平成28年7月のマリエント「ちきゅう」たんけんクラブの活動を報告します。 ○海洋環境と生物への関心を高め、海洋学に関わる人材を育成する。 ○分布生物の変化や、それに影響を与える海洋環境との関係を学習する。 ○共同生活を通して世代や地域を越えた交流を図り、協調性や社交性を学ぶ。 以上の3つの趣旨をもとに、平成27年度7月企画といたしまして、7月2日(土) ・3日(日)の 2日間、 “第7回 むつ市ちぢり浜 沿岸観察会”に参加いたしました。 《 【7月2日】 活 動 ○サンプル処理研修 ○公開講座受講 【7月3日】 ○「ちぢり浜」での海浜調査 「むつ市下北自然の家」到着後の記念撮影 内 容 》 【7月2日】 沿岸観察会初日は、 「むつ市下北自然の家」で、ちぢり浜で採取された生物の観察と分類(サンプル処 理)を行いました。 今回は、たんけんクラブ「ジュニア」とたんけんクラブ「シニア」の2グループに分かれて、大研修 室では「ちぢり浜貝類図鑑 生態写真」と照らし合わせながら、「暖かい地域」「寒い地域」「両方に分布 している」生物に分類し、ちぢり浜に生息する生物(貝類)は、暖かい海の傾向が強いのか、冷たい海 の傾向が強いのか考察、中研修室では「海草・海藻」に付着している生物の違いについて前半と後半そ れぞれ交替して観察を行いました。 《大研修室》 【講師】 北海道蘭越町 貝の館 やまさき 学芸員 山崎 ともやす 友資 氏 《中研修室》 【講師】 ゆ さ 地方独立行政法人青森県産業技術センター 水産総合研究所 研究員 遊佐 北海道大学大学院 う じ 水産科学研究院 助教 宇治 と し き 利樹 《シニア》中研修室 サンプル処理の説明後、各班早速作 業に取り掛かり、収集した生物は、 図鑑を使用して分類しました。 氏 た か し 貴志 氏 顕微鏡で、海藻の胞子を観察しました。 海藻って、胞子からできるなんて、ふ・し・ぎ! 《シニア》大研修室 大研修室に場所を換え、ちぢり浜に生息する貝 類がどのような傾向にあるか調べました。 《ジュニア》大研修室 「ジュニア」は初めに大研修室で、ちぢり浜に生息する 貝類がどのような傾向にあるか調べました。 分類の結果、暖かい地域に生息する貝類が多 いことが分かりました。 《ジュニア》中研修室 海藻に付いている、約1~5 ㎜程の生物を探し、 ピンセットを使用して上手に分類していました。 記念撮影 外はあいにく雨のため大研修室での記念撮影になりました。 公開講座 公開講座は、高校生以上向けと小中学生向けに分かれて、それぞれ大研修室と、 中研修室で行われました。 《大研修室》 講座1:海藻の生き様について 講 師:北海道大学大学院 水産科学研究院 助教 宇治 利樹 氏 講座2:オホーツク海におけるハダカカメガイ属の分類 講 師:北海道蘭越町 貝の館 学芸員 山崎 友資 氏 講座3:藻場と動物たちの相互作用 講 師:地方独立行政法人青森県産業技術センター 水産総合研究所 研究員 遊佐 貴志 氏 「ちぢり浜」での海浜調査 【講師】海洋研究開発機構 むつ研究所 グループリーダー代理 さ さ き けんいち 佐々木 健一 氏 7月3日はいよいよ、ちぢり浜での海浜調査の日です。昨日行ったサンプル処理の内容に留意し、どの ような場所にどのような生物が生息しているのかに着目しながら、観察と採取を行いました。 ちぢり浜のあちらこちらにある、 タイドプール(結構深い!) 見方によっては、「ハート」? ちぢり浜から戻り昼食をいただいた後、2日間お世話になったJAMSTECの皆様と講師の皆様に お礼のあいさつをして、沿岸観察会は終了しました。 最後となりましたが、国立研究開発法人 わたなべしゅういち 海洋研究開発機構 むつ研究所 研究所長 渡邉 修 一 様を 始めとする関係者の皆様、講師の皆様、そして、参加してくださった皆様に心より御礼申し上げます。 誠にありがとうございました。
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