる長寿命化・高耐久化が図れる新たな床版 予防保全技術として、非破壊による多配列高解像度電磁波レーダーによる床版 調査(スケルカ車)、コンクリート・モルタル製造用移動型現場プラント車と模 擬床版を用いての床版断面修復作業の実演を行います。また、協力会社におけ る補修・補強技術についてのブースを設けて、技術相談も実施する予定です。 非破壊電磁波レーダー「スケルカ」 大型モービル車
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