平成28年12月期第2四半期決算説明会資料

本日は、お忙しい中、当社決算説明会にご参加頂き誠に有難うございま
す。
株式会社レッグスの内川でございます。
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本日は、まず最初に、当社の収益の源泉となる事業の概要をあらためて
皆様にご理解いただきたく、ご説明します。
次にそれをふまえ、2016年12月期第2四半期決算概要をご説明します。
そして最後に、 2016年12月期通期業績予想およびその達成に向けて
の下期の重点戦略をご説明します。
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それでは、当社の事業の概要についてご説明いたします。
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当社グループの属する広告・販促業界は、インターネット広告とともにセー
ルスプロモーション、すなわち販促市場の分野が注目を集めています。
多様化する消費者の嗜好をとらえたマーケティングや店頭の活性化を図る
VMDやPOP、各種キャンペーン、ブランド戦略など、国内消費が落ち
込んでいる現在において、企業にとってセールスプロモーションは欠かせない
施策となっています。
このような状況のなか、当社は販促市場への特化を進めています。
さらに当社は現在、直接コンシューマーに向けてコンテンツを使用した物販
・カフェを展開する物販市場にも参入しています。この分野を当社の新しい
収益基盤として育成することを目指し、注⼒しています。
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当社の商品・サービスの全体図です。
企画⼒・コンテンツビジネス・海外⽣産管理体制をベースにマーケティング
サービス事業を展開しています。
主に、消費財メーカーや流通の販売部・営業部に対して、モノを売る仕
組みの提案や売れるモノの提案をしています。
国内市場向けでは、プロモーションとして、プレミアム商品の企画・開発お
よび VMD/店装を提供しています。また、商品企画としてOEM
、および、コンシューマー向け物販の開発、販売を⾏っています。
海外市場向けでは、日本のコンテンツを海外に向けて展開しています。
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当社の強みは、まず「店頭に強いこと」そして「キャラクターやファッションブラ
ンドを使った企画」いわゆる「コンテンツに強いこと」です。
年間売上⾼の約40%はコンテンツを使った案件です。
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次に、当社の特徴である「理念型経営の実践」についてご説明します。
当社は従来より、社員の理念教育やマネジメント教育に⼒を入れていま
す。
具体的には、ベクトルを揃えて⾃律的に業績拡⼤に取り組む集団の形成
をめざして、私⾃⾝が毎日講義を⾏っています。そのためのツールとして「理
念ブック」や「マネジメントブック」を使って具体的な実務教育を⾏っています
。
理念教育とマネジメント教育の両輪により、これまでの属⼈的なオペレーシ
ョンを団体戦とすることで、事業拡⼤の根幹においております。
そして、われわれにとって最も重要なことは、理念を共有しマネジメントに反
映させ、お客様、株主、従業員、取引先が一体となって幸せとなることを
めざす次世代の経営者を創ることです。
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ご説明さしあげたように、当社は「企業理念・企業⽂化をど真ん中
に据えた経営」、
すなわち理念型経営を実践していることが特⻑です。
それが現場の⼈間⼒・対応⼒という強みにつながり、結果としてお
客様企業からのご支持を得ることにつながっています。
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それでは、2016年12月期第2四半期決算概要についてご説明します。
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2016年12月期第2四半期累計期間の連結業績は、売上⾼、利益と
も期初計画を上回り、上方修正しました。
売上⾼はアミューズメントおよび飲料顧客向け等が好調だったことにより、
前年同期⽐13.9%増の58億3,900万円と⼤幅な増収となりました。
営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益に関
しては、主に⼈件費等を中⼼に販売費及び一般管理費の増加があった
ものの、売上⾼の増収により前年同期⽐で増益となりました。
その結果、営業利益は前年同期⽐31.0%増の3億9,500万円、経常
利益は21.9%増の3億9,800万円、親会社株主に帰属する四半期純
利益は30.7%増の2億4,800万円と各段階利益とも⼆桁増益となりま
した。
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当第2四半期連結業績実績の前年同期⽐、および期初計画⽐はご覧
の通りです。
当社は中⻑期的な取り組みとして、⼤型スポット案件により業績が上下
するボラティリティの⾼い構造(フロー型)から脱するため、商材をお客さま
との継続的な取組みを⾏うストック型ビジネスに転換する構造改⾰を、か
ねてより進めてきました。
その結果、先にご説明した通り、増収により売上総利益も増加いたしまし
た。
販売費及び一般管理費は⼈件費等を中⼼に増加したものの、営業利
益、経常利益、四半期純利益は前年同期⽐で⼤幅な増益となりました
。
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つづいて連結の商材別売上⾼の内訳でございます。
プレミアムの⽐率が、52.6%から49.3%と低下しました。
フローからストックへの構造改⾰が進展し、プロモーションに⽐べて、
OEM・物販が順調に伸びております。
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つづいてOEM・物販の売上⾼の推移でございます。
ご覧のようにOEM・物販の売上⾼は毎年増加傾向にあり、フローからス
トックへの構造改⾰が進展しています。
2016年12月期第2四半期累計期間も前年同期⽐61.4%と順調に
増加しました。
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営業利益の増減要因についてご説明します。
2016年12月期第2四半期の営業利益は、期初計画を上回り、前年
同期⽐31.0%増の3億9,500万円となりました。
営業利益率も前年同期の5.9%から6.8%と0.9pt改善しています。
営業利益増加の主な要因は、売上⾼の増加によるものです。
アミューズメント顧客向けのOEM・物販および飲料顧客向けのプロモー
ション等が好調だったことにより、売上⾼は前年同期⽐13.9%増の7億
1,000万円増加しました。
販管費については、主に⼈件費等の増加により、全体で前年同期⽐6.1
%増加しましたが、売上⾼の増加が上回ったため、販管⽐率は前年同期
⽐1.7pt減の23.4%となりました。
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営業外損益、特別損益の状況はご覧の通りでございます。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、本社移転費用(26,676千
円)を特別損失に計上いたしましたが、売上総利益の増加による営業
利益および経常利益の増加により、2億4,800万円となりました。
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続きまして、連結BSでございます。
財政状態はご覧の通りでございます。有利⼦負債は引き続きゼロ、⾃⼰
資本⽐率も約70%と健全な財務体質を維持しています。
そして、連結キャッシュフローの状況です。
営業キャッシュフローは、法⼈税等の支払があったものの、税前利益、未
払費用の増加等により1億56百万円の増加になっています。
投資キャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出や保険積⽴⾦
の積⽴による支出等により88百万円のマイナスになっています。
財務キャッシュフローは、⾃⼰株式の取得による支出や配当⾦の支払い
等により
3億1百万円のマイナスになっています。
その結果、当第2四半期末における現⾦及び現⾦同等物は、前年同
期より5億6百万円減少し21億40百万円となりました。
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2016年12月期第2四半期を総括すると、売上⾼は計画を上回り、前
年同期⽐13.9%増と⼤幅な増収を達成しました。それに伴い、利益⾯
では営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益とも
計画を上回る利益を確保し、増益となりました。
商材別に売上⾼の動向をみると、フロー案件であるプロモーションのうち国
内の直企業向けのプレミアム案件は、飲料が⼤幅に伸びました。
OEM・物販などのストック型案件は流通、アミューズメントを中⼼に、増
加しました。
また、VMD商材は、食品を中⼼に減少しました。
海外においては、ASEAN地域のさらなる事業拡⼤を図るため、
2015年6月にマレーシアに現地法⼈を設⽴しましたが、現在は事業基
盤の整備に引き続き取り組んでいます。
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それでは、2016年12月期通期業績予想及び重点戦略についてご説明
します。
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2016年12月期の通期連結業績予想です。
2016年12月期第2四半期累計期間の連結業績は上方修正いたしま
した。
また、⾜元では受注残も前年同期を上回っており、通期では計画を上回
る可能性も⾼いと予想することもできます。
しかし、業界の競争の激化などの市場環境を勘案し、先⾏きの動向を保
守的に⾒ております。そのため通期では期初計画を据え置くこととし、変更
しておりません。
下期も引き続き「流通の深掘り」と「コンテンツの強化」に取り組んでいきま
す。
それにより、売上⾼は前期⽐11.1%の増収、営業利益14.6%増、
経常利益9.9%増、純利益12.2%増と増収増益を⾒込んでいます。
利益⾯では、3期連続の過去最⾼益の達成を目指します。
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⾜元の受注残の前年同期⽐較です。
昨年7月時点に⽐べ、今年の7月時点の受注残は107.7%と増加して
おり、順調にスタートしています。
このうち、先ほどご説明しました物販等については、店頭売上が最低限で
の消化率で設定して、受注残に含めております。
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2016年12月期連結業績予想の達成に向けて、中⻑期重点戦略である「フローからストック
への構造改⾰」「労働⽣産性の向上」「国内の強みを⽣かしたアジアでの海外事業の強化」
の3点に引き続き注⼒してまいります。
まず、「構造改⾰」として「事業ポートフォリオの最適化」に取り組んでいます。より一層、お客さ
まとの継続的な取組みを⾏うストック型ビジネスへの移⾏を目指します。
そのためにも、お客様企業への投資、プロジェクト化などにより、当社の位置づけが従来のよう
な顧客の取引相手からパートナーとなるべく、その関係を一層強化していきます。
また、物販等のストック型の商材の開発においては、経験価値やコンセプト創出価値を重視し
た、「カフェプロデュース+物販」などの開拓に注⼒しています。
労働⽣産性向上については、働き方の多様化、⼥性の活躍の推進等いわゆるダイバーシティ
経営のため、従来の雇用制度に加え、新たな雇用制度を導入しています。
また、業務の細分化、ルール化(標準化)、マニュアル化も徹底して推進し、雇用形態に関
わらず、誰もが一定の水準の成果を⽣み出せるよう、⼈材育成の仕組み化を一層進展させ
ていきます。こうした取り組みにより、労働⽣産性を⾼めてまいります。
さらに、労働⽣産性の向上の一環として、5月に新オフィスに移転しました。
海外事業の強化については、「国内の強みを海外に」を戦略に取り組んでいます。上海では、
当社の強みであるキャラクターコンテンツを活かしたビジネスの開拓、マレーシアでは、事業基盤
の整備に取り組んでいます。
しかし、マレーシアでの事業が本格的に軌道に乗るには、まだ時間がかかると⾒込んでいます。
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当社は業務拡⼤に伴い、5月に本社オフィスを移転しました。
最寄駅は旧オフィスと同じ銀座線外苑前駅ですが、新しいオフィスは駅よ
り徒歩1分という好⽴地です。
それにより業務の効率化による労働環境の改善と社員のモチベーションを
⾼め、労働⽣産性の向上を図ってまいります。
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今後の拡⼤をめざして現在注⼒している事業の事例を紹介します。
そのひとつが「カフェ物販」です。
カフェ物販とは、当社の強みである、コンテンツを活用した、「カフェプロデュ
ース×限定商品の企画、販売」を提供するビジネスです。
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もう一つの注⼒ポイントが、当社の強みである、「流通×コンテンツ」を⽣か
したライセンスビジネスです。
「流通(売り場)の確保、コンテンツを活用した商品開発、メディア(ライ
センスが保有する)を利用した販売プロモーション」をパッケージで提供す
るビジネスを新たな展開として取り組んでいます。
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当社は中⻑期ビジョンとして、50年企業・100年企業、売上⾼1,000億
円規模の企業となることを目指していきます。
グラフは売上⾼、営業利益の成⻑イメージです。
フローからストックへのビジネスモデルの転換により、業績のボラティリティに惑
わされない事業基盤を確⽴します。
そして中⻑期的には、売上⾼は年平均10%、営業利益は年平均20〜
30%の成⻑を目指してまいります。
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株主還元につきましては、株主の皆様への利益還元を経営の最重要課
題と認識しております。
グループ経営の観点から連結配当性向主義を採用し、内部留保を確保
しつつ、業績に応じた配当を実施していく方針です。
この方針のもと、2015年12月期より連結配当性向を30%以上として利
益配分を実施しています。
⾃⼰株式の取得については、2016年6月には20万株の取得を実施し、
同年7月には10万株を処分しました。
また、積み上げた内部留保は、新規ビジネスの開発・育成、そして⼈材育
成のために、営業利益の20%から30%にあたる⾦額を年間に投資して
いきたいと考えています。
2016年12月期の年間配当は、1株につき18円を予定しています。
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