平成28年 月 発行 〒540−0012 大阪市中央区谷町1−5−4 公益財団法人 納税協会連合会 TEL 06−6135−4062(編集部直通) FAX 06−6135−4056( 〃 ) 納税協会ホームページURL 公認会計士・税理士 新名貴則 熊本地震の義援金や税制上の措置に関するFAQを公表 ● 災害対策本部や日本赤十字社(熊本地震専用口座)への義援金は全額損金算入 平成28年 月14日に発生した熊本地震に関して、 国税庁、熊本国税局 月18日に「義援金に関する税務上の取扱いFAQ」(国税庁)が公表されました。この中では、 県の災害対策本部や日本赤十字社に対して支払った義援金だけでなく、様々なケースの義援金の税務上の取扱いについて解説しています。 また、 月20日には「平成28年 月の熊本地震災害により被害を受けられた方の税務上の措置(手続)FAQ」(熊本国税局)が公表されています。 この中では、地震で自宅等に被害を受けた場合に受けられる税制上の措置や、申告期限や納付期限の延長、帳簿書類が滅失してしまった場合の取扱い などについて解説しています。 消費税の軽減税率制度に関する基本通達及びQ&Aを公表 ● 軽減税率の適用、非適用について具体的事例を列挙 国税庁は平成28年 国税庁 月12日に、消費税の軽減税率制度に関する取扱通達及びQ&A(制度概要編、個別事例編)を公表しました。この中では、軽減 税率制度の概要の解説だけでなく、制度開始後に軽減税率が適用されるか否か悩ましい具体的な事例について、その取扱いを解説しています。例えば、 次のような事例について解説しています。 事 例 取扱い 飲食料品を販売する際に包装材料及び容器 飲食料品の販売に付帯して通常必要なものとして使用されるものであるときは、当該包装 を使用する場合 材料等も含め軽減税率の適用対象となります。 飲食店に対して、その店内で提供する食事 飲食店が行う食事の提供は、 「外食」として軽減税率の対象となりませんが、飲食店への の食材を販売している場合 食材の販売は「飲食料品の譲渡」として軽減税率の適用対象となります。 どれでも 全体が軽減税率の適用対象となる「一体資産」には該当しません。個々の商品ごとに区別 品○○円、というようなワゴン セールで、食品とそれ以外が混在する場合 して判定する必要があります。 マイナンバー 本人確認方法の具体例 ● 社内ネットワークを利用した本人確認方法など 国税庁 事業者が従業員等から個人番号の提供を受ける場合に、本人確認として番号確認及び身元確認を行う必要があります。これについて、国税庁は「国 税分野における番号法に基づく本人確認方法【事業者向け】」を更新しました。この中で、対面で個人番号の提供を受ける場合の本人確認方法に加え て、次のような確認方法についても解説しています。 個人番号の提供を依頼する書類を活用した本人確認 インターネットの専用ページを利用した本人確認 社員カードのICチップを利用した身元確認 社内ネットワークを利用した本人確認 メールにより個人番号の提供を受ける場合の本人確認 今後の 国会 平成28年度税制改正において、固定資産税について次のような特例が創設されています。 中小企業者等が一定の機械装置を取得した場合には、最初の 平成28年 年間、固定資産税の課税標準を価格の半額とする 月24日の衆議院本会議において、上記特例の前提となる中小企業等経営強化法案(中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律の一部を改正する法律案)が可 決されました。上記特例は、中小企業等経営強化法の施行日(公布の日から起算して3月を超えない範囲内において政令で定める日)から平成31年 た一定の機械装置に対して適用されます。 月31日までの間に取得し
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