ジェトロ北京ニューズレター

ジェトロ北京ニューズレター
JETRO
Beijing
Newsletter
2016 年 7 月 29 日号(Vol.171)
ご挨拶
国家統計局の 7 月 15 日の発表によりますと、
2016 年第 2 四半期の実質 GDP 成長率は前年同期比 6.7%となり
ました。2015 年通年の 6.9%より 0.2 ポイント低く、第 1 四半期(6.7%)と同様の数値となりましたが、中国
政府の目標である 6.5~7.0%の範囲内にとどまっています。民間投資の減速といった懸念材料もあり、中国経
済は決して良好とはいえませんが、堅調な消費を背景に、それほど悪化しているわけでもなく、
「小康社会」な
らぬ「小康状態」といえるでしょう。
国際通貨基金(IMF)が 7 月 19 日に公表した世界経済見通しの改訂によれば、
「貿易と金融で英国の影響が尐
ないこと、当局に経済成長の目標圏内達成に向け対応する用意があることを踏まえれば、英国の国民投票の直
接的な影響は限定的となる可能性が高い」との見解を示しており、2016 年の中国経済の成長見通しを、従来の
6.5%から 6.6%へと若干上方修正しています。
ただし、
重要なのは短期的な GDP 成長率の数字というよりも、
中長期的な構造改革の進展にあるといえます。
先日ある著名なエコノミストと意見交換させていただく機会がありましたが、彼は「GDP 成長率が 6.5%を上回
るのか、下回るのか、ということは、それほど重要なことではない。注目して欲しいのは構造改革が進むのか
どうか、ということである。中国経済は従来のような成長パターンにはすでに適合していないので、新しい成
長モデルへの転換を図らないといけない」と指摘しておりました。中国経済に対しては、さまざまな見方があ
りますが、
短期と中長期という二つの視点から、
今後の動向を複合的にウォッチしていきたいと考えています。
独立行政法人 日本貿易振機構(ジェトロ)北京代表処
真家 陽一
今号の目次 CONTENT
【1】ご挨拶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page1)
【2】ジェトロ北京からのお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page2)
<1> 第 26 回 アジア・オセアニア主要都市・地域の投資関連コスト比較
<2> 2015 年の対中直接投資動向
<3>【中国】越境 EC 政策変更の余波
<4>「第 5 回中国西部国際調達商談会・中国(西安)輸出入商品交易会」
ジェトロ広報ブース出品者募集
<5>「第 4 回中国(綿陽)科技城国際科技博覧会」及び
「第 4 回中国(瀘州)西南商品博覧会」出展募集
<6>「北京世界食品博覧会」のご案内
【3】華北経済スコープ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page6)
【4】華北イベント情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page11)
【5】進出企業支援情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page14)
<1> 法務労務・会計税務情報
<2> 知っておきたい中国語
【6】ニューズレターの登録・解除などのご案内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page34)
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第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
<1> 第 26 回 アジア・オセアニア主要都市・地域の投資関連コスト比較
本調査は各都市の賃金、地価・事務所賃料、公共料金などの投資関連コストを米ドルに換算し、一覧比較が
可能な形式に取りまとめたものである。
調査にあたっては、各国日本人商工会議所、現地政府機関、関連企業の協力を得て、ジェトロの海外事務所
が情報収集を行った(台北は公益財団法人交流協会の協力を得て実施)。職種別賃金は、ジェトロ海外調査部
発行の「在アジア・オセアニア日系企業実態調査(2015 年度調査)」および同調査「-中国編-」から転載し
た。
また、現地通貨の対米ドルレートは、原則として 2016 年 1 月 5 日付のインターバンクレートを採用した。
(全 149 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2016/01/42952cecddce53c3.html
<2> 2015 年の対中直接投資動向
2015 年の中国の対内直接投資(銀行・証券・保険分野を含まず)は、契約件数が前年比 11.8%増の 2 万 6,575
件で 2 年連続の増加となった。実行ベースの投資額は 5.6%増の 1,262 億 7,000 万ドル(人民元建てでは 6.4%
増の 7,813 億 5,000 万元)となり、3 年連続で過去最高を更新した。
業種別では、製造業が 1.0%減の 395 億 4,300 万ドルと減尐した(寄与度マイナス 0.3 ポイント)のに対し、
非製造業は 9.6%増の 849 億 4,700 万ドルと増加した。非製造業の寄与度は 6.2 ポイントで、うち金融が 3.6
倍に急増し、寄与度も 9.0 ポイントと対中直接投資の牽引役になった。他方、構成比最大(23.0%)の不動産
は 16.3%減と 2 桁の減尐で、寄与度もマイナス 4.7 ポイントだった。(全 90 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2016/01/12f11b2258f74978.html
<3>【中国】越境 EC 政策変更の余波
急成長中の越境電子商取引に関する一連の新政策が発表された。主な変更点は 2 点。税制と輸入規制。一般
貿易に比べ低い税率だった行郵税を廃止し、関税、増値税、消費税を課す。輸入規制ではポジティブリスト方
式がとられる。政策変更の影響は日本企業にも及ぶが、越境 EC 活用のメリットは引き続き大きいといえる。
(本レポートは、「ジェトロセンサー」2016 年 8 月号エリアリポートにも掲載)→「ジェトロセンサー2016
年 8 月号」の詳細はこちら (全 2 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2016/01/cc0998774bf8d02f.html
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第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
<4>「第 5 回中国西部国際調達商談会・中国(西安)輸出入商品交易会」ジェトロ広報ブース出品者募集
西安市において、9 月 22 日~25 日の 4 日間に渡り「第 5 回中国西部国際調達商談会・中国(西安)輸出入商
品交易会(以下、「西部輸出入展」)」が開催されます。
日本貿易振興機構はこの西部輸出入展を、中国内陸部における日本企業のブランド発信ならびに海外販路開
拓、消費者向けPRに向けて、ご活用いただければと考えており、ジェトロ広報ブースを出展することとしま
した。
ご関心のある方々におかれましては、どうぞご出品下さいますようお願い申し上げます。
◆会 期:2016 年 9 月 22 日(木)~9 月 25 日(日)
◆会 場:西安曲江国際会展センターB1B2 ホール
◆主 催:陜西省人民政府、中国国際貿易促進委員会
◆ブース形態:広報ブース
(パンフレット、カタログ等、広報素材の配架、配布のみ)
◆出品料:無料
◆出品対象:食品、飲料、日用品、家具、スポーツ用品、アパレル、
電化製品、健康用品等
◆募集企業数:6 社程度
◆お申込締め切り:2016 年 8 月 19 日(金)
◆お問い合わせ:
日本貿易振興機構北京事務所(担当:小林、宋)
北京市建国門外長富宮弁公楼 7003 室
TEL:010-6513-7077
FAX:010-6513-7079
Email:[email protected]
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第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
<5>「第 4 回中国(綿陽)科技城国際科技博覧会」及び「第 4 回中国(瀘州)西南商品博覧会」出展募集
「1」「第 4 回中国(綿陽)科技城国際科技博覧会」出展募集
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開催期間:2016 年 9 月 21 日(水)~24 日(土)(9 月 21 日、22 日はバイヤーにのみ開放)
開催地:四川省綿陽市
会 場:綿陽会展中心
主催者:中国科技部、四川省人民政府
運 営:科技部火炬中心、四川省科技庁、四川省経信委、四川省商務庁、四川省投促局、四川省人 社庁、
四川省国防科工弁、四川省外事僑務弁、四川省僑聯、四川省知識産権局、四川博覧事務局、四川省貿促会、
綿陽市人民政府、中国(綿陽)科技城管委会
対象出展物:スマート製造、電子情報、バイオ化学、バイオ医薬品、新素材・新材料、半導体、
航空宇宙、新エネルギーなどの分野で PR 可能な製品・技術やサービスなどを有していること
規 模:70,000 ㎡
出展料:無料
装飾費:
* 標準ブース(3×3m) 無料
* 特装ブース の場合でも主催者が提供する統一装飾であれば無料となる可能性があります。
HP:http://kbh.my.gov.cn/
2015 年実績
第 3 回中国(綿陽)科技城国際科技博覧会は 2015 年 9 月 17~20 日に開催。
47 ヵ国・地域の企業・団体が出展。来場者数は延べ 56 万人に達しました。
問い合わせ・申込み
成都振威世展展覧有限公司
担当者:顧方維(中国語・英語)
電話:+86-28-6676-7042(携帯:+86-152-2883-8293)
FAX:+86-28-8694-2018
E-MAIL:2850965714@qq.com
申込締切日:2016 年 8 月 31 日(水)
その他:会場内の販売はできません。
「2」「第 4 回中国(瀘州)西南商品博覧会」出展募集
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展示会名:第 4 回中国(瀘州)西南商品博覧会
開 催 期 間:2016 年 9 月 8 日(木)~11 日(日)
開催地:四川省瀘州市
会場:中国(瀘州)西南商貿城
主催者:中国商業聯合会、瀘州市人民政府
後援:四川省商務庁、四川博覧事務局
運営:瀘州市商務局、瀘州市投資促進局、瀘州市龍馬潭区人民政府、瀘州市西南商貿城投資管理有限公司
対象出展物:輸入商品、アパレル、五金機電製品、家具、内装製品、建材製品、瀘州特産品、四川省特産
品など
規模:550,000 ㎡
出展費用:無料にてブースを提供
無償サービス:標準ブースと基本備品(社名板、受付台、椅子 2 脚、照明、コンセントなど)
2015 年実績:*出展企業数:約 520 社(1010 小間
*来場者数:約 45 万人
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第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)

お問い合わせ先・申込み
瀘州市商務局外商投資管理科
担当者:羅挺(中国語・英語)
携帯:+86-189-8270-0472
E-MAIL:[email protected]


申込締切日:2016 年 8 月 10 日(水)
その他:即売会に近い形です。
<6>「北京世界食品博覧会」のご案内
ケルンメッセ株式会社では、中国の消費市場の拡大に伴い、旺盛な輸入食品に対する中国国内市場の需要に応える
ためのビジネスプラットフォームとして「北京世界食品博覧会」を下記の通り開催します。
2015 年の同展示会では約 23,269 名が来場、607 社が出展、外国企業比率が 45%と北京で開催される数尐ない食
品の大規模展示会となりますので、新規市場の攻略、マーケティング、投資目的等で、是非この機会を最大限ご活用
ください。ジェトロも広報出展を行う予定です。
◆日程:2016 年 11 月 16 日(水)~18 日(金)
◆開催場所:中国国際展覧センター(新館)北京
◆ご案内詳細:
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/beijing/2016/WOFB2016invitation.pdf
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/beijing/2016/WOFB2016.pdf
◆問い合わせ先:
ケルンメッセ株式会社
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 1-13-6 恵比寿 IS ビル 5 階
TEL: 03-5793-7770
FAX: 03-5793-7771
URL: www.koelnmesse.jp
Email: [email protected]
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第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
華北経済スコープ
<1>
中国のマクロ経済指標
(中国)
マクロ項目
統計項目
単位
2014年
2015年
1月
2016年第1四半期
2月
3月
6.8
25,114
10.5
2.3
2.3
2,197
2,918
-20.8
2.0
1,261
1,608
-25.4
11.5
936
1,310
-13.8
-7.6
326
299
1,388
2,560
-11.3
26.1
84
129
1.8
7.8
GDP総額
億元
635,910 676,708
GDP
実質GDP成長率
%
7.3
6.9
工業
工業生産増加額伸び率
%
8.3
6.1
固定資産投資総額
億元
502,005 551,590
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
15.7
10.0
社会小売品販売総額
億元
262,394 300,931
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
12.0
10.7
物価
消費者物価上昇率
%
2.0
1.4
1.8
貿易総額
億ドル
43,030
39,586
2,917
貿易総額伸び率
%
3.4
-8.0
-14.3
うち輸出総額
億ドル
23,427
22,766
1,775
貿易
輸出総額伸び率
%
6.1
-2.8
-11.2
うち輸入総額
億ドル
19,603
16,821
1,142
輸入総額伸び率
%
0.4
-14.1
-18.8
貿易収支
億ドル
3,825
5,945
633
対内直接投資件数(契約ベース)
件
23,778
26,575
2,008
件数伸び率
%
4.4
11.8
-11.4
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース)
億ドル
1,196
1,263
141
実行ベース金額伸び率
%
1.7
6.4
3.2
(注)伸び率は前年同期(月)比。対内直接投資額の伸び率は人民元建ての伸び率。
(出所):中国国家統計局ウェブサイト、商務部ウェブサイト、中国投資指南ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
1~3月
158,526
6.7
5.8
85,843
10.7
78,024
10.3
2.1
8,021
-11.3
4,639
-9.6
3,382
-13.5
1,257
5,956
1.6
354
4.5
4月
6.0
24,646
10.1
2.3
3,000
-5.8
1,728
-1.8
1,272
-10.9
456
2,342
21.4
99
6.0
2013年が7.8から7.7へ(8月に下方修正)
2014年が7.4から7.3へ(9月7日に下方修正)
GDPが636139へ
2014年は7.3で確定(1月7日に最終確定)
GDPが635910へ
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2016年第2四半期
5月
6月
6.0
6.2
26,611
26,857
10.0
10.6
2.0
1.9
3,121
3,127
-2.6
-6.4
1,811
1,804
-4.1
-4.8
1,311
1,323
-0.4
-8.4
500
481
2,573
2,531
43.6
8.5
89
152
-1.0
9.7
1~6月
340,637
6.7
6.0
258,360
9.0
156,138
10.3
2.1
17,127
-8.7
9,855
-7.7
7,272
-10.2
2,583
13,402
12.5
694
5.1
<2>
北京市のマクロ経済指標
(北京市)
マクロ項目
統計項目
単位 2014年 2015年
2015年第1四半期
2015年第2四半期
1月 2月 3月 1~3月 4月 5月 6月
- 4,774
- 6.8
- 4.5 4.3 -0.1 -0.7 1.7
- 1,008
- 8.4
- 782 2,383 777 794 841
- 4.1 6.6 4.5 4.3 7.3
0.4 1.7 1.6 1.2 2.0 1.8 1.7
298 220 263 781 272 251 285
-25.1
- -28.4
49 43 36 129 41 44 45
-13.5
- -11.0
249 177 227 653 231 207 241
-27.1
- -31.0
-200 -133 -191 -524 -190 -163 -196
46
- 54
420.0
- 110.0
-
GRP総額
億元 21,331 22,969
実質GRP成長率
%
7.3 6.9
工業
工業生産増加額伸び率
%
6.2 1.0
固定資産投資総額
億元 6,873 7,446
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
1.1 8.3
社会小売品販売総額
億元 9,098 10,338
消費
社会小売品販売総額伸び率 %
8.6 7.3
物価
消費者物価上昇率
%
1.6 1.8
貿易総額
億ドル 4,157 3,196
貿易総額伸び率
% -3.3 -23.1
うち輸出総額
億ドル 623 547
貿易
輸出総額伸び率
% -1.2 -12.3
うち輸入総額
億ドル 3,533 2,649
輸入総額伸び率
% -3.7 -25.0
貿易収支
億ドル -2,910 -2,103
対内直接投資 対内直接投資件数(契約ベース) 件
件数伸び率
%
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル 90 130
実行ベース金額伸び率
%
6.1 43.8
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):北京市統計局ウェブサイト、北京市商務局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
1~6月
10,578
7.0
2.6
2,848
3.7
4,796
6.0
1.5
1,591
-25.1
259
-14.0
1,332
-26.9
-1,073
115
120.0
2015年第3四半期
7月 8月 9月
-5.9 -1.9 -4.1
861 847 896
6.9 5.1 8.4
2.3 2.3 2.3
286 246 287
40 40 47
247 207 241
-207 -167 -194
-
1~9月
16,002
6.7
0.2
4,875
4.4
7,400
6.3
1.8
2,411
-23.5
384
-17.2
2,027
-24.6
-1,642
124
57.3
2015年第4四半期
10月 11月 12月 1~12月
- 22,969
- 6.9
1.7 8.2 0.2 1.0
- 7,446
- 8.3
971 971 1,003 10,338
9.7 9.7 11.2 7.3
1.9 1.9 2.0 1.8
239 243 307 3,196
- -23.1
46 52 65 547
- -12.3
193 191 242 2,649
- -25.0
-148 -139 -177 -2,103
-
Page 7 of 34 第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
2016年第1四半期
2016年第2四半期
1月 2月 3月 1~3月 4月 5月 1~5月
- 5,452
- 6.9
- 6.3 1.1 1.9 3.1 1.6
- 1,132
- 2,201
- 12.3
- 7.0
- 818 2,435 820 822 4,078
- 4.6 2.2 5.5 3.6 3.1
1.2 1.3 1.6 1.4 1.4 0.9 1.3
202 169 226 597 214 238 1,050
-32.2
- -23.5
- -19.6
40 31 38 109 35 39 183
-18.7
- -15.4
- -14.5
162 138 189 488 179 199 867
-34.8
- -25.1
- -20.6
-122 -107 -151 -379 -144 -161 -684
47
- 57
- 89
2.5
- 5.3
- 1.4
<3>
天津市のマクロ経済指標
(天津市)
マクロ項目
統計項目
単位 2014年 2015年
2015年第1四半期
2015年第2四半期
2015年第3四半期
2015年第4四半期
1月 2月 3月 1~3月 4月 5月 6月 1~6月 7月 8月 9月 1~9月 10月 11月 12月 1~12月
- 3,709
- 7,884
- 12,321
- 16,538
- 9.3
- 9.4
- 9.4
- 9.3
- 9.0 9.4 9.1 9.5 9.5 9.5 9.7 8.3 8.6 9.4 8.7 8.3 8.4 9.3
- 2,013
- 6,388
- 9,687
- 11,815
- 13.6
- 13.2
- 13.3
- 12.6
- 1,221
- 2,483
- 3,833
- 5,246
- 10.5
- 10.8
- 10.9
- 10.7
0.7 1.3 1.4 1.2 2.0 1.8 1.9 1.5 2.4 2.4 1.6 1.7 1.3 1.7 1.4 1.7
108 86 91 285 103 90 97 574 99 85 104 861 90 93 99 1,143
-4.8
- -7.8
- -11.6
- -14.6
- -14.6
52 40 39 131 46 42 42 261 41 37 47 386 42 40 44 512
15.7
- 14.4
- 5.1
- -0.6
- -2.7
56 46 52 154 57 48 55 313 57 48 57 475 48 53 55 632
-18.2
- -20.9
- -21.9
- -23.4
- -22.3
-4 -6 -13 -23 -12 -6 -12 -53 -16 -11 -10 -89 -7 -13 -11 -120
67 50 55 172 55 60 127 414 123 111 79 727 96 119 93 1,035
19.6
- 19.4
- 34.0
- 46.0
- 53.6
16 17 30 64 16 17 24 121
8 13 17 158 14 18 22 211
12.1
- 10.5
- 11.8
- 11.3
- 12.0
GRP総額
億元 15,722 16,538
実質GRP成長率
% 10.0 9.3
工業
工業生産増加額伸び率
%
10.1 9.3
固定資産投資総額
億元 10,490 11,815
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
15.2 12.6
社会小売品販売総額
億元 4,739 5,246
消費
社会小売品販売総額伸び率 %
6.0 10.7
物価
消費者物価上昇率
%
1.9 1.7
貿易総額
億ドル 1,339 1,143
貿易総額伸び率
%
4.2 -14.6
うち輸出総額
億ドル 526 512
貿易
輸出総額伸び率
%
7.3 -2.7
うち輸入総額
億ドル 813 632
輸入総額伸び率
%
2.3 -22.3
貿易収支
億ドル -287 -120
対内直接投資件数(契約ベース) 件
674 1,035
件数伸び率
% 19.5 53.6
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル 189 211
実行ベース金額伸び率
% 12.1 12.0
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):天津市統計局ウェブサイト、天津市商務委員会ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
2016年第1四半期
2016年第2四半期
1月 2月 3月 1~3月 4月 5月 1~5月
- 4,039
- 9.1
- 9.2 9.2 7.3 7.5 8.9
- 2,291
- 5,151
- 13.8
- 10.5
- 1,350
- 2,248
- 10.3
- 8.6
1.8 2.1 2.2 2.0 1.8 1.3 1.8
84 66 82 232 92 79 403
-22.3
- -18.5
- -15.4
38 30 35 104 42 38 183
-26.0
- -20.9
- -16.2
45 37 47 128 51 41 220
-18.9
- -16.4
- -14.8
-7 -7 -11 -25 -9 -3 -37
93
- 287
- 495
38.8
- 66.9
- 72.5
9
- 26
- 42
12.4
- 12.6
- 12.2
Page 8 of 34 第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
<4>
河北省のマクロ経済指標
(河北省)
マクロ項目
統計項目
単位 2014年 2015年
GRP総額
億元 29,421 29,806
実質GRP成長率
%
6.5 6.8
工業
工業生産増加額伸び率
%
5.1 4.4
固定資産投資総額
億元 26,147 28,906
国内投資
固定資産投資総額伸び率
% 15.5 10.6
社会小売品販売総額
億元 11,690 12,935
消費
社会小売品販売総額伸び率 %
12.4 9.4
物価
消費者物価上昇率
%
1.7 0.9
貿易総額
億ドル 599 515
貿易総額伸び率
%
9.1 -14.0
うち輸出総額
億ドル 357 329
貿易
輸出総額伸び率
% 15.4 -7.8
うち輸入総額
億ドル 242 185
輸入総額伸び率
%
0.9 -23.3
貿易収支
億ドル 115 144
対内直接投資件数(契約ベース) 件
198 208
件数伸び率
%
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル 64 62
実行ベース金額伸び率
% -1.2 -3.1
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):河北省統計局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
2015年第1四半期
2015年第2四半期
1月 2月 3月 1~3月 4月 5月 6月
- 4.2 4.6 4.7 4.3 4.7
- 3,484
- 14.2
- 2,908
- 9.0
0.2 0.8 0.5 0.5 0.8 0.3 0.5
49 40 39 128 42 42 44
-12.7
- -6.8
34 25 22 81 26 28 28
9.5
- 10.7
16 15 17 47 16 14 16
-39.5
- -26.5
18 10
4 33 10 14 13
13
- 34
3
- 9
- 10.6
-
1~6月
13,798
6.6
4.6
12,404
13.1
5,797
9.1
0.5
255
-12.4
162
0.9
93
-29.0
70
96
28
6.2
2015年第3四半期
7月 8月 9月
3.6 2.9 2.2
1.1 1.1 1.1
47 42 47
30 27 31
17 15 16
13 12 15
-
1~9月
21,280
6.5
4.1
21,499
11.7
8,927
9.0
0.8
392
-12.9
251
-3.6
141
-25.6
110
150
33
-
2015年第4四半期
10月 11月 12月 1~12月
- 29,806
- 6.8
4.6 5.3 4.5 4.4
- 28,906
- 10.6
- 12,935
- 9.4
0.6 1.3 1.6 0.9
40 39 44 515
- -14.0
27 24 28 329
- -7.8
14 15 17 185
- -23.3
13
9 11 144
- 208
- 62
- -3.1
Page 9 of 34 第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
2016年第1四半期
2016年第2四半期
1月 2月 3月 1~3月 4月 5月 1~5月
- 6,487
- 6.5
- 5.9 4.9 5.2 4.8 5.0
- 3,864
- 9,745
- 10.9
- 11.0
- 3,197
- 9.5
1.8 1.5 1.8 1.7 1.6 1.3 1.6
37 29 36 102 39 39 180
-24.7
- -20.0
- -14.8
26 20 22 68 25 25 119
-23.5
- -15.4
- -11.4
11 10 13 34 13 13 61
-27.4
- -27.9
- -20.8
15 10
9 34 12 12 58
10
- 33
- 55
1
- 11
- 12
-54.4
- 19.2
- -5.1
<5>
西安市のマクロ経済指標
(西安市)
マクロ項目
統計項目
単位 2014年 2015年
GRP総額
億元 5,475 5,810
実質GRP成長率
%
9.9 8.2
工業
工業生産増加額伸び率
% 11.1 6.6
固定資産投資総額
億元 5,904 5,087
国内投資
固定資産投資総額伸び率 % 15.0 -12.7
社会小売品販売総額
億元 2,873 3,405
消費
社会小売品販売総額伸び率 %
12.8 10.1
物価
消費者物価上昇率
%
1.4 0.7
貿易総額
億ドル 250 284
貿易総額伸び率
%
38.9 13.7
うち輸出総額
億ドル 120 132
貿易
輸出総額伸び率
% 41.1 10.3
うち輸入総額
億ドル 130 152
輸入総額伸び率
% 37.0 16.7
貿易収支
億ドル -11 -20
対内直接投資件数(契約ベース) 件
103 73
件数伸び率
% -32.2
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル 37 40
実行ベース金額伸び率
%
18.3 8.2
(注)伸び率は前年同期(月)比
(出所):西安市統計局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
2015年第1四半期
2015年第2四半期
2015年第3四半期
2015年第4四半期
2016年第1四半期
2016年第2四半期
1月 2月 3月 1~3月 4月 5月 6月 1~6月 7月 8月 9月 1~9月 10月 11月 12月 1~12月 1月 2月 3月 1~3月 4月 5月 1~5月
- - - 1,061 - - - 2,522 - - - 3,908 - - - 5,810 - - - 1,166 - - - - - 7.2 - - - 7.6 - - - 7.8 - - - 8.2 - - - 8.1 - - - - - 8.2 - - - 6.2 - - - 6.1 - - - 6.6 - - - 9.7 - - 9.9
- - - 577 - - - 2,252 - - - 3,592 - - - 5,087 - - - 581 - - 1,299
- - - -14.1
- - - -11.7
- - - -11.8
- - - -12.7
- - - 0.8 - - -12.0
- - - 806 - - - 1,592 - - - 2,410 - - - 3,405 - - - 879 - - - - - 10.1 - - - 10.1 - - - 9.8 - - - 10.1 - - - 9.0 - - -0.8 0.2 0.2 -0.1 0.5 0.2 1.0 0.2 1.0 1.0 1.0 0.6 1.0 1.4 1.8 0.7 1.3 2.1 1.8 1.7 1.3 0.6 1.4
22 20 22 64 21 21 21 128 27 30 28 213 25 22 23 284 21 20 25 65 26 25 112
-31.6 - - -5.6 - - - 0.6 - - - 15.7 - - - 13.7 -7.6
- - 1.5
- - 5.7
11 10 9 30 10 10 11 61 10 14 12 96 12 11 12 132 10 10 12 32 12 13 55
25.8
- - 24.4
- - - 12.6
- - - 13.4
- - - 10.3 -8.1
- - 6.0
- - 9.6
11 10 13 34 11 11 11 67 17 17 16 117 13 11 11 152 10 10 13 33 14 12 57
-53.5 - - -22.4 - - - -8.4 - - - 17.7 - - - 16.7 -7
- - -2.6
- - 2.3
0 -0 -3 -3 -2 -1 0 -6 -7 -3 -5 -20 -1 0 1 -20 0 0 -1 -1 -2 1 -3
- - - - - - - - - - - - - - - 73 - - - 28 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 16.7 - - - - - - - - - 20 - - - - - - - 40 - - - 12 - - - - - - - - - 8.6
- - - - - - - 8.2
- - - 6.3 - - -
Page 10 of 34 第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
華北イベント情報
華北イベント情報(2016 年 8 月)
1. 2016 中国(北京)国際インターネット+時代博覧会
期間:2016 年 8 月 4 日~7 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.netech-expo.com/
2. 第十六回新彊国際農業博覧会
期間:2016 年 8 月 8 日~10 日
場所:新彊国際会展センター
URL:http://www.cxiaf.com.cn/
3. 2016 中国(天津)国際社会公共安全製品&警備用設備展示会
期間:2016 年 8 月 10 日~12 日
場所:天津梅江会展センター
URL:http://www.cipse.com.cn/Default.aspx
4. 第十六回中国(天津)国際産業オートメーション技術設備展示会
期間:2016 年 8 月 11 日~14 日
場所:天津梅江会展センター
URL:http://www.binhai.chinaciai.com.cn/
第十二回中国(天津)国際金属加工技術設備展示会
URL: http://www.chinaimpe.com.cn/
5. 第三十四回北京国際ギフト・贈答品及び家庭用品展示会
期間:2016 年 8 月 11 日~14 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.giftsbeijing.com/
6. 第七回中国西部環境ボイラー及び関連設備展示会
期間:2016 年 8 月 12 日~14 日
場所:西安曲江国際会展センター
URL: http://www.guoluzhan.com/8/about.asp?id=1
第七回中国西部電気暖房及び電気給熱技術・設備展示会
URL:http://www.sinojnjp.cn/4/
Page 11 of 34 第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
7. 第二十五回中国国際医用機器設備展示会&技術交流会
期間:2016 年 8 月 19 日~21 日
場所:国家会議センター
URL:http://www.chinahospeq.com/cn/index.aspx
8. 2016 中国(天津)国際廃棄物処理設備技術展示会
期間:2016 年 8 月 24 日~26 日
場所:天津梅江会展センター
URL:http://www.tjgfz.com/
2016 中国(天津)国際給排水及び水処理展示会
http://www.tjsclz.com/
9. 第五回亜欧光電展
期間:2016 年 8 月 24 日~26 日
場所:新彊国際会展センター
URL:http://www.ealexpo.com/cn/index.asp
10. 北京国際放送映画テレビ展示会(BIRTV2016)
期間:2016 年 8 月 24 日~27 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.birtv.com/birtv/about.asp?/9.html
11. 第二十三回北京国際図書博覧会
期間:2016 年 8 月 24 日~28 日
場所:中国国際展覧センター(新館)
URL:www.bibf.net/
12. 第十四回欧亜・中国(太原)国際ホテル用品博覧会
期間:2016 年 8 月 26 日~28 日
場所:中国(太原)石炭交易センター
URL:http://www.ouyahosex.com/index.asp
13. 第二十三回中国国際電子情報&国防電子博覧会
中国国際インテルジェント製造&航空航天産業展示会
期間:2016 年 8 月 26 日~28 日
場所:西安曲江国際会展センター
URL:http://www.chinaguofang.com/
Page 12 of 34 第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
14. 2016 中国(西安)国際ロボット展示会
期間:2016 年 8 月 26 日~28 日
場所:西安曲江国際会展センター
URL:http://www.cimcce.com/
15. 2016 西安シルクロード国際旅遊博覧会
期間:2016 年 8 月 26 日~28 日
場所:西安曲江国際会展センター
URL:http://www.srite.com.cn/cn/page/16/home.html
16. 2016 天津・世界僑商名品博覧会
期間:2016 年 8 月 26 日~29 日
場所:天津梅江会展センター
URL:http://qbh.tjbhcz.com/
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進出企業支援情報
<1> 法務労務・会計税務情報
当コーナーでは、最近の中国における法務労務・会計税務の動きについて把握頂くため、
要点を絞ってご説明致します。
(1)「生産安全事故緊急時対応策管理弁法(2016 改正)」(国家安全生産監督管理総局令第
88 号)(生产安全事故应急预案管理办法(2016 修订)
2016 年 6 月 3 日公布、同年 7 月 1 日施行
http://www.chinasafety.gov.cn/newpage/Contents/Channel_20697/2016/0608/270731/conten
t_270731.htm
同弁法の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1.主な内容
2009 年 5 月 1 日に「生産安全事故緊急時対応策管理弁法」が施行されて以来、生産経営組織
の行う緊急時対応策の位置づけは、緊急時の管理制度の補充から緊急時の備えの完全化、緊急
時における処置の規範化へと変わり、また業務の重心は、解決対応策の有無の段階から対応策
の質の向上、対応策の実効性の発揮へと移っています。緊急時対応策管理業務におけるこのよ
うな新たな変化に対応するため、本弁法は、2009 年 5 月 1 日に施行された「生産安全事故緊急
時対応策管理弁法」
(以下「旧弁法」といいます)の改正版として公布されました。以下では、
主な改正内容をご紹介します。
(1)
生産経営組織の主たる責任者の責任が強化された
旧弁法と比較すると、本弁法では生産経営組織の主たる責任者に次の責任を負うことを求め
る規定が新たに追加されています。
① その組織の緊急時対応策の作成及び実施を手配することに責任を負う(本弁法第 5 条)。
「安全生産法」1において、生産経営組織の主たる責任者のこうした責任が既に明確に設
1
主席例第 13 号、2014 年改正 2014 年 8 月 31 日公布、同年 12 月 1 日施行
Page 14 of 34 第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
けられています2が、本弁法によって当該責任が強調されています。
② 緊急時対応策の真実性及び実用性に対して責任を負う(本弁法第 5 条)
。企業の制定す
る緊急時対応策が形式に流れることがないようにするため、本弁法ではこの規定がなさ
れており、生産経営組織の主たる責任者の責任を強化することによって、緊急時対応策
業務における企業の主体としての責任が更に強化されています。
(2)
緊急時対応策の作成において具備すべき実用性の原則が強化された
旧弁法と比較すると、本弁法では緊急時対応策の作成原則に関する次の詳細な規定によって、
緊急時対応策が有すべき機能の発揮を促進するため、緊急時対応策が具備すべき実用性の原則
が強化されています。
① 緊急時対応策の作成においては、人を基本とした、法規に従う、実際にと一致する、実
効性を重んじる」という原則に則り、緊急時における処置を中核として、緊急時におけ
る職責の明確化、緊急時プロセスの規範化、保障措置の詳細化を行うものとする(本弁
法第 7 条)
。
② その組織の管理システム、生産規模及び発生する可能性のある事故の特徴を考慮に入れ
て、その組織の緊急時対応策システムを確立する(本弁法第 12 条)。
③ 緊急時対応策は、自助・互助及び事前処置などの特徴を、具体的に表すものとする(本
弁法第 12 条)
。
(3)
緊急時対応策の作成における手続上の要求が詳細化された
旧弁法と比較すると、本弁法では、緊急時対応策の作成における質を向上させるため、緊急
時対応策の作成における手続上の要求について、より詳細な規定がなされています。
① 緊急時対応策の作成においては、作成業務チームを成立させ、その組織の関連責任者が
チーム長を務め、緊急時対応策と関係のある職能機関及び組織の人員並びに現場での処
置経験を有する人員を引き入れて参加させるものとする(本弁法第 9 条)
。
② 緊急時対応策の作成前において、作成組織は事故のリスク評価及び緊急時のための資源
2
「安全生産法」第 18 条第(6)号 では、以下のとおり規定しています。
「生産経営組織の主たる責任者は、その組織の安全生産業務について次に掲げる職責を負う。
」
「
(6)その組織の生産安全事故緊急時救援対応策の制定及び実施を手配すること。
」
Page 15 of 34 第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
調査を実施するものとする(本弁法第 10 条)
。
(4)
緊急時対応策の評議人員に政府機関の職員が含まれなければならないとの強行規定の
削除
本弁法では、緊急時対応策の評議に参加する人員には安全生産及び緊急管理関連の専門家が
含まれなければならない旨が規定され、評議人員には緊急時対応策に関わる政府機関の職員が
含まれなければならないとの旧弁法の強行規定は削除されています。
この措置は、緊急時対応策の評議業務におけるレントシーキングを減らす上で有利に働くで
しょう。
(5)
緊急時対応策の届出の性質が明確化された
旧弁法では安全生産監督管理機関が緊急時対応策について形式的な審査のみを行う旨が規定
されていましたが、現場の実務では、緊急時対応策の届出が実質的に事前の審査許可となる状
況が生じていました。このため、本弁法では、生産経営組織の緊急時対応策の届出は告知的な
届出であること(本弁法第 26 条)
、即ち当該届出は告知に過ぎず、行政許可ではない旨が明確
に規定されています。
(6)
緊急時対応策の実施が強化された
本弁法では、旧弁法に規定される緊急時対応策実施制度を基本として、企業が緊急時対応策
を実施する際に、手引きとしての役割を本弁法が十分に発揮することができるようにするため、
以下の規定が追加されています。
① 生産経営組織による緊急時対応策の研修活動の実施に関する具体的な内容(その組織
の緊急時対応策、緊急時の知識、自助・互助及び危険を避け、危険から逃れるための
技能に関する研修活動の実施が含まれる)の明確化(本弁法第 31 条)
② 生産経営組織が緊急時のための研修の日時、場所、内容、講師、参加者及び考査の結
果などの状況を、その組織の安全生産教育及び研修記録ファイルに、ありのままに記
入する旨の要求(本弁法第 31 条)
(7)
緊急時対応策の改訂制度が評価制度とされた
本弁法によって、旧弁法において規定されていた、緊急時対応策は尐なくとも 3 年ごとに 1
Page 16 of 34 第 171 号(2016 年 7 月 29 日発行)
回改訂するとの制度が廃止され、緊急時対応策は 3 件ごとに 1 回評価を実施しなければならな
いとの制度とされています(本弁法第 35 条)
。
緊急時対応策の 3 年ごとに 1 回の改訂が強制的なものである場合、一部の企業については実
情に合致しない可能性があることを考慮し、本弁法は、改訂制度を評価制度として調整してい
ます。これにより、企業の負担を相対的に軽減するとともに、より理性的な管理措置をとるこ
ととしたといえます。
(8)
違法行為に対する処罰が厳罰化された
旧弁法と比較すると、本弁法では違法行為に対する処罰について厳罰化が図られています。
例えば次の点が挙げられます。
① 緊急時対応策を規定に従って作成していない場合及び緊急時対応策の訓練を規定に従
って定期的に手配していない場合の処罰が新たに追加され、過料の額は最高で 10 万元
まで科すことができるとされています(本弁法第 44 条)
。
② 緊急時対応策を作成する前に、リスク評価及び緊急資源調査を規定に従って実施してい
ない場合、緊急時対応策の評議、論証又は評価を規定に従って実施していない場合など
における処罰が新たに追加され、過料の額は最高で 3 万元まで科すことができるとされ
ています(本弁法第 45 条)
。
2.今後の注意点
本弁法の施行後、安全生産監督管理機関は、緊急時対応策の管理業務における緊急時対応策
の機能及びその実際の実施効果に対する管理及び監督に一層注力することが予想されます。こ
のため、日系企業においては、本弁法を踏まえた上でその企業の実情に照らして、その企業の
緊急時対応策を調整するとともに、本弁法の関連規定及び要求に基づいた緊急時対応策を実施
すべき点に注意が必要です。
(2)
「資本項目人民元転管理政策の改革及び規範化に関する通知」(汇発〔2016〕16 号)
(关于改革和规范资本项目结汇管理政策的通知)
2016 年 6 月 9 日公布、同日施行
http://www.safe.gov.cn/resources/wcmpages/wps/wcm/connect/safe_web_store/safe_web/zcfg
/zbxmwhgl/zbxmzh/node_zcfg_zbxm_zbzh/1c8409804d241f1687cd8fe39639345e/
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同通知の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1. 主な内容
国家外貨管理局は、外貨資本金の人民元転については、2015 年から全国範囲での自由意思に
よる人民元転制の試行を開始していましたが、本通知の施行により、資本項目における外債3資
金についても、自由意思による人民元転が認められることとなりました。これにより、外債資
金の人民元転、外貨資本金の人民元転の管理方式が統一されることとなります。本通知の主な
内容は以下のとおりです。
(1)
企業外債資金の自由意思による人民元転制度の変遷
本通知の施行前において、外債資金の人民元転の管理方式は、次の変遷を経ています。
① 人民元転は需要に応じて行うとされた時期及び人民元転が禁止された時期:外商投資企
業は実需に応じて人民元転し、中国国内の金融機関及び中国資本企業の外債資金につい
ては人民元転して使用してはならないとされていました4。
② 試行地区(上海自由貿易試験区、福建自由貿易試験区、天津自由貿易試験区、広東自由
貿易試験区南沙新区、珠海横琴新区片区)において自由意思による人民元転が実行され
た時期:2015 年 12 月中下旬から、各試行地区企業(金融機関は含まない)の外債資金
について、自由意思による人民元転が実行されました5。なお、外貨資本金は、2015 年 6
3
「外債」とは、国内機構が非居住者に対して負担する外貨により表示される債務を指し(「外
債登記管理弁法」
(国家発展計画委員会・財政部・国家外貨管理局令第 28 号、2003 年 3 月 1 日
施行)第 2 条)
、外国政府貸付(中国政府が外国政府から借り入れる政府系貸付)
、国際金融組
織貸付(中国政府が世界銀行等の国際的、地位的金融機関から借り入れる非商業的貸付)及び
国際商業貸付(国内機構が非居住者から借り入れる商業的貸付)に分けられます(「外債登記管
理弁法」第 5 条)
。
4
例えば、
「外債登記管理弁法」では、以下のとおり規定しています。
第 14 条:
「外商投資企業が借り入れた外債資金は、人民元転して使用することができる。別段
の規定がある場合を除き、中国国内の金融機関及び中国資本企業が借り入れた外債資金につい
ては人民元転して使用してはならない。
」
第 15 条:
「債務者は、外債資金の人民元転を行う場合、実需原則に従い、規定の証明文書を持
参して直接銀行で行わなければならない。銀行は、関連規定に従い証明文書を審査した上で、
債務者のために人民元転の手続を行わなければならない。」
5
例えば、
「
『中国(上海)自由貿易試験区の外貨管理改革の試行の更なる推進に関する実施細
則』の印刷・配布に関する国家外貨管理局上海市分局の通知」(上海匯発[2015]145 号、2015
年 12 月 17 日施行)では、第 1 条で「区内企業(金融機関は含まない)の外債資金は、自由意
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月 1 日から自由意思による人民元転制度が全国範囲で普及することとなったため、外債
資金との間に大きな開きが生じました。
③ 中国資本企業(金融機関は含まない)による人民元転が認められた時期:2016 年 4 月
26 日から、中国資本企業(金融機関は含まない)の外債資金について、実需に応じて人
民元転することが認められました6。
④ 外債資金と外貨資本金の人民元転管理方式を統一する時期:本通知によって、外債資金
について自由意思による人民元転制度の実施が認められ(本通知第 1 条)
、外債資金と
外貨資本金とについて、それぞれ異なる人民元転管理方式を実施する時代は終わり、両
者の人民元転管理方式が統一されることとなりました。
(2)
自由意思による人民元転によって得た人民元資金の人民元転後支払待ち口座への組み
入れによる管理の実行
本通知に基づけば、人民元転後支払待ち口座の①用途、②利便的措置及び③使用時における
禁止規則は次の通りです。
① 用途:資本項目外貨收入について自由意思による人民元転によって得た人民元資金を預
け入れ、かつ当該口座を通じて各種支払手続を行うために使用することとされています
(本通知第 3 条)
。
② 利便的措置:中国国内機構が同一の銀行拠点に開設した同一名義の資本金口座、中国国
内資産の現金化口座、中国国内再投資口座、外債専用口座、中国国外上場専用口座及び
規定に合致するその他の類型の資本項目口座について、一つの人民元転支払待ち口座を
共用することができるとされています(本通知第 3 条)
。
③ 使用時における禁止規則:
i 中国国内機構が支払人民元転原則に従って人民元転によって得た人民元資金について
思による人民元転を実行する。
・・・」旨が規定され、他の試行地区の法規においても、同趣旨
の内容が規定されています。
6
「貿易投資の利便化、真実性審査の完備の更なる促進に関する国家外貨管理局の通知」
(匯発
[2016]7 号)第 4 条「中国資本企業、外国資本企業の外債人民元転管理政策を統一し、中国資
本の非金融企業が借り入れた外債資金については、現行の外商投資企業外債管理規定に従い人
民元転して使用することができる。
」
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は、人民元転支払待ち口座を通じて支払を行ってはならないとされています(本通
知第 3 条)
。
ii 人民元転支払待ち口座内の人民元資金については、外貨転して元の資本項目外貨口座
に戻してはならないとされています(本通知第 3 条)。
(3)
人民元転資金の使用範囲に関するポジティブリスト及びネガティブリストの明確化
本通知の規定によれば、資本項目における外貨の人民元転資金の使用範囲に関するポジティ
ブリスト及びネガティブリストは次の通りです(本通知第 4 条)
。
① ポジティブリスト:自らの経営範囲内の経常項目における支出、及び法律法規によって
認められている資本項目における支出。
② ネガティブリスト:
i 企業の経営範囲外の支出又は国の法律法規によって禁止されている支出のために直接
的又は間接的に使用してはならない。
ii 別段の明確な規定がある場合を除き、証券投資又は銀行の元本保証型商品以外の投資
運用のために直接的又は間接的に使用してはならない。
iii 非関連企業に対する貸付のために使用してはならない(経営範囲において明確に許可
されている場合は除く)
。
iv 自己使用のためではない不動産の建設、購入のために使用してはならない(不動産企
業は除く)
。
v 中国国内機構と他の当事者との間において、資本項目收入の使用範囲について契約の
約定がある場合、当該契約の約定の範囲を超えて使用してはならない。
(4)
企業の小口現金の限度額の拡大
本通知の施行前においては、
「外商投資企業の外貨資本金の人民元転管理方式の改革に関する
国家外貨管理局の通知」7に基づき、外商投資企業が小口現金名義により資本金を使用する場合、
単一企業の毎月の小口現金(自由意思による人民元転及び支払人民元転を含む)の支払累計金
額は、10 万米ドル相当額を超えてはならない旨が規定されていました。
7
匯発[2015]19 号、2015 年 3 月 30 日公布、同年 6 月 1 日施行
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しかしながら、資本項目資金の使用の利便化を図るため、本通知では、中国国内機構が小口
現金の名義により資本項目収入を使用する場合、単一機構の毎月の小口現金(自由意思による
人民元転及び支払人民元転)の支払累計金額は、20 万米ドル相当額を超えてはならない旨が規
定され(本通知第 5 条)
、限度額が拡大されています。
2.今後の注意点
本通知に基づき、資本項目收入について自由意思による人民元転制の実行が開放されたこと
により、日系企業を含む外資企業は、自らの選択するタイミングで資本項目收入について人民
元転することが可能となりました。このことは、為替リスクの回避にとって、より有利に働き
ます。もっとも、上記 1(2)
(3)のとおり、人民元転のタイミングを自ら選択することが可能
になったものの、その使用範囲等に関する制限は存在するため注意が必要です。
(3)「企業の国有資産取引に対する監督・管理に関する弁法」(国务院国有资产监督管理
委员会令财政部第 32 号)
(企业国有资产交易监督管理办法)
2016 年 6 月 24 日公布、同年 7 月 1 日施行
http://www.sasac.gov.cn/n85881/n85901/c2370781/content.html
同弁法の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1、主な内容
2015 年 10 月 25 日、国務院は「国有資産の管理体制の改革及び完備に関する若干の意見」8を
公布し、その中では、関連改革の一環として、国有資産の監督・管理に関する法律法規を完備
すること言及しており、具体的には、
「企業国有資産法」の改正、「全人民所有制工業企業法」
の適時の廃止、
「企業の国有資産の基礎的管理条例」の起草などに言及しています。
企業の国有資産(財産権)に関する法規としては、2004 年 2 月 1 日施行の「企業の国有財産
権の譲渡に対する管理に関する暫定弁法」9(以下「暫定弁法」といいます)がありましたが、
本弁法は、上記関連改革の一環として、より明確な規範を定めています。本弁法の主な内容は
以下の通りです。
8
国発[2015]63 号。2015 年 10 月 25 日公布、同日施行。
国務院国有資産監督管理委員会、財政部令第 3 号。2003 年 12 月 31 日公布、2004 年 2 月 1 日
施行。
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9
(1)
総則について
① 企業の国有資産取引の原則において、市場の影響が強調され、「等価・有償」の原則が
追加されました(本弁法第 2 条)。
② 企業の国有資産取引行為に以下の行為が含まれることが明確に定義されました。
i
ii
iii
企業の財産権譲渡10(本弁法第 3 条及び第 2 章)
企業の増資11(本弁法第 3 条及び第 3 章)
企業の資産譲渡12(本弁法第 3 条及び第 4 章)
このうち、企業の増資は企業の国有資産取引行為として本弁法で新たに追加された内容です。
③ 今回はじめて、国が実質的に支配する国有企業が監督・管理の対象となりました(本弁
法第 3 条、第 4 条)
。これには、以下の企業が含まれます。
i
政府機関、政府機構、政府系事業組織が出資して設立する国の単独出資の国有企業(会
社)
、及び上記の組織、企業が直接的又は間接的に合計 100%の持株を保有する国の
100%出資の国有企業
ii
前項における組織、企業が単独で又は共同で出資し、合計 50%を超える財産権(持分)
を保有し、かつ当該組織、企業のうち一つが最大株主となることによって設立する企
業
iii
前二項における企業が対外出資し、50%を超える持分を保有することによって設立す
る各レベルの子会社
iv
政府機関、政府機構、政府系事業組織、国の単一資本の国有企業及び国が持分を支配
する国有企業が、50%を超えない持分を直接的又は間接的に保有し、筆頭株主となり、
かつ株主協議書、会社定款、董事会決議書又はその他の協議書における取り決めを通
じて、実質的に支配することが可能である企業
10
これは、出資者の職責を履行する機構、国有企業及び国が持分を支配する国有企業、国が実
質的に支配する国有企業が、それが企業に対して各種の形式で出資して形成される権益を譲渡
する行為を指します。
11 これは、国有企業及び国が持分を支配する国有企業、国が実質的に支配する国有企業が、資
本を増加する行為を指します。
12 これは、国有企業及び国が持分を支配する国有企業、国が実質的に支配する国有企業の重大
な資産の譲渡行為を指します。
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(2)
企業の財産権譲渡について
① 国が出資する企業に対しては、その子会社の財産権の譲渡に対する管理制度を制定する
よう、強制的に要求しています(本弁法第 8 条)
。但し、企業の定款の効力は内部管理
制度に優先します(本弁法第 9 条)
。
② 従業員に対する保護を強化しています(本弁法第 10 条)
。これには、以下の内容が含ま
れます。
i
適用企業の範囲を拡大しています。暫定弁法では、従業員の権益の保護について、国
の単独出資の国有企業及び国の単独出資の国有会社の財産権譲渡に限られていまし
たが、本弁法の規定によれば、従業員の配置に関わる場合、全て民主的手続を経る必
要があります。
ii
本弁法では、従業員大会を民主的議事機関として追加しています。
③ 譲渡人が会計監査を委託することを明確にしています(本弁法第 11 条)。
④ 評価の限定原則を明確にしています。即ち、関連法律法規の要求により譲渡事項につい
て資産評価を行わなければならない場合に限り、評価を行う必要があります(本弁法第
12 条)
。
⑤ 開示制度をさらに細分化しています(本弁法第 13 条~第 20 条)
。これには以下の内容
が含まれます。
i
正式な情報開示期間について、暫定弁法で定められていた 20 業務日から、
「20 業務日
より短くてはならない」に修正されています。
ii
開示情報についても、暫定弁法の 7 項目から、取引条件、譲渡最低価格を含む 9 項目
に追加調整されています。
⑥ 支払条項については、暫定弁法と比較すると、本弁法は、原則として取引代金は契約発
効日から 5 業務日以内に一括で支払わなければならないことが明確に規定されるなど、
取引の効率性が更に強調されています(本弁法第 28 条~第 30 条)
。
⑦ 非公開協議による譲渡についても定められています。即ち、本弁法第 13 条によれば、
財産権譲渡は財産権市場を通じて公開で行うことが原則とされていますが、非公開協議
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による譲渡を行うことができる以下の 2 つの例外が規定されています(本弁法第 31 条
~第 33 条)
。
i
国有資産監督管理機関が認可する非公開協議による譲渡(主要業務が国家の安全、国
民経済の命脈に及ぶ重要な業種及び重要な領域にある企業に関わる再編・統合につい
て、譲受人に対し特別な要求があり、企業財産権について国有企業と国が持分を支配
する国有企業間で譲渡する必要がある場合)
ii
当該国が出資する企業が審議の上で決定した非公開協議による譲渡(同一の国が出資
する企業とそれが持分を支配する各レベルの企業又はそれが実質的に支配する企業
との間で内部再編・統合を実施することにより財産権譲渡を行う場合)
(3)
企業の増資について
この点は、本弁法で新たに追加された内容です。持分譲渡と比較して、特に増資について注
意する必要がある内容は以下の通りです。
① 増資の情報開示は持分譲渡の場合と比較して期間が長く、40 業務日より短くてはならず、
また、開示内容も持分譲渡の場合と比較して、出資者の選択方式等の項目が追加されて
います(本弁法第 39 条)
。
② 増資も以下の一定の条件下においては非公開協議方式で行うことができます。
i
•
同レベルの国有資産監督管理機関が認可する以下の増資(本弁法第 45 条)
国有資本の配置構造を調整する必要があるため、特定の国有企業及び国が持分を支配
する国有企業又は国が実質的に支配する国有企業が増資に参与する場合
•
国が出資する企業が特定の出資者と戦略的提携パートナー又は利益共同体となるため
の必要性に応じて、当該出資者が国が出資する企業又はその子会社の増資に参与する
場合
ii
•
国が出資する企業が審議の上で決定する以下の増資(本弁法第 45 条)
国が出資する企業が直接に増資に参与する場合又は国が出資する企業が持分を支配す
るその他の子会社、実質的に支配するその他の子会社を指定して増資に参与させる場
合
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•
企業の債権を持分に転換する場合
•
企業の既存株主が増資する場合
(4)
企業の資産譲渡について
① 企業の資産譲渡の具体的な流れについては、本弁法の企業による財産権譲渡の規定を参
照する旨が定められています(本弁法第 50 条)。
② 情報の公告期間については、譲渡最低価格が 100 万元を上回り 1000 万元を下回る場合
には 10 業務日より短くない範囲で、譲渡最低価格が 1000 万元を上回る場合には 20 営
業日より短くない範囲で、譲渡人が合理的に決定します(本弁法第 50 条)
。
(5)
法的責任及びその他について
本弁法は国有資産監督管理機関、国有企業及び国が持分を支配する国有企業、国が実質的に
支配する国有企業の関係者並びに仲介機関の法規違反行為に対する法的責任について規定して
いる(本弁法第 59 条)ほか、国有資産監督管理機関が譲渡人又は増資企業が関連規定を実施せ
ず又は関連規定に違反し、国有権益を損ねていることを発見した場合、当該譲渡人又は増資企
業に取引活動の停止を命じなければならない旨が規定されています(本弁法第 56 条)
。
2.今後の注意点
今後、外資企業が、国有企業及び国が持分を支配する国有企業、国が実質的に支配する国有
企業の財産権譲渡、増資及び資産譲渡に参与する場合には、既に施行されていた暫定弁法、及
び「企業国有資産の監督・管理に関する暫定条例」13等の関連法令に加えて、本弁法に基づく、
取引の流れ、各手続の期限、契約上の取り決め、法律による制限等に従う必要があります。
もっとも、本弁法の規定においても、不明確な箇所14が残されており、今後、これらの箇所
について更に明確な細則が公布される可能性がありますので、その動向に注意する必要があり
13
国務院令第 588 号、2011 年改正 2011 年 1 月 8 日公布、同日施行
例えば、本弁法第 8 条では、複数の国有企業株主が共同で持分を有する企業の財産権譲渡に
ついて、関連許可手続の責任をいずれの者が負うかを定めており、原則としては、持分が最も
多い株主がその責任を負うとされていますが、各国有企業の持分が同じである場合には、関連
する株主が協議を行い、その中の 1 人の株主が関連許可手続の責任を負うことを確定する旨が
規定されていますが、仮に協議が調わない場合にはどのように取り扱いとなるかについては不
明確です。
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14
ます。
(4)
「人民法院の特別招聘調停に関する規定」(法释〔2016〕14 号)
(关于人民法院特邀调解的规定)
2016 年 6 月 28 日公布、同年 7 月 1 日施行
http://www.court.gov.cn/fabu-xiangqing-22752.html
同規定の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に
解説頂いた。
解説
1、 主な内容
中国共産党第十八期中央委員会第四回全体会議における「法に基づく治国の全面的な推進に
おける若干の重大な問題に関する中国共産党中央委員会の決定」15では、
「社会の矛盾に関する
紛争の防止・解消メカニズムを整備し、調停、仲裁、行政裁決、行政不服申し立て、訴訟等の
有機的な連結、相互協力による多元的な紛争解決メカニズムを完備する」ことを提起しました。
現在、中国においては人民調停、労働仲裁、行政調停、業界調停、商事仲裁、商事調停等、
さまざまな非訴訟紛争解決メカニズムが存在し、紛争解消の点において重要な役割を発揮して
います16が、本規定の公布は、中国共産党中央委員会が提起した上記「多元的な紛争解決メカ
ニズムの完備」を実行するための重要な措置の 1 つであるといえます。
本規定は、主として、特別招聘調停の法的位置づけを明確にし、調停制度の不足部分を補完
するために公布されました。その主な内容は以下の通りです。
(1)
まず、本規定は、特別招聘調停の定義について、人民法院が条件に適合する人民調停、
行政調停、商事調停、業界調停等の調停組織又は個人を特別招聘調停組織又は特別招聘調
停員として受け入れ、人民法院が立件前に任命し又は立件後に委託することにより、法に
基づき調停を実施させ、当事者に対等な協議を基礎とした調停合意の成立、紛争の解決を
15
2014 年 10 月 23 日公布、同日施行
2015 年の統計によれば、全国には人民調停委員会が計 79 万あり、人民調停員が計 391 万人
おり、計 933 万余りの紛争を調停・処理し、また、業界団体、商業会議所は 7 万近くあり、商
事仲裁委員会は 230 余りあり、労働仲裁委員会は 3,000 余りあり、これらによる毎年の仲裁案
件は 100 万件を超えています。
また、
全国の裁判所は計 32,912 の特別招聘調停組織を受け入れ、
特別招聘調停員は 104,516 人に達しています。
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16
促す、一種の調停活動をいうと規定し、その内容を明確にしています(本規定第 1 条)。
(2)
次に、特別招聘調停において遵守しなければならない 5 大原則(要約すると、①平等・
自由意思、②訴権の尊重、③法令の遵守、④他人の利益の不損害、⑤内容の秘密保持)を
明確にしています(本規定第 2 条)
。
(3)
また、人民法院が特別招聘調停制度において指導、管理、場所の提供、研修、定期的
な業績評価等の職責を有することを明確にし、特別招聘調停員の規則違反行為に対する処
罰及び経費負担等についても原則的な規定が設けられています(本規定第 3 条、第 28 条、
第 29 条)
。
(4)
さらに、特別招聘調停組織、特別招聘調停員の加入条件、それに対応する名簿の確立、
公開、研修期間、調停委員会の種類、業績記録等について規定しています(本規定第 5 条
~第 10 条)
。
(5)
加えて、特別招聘調停の具体的な確認、手続、調停期間についても以下のとおり規定
しています(本規定第 11 条~第 27 条)。
① 特別招聘調停員(組織)の確認
i
調停に適する紛争について、裁判所は立件前の特別招聘調停員(組織)の任命により、
又は立件後もしくは審理中の特別招聘調停員(組織)への委託により、特別招聘調停
員(組織)に調停を行わせる。
ii
当事者は共同で協議の上で特別招聘調停員を確定する。協議しても協議が調わない場
合、特別招聘調停組織又は裁判所が指定する。
iii
指定に同意しない場合、調停に同意しないものとみなす。
② 特別招聘調停手続
i
ii
iii
調停前に当事者に対し権利・義務、調停規則、手続等の事項を告知する。
任命による調停が成立した場合、調停合意書を裁判所に届け出る。
司法による確認が必要である場合、調停組織の所在地の地方裁判所又は調停の任命を
行った地方裁判所が管轄する。
iv
調停が成立しなかった場合、関連資料を裁判所に移送する。当事者があくまでも訴訟
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を行うことを主張する場合、裁判所は法に基づき立件を行う。
v
委託による調停が成立した場合、裁判所が調停合意書を審査し、かつ調停書を作成し
て判決を下す。成立しなかった場合、裁判手続に入る。
③ 特別招聘調停の期間
特別招聘調停員(組織)がサインにより裁判所の移送資料を受領した日から起算して、
任命による調停の期間は 30 日であり、委託による調停の期間については、通常手続の
場合は 15 日、簡易手続の場合は 7 日です。
2、今後の注意点
外資企業においても、商事紛争等、調停に適する紛争が発生した場合、人民法院に訴訟を提
起する前に、本規定に基づき、調停を申請することができます。もっとも、調停の取り扱いに
ついては、各地域の裁判所ごとに差異が存在することがあるため、調停を申請する際には、各
地域における具体的な規定の有無、その内容及び実務の取り扱い状況に注意する必要がありま
す。
(5)
「増値税改革試験の実施における文化事業建設費政策および徴収管理問題に関する追
加通知」
(財税【2016】60 号)
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c2158002/content.html
2016 年 5 月 13 日発布
2016 年 5 月 1 日より施行
同通知の主な内容、企業への影響について、徳勤華永会計師事務所に解説頂いた。
解説
1、 主な内容
財政部、国家税務総局は 2016 年 5 月 13 日に「増値税改革試験の実施における文化事業建
設費政策および徴収管理問題に関する追加通知」(財税【2016】60 号、以下「60 号文」)を公
布した。当該公告は 2016 年 5 月 1 日から施行された。
【娯楽サービス業の納税義務】
中国国内で娯楽サービスを提供する企業と個人(以下、「納税義務者」と称する)は、
「60 号文」
及び財税【2016】25 号17の規定により文化事業建設費を納付する義務を有する。
17
参考 URL:http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c2178771/content.html
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【娯楽サービスの範囲】
60 号文の娯楽サービスとは、財税(2016)36 号添付一の「サービス、無形資産、不動産販売
の注釈」によって、増値税改革対象となる「生活サービス」のうちの「娯楽サービス」を指す。
娯楽サービスとは娯楽活動のために場所とサービスを同時に提供する業務である。具体的に
は、カラオケホール、ダンスホール、ナイトクラブ、バー、ビリヤード、ゴルフ、ボーリング、
遊戯(射撃、狩猟、競馬、ゲーム機、バンジージャンプ、ゴーカート、熱気球、パラモーター、
アーチェリー、ダーツを含む)
。
【計算方法】
納税義務者は娯楽サービス提供により取得した売上高と 3%の率で娯楽サービス提供による
対価に係る文化事業建設費用を算出する。
娯楽サービスに係る文化事業建設費額=娯楽サービス売上高×3%
娯楽サービス売上高は、納税義務者が娯楽サービスの提供により取得した税込代金とその付
随費用となる。
【優遇処置】
年間サービス売上高が増値税課税最低限を下回る事業者に対して、文化事業建設費は徴収し
ない。
2、企業への影響
60 号文の公布により、増値税改革試験が正式に実施された後、生活サービス業の範疇のなか
にいる娯楽サービスに係る文化事業建設費の納税義務、費率、計算方法などを明らかにされた。
各娯楽サービス企業は申告時点(増値税申告と同じ)をはじめとして、文化事業建設費に係る
コンプライアンスに留意されたい。
(6)
「増値税改革試験の実施に係る再保険・不動産リース及び非学歴教育等の政策の全面
的推進に関する通知」
(財税【2016】68 号)
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c2183997/content.html
2016 年 6 月 18 日発布
2016 年 5 月 1 日より施行
同通知の主な内容、企業への影響について、徳勤華永会計師事務所に解説頂いた。
解説
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1、 主な内容
2016年6月18日、中華人民共和国財政部と国家税務総局は「増値税改革試験の実施に係る再保
険・不動産リース及び非学歴教育等の政策の全面的推進に関する通知」(財税【2016】68号)
(以下「68号文」)を公布した。これは、営業税に代えて増値税を徴収する試験(以下「増値
税改革試験」)の全面的な実施後における再保険サービス、不動産リース、非学歴教育等に係
る増値税の取扱いについて規定したものである。
【再保険サービス】
 国内の保険会社が国外の保険会社に「完全に国外で消費される」再保険サービスを提
供する場合、増値税の徴収は免除される。
「完全に国外で消費される」とは、サービスの実際の受け手が国外にあり、かつ国内の
物品および不動産と関連しないことを指す。
 他の国内で提供される再保険サービスは元の保険サービスと同じ増値税政策を適用す
る。即ち、元受保険契約が免税を受ける場合は、それに対応する再保険契約も免税となる;
一方、元受保険契約が免税とならない場合は、それに対応する再保険契約も免税とはなら
ない。また、再保険契約が複数の元受保険契約に対応する場合は、すべての元受保険契約
について増値税を免除されるのでなければ、当該再保険契約も増値税を免除されない。
【不動産のオペレーティングリース】
 不動産開発企業の一般納税人が自社開発した「旧プロジェクトの不動産」オペレーテ
ィングリースには、税率 5%の簡易課税方法を選択することができる。
「旧プロジェクトの不動産」とは、契約の着工日が 2016 年 4 月 30 日以前の不動産プロジェク
トを指す。
 不動産が納税者と同じ県(市)にない場合、不動産の所在地で上記方法に基づき予定
申告納税した後、納税者機構の所在地にて納税申告を行う。
【非学歴教育サービス】
 非学歴教育サービスを提供する一般納税者には、簡易課税方式を選択適用し、3%の徴
収率によって納税額を計算することができる。
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【安全保護サービス】
 安全保護サービスを提供する一般納税者には、労務派遣サービスの増値税政策を参照
して適用することができる。すなわち、代金全額および価格外費用から関連の項目を控除
した後の残額を売上額として、簡易課税方式により 5%の徴収率で納税額を計算することと
なる。
【非経営組織による会費の徴収】
各党派、共産主義青年団、工会、婦女連合会、中国科学技術協会、青年連合会、台湾同
胞連誼会、華僑連合会による党費、団費、会費の徴収、および政府間国際組織による会費
の徴収は経営活動ではないため、増値税を徴収しない。
2、企業への影響
60 号文の公布により、増値税改革試験が正式に実施された後、再保険・不動産リース及び非
学歴教育等の政策に関する政策などを明確にした法規である。
しかし、再保険手数料は単独の課税収入として増値税を計算すべきであるのか、あるいは再
保険者の増値税を計算する際に再保険料収入から控除することになるのかが明らかではない。
また、中国国内の受再保険者と出再保険者の間に国外の再保険ブローカーが入る場合、増値税
の取扱いが異なるのか否かについても明確化される必要がある。
更に、納税者がリースする自ら開発した不動者と当該納税者の機構所在地とが同一の県(市)
にある場合、不動産の所在地で簡易課税方式によって税額を予納する必要がなくなるのかが現
在地方によって処理が違うので、今後も増値税改革試験の動向をフォローアップし、最新の情
報に注意する必要がある。
(7)
「経費支出に従い収入を換算する方式により非居住者企業の課税所得額を査定する計
算公式の改定に関する国家税務総局の公告」(国家税務総局公告第 28 号)
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c2132768/content.html
2016 年 5 月 5 日発布
2016 年 5 月 1 日より施行
同公告の主な内容、企業への影響について、徳勤華永会計師事務所に解説頂いた。
解説
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1. 主な内容
2016年5月5日、中華人民共和国と財政部国家税務総局は「経費支出に従い収入を換算する方
式により非居住者企業の課税所得額を査定する計算公式の改定に関する国家税務総局の公告」
(国家税務総局公告第28号)(以下「28号公告」)を公布した。これは、営業税に代えて増値
税を徴収する試験(以下「増値税改革試験」)の全面的な実施後、経費支出に従い収入を換算
する方式を利用する非居住者企業の企業所得税の取扱いについて規定したものである。
【経費課税の計算式の変更】
 5 月 1 日以前
換算後の収入額=経費支出総額/(1-査定利益率-営業税税率)
企業所得税課税所得額=経費支出額/(1-査定利益率-営業税税率)×査定利益率
 5 月 1 日以降
換算後の収入額=経費支出総額/(1-査定利益率)
企業所得税課税所得額=経費支出額/(1-査定利益率)×査定利益率
2.企業への影響
2016 年 5 月 1 日に、増値税改革試験の実施に伴い、そもそも内税である営業税徴収の環境の
下における経費課税の計算式を利用し、非居住者企業の企業所得税課税所得額を正確に換算で
きるようになり経費課税の計算式が変更された。今後、各非居住者企業、特に外国企業駐在員
事務所は、企業所得税を計算、申告される際に留意されたい。
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<2> 知っておきたい中国語<第百二回>~「最牛排水系统」と「公众号・官方微博」
みなさん、こんにちは。今回もホットな話題に関する中国語を紹介します。
〈北京全城“看海”
,600 年故宫却没事〉
(市内各地で深刻な浸水が発生したが、600 年の
歴史をもつ故宮は難を逃れた)
7 月 20 日に観測史上最大雨量(24 小时雨量史上最大)を記録した北京市は、豪雨(暴雨)
の影響で市街地の多くが冠水しました(被水淹)
。しかし、600 年以上の歴史ある故宮は水
溜まり(积水)が尐しありますが、深刻な冠水(严重内涝)はありません。インターネッ
ト上では、多くの北京市民は昔の建築技術の高さに感心し、現在の排水技術の低さを嘆き
政府の管理に疑問視したコメントが寄せられた。故宮の排水システムは「最牛排水系统」
(一
番すごい排水システム)と呼ばれました。
明の時代に建てられた故宮内には、皇帝やその妃たちなどが住んでいた各屋敷や中庭の
排水システム(排水系统)は完備されていますし、600 年以上の長い間、絶えず補修を続け
てきており、そのおかげで、その排水システムはいまだに良く機能しています。故宮内の
排水溝や暗渠は四方八方に通じていますので(明沟暗沟四通八达)、雨水はその中に入ると、
支流から主流に集まり、さらに故宮を囲む内金水河を経由して、最終的に北京市の排水シ
ステムに流れていくようにと精密に計算されています。
また故宮の全体構造(整体结构)は、北の基礎が高く、南が低く作られており、中央が
高く、周辺が低く作られていることも、豪雨に見舞われても城内が冠水しない一因となり
ます。
〈微信公众号・官方微博〉
(公式アカウント)
いずれも公式アカウントのことです。「微信公众号」は中国版ツィッター「微信」で使わ
れ、
「官方微博」は中国版フェイスブック「微博」で使われています。
意味は同じですが、プラットフォーム(平台)が違います。また、見られる範囲も尐し
異なります。
「微信公众号」で発表する内容はこの「微信公众号」をフォローする人しか見
られません。
「微博」で発表する内容はもちろんファンになった人が見られますが、一般の
人でも「微博」や検索エンジンを通して見ることができます。
政府機関も「官方微博」を作り、情報発信を定期的に行っております。例えば「交通北
京」は北京市交通委員会の「官方微博」です。そこには、交通政策の発表、交通規制の通
知、地下鉄運営状況など交通関連情報、市民の出かけにかかわる注意事項から北京市の交
通事情に関する豆知識まで載せており、定期的に更新されています。
また、
「网络大 V」という中国語がニュースや新聞でよく見られるでしょう。それも「微
博」で使われる新語で、
「粉丝」
(英語の“ファン”の意味で、音の近い「粉丝」(食品の春
雨を当てる)が、一説に 10 万人、或いは 50 万人のファンが付いているブロガー(博主)
は、微博上で VIP アカウントの待遇になると言われ、
“VIP”の V を採って「大 V」と呼ばれ
ています。
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