ナース ワゴン - 勤医協中央病院

と
もっ く!
詳し
ナース ワゴン
α
No.
40
勤医協中央病院 2016 年度看護部門会議 レポート①
地域包括ケア時代において
地域との連携を進め
「いのち、暮らし、人権」を守り支える看護を推進します
2015 年度の総括と課題
2015 年度は、
「3 つの柱と 5 つの課題」を基盤に医療・看護活動を実践し
ました。その中から特徴的なものを紹介します。
3 つの ❶救急医療の拡大
柱 ❷がん、専門医療の拡大と、重症者や高度医療に対応した質の向上
❸急性期医療機能を生かした連携の拡大
5 つの ❶各職種が役割を発揮し、質を高め合うチームワークの向上
課題 ❷医療の充実・質向上と経営改善を一体的に追及する
❸急性期医療を担う職員の確保と養成
❹民医連網領の実践者と「無差別・平等の医療」にこだわる
❺健康で安心して暮らせる街づくりを友の会とともに
3 つの柱
1. 救急医療の拡大
前年比+ 897 台
救急車の受け入れ台数
8,307 台
臨時入院数
5,878 件
入院数
前年比+ 674 件
月平均は960件を超えました!
11,579 件
● 4 月 脳卒中患者を受け入れ
● 7 月 ハイケア加算Ⅰ(看護師配置常時 4 対 1)取得
● 9 月 回復期リハビリテーションⅠの取得
全職員の力でやり遂げました!
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看護部長 須田 倫子
2. がん、専門医療の拡大と
重症者や高度医療に対応した質の向上
手術総件数
2,491 件
前年比+ 49 件と
奮闘していただきました!
乳がんの患者さんで脳転移、多発骨転移がありましたが、最後
ま で 在 宅 療 養 を 希 望 さ れ た た め、 臨 時 訪 問 を 行 い、BSC(best
supportive care:最善の支持療法)移行のため、緩和往診へとつな
ぎました。
そのほか、プライマリー看護師が奮闘したり、相次ぐ外来化学療法
の患者さんの病状悪化に対応するため、4 西病棟と連携して合同カン
ファレンスを行ったりと、1 人だけではなくチームで、部署を越えて
関わる取り組みができていたと思います。 【第 2 外来】
3. 急性期医療機能を生かした連携の拡大
人工呼吸器が離脱できない状況で慢性期へ転院した事例を 2 事例経
験しました。今までは人工呼吸器が付くと患者さんはどこにも行けな
くて、その次の療養どうなるんだろうという懸念がありましたが、地
域の医療機関と協力し合って患者さんを次の療養につないでいくこと
ができました。 【5 東病棟】
HOT 導入の患者さんに自宅退院に向けて個別性ある療養パンフ
レットを作成し、退院後の自宅訪問も頑張って行いました。
【6西病棟】
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5 つの課題
1. 各職種が役割を発揮し
質を高め合うチームワークの向上
心不全チームのカンファレンスでは入院時からチームを立ち上げ、
在宅・外来部門と一緒に継続看護ができました。 【2 東病棟】
遺族会に 35 人の患者さんのご家族 41 人が参加しました。
【6 東病棟】
2. 医療の充実・質向上と経営改善を
一体的に追及する
病棟総括会議を医師と看護師で行い、盛り上がりました。
【3 東病棟】
運営会議に担当事務が入り、退院目標、入院期間の問題を一緒に考
え解決しています。 【4 東病棟】
3. 急性期医療を担う職員の確保と養成
脳卒中チームの合同会議で、SU からの患者の変化を感じました。
また、リハビリの成果を感じました。
【ER-HCU、リハビリ部門、3 西病棟など】
ケアワーカーの卒後研修を 3 回に分け、チームから意見や感想をも
らうことで個々の自信につながりました。 【5 西病棟】
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4. 民医連網領の実践者と
「無差別・平等の医療」にこだわる
5. 健康で安心して暮らせる街づくりを
友の会とともに
2016 年度方針
地域包括ケア時代において
地域との連携を進め
「いのち、暮らし、人権」を守り支える看護を推進します
2025 年に向けて「病院中心の医療」から「地域包括ケア」へ移行すると
言われています。病院・在宅・地域が連携する中で、私たちがすべきことは
「患者さんのいのち、暮らし、人権を守り支える看護」を推進することです。
昨年までは私たちの看護実践を「つなぐ看護」と表現し考えていましたが、
これからの地域包括ケアの時代においては、「守り支える看護」を大事にし
たいと思っています。
2016 年度の重点課題
●いのち・くらし・人権を守り支える看護の実践
❶健康に暮らすことへの支援
❷緊急・重症な状態から回復することへの支援
❸住み慣れた地域に戻ることへの支援
❹疾病・障がいとともに暮らすことへの支援
❺最期までその人らしく生きることへの支援
●ケアを通して経営貢献
●人材確保と育成
若手看護師が地域包括ケア時代でも活躍できるように育て上げることは、
中堅看護師の大切な役割の一つだと考えています。
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