議事録 - 吹田市

吹田市水道事業経営審議会Ⅸ 第2回(Vol.80)
平成24年(2012年)11月22日
議 事 録(大要)
於.水道部 第2別館研修室
【出席者】鎌苅委員(会長)
、近藤委員(副会長)
、小川委員
奥田委員、亀山委員、堺委員、末武委員、田川委員
永田委員、西澤委員、藤木委員、星野委員
【欠席者】北詰委員、太田委員、澤田委員
【傍聴者】なし
議 題
1.平成23年度(2011年度)決算について報告
2.マスタープランについて
3.第9次経営審議会の今後の予定について
4.片山浄水所、蓮間配水場、千里浄水池付近施設見学
事
務
局
ただいまから第9次経営審議会の第2回目の会議を開催いただきたいと思います。本日
傍聴希望者はおられません。それでは会長、議事の進行をよろしくお願いいたします。
会
長
本日はお集まりいただきありがとうございます。水道事業に関しましては世界的にPP
P(パブリック・プライベート・パートナーシップ)、公民連携あるいは官民連携ということが言
われております。水道に関しましては1億人の飲料水を民間が供給しているような話も伝え聞いて
おります。PPPに関しましては4つの指標がございまして、「水へのアクセス」「水の質」「経
営効率」「料金体系」となっております。この審議会では経営という観点から皆様にご審議をいた
だくのですが、この4つの指標の中の「経営効率」がひとつの大変大きな課題となっております。
また今後「料金体系」についてもご議論いただくことになろうかと思います。
本日は盛りだくさんな内容でございまして、二部構成となっております。まずはじめに平成23
年度決算につきまして、経営レポートの説明と企業決算審査特別委員会の報告、そのあとマスター
プランの概要説明をいただきます。第二部につきましては片山浄水所、蓮間配水場、千里浄水池の
見学となっております。水道の施設、管理のあり方を直接見ていただき、今後の議論の情報として
いただければと思います。吹田の水道の施設をこんなに一気に見れる機会はないと思いますのでよ
ろしくお願いいたします。それでは管理者、ご挨拶をよろしくお願いいたします。
管 理
者
挨拶(別紙1参照)
会
長
ありがとうございました。それでは議事の進行に移りたいと思います。「平成23年度
1
吹田市水道事業会計決算、企業決算審査特別委員会の報告、経営レポートにつきまして、事務局
より説明をお願いいたします。
事 務
局 (「平成23年度吹田市水道事業会計決算、企業決算審査特別委員会の報告及び、経営レ
ポートについて」説明)
会
長
ありがとうございました。それでは何かご質問等ございませんでしょうか。
委
員
決算に関しまして黒字ということで、そのご努力は大変評価されるものだと思います。
しかし、いわゆる「逆ザヤ」の問題をいつまでも放置しておくのは「赤字商法」だと思います。
1m3あたり6円13銭で原価よりも安く売っていることになり、こんな商売は企業としてありえ
ません。ですからこれから料金値上げの議論をするときに、なぜこの「逆ザヤ」が生じているのか、
解消するにはどうしたらいいのかしっかりプランを作っておかないといけないと思います。これか
ら電気代が上がると思われますし、水道については老朽管が増えますし、耐震化も考えなくてはい
けません。高齢化等の影響で水道料金の福祉割引要求もあるかもしれません。現在、吹田市の水道
料金はトップクラスで安いのですが、これからの健全経営のために無理を重ねることなく、基本的
なプランの再構築をしっかり考えることが必要だと思います。
部
長
ご指摘いただきました「逆ザヤ」の問題につきましては充分承知しております。再構築
につきましてもご意見いただきましてありがとうございます。そのあたりも含めました今後のあり
方につきまして皆様にもご議論いただきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
委
員
企業決算特別委員会の意見で、水道水の質については、企業団水と本市水道部の製造す
る自己水に差があることも分かったとあるが、そういうことに関して第8次経営審議会では特に説
明がなかったように思います。本当に水質に差があるのなら大変問題だと思います。違うレベルの
ものを同じ値段で売っていて、よいのかということになります。そのあたりを教えていただきたい
と思います。
会
長
冒頭でお話しましたとおり、PPPのキーワードは「水道の質」でございますが、これ
につきましてご説明お願いします。
委
員
「水質に差がある」という内容につきましては、“経営レポート”のP.25の第1期アクシ
ョンプランの管理指標「塩素臭から見たおいしい水達成率」、「総トリハロメタン濃度水質基準比」
に関して説明した内容によるものです。塩素臭のことで言いますと企業団水は吹田市外の浄水場か
ら送水され、時間がかかりますので安全確保のため塩素の注入量を多くしており、結果残留塩素が
少し高くなります。自己水は市内の浄水所からの送水で送水時間が短いため塩素を低くしておりま
す。「総トリハロメタン」の関係ですが、やはり塩素が含まれている時間が長くなりますと「総ト
リハロメタン」の生成率も高くなります。これらの部分について少し企業団水と吹田市の水は質が
違いますけれども両者ともに水質基準は十分に満たしており安心していただけます。
2
会
事
務
長
引き続きまして、マスタープランにつきまして説明をお願いいたします。
局
マスタープランはどうしてこの時期なのかということですが、現在「すいすいビジョン
2020」や「第2次上水道施設等整備事業」に基づいて施設整備を進めておりますが、これらは
中期的なことでございます。水道事業は将来にわたって事業継続していかなくてはいけません。本
格的な更新時代を迎える今、長期的な視野での施設の再構築が必要となります。マスタープランは
概念的なもので40年先を見越しております。なぜ40年なのかといいますと40年間にはほぼす
べての施設が1回や2回は更新されることになり、財産上も管路などは40年が減価償却期間とな
っており更新のひとつの目安になっていることもございます。概念的なものですので、具体的にこ
の計画をすればどれだけの事業費が変わるのかというように費用が出てくるものではございませ
ん。40年を見直した時、必ず再構築が必要ですので皆さんにぜひ意見をたくさん出していただき
たいと思います。では概要の説明をさせていただきます。
(「マスタープラン案の概要」説明)
会
長
ありがとうございました。他にご質問はございませんか。
委
員
地下水の確保なのですが、これは無尽蔵なのでしょうか。40年先に枯渇することはな
いのでしょうか。かつて関大前の浄水所が井戸の枯渇により使い物にならなくなったことがありま
した。そういう心配がないのか学術的な調査等の裏づけがなければ非常に不安です。
事
務
局
今のお話のとおり、今部内でもそういう議論はたしかにしております。今後、地下水源
の調査をかけていく方向で検討を進めております。
会
長
ありがとうございました。それでは第二部としまして泉浄水所施設見学に移りたいと思
います。よろしくお願いします。
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施設見学
片山浄水所、蓮間配水場、千里浄水池付近
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事
務
局
今回見ていただいたところがこれからの取り組みの中心になっていくところであり視
察の目的でもあります。この第9次経営審議会で大いに水道料金設定についての議論をしていただ
きたいと思います。大きな取り組みが年明けから始まりますので宜しくお願いいたします。
会
長
お疲れ様でした。今回は今後拠点となる設備についてご覧いただきました。次回、1
月から2月に第3回経営審議会を開催する予定ですのでよろしくお願いいたします。本日は長い時
間本当にありがとうございました。
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