1 平成 27 年度の主な取組内容 (1)各種制度の周知及び利用

札幌市子育て・女性職員応援プラン(札幌市特定事業主行動計画)実施状況報告
札幌市は、次世代育成支援対策推進法(平成 15 年法律第 120 号)及び女性の職業生活
における活躍の推進に関する法律(平成 27 年法律第 64 号)に基づく特定事業主行動計画
として、「札幌市子育て・女性職員応援プラン」を策定し、職員が子育てしやすい環境の整
備や、男女が共に働きやすい環境を整え、女性職員がますます活躍できるように取り組んで
いるところです。
また、本プランの計画期間は平成 31 年度末までであり、年度毎に取組の実施状況を公表
しております。以下に、平成 27 年度の実施状況等を報告します。
1 平成 27 年度の主な取組内容
(1)各種制度の周知及び利用促進に関する取組
・ 妊娠から出産、子育て期に利用できる各種休暇等制度・経済的な支援制度の周知
や職員が制度を利用しやすい職場環境づくりのため、職員向けホームページをリニ
ューアルしました。ホームページには、各種休暇制度・経済的な支援制度をわかり
やすく掲載し、また、男性職員の育児休業取得促進のために、男性職員の育児休業
体験談を掲載しました。
・ 30 歳の職員を対象としたライフプランセミナーにて、自身の子育て期に必要な休
暇休業制度を利用できるよう、また、周りの職員の子育てを応援できるよう各種制
度の趣旨や内容について周知しました。加えて、男性職員が積極的に子育てするこ
との重要性や、育児休業時の経済的負担等についても具体的に説明しました。
1
(2)時間外勤務の縮減などに関する取組
・ 時間外勤務の縮減と適正な執行について、意識啓発や各職場の取組に役立つ情報
を迅速に提供するため、職員向けホームページ「メリハリの部屋」を開設しました。
・ 7月及び8月において、定時退庁の徹底、午後8時以降の時間外勤務原則禁止及
び夏休みの取得促進を呼びかけ、集中的に取り組む「メリハリ・サマー」を実施し
ました。
(3)職員の意識改革に関する取組
・
株式会社ワーク・ライフバランスより、横山
真衣氏を講師としてお招きし、課
長職を対象にワーク・ライフ・バランスに関する研修を実施しました。
・
株式会社東レ経営研究所より渥美
由喜氏を講師としてお招きし、「女性も男性
もいきいきと働き、ともに活躍する活力ある札幌 ∼札幌市をダイバーCity の先駆
けに∼ 」をテーマに、部長職・局長職を対象とした行政経営セミナー及び一般職・
係長職・課長職を対象とした職員セミナーをそれぞれ実施しました。
(4)女性の活躍に向けた取組
・ 「札幌市子育て・女性職員応援プラン」の紹介をはじめ、女性の活躍に向けた取
組に関する情報を迅速に周知するため、職員向けホームページ「女性の活躍応援ペ
ージ」を開設しました。
・ 家事、育児等と昇任後の仕事の両立に対し不安を抱える女性職員に対し、自身の
キャリアプランに対する具体的イメージを持たせるため、
「女性の活躍応援ページ」
にてロールモデルの紹介を行いました。
・ 自分に合ったキャリアの築き方についての理解を深め、意欲的に仕事に取り組み、
様々な職場で更に活躍できるよう、一般職及び係長職を対象とする「女性職員キャ
リア研修」を実施しました。
2
2 数値目標の平成 27 年度達成状況
(1)男性職員の育児休業等取得率
9.3%【 目標 13%以上 】
(2)女性職員の育児休業取得率
100%【 目標 90%以上 】
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
(277)
(300)
(303)
326
354
(4)
(3)
(6)
19
33
取得率
(1.4%)
(1.0%)
(2.0%)
5.8%
9.3%
取得可能者数(人)
(128)
(122)
(153)
145
172
取得者数(人)
(123)
(121)
(153)
145
172
(96.1%)
(99.2%)
(100.0%)
100.0%
100.0%
取得可能者数(人)
男性職員
女性職員
取得者数(人)
取得率
平成27年度
※ 取得可能者数(男性職員):当該年度に子が生まれた男性職員(扶養手当の申請により子の出生事実が確認できた職員)
※ 取得可能者数(女性職員):当該年度に育児休業が取得できることとなった女性職員
※ 取得者数:平成 25 年度までは、取得可能者数のうち育児休業を取得した者。平成 26 年度からは、当該年度に新たに育児
休業を取得した者又は子育て参加休暇を5日連続で取得した者。そのため、平成 26 年度からは取得率が 100%を超えるこ
とがある。
※ 上記数値には教職員を含まない。
14%
12%
10%
8%
6%
4%
2%
0%
男性職員の育児休業等取得率
9.3%
5.8%
1.4%
平成23年度
2.0%
1.0%
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
女性職員の育児休業取得率
100%
80%
96.1%
99.2%
100.0%
100.0%
100.0%
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
60%
40%
20%
0%
3
(3)出産補助休暇取得率
81.9%【 目標 90%以上 】
男性職員が妻の出産に際して付添い、手続き等を行う場合、3日の範囲内で取得できる休
暇です。
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
取得可能者数(人)
277
300
303
326
354
取得者数(人)
221
227
247
262
290
79.8%
75.7%
81.5%
80.4%
81.9%
2.4
2.4
2.4
2.4
2.4
取得率
平均取得日数(日)
※ 取得可能者数:当該年度に子が生まれた男性職員(扶養手当の申請により子の出生事実が確認できた職員)
※ 上記数値には教職員を含まない。
出産補助休暇取得率
100%
81.9%
81.5%
79.8%
80%
80.4%
75.7%
60%
40%
20%
0%
平成23年度
平成24年度
平成25年度
4
平成26年度
平成27年度
(4)子育て参加休暇取得率
48.3%【 目標 90%以上 】
男性職員の妻が出産する場合、妻の出産予定日の8週間前の日から当該出産の日後8週間
を経過する日までにおいて、出産に係る子又は小学校就学の始期に達するまでの子を養育す
る場合、5日の範囲内で取得できる休暇です。
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
取得可能者数(人)
277
300
303
326
354
取得者数(人)
127
120
130
156
171
45.8%
40.0%
42.9%
47.9%
48.3%
3.2
3.2
3.2
3.2
3.4
取得率
平均取得日数(日)
※ 取得可能者数:当該年度に子が生まれた男性職員(扶養手当の申請により子の出生事実が確認できた職員)
※ 上記数値には教職員を含まない。
子育て参加休暇取得率
100%
80%
60%
45.8%
40%
42.9%
47.9%
48.3%
平成26年度
平成27年度
40.0%
20%
0%
平成23年度
平成24年度
平成25年度
5
(5)年次休暇の年間取得率
68.0%(13.6日)
【 目標 80%(16日)以上 】
取得率
年間平均取得日数(日)
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
68.0%
66.0%
67.5%
67.0%
68.0%
13.6
13.2
13.5
13.4
13.6
※ 取得率:年間平均取得日数/20 日(繰越し分を除いた年間付与日数)
※ 上記数値には教職員を含まない。
年次休暇の年間取得率
100%
80%
68.0%
66.0%
67.5%
67.0%
68.0%
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
60%
40%
20%
0%
6
(6)札幌市職員の女性管理職割合
11.9%【 目標 15%以上 】
平成23年度
管理職割合
平成24年度
平成25年度
9.1%
8.9%
平成26年度
9.8%
平成27年度
10.5%
11.9%
※ 管理職:局長職、部長職、課長職の職員
※ 上記数値には教職員を含まない。
女性職員の管理職割合
16%
14%
11.9%
12%
10.5%
9.8%
10%
9.1%
8.9%
8%
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
(7)女性職員の係長職候補者試験受験率
23.5%【 目標 30%以上 】
平成23年度
受験率
平成24年度
19.8%
平成25年度
20.4%
平成26年度
19.5%
平成27年度
21.8%
23.5%
※ 受験率:試験の受験資格を有する職員のうち、実際に受験した職員の割合
※ 上記数値には教職員を含まない。
女性職員の係長候補者試験受験率
30%
28%
26%
23.5%
24%
21.8%
22%
20.4%
20%
18%
19.8%
平成23年度
19.5%
平成24年度
平成25年度
7
平成26年度
平成27年度
(8)教職員の女性管理職割合
14.2%【 目標 17%以上 】
平成23年度
管理職割合
平成24年度
11.2%
平成25年度
12.1%
平成26年度
13.4%
平成27年度
14.1%
14.2%
※ 教職員の管理職:校長、園長、副校長、教頭の教職員
教職員の女性管理職割合
20%
18%
16%
13.4%
14%
12%
11.2%
14.1%
14.2%
平成26年度
平成27年度
12.1%
10%
平成23年度
平成24年度
平成25年度
8
3 平成 28 年度以降の主な取組内容(予定)
(1)各種制度の周知及び利用促進に関する取組
・
男女ともに更なる育児休業等の取得を促進し、また、制度を利用しやすい職場環
境づくりや、職員のスムーズな職場復帰を支援することを目的として、職員や職場
が出産時や育児休業取得時に行う手続きなどをまとめた「子育て支援やることチェ
ック表」や、職員本人や職員の配偶者の妊娠報告を受けた際に、所属長が出産日や
休暇の予定などについて記載する「子育て支援メモ」の様式を改善します。
・ 30 歳の職員を対象としたライフプランセミナーにて実施していた子育て支援に関
する各種休暇制度等の周知を、新採用職員に対しても実施します。
(2)男性職員の子育て支援に関する取組
・
男性職員は短期間の育児休業を取得することが多いことから、育児休業の取得促
進のため、1か月以内の育児休業については、勤勉手当を減額しないよう規則改正
を行います。
・
育児休業等の経済的負担や支援策の内容などを具体的に把握してもらい、各種制
度の利用意欲向上を図るため、職員にモデルケースを提示します。
(3)時間外勤務の縮減などに関する取組
・
7月及び8月において、定時退庁の徹底、午後8時以降の時間外勤務原則禁止及
び夏休みの取得促進を呼びかけ、集中的に取り組む「メリハリ・サマー」を引き続
き実施します。
9
・
職員が自分のストレスの程度を把握し、ストレスへの気付きを促すとともに、職
場改善につなげ、働きやすい職場づくりを進めることによって、職員がメンタルヘ
ルス不調となることを未然に防止すること(一次予防)を目的として、全職員を対
象にストレスチェックを実施します。
(4)女性の活躍に向けた取組み
・
家事、育児等と昇任後の仕事の両立に対し不安を抱える女性職員に対し、自身の
キャリアプランに対する具体的イメージを持たせるため、「女性の活躍応援ページ」
にてロールモデルの紹介を引き続き行います。
・
出産や育児中の職員について、係長職候補者試験の1次試験免除期間(現行5年
間)を最大で更に5年間延長可能とします。
・
自分らしい働き方を見つけ、楽しく前向きに仕事に取り組めるようになることを
目的とした「女性職員のための働き方ビジョン研修(対象;一般職)」、無理なく能
力を発揮しながら、いきいき働く未来像を描けるようになることを目的とした「い
きいき働くための女性係長研修(対象;係長職)」を実施します。
10