【(別添2)審査委員長挨拶】(PDF:95KB)

審査委員長挨拶
今回の県南地区特別支援学校(仮称)高等部棟プロポーザルの審査委員長を
務める事になりました、筑波大学貝島です。専門は建築デザインです。筑波大
学では県立高校の設計者選定についてこれまで、学識的立場から支援させてい
ただいており、私自身もこれまで 3 校の設置に委員として関わってきました。
こういったご縁から、今回の審査委員長の大役を拝命いただいたと思っていま
す。一生懸命務めますのでよろしくお願いいたします。
今回の学識審査員には、東北大学の小野田先生、東京藝術大学の金田先生を
お願いしました。小野田先生にはご自身の福祉建築、学校建築の計画、設計、
プロポーザルコンペの運営をなさってきたご経験から、金田先生には国内外の
建築構造・環境設備設計に関わってこられた観点から、評価いただくことをお
願いしました。また審査員には、茨城県立つくば特別支援学校長の土田先生、茨
城県土木部営繕課長も関わられますので、専門性に偏らない、分かりやすい提案書
の作成をお願いいたします。
また、このプロポーザルは旧八郷南中学校の改修により小中高特別支援校の
設置が命題となっております。敷地は二つの集落の間の山手にあり、田畑に面
した道路と集落をつなぐ道路が接道しており、集落の神社なども近くにありま
す。また茨城県フラワーパークも近接していることから、この自然豊かな環境
ならではのカリキュラムの可能性を示唆する空間や、地域コミュニティの連携
など、あらたな特別支援学校のあり方が提示される事を願っております。
筑波山も望める田園風景の広がる大変美しい集落の間の山に位置します。歴
史ある地域の象徴的風景をこどもたちが楽しめ、さらなる思い出のつくること
のできることに配慮いただければ有難いと思います。
さらに、茨城県の特別支援学校では、都心部の小学校とは異なる運営がたく
さんあります。例えば登下校ではスクールバスや自動車の送り迎えがあり、交
通のアプローチのスムーズさも重要な課題です。
そして、今回のプロポーザル参加資格につきましては、学識審査員の先生と
相談し、なるべく多くの優秀な設計者に参加していただけるよう、広く設定い
たしました。学校施設の設計経験がなくとも、公共的な施設を設計した経験が
あれば、十分に対応いただけると判断したからです。そうしたことからも参加
にあたっては、さまざまに展開し進化をしている特別支援学校教育についてよ
く勉強いただき、ご提案いただくようをお勧めいたします。
最後に、多くのみなさまに素晴らしい提案をいただけますことを期待してお
ります。
どうぞよろしくお願いいたします。